典拠となるところの明示[115]――恣意性・嗜虐性双方が際立ってのペルセポネ
を基軸としての関係性について[まとめての表記]をなすとして

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冥界の女神ペルセポネを軸として成立している多層的関係性にまつわって問題となりもすること 補説3

 本稿にあっては前頁に至るまでにて([A]から[F]と振っての一連の部を書き進めての中で[E]の段までの典拠呈示をなし終えもし)次のことがはきと成り立っていることを示すに足りるだけの根拠らを摘示してきた。


「古代中近東の信仰にて崇められていた女神イナンナ・イシュタルについては[冥界下りして冥界に囚われた金星の象徴化存在]として、および、その他の要素、その他の媒介項をはさむことで[悪魔の王ルシファー]との接合性・同一性を多重的に指摘可能な存在ともなっており」

「その伝での多重的関係性の環 ―イナンナ・イシュタルとルシファーの間に横たわる関係性の環― には[ペルセポネ]という女神が関わることとなり」

「[ペルセポネ]と([イシス]や[ヘカテ]を介しての)[シリウス]および[シリウスBの体現存在としてのケルベロス]との接合性を顧慮すると、[ルシファ-]が古典『地獄篇』(ないし古典『失楽園』)にてどのように描写されているかとのことと関わるところとしてブラックホール]を環の中心に置いての多重的関係性もが指し示されるようにもなっている」


 以上のことらを示したうえで本稿直前頁では、次いで、[F]と振っての段に入りもし、同じくもの表記のことらが

[フリーメーソンを規定する思考法と密接に接合しているとのこと「にも」なっている]

とのことを指し示すこととする、そのように申し述べた。

 その上で同じくもの直前頁では ―[直上表記のことらとフリーメーソンの思考法との接合問題]に関わるところとして― 

「フリーメーソンとは金星象徴神格ヴィーナスの象徴を彼ら位階引き上げの儀に見る様式に組み込んでいると彼ら成員自体が認めている(との組織でもある)」

とのことを示すと申し述べた。

 以上、振り返りもしたことに基づき、これより本頁にあっての指し示しに入る。

 筆者はフリーメーソンなどでは断じてないが( I swear, I am not a member of Freemason.)、ここでは敢えても
[フリーメーソン自身が運営するフリーメーソン特性解説Webサイト ―外部向け宣伝活動のためか、ないしは、身内間の当たり障り無き意思疎通を図るためかにか運営しているフリーメーソン特性解説Webサイト― ]
より

「フリーメーソンとは金星象徴神格ヴィーナスの象徴を彼ら位階引き上げの儀に見る様式に組み込んでいると彼ら成員自体が認めている(との組織でもある)」

とのことにまつわっての「彼ら自身の」言を引いておくこととする。

(直下、現行、オンライン上より誰でも確認できるところとなっているフリーメーソンリー成員由来のメーソン関連情報紹介サイトwww.masoniclibrary. org.au  ―[メーソン図書館.オーガニゼーション・オーストラリア]といったドメイン名のサイト― にてのVenus&Freemasonと題されたページよりの抜粋をなすところとして)

The layout of every Masonic Temple is said to be a model of Solomon’s Temple, and today every Master Mason is raised from his temporary death by the pre-dawn light of the rising Venus at a symbolic equinox. The rising of Venus was central to Canaanite theology and was associated with resurrection, as it is in Freemasonry in our third degree. When the candidate is raised from his tomb his head rises in a curve towards the East to meet Venus which is also rising above the horizon. The East-West line marks the equinox, the point of equilibrium between the two solstices, when there are twelve hours of light and twelve of darkness. It appears that some rituals of Craft Masonry are based upon astronomy and have a heritage well over five thousand years old. The W.M. directs the candidates gaze towards the East where he can see a five-pointed ‘star’ rising before the sun at dawn. The planet Venus as she moves around the sky touches the path of the sun in just five places, just like the W.M. embracing the candidate at just five points, when he is raised.

(補ってもの訳として)
「メーソンのテンプル構図(神殿としての建築様式)はすべてソロモン神殿をモデルにしてのものであると言われており、今日、全てのマスター・メーソン位階の者は[昼夜平分点(春分あるいは秋分)]を象徴し上昇を見るとの金星の夜明け前の光によってその
一時期的なる死
より引き上げられる格好となっている

[金星の上昇]は往古カナン人の神学(セオロジー)の大系にて中心をなしていたところのものであり、フリーメーソンにあっては、
[我々 ―(訳注:我々というのは引用元となっているwww.masoniclibrary. org.auとのサイトが[メーソン由来のものであるところ]によっての表記となる)― にあっての第三位階のフリーメーソンでの再生(を模しての儀式態様)]
のように[再生]にかこつけられているとのものである。
(マスターメーソン位階に推挙されようとの)候補者が(象徴的なる)墓石から引き上げられるとの折、彼の頭は地平線の上へとのぼっていく金星に向き合うようにと東に向けて曲げるとの式で上方へと引きあげられるとのかたちになっている。その折の東西のラインは光の十二時間と闇の十二時間とがあわせて存在するとの昼夜平分点、
[二つの至点(訳注:夏至・冬至/太陽が中空にあっての最高点ないし最低点に見えるとのポイント、半球に応じて昼か夜が最も長くなるポイント)の間の平衡点]
を表するとのものである。
 クラフト・メイソンのいくつかの儀式は天文学に基づくように見え、また、5000年を優に越える(人類の)遺産を踏まえてのものと見える。W.M.(訳注:フリーメーソンの間で立場が上のロッジの上位者 Worshipful Masterの略)は(マスター・メーソン位階に引き上げられるとの)候補者らをして夜明けにて太陽が出てくる前にのぼってくる五芒星が見えるようにと東側方向を向くように誘導する。惑星・金星が空を経巡るとき、丁度、W.M.(ワーシップフル・マスター)が彼(マスターメーソン位階引き上げ対象の者)が墓石より引き上げられた時に彼を5ヵ所にあって受け入れるスタイル ―こちらについては続く補説4の段でも解説することとなる The Five Points of Fellowshipとの抱き上げ儀礼のことか、と思われる― をとるように5ヵ所にて太陽の経路をなぞるものである

(訳を付しての引用部はここまでとしておく ―※尚、上の抜粋部についてはこれより改訂やページの抹消がなされて記述が残置していないとの状況になる可能性もあること、一応、断っておく)

 以上、オンライン上のメーソンサイドにてのメーソンドグマ解説サイトに見るようにフリーメーソンのマスターメーソンへの位階引き上げ儀礼にての様式として

「金星の属性(春分・秋分の昼夜平分点にて視界に入ってくるとの[明けの明星]の特性)を墓からの復活と結びつける」

とのやりようがとられていると「されている」わけである(※)。

(※加えもして[メーソン儀式における金星重視の思潮に関連するところ]でどういった物言いがなされているのか、の情報も下に ―出典(Source)紹介の部99と付して― 呈示することとする)


| 出典(Source)紹介の部99 |

 ここ出典(Source)紹介の部99にあっては、

[フリーメーソンのヴィーナスこと[金星]の象徴主義への取り込むとのやりようをなしている]

とのことがあるばかりではなく、

[「金星軌道を体現してのものでもある」五芒星 ―(※[五芒星]と[金星]とが結びつくことについてだが、本稿にての出典(Source)紹介の部67でも紹介しているように五芒星が[金星関連の天文事象である会合(内合)周期]と結びつけられている図形であるとの事情が存する)― をフリーメーソンがその象徴主義にて多用している]

とのことにまつわっての典拠を紹介する。

 その点、最前の部にてはフリーメーソン由来の媒体からフリーメーソンが金星(ヴィーナス)を彼らの典礼の体系に取り込んでいることを紹介しもしたわけであるが

[金星がルシファーの象徴物と歴年、キリスト教教義大系にて見倣されてきたとの経緯]

を踏まえもして、キリスト教教徒、なおかつ、反メーソン的思潮をとる者らは

「フリーメーソンは(五芒星シンボルの多用をもって)ルシファー崇拝を取り込んでいる悪魔主義の団体である」

といった物言いをなしていたりすることがある。その適切性・妥当性の問題は別として論調の存在とのことではとにかくもそうした論調が現実に存在しているとのことがある(:ただし、その際の反メーソン論客の言いようの伝には話者の知識水準および人格に依拠しての差分がある。批判者ら自身がその実、遮二無二、熱情や畏れ(怖れ)に依拠しての彼ら流の[神](彼らがメーソンのやりようと相容れないとの存在であると規定している[神]なる存在)への崇拝を説くとの相応の種別の人間であるといったケースも ―そうした者達が高等批評をなし難くし批判を逸らすための結果的ないし確信犯的な下らぬ工作員である可能性も想起させるところとして― 目につく、オンライン上にては「海外にあっても」目につくとのこともある、としつつも申し述べれば、である)。

 そうもした論調、

「フリーメーソンはヴィーナス(金星/明けの明星)関連事物をそのやりように取り込んでいる.金星の軌道を体現し、魔符としての側面から金星ことルシファーのことを想起させる五芒星の象徴を頻用していることもメーソンが悪魔主義的団体であるためである」

とのキリスト教サイドの指摘に対してメーソンサイドが「相応の」反論を用意していることもオンライン上より目に付くところとなっている(:たとえば、これより引用することとする言い分、カナダのフリーメーソンのグランドロッジにて運営されているとのサイトにみとめられるような言い分が目に付くところとなっている)。それではメーソンサイドの五芒星頻用に対する彼らの言い分紹介を下にてなしておく。

(直下、 Grand Lodge of British Columbia and YukonWebサイトにあっての The pentagramとタイトルに振られたページ、その左部記述部よりの引用をなすとして)

One of the arguments used by anti-masons to support their claim that Freemasonry is satanic is to refer to the masonic use of the pentagram. The short answer to this accusation is that the pentagram is not mentioned in any masonic ritual or lecture and is not contained within the lessons or teachings of Freemasonry.
True in essence, this response will not satisfy anti-masons who can point to the many books about Freemasonry that include the pentagram, or at least the five-pointed star, in their iconography, and the writings of such spurious, irregular or psuedomasonic authors as Count Cagliostro, Éliphas Levi and Aleister Crowley. Although the pentagram, as a geometric figure, is of interest to freemasons since it is also a representation of the Golden Ratio, its esoteric significance is only of historical interest.

(訳として)
「反メーソンの人間らによるメーソンは悪魔主義的存在であるとの彼ら主張を支えるうえでのひとつの申しようはメーソンの五芒星使用に対する言及をなすとのものである。こうした攻撃に対する端的な答えは
[五芒星はいかなるメーソン儀式、メーソン教義にあっても言及されておらず、フリーメーソンの講義・教説にも五芒星が含まれて「いない」]
とのことである。
 この本質的真実に依拠しての回答は
[フリーメーソンにまつわる多数の書籍にあって、そして、紛い物的・非正規・偽メーソン的なるカリオストロ伯爵やエリファス・レヴィ、アレイスター・クローリーの書物にあって五芒星(すくなくとも五方向を指す星)にあっての象徴主義が図解にて含まれていることを指摘することができる]
との立ち位置にいる反メーソンの人間らを満足させることがないだろう。
 しかしながら、[幾何学的文様としての五芒星]は[黄金比の体現物]であったことからフリーメーソン・メンバーの興味関心の対象物であったわけだが、それは[歴史的関心をそそるとの秘教的重要性を有した存在]に対する「歴史的」関心のそれにすぎなかった(そのためにメーソンの五芒星の頻用は不自然ではない.―訳注:ここにての引用元となっているウェブサイトの右側下にては The masonic significance of the pentagram is controversial. While it often appears on masonic regalia and decorative illustration, nowhere is it mentioned in masonic rituals or lectures. This does not mean though, that individual freemasons, aware of its historical usage, have not used it to illustrate their own personal interpretations of Freemasonry.「五芒星のメーソンにあっての重要性については議論がなされるところである。五芒星は頻繁にメーソンの紋章あるいは装飾画に現われるが、メーソンの儀式および講釈にてはどこにても五芒星にまつわる言及がなされていないこれはしかしながら、歴史的使用に気づきもした個人としてのメーソンらがフリーメーソンにての個人的関心を図像化するためにそれを用い「なかった」ことを意味するわけではない」とも表記されており、五芒星多用が[フリ-メーソンリー成員の嗜好の問題]であるとの書かれようもがなされている― ) 」

(補いもしての訳を付しての引用部はここまでとしておく)

(直下、同じくも Grand Lodge of British Columbia and YukonWebサイトにあっての The pentagramとタイトルに振られたページ、その左下部記述部よりの引用をなすとして)

Symbols mean what the users want them to mean-and meanings change. Although Venus is termed the bright morning star or Lucifer; and the pentagram is claimed by Levi to represent the Baphomet; and the celestial motions of Venus sketch a pentagram in the sky; it does not follow that the pentagram represents Lucifer or that Lucifer equates with the Baphomet. Or that any of this has anything to do with Freemasonry.

(訳として)
「象徴というものは用い手がそれらに意味して欲しきところを意味するものであり、それがゆえに意味は可動的である。金星(プラネット・ヴィーナス)は[輝ける明けの明星]ないし[ルシファー]にて言語化なされていることもあるが、そして、[五芒星]はエリファス・レビによってバフォメットと結びつくと主張され、そして、[金星]の軌道は星天にあって五芒星構造を描く形をとるが、それであってもなお[五芒星]が(広く一般的に)[ルシファー]を意味することにはならないし、[ルシファー]が[バフォメット]と同義になるわけでもないまた、それはこのことにあっての如何なることもがメーソンに関係しているとのことを意味しているわけでもない

(訳を付しての引用部はここまでとする)

 上にて表記の引用部に見るメーソン側の言いようの伝としては次のようなことである。

「(メーソンが五芒星を多用していることに対して、それが悪魔主義的なやりようであるとの批判に対して述べられるところとして)[五芒星]は[金星の軌道の象徴物]ではあるが、それが必ずしも[ルシファー]を意味することにもならないし、批判者がメーソンがそのようなものを崇めていると評する[バフォメット]を必ずしも意味するものでもない。メーソンが五芒星を多用しているのはそれが[黄金比の体現存在]であり[メンバー各員の「歴史的」興味関心の対象となる存在]であったからであって五芒星についてはメーソン儀式、メーソン教義にあっても言及されておらず、フリーメーソンの講義・教説にもそれ(五芒星)は含まれて「いない」]

 以上のようなメーソンサイドの申しように対してここでは次のことまでをも顧慮する必要がある。

フリーメーソンは「現実に」金星こと明けの明星をマスターメーソン位階への引き上げの儀などで儀式に取り込んでいるとのフリーメーソン自体による組織的ウェブサイト解説がなされている(直近にてここ出典(Source)紹介の部99に入る直前に原文引用をなしたメーソン関係媒体での書かれようを参照のこと)

フリーメーソンは「現実に」金星こと明けの明星の軌道を体現しての五芒星を際立って自分達の象徴体系 ―シンボル画や団体徽章そのもの― に取り込んでいる

 以上のことが露骨にもそこにあってのことでもフリーメーソンのグランドロッジの公式ページなどは

(繰り返すが)「メーソンが五芒星を多用しているのはそれが[黄金比の体現存在]であり[メンバー各員の興味関心の対象となる存在]であったからである」

としても

「自分たちが金星を儀式体系に深くも組み込んでいるから五芒星の象徴を多用しているのである」

とは「書いていない」のである(:それにつき述べておくが、 the short answer to this accusation is that the pentagram is not mentioned in any masonic ritual or lecture and is not contained within the lessons or teachings of Freemasonry.「この攻撃に対する端的な回答は[五芒星はいかなるメーソンの儀式、メーソンの教義にあっても言及されておらず、フリーメーソンの講義・教説にも五芒星が含まれていない]とのものである」との上にての抜粋部( Grand Lodge of British Columbia and YukonWebサイトのウェブサイトよりの上にての抜粋部)に認められる物言いとフリーメーソン関連団体、フリーメーソンの係累の女のみからなるとの関連団体である The Order of the Eastern Star[東方の星]の組織象徴 ―団体徽章― そのものが[明示されての五芒星]となっていることとすら両立するようには思えない(「教義・教説がない」との物言いで[社章]といった形で用いているマークの多用につき組織との関連性がないとする言い分を誠実な式と思われるだろうか)。フリーメーソンのダブル・スタンダードの論法 ―どこぞやの国にあっての各組織滲透方針(総体なんとやら)を明確に打ち出している宗教団体、何度も何度も選挙違反事件を起こしている宗教団体にまつわる[政教分離]にまつわっての公式見解のようなダブル・スタンダードを体現しての論法でもよかろう― はそういう側面がとみに目立つものであるが、とにかくも、メーソンはメーソン構成員の個人的見解の問題として片づけており、同じくものページにて The use of a five-pointed star or pentagram in some Grand Lodge seals and banners as well as on the collar or jewels of office worn by the masters of lodges and Grand Masters of Grand Lodges is of interest to students of masonic history and art. But its absence from the ritual and lessons of Freemasonry point out that its value is ornamental and any symbolic value is a matter of personal opinion. 「ロッジの親方およびグランドマスターによって着用されるところの首章および装身具と同様にいくつかのグランドロッジのシンボルおよび旗飾りなどに見る五芒星はメーソンの歴史および美術を学ばんとする者達の関心の産物である。しかし、メーソンの儀礼および教義それ自体に見る五芒星の不在はその値打ちが装飾的なるものであり、象徴上の値打ちが個人的意見の問題であることを示している」などと記しながら(少なくとも現行はそのように記しながら)、[東方の星](フリーメーソ員の係累の女のみよりなる組織体)などの[五芒星]の組織表象シンボルとしての使用などを[組織ドグマ]と峻別してと述べんとしている ―筆者はそうもしたやり方、また、手前が把握するところのメーソンによる五芒星の使用事例や言われようから「当然に詭弁sophistryではないのか」と欺瞞性を感じているわけだが、おかしなこと、不適切なことを申し述べていると思われるだろうか― )。

 これより上にて文言抜粋なしているとのカナダのグランドロッジのWebページは内容変更を見るかもしれないが、現行にあっては

「黄金比の問題と個人的趣向の問題で五芒星使用傾向があるのであり、儀式に五芒星が関わっているわけではない」

との方便が強くも用いられているわけである。

 また、それと並行してメーソンの表記のWebサイト( Grand Lodge of British Columbia and YukonWebサイト)では五芒星が魔の象徴「ではない」とのことが古典に典拠求めながらも主張されている。

 次のようなかたちにて、である。

「五芒星はキリスト教徒にも歴史的に多用されてきた象徴であり、悪魔的象徴とはならない」 (たとえば、表記の Grand Lodge of British Columbia and YukonWebサイトではキリスト教の教会にてもそれが認められるとのことを論じている。引用なせば、 There are a number of examples of the pentagram found on buildings of a religious nature in Europe. Notable examples can be seen on gravestones in the Claustro da Lavagem in the Convento at Tomar, Portugal, the monastery of Ravna, Bulgaria and the Church of All Saints at Kilham, Humberside, Yorkshire, England, which incorporates the symbol on the columns which support the Norman doorway.(逐語訳なさずに大要訳をなすとして)「欧州にては多くの宗教的建築に五芒星が入れ込まれているとの例が存在しており、目を引くとの例がポルトガルの宗教施設墓石に、ブルガリアの修道院に、そして、ヨークシャーの教会に見られる」とのかたちにて、である)

「五芒星は(魔の象徴ではなく)[「退魔」の象徴]としての側面を強くも有している」(たとえば、表記の Grand Lodge of British Columbia and YukonWebサイトではキリスト教の教会にてもそれが認められるとのことを論じている。引用なせば、 Mephistopheles, in Goethe’s Faust (1808) calls the pentagram a witch’s foot as a charm to guard against evil but doesn't determine its alignment: [Mephistopheles.] Let me own up! I cannot go away; A little hindrance bids me stay. The witch’s foot upon your sill I see. [Faust.] The pentagram? That’s in your way? You son of Hell explain to me, If that stays you, how came you in today? And how was such a spirit so betrayed?(逐語訳なさずに大要訳をなすとして)「1808年刊行のゲーテ戯曲『ファウスト』でもメフィストフェレスが五芒星をして[悪の誘惑に抗する魔女の足跡]と評しており、その属性に対することを述べていない」とのかたちにて、である)

 だが、以上については次のように「再度の」問題呈示をなすことができる。

「[キリスト教大系がどのようにとらえようと関係ない]との宗教に対する中立的視点でものを見たうえでも、あるいは、キリスト教の酸鼻を極めた歴史的蛮行からキリスト教そのものからして[相応のもの]であるとの視点でものを見たうえでも、とにかくも、キリスト教が[人類に破滅と堕地獄をもたらす悪魔]としているのがルシファーとなり、ルシファーという語は(千数百年の前に遡るキリスト教教父による聖書解釈のありよう ―既述― から)[金星]に由来するところの存在であるとされており(出典(Source)紹介の部54(3))、金星とは ―天文事象たる内合の周期から― [五芒星]と結びつくものである(出典(Source)紹介の部67)。また、歴史的に[退魔・封魔の呪符]であれ五芒星が悪魔の類と結びつけられてきたことに相違はなく、そこに[反対話法]の問題を ―キリスト教それ自体の蛮行やナンセンスさの問題と複合顧慮すべきところとして― 観念すれば話はまったく異なってくる」(とのことは否定できない)

「現実に五芒星は退魔の象徴と用いられてきたものだが(上述)、他面、それは悪魔を呼び出し[使役する象徴]として用いられてきたとのもの「でも」ある」(先に本稿にての出典(Source)紹介の部72でもそこよりの引用をなしたところとして17世紀になったとされるグリモア(魔術書)の中の一書、『ソロモンの小さな鍵』(ゴエティア)、その近代版である The Lesser Key of Solomon, Goetia ―(Freemasonと認知されている MacGregor Mathersマクレガー・メイザーズ、著名哲学者ベルグソンの係累としても知られる同男が1903年に訳をなし、 Lauron William de Laurenceという人物の手になる1916年の版としてインターネット・アーカイブ上にて流通しているとの版)― にあっては(そこよりの再度の引用をなすところとして) This is the Form of Pentagram of Solomon, the figure whereof is to be made in Sol or Luna ( Gold or Silver ), and worn upon thy breast ; having the Seal of the Spirit required upon the other side thereof. It is to preserve thee from danger, and also to command the Spirits by.これは[ソロモンの五芒星]の形態となり、ソル神(太陽体現神格/金)ないしルナ神(月体現神格/銀)にて形作られる構造にして、そして汝が胸にあって帯びられるとのものとなり、汝の側ではない方にて求め乞われているとの霊の印を伴っているとのものとなる。ソロモンの五芒星]は汝をして危難より守り、また、霊達(訳注:ゴエティアが取り扱っているとのソロモン72柱の悪魔の如き悪しき霊)に[命令を与える]ことができるとのものである」(引用部訳はここまでとする)との記載内容が認められるように、五芒星は[退魔の象徴]であるのと同時にその背面、[悪魔を使役するための象徴]と見倣されてきたものであるとの史的経緯がある。さて、「このような」世界でそこに反対話法が介在して「いない」と言い切れるか。[与えられた馬草を食(は)むしか能が無いとの家畜へ堕したが如く者達に押しつけられた欺瞞]が介在して「いない」と言い切れるか。筆者は『事情を知る真っ当な者であれば、反対話法の可能性がないなどとそのような恥知らずな明言(実意なき明言)はできなかろう』と考えている ―尚、出典(Source)紹介の部72でも述べているように筆者はここにて文言引いている『ソロモンの小さな鍵』のようなグリモア(魔術書)など下らぬ人間らに食餌として与えられた非科学的極まりないものとしか見ていない( I am not an occultist.)。「問題なのは、」そうした下らぬものが単線的にではなく複線的に同一方向を指す、不快な同一方向を指し示すように存在しているとの現象が「どういうわけなのか」この世界にあるということであると述べつつも一応、申し述べておきたきこととして、である(ちなみに日本国内では[不吉をもたらす鬼を避けるための護符][龍宮に引き込まれぬための護符]としての来歴がありもし(出典(Source)紹介の部74)、といった[五芒星]と[ペンタゴン(五角形)]が内接関係を呈した際にその関係性がいかに[極小極微の原子核の領域への力学]や[ブラックホール実験に関わる領域]の問題に「奇怪に」関わるかについて「も」本稿の先の段([補説2]の段)にて詳説を講じている)― )

(以上で[フリーメーソン]における金星重視の秘教思潮に対してどういう物言いがフリーメーソンリー自体よりなされているかを挙げての出典(Source)紹介の部99を終える)


「上のようなことを呈示したうえで、」の話だが、

「金星の属性(春分・秋分の昼夜平分点にて視界に入ってくるとの特性)を[擬似的な死(墓)からの復活]と結びつける」

とのやりようがフリーメーソンにてとられている ―メーソン自身が自認するところとしてそういうやりようがとられている― としてそれが何故、問題になるというのか。

 以下呈示の流れの通りのことが述べられるからである。


[(本稿にて先述のように)女神イシスのオシリス探索行に通ずる神話体系とメーソンの[死と再生の儀式]の間には関係性があるとの指摘が(メーソン内の識者らに由来するところからして)なされている](:出典(Source)紹介の部93にて動向解説したことである)


[(本稿にて先述のように)女神ペルセポネに関連する儀式;エレウシス秘儀とメーソンの死と再生の儀式の間には関係性があるとの指摘がなされている](:出典(Source)紹介の部93にて動向解説したことである)


[(本稿にて先述のように)双方メーソンの象徴主義と接合するとの指摘がなされている存在である女神イシス]と[女神ペルセポネ]に関しては同一存在であるとの物言いから古代からして存在しており(『黄金の驢馬』なぞにはその通りのことが文献的事実の問題として記載されている ―出典(Source)紹介の部94(3)― )、そこには今日のメーソンの秘教思潮に通ずるそれなりの背景がある(イシス・オシリスへの崇拝思潮とメーソンにおける死と再生の典礼に通ずるとされるエレウシス秘儀 ―ペルソポネとデメテルとヘカテを主たる祭神とする秘儀大系― の際立っての一致性の問題がそうである)](:出典(Source)紹介の部92にて紹介したことである)


[(直近までに)イシスに対する崇拝形態]および[ペルセポネらにまつわるエレウシス秘儀]の双方と接合する[メーソンの死と再生の象徴主義の重要視]の繋がり合いについて言及したわけであるが、[メーソンの死と再生の典礼]とのことで云えば、金星ことプラネット・ヴィーナスとそちら[メーソンの死と再生にまつわる位階引き上げの儀]の間には関係性があるとの指摘が今日のメーソン自体よりなされている] (:直近、メーソンの申しようを一例( just one example )として引いたとのこと、すなわち、www.masoniclibrary. org.auとのFreemasonの手になるVenus&Freemasonと題されたページに見る The layout of every Masonic Temple is said to be a model of Solomon’s Temple, and today every Master Mason is raised from his temporary death by the pre-dawn light of the rising Venus at a symbolic equinox.「メーソンのテンプルの構図はすべてソロモン神殿をモデルにしてのものと言われており、今日、全マスター・メーソンは[昼夜平分点(春分あるいは秋分)]を象徴して上昇見る金星の夜明け前の光によって彼の一時期的なる死より引き上げられるものとなっている」とのことを引いたとのこと、および、出典(Source)紹介の部93の内容の複合顧慮することで申し述べられることである)


[(本稿にて先述のように)フリーメーソンの象徴主義にて重んじられている惑星金星ことプラネット・ヴィーナスを体現する存在であるローマの女神ヴィーナス(ないしヴィーナスの元となったギリシャのアフロディテ)はメセポタミアのイナンナ・イシュタルと起源を一とする神格であるとの申しようがなされている](:出典(Source)紹介の部48にて引用しているとの記述および出典(Source)紹介の部61(2)にて引用しているとの THE RELIGION OF ANCIENT PALESTINE (1908)にあっての記述を参照のこと)


[(本稿にて先述のように)イナンナ・イシュタルは(媒介項を顧慮することで)複合的に悪魔の王ルシファーと結びついているとの指摘がなせもするようになっている存在である ―※第一。まずもってイナンナ・イシュタルに関しては[冥界に望まずして幽閉されることになった存在][金星を体現する神格]として[神への叛逆の咎から冥界落ちした存在][金星の体現存在]たるルシファーと接合する、古代中近東に由来する神話体系に関する分析としてそういう見立てがあることを先に問題視していた(:[明けの明星]と[至高の太陽]の関係を視野に入れてのそういう分析があることに言及していた。については 英文Wikipedia[Lucifer]項目にあっての Mythology behind Isaiah 14:12と振られた節にて In ancient Canaanite mythology, the morning star is pictured as a god, Attar, who attempted to occupy the throne of Ba'al and, finding he was unable to do so, descended and ruled the underworld. The original myth may have been about a lesser god Helel trying to dethrone the Canaanite high god El who lived on a mountain to the north. Hermann Gunkel's reconstruction of the myth told of a mighty warrior called Helal, whose ambition it was to ascend higher than all the other stellar divinities, but who had to descend to the depths; it thus portrayed as a battle the process by which the bright morning star fails to reach the highest point in the sky before being faded out by the rising sun. Similarities have been noted with the East Semitic story of Ishtar's or Inanna's descent into the underworld, Ishtar and Inanna being associated with the planet Venus.(旧約聖書イザヤ書14章12節、そこにて明けの明星たるルシファーの冥界落ちについての言及がなされているとの見立てがなされているとの見解に対して述べているとの同項目に対する訳をなすとして)「[イザヤ書14章12節の[背後]にある神話として]古代カナン地方神話にあって[明けの明星]はアッタルという神、(有力神たる)バアルの玉座を奪おうとして、それが出来ぬことがわかって、冥界に下り、そこを統治したとの神と結びつけられている。その原初となる神話は劣位の神Helelが北面の山に住まっていたカナン人の高位の神El(エル)を王位から引き下ろそうと試みていたとのものであるのかもしれない。 ヘルマン・グンケル(訳注:19世紀末尾から20世紀前半にかけて著述活動なしていたとのドイツの旧約聖書学者/和文ウィキペディア「にも」現行、一項設けられているとの向きで[中近東の古代信仰と聖書の連続性]を問題視していたことで知られる学究)によっての神話の再構成は[他の主要な神々よりも上位の存在を越えようとしたこと、しかし、冥界に下らざるをえなかったとのHelalと呼ばれる万能の戦士神]について語っている(訳注:中近東地方にて発生したのがヤハウェと呼ばれる唯一神を崇めるユダヤ教であるが、そのユダヤ教および陸続きの唯一神信仰たる唯一神に抗い「堕天」した存在が後の悪魔の王ルシファーであるとの設定がキリスト教体系にて採用されていること、そうしたことがここにて引き合いに出されているヘルマン・グンケル申しようの背後にある)。それは光輝く明けの明星(金星)が空にあっての最高地点に達しようとする中で昇り行く太陽に霞み、視界よりの消滅なさしめられる(フェード・アウトする)前に失敗を見ることを[闘い]として描いたとのものである(ように解される)。イシュタルおよびイナンナは惑星の金星に関係付けられる神格なのであるから、一致性問題は東部セム系に伝わるイシュタルまたはイナンナの冥界下り (訳注:ルシファーが堕天して地獄に下ったことを意識させるとの書きようとなる) に関しても着目させられようとのことになる」(訳を付しての再度の引用部はここまでとしておく)と記載されているようなところがあると本稿にて先述してきた)。  第二。また、加えて述べれば、イナンナ・イシュタルに関しては[金星の体現存在]にして[冥界に双子の対たる存在を有する存在]との側面で先コロンブス時代のアメリカ大陸にて信仰されたケツァルコアトルという神と共通性を有しており(ケツァルコアトルもまた金星の体現存在にしてショロトルXolotolという双子の兄弟神を冥界に持つ神であること、本稿にてのつい先だっての段で再引用している)、そのケツァルコアトルという神は[金星の体現存在][蛇][文明の授け手][その信奉者らに期待裏切っての破滅をもたらした存在]との意味合いで黙示録で地獄へ多くの人間を道連れにすると描かれる古き蛇たるサタン(ルシファー)と接合しており(本稿では出典(Source)紹介の部53(2)から出典(Source)紹介の部54(4)をそのための解説に割いている)、そして、さらには[アトランティスと歴年定置されてきたアメリカ(すなわちケツァルコアトルが崇拝されていた大陸)]と[黄金の林檎の園]と[エデンの園]との関係性が濃厚に観念されるとの識者物言いが存在することからして同ケツァルコアトルが[エデンの園]の誘惑者と同定されること多きサタンと接合して「も」いるとの物言いがなせる(出典(Source)紹介の部52から出典(Source)紹介の部54(4)からの一気通貫しての解説部)。  第三。さらにもって加えて述べれば、(ケツァルコアトルという媒介項を観念せずとも)、メソポタミアのイナンナ・イシュタルについては彼女らがギリシャ版に焼き直された存在であると長らくも指摘されてきた神格であるアフロディテ(ローマのヴィーナス)を介してのルシファーとの連続性をも想起される存在となっている。につき、イナンナ・イシュタルとの同質性が歴年取り上げられてきたとのアフロディテ・ヴィーナスについては[トロイア崩壊をもたらすことになったパリスの審判にあっての誘惑を奏功させた者]としての特性が今日に伝わっており、そちら特性が[エデンの園の誘惑者(ルシファー・サタンに比定される蛇)の特性]と純・記号論的なかたちで「複合的多重的に」相似形を呈しているとの指摘もなせるようになっている、それがために、(同一起源存在扱いされているアフロディテ・ヴィーナスを介して「も」)ルシファーとイナンナ・イシュタルは接合するとのことがある(出典(Source)紹介の部49から出典(Source)紹介の部51)―  ]

(上にて呈示の関係式をより委細に踏み込んでの式で図に落とし込むと次のようになる)


[(本稿にて先述のように)女神ヴィーナスと一致性を呈する女神イナンナ・イシュタルについては「フリーメーソンの生と死の典礼と浅からぬ関係にあるとされる古代のエレウシス秘儀の崇拝神格である」女神ペルセポネとも際立っての相似形を呈する神格「でも」ある ―双方共に冥界下りをなした神であり、双方共に同一視存在とも見倣されている[死と再生を体現する植物神]としてのドゥムジ・タンムズおよびアドニスを愛人としている神であるとのことがある― ](:出典(Source)紹介の部97にて解説のことである)


[(本稿にて先述のように)イナンナ・イシュタルと同一存在といった一致性を呈するペルセポネは(同女神、エレウシス秘儀を通じてメーソンの死と再生の儀式とも結びつく存在であるわけであるが)[ヘカテ]を媒介に[ケルベロス]と結びつき、また、その伝に[ヘラクレス12功業]のことを加味して見てみるとダンテ『地獄篇』にあっての「ケルベロスとの結びつきが問題となる」ルシファーとの一致性が多重的に想起されるようになっている存在である](:出典(Source)紹介の部90から出典(Source)紹介の部90(10)]に至る通貫しての解説部および出典(Source)紹介の部94(5)の内容の複合顧慮で当然に導き出せることである)


 以上より、

[メーソン象徴主義 ⇔ (多重的関係性の成立) ⇔ ペルセポネ・イナンナ・イシュタル・ヴィーナス・ルシファー]

との関係性が摘示できてしまう、円環状を呈するとの式での多重的関係性として摘示できてしまうとのことがあるのである。

 それにつき、くどくも強調したきところとして、この身は[宗教的観点に依拠しての立ち位置などといった「愚劣極まりない」位置](と自身がとらえるもの)でメーソンを批判しているのではない(本稿にて何度も述べているように筆者は「葬式仏教.」程度の無宗教の徒、無神論者である ― As an atheist, I never think highly of "religious" dogmas.― )。

 メーソンを批判することが多いキリスト教右派の宗教的観点、ないしは、日本国内の狂的カルト・オウム真理教が如き[尊厳]を蹂躙する動きを見せていた醜組織が資格なきところでメーソン批判をなしていた(唾棄すべき者達が集まって構築していたカルト・オウムがメーソン批判をなしていたことは(絶版本と化している風があるが)『オウム帝国の正体』(新潮社)に明るい)といったかたちでの宗教的観点なぞに立ってものを述べているのではなく、ただ単純に「記号的に」上のような円環なす多重的関係性が導出できるようになっている ―そのような多重的関係性が(不自然極まりなくも)偶発的に生じているなどとの知的に不誠実なことは口が裂けても言えないので[恣意性]も当然に問題になるところとして導出できるように「なってしまっている」でもいいが― と申し述べたいだけなのである。

 そして、そのような関係性を摘示した理由も「宗教的観点(特定のドグマ)に基づいて」たかだかものメーソン程度のものを[悲劇の源]として専らに批判することでは毛頭ない。

 問題はそうした関係性からメーソンらに採用されている(というよりも押し「つけられている」としたほうが至当か)象徴主義重視思考の体系が次のような関係性のパスと「あまねくも」 ―誇張などなく「あまねくも」― 通じていることである。

 これにて筆者が述べたいことが何かを推し量りいただけることか、と思う。

 すなわち、

([宗教的観点][イデオロギー]なぞの制約を受けずに)[歴史的事物としてはきとそこに存在していることが示せるとの現象らPhenomena]の集積・相互密結合度合いに基づいて[特定の意図]がそこに介在していることが[あまりにも際立っての不自然性]ゆえに自然に想起されるようになっている、そして、そちら[想起されもする意図]の発するところが
[フリーメーソンリーのような影響力ある団体の紐帯に(その成員が何も自分では考えられない[駒]であったとしても)取り込まれた一群の人間達] (あるいはそうした筋目の人間集団によって表象されるような人間存在一般のありかた)
に何を期待しているのか、推し量れるようなものとなっている

とのことを問題視しているのである。

 以上、フリーメーソンリーという組織体について

[金星を死と再生の儀式・典礼の教義体系に組み込んでいるとの側面がある]
[(ペルセポネらを往古崇め奉ってのものであったエレウシス秘儀に通ずる)死と再生の儀式・典礼を重要視しているとの側面がある]

とのことらから何が論じられるのかの話とした。

 さて、海外では陰謀論、

[悪魔崇拝にまつわるもの]

などとしてのおどろおどろしさを感じさせる陰謀「論」として、あるいは、論拠の部分で真に識見伴った人間の了承を得られぬとの中途半端極まりないかたちで(すなわち、そういった話らに望ましき意味での現実改変能力は「絶無」とのレベルでしかないと推し量れるかたちで)フリーメーソンが ―[金星との結びつき]といった従前から指摘されてきたこと以外に― [悪魔主義]なるものとの絡みで[シリウス]を儀式体系に取り込んでいることの意味をその方向性で論ずるとの向きらも最近になって現われだしたことを観察しているのであるが(筆者が本稿を公開することとしたWebサイトにての別ページにてシリウスとダンテ『地獄篇』の関係性について論じだした当たりからそうした傾向が海外にて「さらに」強まったように観察しもしている)、といった話柄と筆者申しようが質的に根本より異なるものであること、強調しておきたい(※)。

(※結論に至るまでの理由付けが正しくはないとのことが往々にして見受けられるのだが、
「シリウスがルシファーに「直接的に」同定されるところである」
などとしつつシリウスを崇めるメーソンを悪魔主義的団体であるとする話が
[キリスト教ドグマを奉ずる体裁をとっての者達](あるいはそういう[ふり]をなしている者達か)
によって拡散されているとのことが現行、欧米圏にて観察される ――※ここに至るまでにはきとした出典に依拠して指し示してきたことをご検討いただければ、ご理解いただけることか、と思うのであるが、シリウスは「直接的に」ルシファーと結びついているというよりもルシファーと「間接的に」そして「多重的に」結びついていると述べることは「できる」天体となる―― 。 
 それにつき、本稿の品位を落とさぬためにそうした者達の論調を紹介することはなさないが、読み手が真に[物事を自分自身で調べる力量][自分自身で物事を考える能力]を有しているとの向きであれば、オンライン上の英文媒体にてそういうことを論じているとのものに際会することもあろうか、と思うとだけ申し述べておく)

 また、以上のようなこと、フリーメーソンにシリウス尊崇視思潮があることをもってして、本稿にてその内容を問題視してきた『シリウス・ミステリー』をものしている男、ロバート・テンプルがフリーメーソンであるとされる(フリーメーソンリーに属すると自称し他称されている『ヒラム・キー』 ―本稿にての先の段でも[歴史的事実を歪曲しているとの意味で信用のおけない著作]としてながらも問題視した著作― 著者たるアラン・バトラーとクリストファー・ナイトといった者達との交流を伴うかたちでオンライン上にての英文媒体で紹介されているとのフリーメーソンリーのメンバーであるとされている)ことに言及しているとのオンライン上の英文媒体が存在することにも触れておく。

 その点、ロバート・テンプルが(本稿の先だっての段で欠点込みにその内容を事細かに紹介してきた著作である)『シリウス・ミステリー』刊行後、フリーメーソンリーに入団したというテンプル自身の筆になるといったかたちでの英文情報もオンライン上に見受けられるとのことが現実にある。

 引用は差し控えるが、といったオンライン上の英文媒体情報から見るにロバート・テンプルは

[シリウスについての組織の秘教思潮についての考察をフリーメーソンリーに加入する前に「メーソン的に」なしていたことをフリーメーソンに評価され、遠祖よりの縁もあって暗に勧められるようなかたちでフリーメーソンリーに加入した]

とのことであるようだが、「問題は、」


「ロバート・テンプルの申しよう、同男がフリーメーソンリーに加入したとされる前よりものしていたとのことのようである『シリウス・ミステリー』からしてそこに見受けられる申しようは確かにフリーメーソンリーにあっての知恵の授け手がシリウス星系に存在するというフリーメーソンにとり[都合のよい]教義体系を追認する役割を果たしているのやもしれないが、他面、[シリウスB]とは[地球より最も目立って見える恒星に伴っての伴星(白色矮星)]ということで

[白色矮星に対する考察からその理論の深化が一挙に進んだ(概念としての現実性を帯びてきた)ブラックホール理論]

と濃厚に関わっているものとなり、ロバート・テンプル自身も[シリウスBと関わる神話的象徴物]であると(それなりの論拠らを伴うところとして)主張している存在たる地獄の犬 ―ケルベロス― が[今日的な意味で見てのブラックホール類似の特性]と「複数古典を介して」接合しているとのことが現実にある」


とのことにあると本稿筆者はとらえている(【[メーソンの五芒星重要視思潮]と[金星(モーニング・スター)]と[シリウス]との関係についてはここ補説3のさらに後の段にても長くもなっての補足を付すこととする)。

 これにて[A]から[F]と別ちての[F]の段の話を終える。

 以上、ここまできたところで長大な本稿にての補説3と振ってのこの段 ―数十万字との膨大な文量でもってひたすらに特定の事実関係の指し示しに注力してきたとの補説3と振ってのこの段― にていかような指し示しをなしてきたのか、直近まで書き綴ってきた[A]から[F]と分けての段にあっての[F]の段に至るまでの流れを端的に振り返ることとしたい(:述べておくが、ここ補説3の内容については都度、文中にて振り返り表記をなしており、ここでの振り返り表記も何度となく言及してきたことを含むとのもの、さはさりながら、『微に入っての記載も今更、不用か』と思いつつも少しでも読み手理解の用に供していただければ、と付すこととしたとのものとなる)。

(再度、振り返っての[まとめ]表記をなすとして)

 まず、ここ補説3と振っての段にては補説部冒頭より以下のことに注意を向けもした。

(本稿にての出典(Source)紹介の部55から出典(Source)紹介の部55(3)にて摘示していたことの内容に依拠して補説3の冒頭部より注意喚起をなしていたところとして)

「欧米圏で極めて著名な古典となっているダンテ『地獄篇』には今日的な観点で見た場合のブラックホールと際立っての類似形を呈するものが多重的側面にて描写されているとのことがある」

「上記『地獄篇』(遅くとも14世紀初頭には成立していたとされる古典)と同様に今日的な観点で見た場合のブラックホールの類似物を描写している古典が存在しており、そちらはミルトン『失楽園』(17世紀、1667年に成立の古典)となっている」

今日的な観点で見た場合のブラックホールと際立っての類似形を呈するもの]を「どういうわけなのか」描写しているとの意味で着目に値するとのダンテ『地獄篇』とミルトン『失楽園』の特定パートは共に[「地獄門の先にある領域での」悪魔の王ルシファーに由来する災厄を描いている箇所となる」
 

 上のような式で

[著名古典(ダンテ『地獄篇』とミルトン『失楽園』)における「先覚的なる」特質]

に注意を向けたうえで本稿では


ダンテ『地獄篇』と「三面のケルベロス捕縛で終わる」[ヘラクレスの12功業伝承]との間には「明らかなる」多重的なる結節点が設けられている

上に言うところの[結節点]は『地獄篇』に登場する三面構造のルシファー(ブラックホール近似描写と当該古典の中で結びついているとの存在)と三面構造のケルベロス(ヘラクレス12功業の最後の功業の捕縛対象)との相関関係を多重的に意識させるものともなっている


とのことの具体的指し示しに注力してきた([1]から[5]と振っての段、出典表記にして出典(Source)紹介の部90から出典(Source)紹介の部90(11)]と振っての箇所をその指し示しに充てている)。

 その上で(ダンテ『地獄篇』とヘラクレス12功業の間に[ケルベロス⇔ルシファー]の関係性とも通ずる多重的接合関係が存在していることを指し示しもした上で)、[A]から[F]と振ってのパート(各別にかなりの紙幅を割いてのパート)でもってさらに問題となる関係性の炙り出しに注力すると申し述べ、そちら指し示しの部に入った。それら[A]から[F]の部について極々端的に振り返りなせば、その内容は以下のようなところとなる。

 [A]と振っての部 ―(出典(Source)紹介の部91から出典(Source)紹介の部94(7)を包摂するパート)― では


 古文献および古文献に基づいての欧州の近代以降の学識者ら申しようから導きだせるところとして、ギリシャ神話の女神[ペルセポネ]は

[イシス](エジプトにおける主要なる女神)
[ヘカテ](往古ギリシャ神話にあってのペルセポネ崇拝と濃密に関わる女神)
[ケルベロス](ヘラクレス第12功業にて捕縛対象となった怪物)

の各存在と「一致」する存在と申し述べられるだけの特性を帯びた存在となっている


とのことの摘示に注力した。

[A]のパートでは[ペルセポネに対する崇拝様式]が[イシスに対する崇拝様式]と濃密に結びつくものであると何故もってして歴年述べられもしてきたのか、また、[ペルセポネに対する崇拝様式][イシスに対する崇拝様式]の双方が[フリーメーソンリーのような存在の秘教思潮]と濃密に結びつくとのフリーメーソンリー成員や学識者らによる指摘が何故もってしてなされてきたのか、といったことにまつわる解説「も」遺漏なくもなさんと努めてきた)

 [B]と振っての部 ―(出典(Source)紹介の部95から出典(Source)紹介の部95(9)を包摂するパート)― では


 先行する[A]の段にてギリシャ女神[ペルセポネ]と一致性を呈するとのことを指し示してきた存在らである、

[イシス](エジプトにおける主要なる女神)
[ヘカテ](往古ギリシャ神話にあってのペルセポネ崇拝と濃密に関わる女神)
[ケルベロス](ヘラクレス第12功業にて捕縛対象となった怪物)

との各存在が

[[その肉眼目視不可能性より近代まで人類にとって観測されることがなかったシリウスB]に対する「奇怪なる」先覚的言及

に関わっているとの論調が欧米圏にある


とのことを問題視し、そうした論調の内容の検証を事細かになしもした。その過程で常識の世界では異端視される論調の帰結、[古代人が予見できたはずがないシリウスBに対する予見的言及とのパラドックスをきたすようなことの具現化は異星文明介入の存在に因を求められることである]との論調の帰結はさておきも[ローマ時代特定古典(プルタルコス『モラリア』)にてのシリウスBに対する先覚的言及を問題視してのパート]は現象論として同意できるようになっている(なってしまっている)とのことの根拠を事細かに呈示した(:オンライン上よりも容易に全て確認できるとの古典にみとめられる[文献的事実]の問題を事細かに原文引用なしながらシリウスBにまつわる先覚的言及とが何なのか解説を講じた ―※尚、問題となる論調は『シリウス・ミステリー』というロバート・テンプルという論客主著にまつわるものとなっておりもし、その帰結は「人類文明の黎明期にシリウス星系に由来する超高度生命体が人類文明に介入・干渉したからこそ、シリウス星系に対する奇怪なまでの先覚的言及が数多垣間見れるのだろう」という仮説を推し進めるためのものとなっているのだが、本稿筆者はそうした帰結を無条件には容れていない。無論、合理的なる理由があってで、ある(本稿の諸所にてそこにいう合理的なる理由、よりもって不快なる人間操作の可能性に通ずるところの合理的なる理由については呈示するようにつとめている)― )

 [C]と振っての部 ―(出典(Source)紹介の部96 から出典(Source)紹介の部96(2)を包摂するパート)― では先行する[A]および[B]の段にて指し示してきたことに依拠して次のことの指し示しに注力なしてきた。


 それぞれギリシャ神話の冥界の女神ペルセポネに結びつく存在らでもあると摘示してきた、

[イシス](エジプトにおける主要なる女神)
[ヘカテ](往古ギリシャ神話にあってのペルセポネ崇拝と濃密に関わる女神)
[ケルベロス](ヘラクレス第12功業にて捕縛対象となった怪物)

らの各存在と通ずるところでその先覚的なる言及が古文献にみとめられるとの言われようが欧米圏にてなされている、

[シリウスB]

については

[ブラックホール理論開闢史に関わる天体]

として「なるべくしてなっている」節ありの科学史上にてブラックホールとの兼ね合いで意味なしてきた天体となっている(:[チャンドラセカール限界](というもの)の導出に関わるブラックホール理論の開闢が(なるべくしての、といった流れによって)シリウスBに通じている。それについてはアカデミズム系科学史史家 ロンドン大に奉職の科学史史家たるアーサー・ミュラー に解説されているところであるのでその解説ありようを本稿では細かくも引用、紹介している)


 ここ[D]の段に入るより「さらに二段階前」のこととして
[C]の段に入る前に[B][C]の間に設けた幕間(インターミッション)の部]
にては(振り返るところとして)次の表記をなしていた。

⇒先行して [ダンテ『地獄篇』登場の三面構造のルシファーと結びつく[ヘラクレス12功業における捕縛対象たるケルベロス]に関わる] とのことを問題視しもしてきたわけだが、ケルベロス捕縛で終息するとのヘラクレス12功業との絡みでは次のようなことが問題となる。


「[ブラックホール生成]をなしうると「2001年から」科学界にみとめられるところとなったLHC実験 ―1999年にその可能性がはじめて問題視された折、「そのようなことはありえない」と物理学者が大同一致して否定の弁を表明していた(出典(Source)紹介の部1ら本稿冒頭部の発表文書ら引用セクションを参照のこと)にも関わらずブラックホール生成が現実にありうると認められることになったとのLHC実験― については

(事実の問題として)

[ヘラクレス12功業のうちの[巨人アトラス]と[黄金の林檎]が登場する11番目の功業
[ヘラクレス11番目の功業でそこが目指されている[黄金の林檎の園]との一致性が歴史的に観念されてきたところのアトランティス
黄金の林檎によって開戦を見た戦争で滅亡した[トロイア]]

に関わる命名規則が[ブラックホール生成]に関わるところで多重的に用いられているとのことがある ―ブラックホール・イベントをも観測するとされるATLANTISや同ATLANTISがイベント・ディスプレイ・ツールとして用いられる中で「安全な」ブラックホール生成イベントを検知しうるなどと主張されてきた検出器ATLASなどとの兼ね合いでそうもなさしめられているとの格好となっている(出典(Source)紹介の部35および出典(Source)紹介の部36(3)および出典(Source)紹介の部46)― 」

「ヘラクレス12功業のうちの第11功業に登場する黄金の林檎に関しては(余程の歴史通でなければ把握するところではないと考えられるところなのだが)象徴上の問題として史的に[失楽園をもたらしたエデンの果実と結びつけられてきたとの背景があるものである(出典(Source)紹介の部51)。
 その点、といった(暗流として、でも)一部識者に[黄金の林檎]と結びつける見方があるとの[エデンの禁断の果実]を ―(旧約聖書それ自体ではフォゥビドゥン・フルーツ、禁断の果実が林檎であると明示的に言及がなされて「いない」ところを)― 同文に[林檎]そのものと定置して
蛇に変じたルシファーによるアダムとイヴの林檎を用いての誘惑による人類の始祖の楽園からの追放
を描いていたという古典がジョン・ミルトン『失楽園』となっているのだが、同古典、ミルトン『失楽園』「にも」殊に問題となるダンテ『地獄篇』と同様に今日的な意味でのブラックホールと類似するものが「どういうわけなのか」描かれているとのことがある。
 しかも、その古典『失楽園』に認められる「奇怪な」と表せようものとしての[今日的な定義で見るブラックホールと類似するものについては
[ブラックホール類似形描写の形態としてはダンテ『地獄篇』にてのそれと「委細では」異なる特質(ブラックホールの「他の」属性)を描いているとのものである]
にも関わらず ―(ダンテ『地獄篇』では[1.「光(ラテン語ルシファー)が囚われている」2.[不帰の領域としての3.[重力の発する重力の中枢にして4.[外側からの観察者視点での[凍結した世界にての断末魔のありようの停止状態]]が際立って描写されており、もってして、【[1.「光とて脱出不可能なる」2.[不帰の領域としての3.[重力の中枢にして4.[外側からの観察者視点での[凍結した世界にての停止状態]が具現化するとの研究初期、 Frozen Starと呼ばれていたブラックホール】と多重的に接合するありようが見てとれるのに対してミルトン『失楽園』では[時空間なるものを観念しての)[時間と空間の法則の破綻状況の中での足を踏み入れたらば脱出不能なる永劫の暗闇にして底無しの空間]との式での今日的なるブラックホールの定義に当てはまるものが(『地獄篇』に見る類似物とはまた異なる側面として)描写されているとのことがある)― 
[類似物が描かれているパートが[ルシファーに由来する災厄][地獄門(目立って描写されてのゲーツ・オブ・ヘル)の先の領域での特性]であるとの観点ではダンテ『地獄篇』と(ミルトン『失楽園』のそれは)共通している]
とのことがあるというもの「でも」ある(出典(Source)紹介の部55から出典(Source)紹介の部55(3)を包摂する解説部)」


 [D]の段では以上の幕間の部にて振り返りもして解説しもしたことが指摘できるようになっていることと先の[A]から[C]の段にて摘示してきたことら、すなわち、

シリウスB]⇒[ブラックホール理論の開闢に(「なるべくして、」のといったかたちで)影響を与えていたとのことが指摘されている天体
シリウスB]⇒[ケルベロスと結びつけられての奇怪なる先覚的言及に関わるとの物言いが(検証したところ、説得力を伴って)なされているとの天体]
ケルベロス]⇒[ヘラクレス第12功業を介しての著名古典ダンテ『地獄篇』ルシファー(の領域)との接合]⇒[ダンテ『地獄篇』ルシファーの領域に際立って見受けられる現代的観点で見た場合のブラックホールに近似するものの描写]

を複合顧慮し、

「あまりにもできすぎている」

ことであるとの説明に注力なしもした(:「問題は、」そうした[関係性の環]が成立していることが[偶然の一致]で済むようなものなのか、あるいは、[恣意の産物]なのか、見極めることにあるだろうと述べられるところとして、である ―※― )。

(※ちなみに[D]の段では[偶然]か[恣意]かの問題を突き詰めて考えるうえでの材料として
[「人為的ブラックホール生成・人為的ワームホール生成を作中テーマとする作品として80年代に大ヒットを見てのハードSF作品『コンタクト』(1985年初出/「DVDコンテンツ版とは「異なり」原作小説版の方では」加速器のことが明示的には一切問題視されていなかったとの小説作品で本稿[補説2]の段で事細かに問題視していたとの作品)
に[通過可能なワームホール]にまつわるアイディアを供与したことでも有名な物理学者キップ・ソーンのやりようをも本稿従前の内容を振り返って、再度、問題視した。すなわち、キップ・ソーンの手になるブラックホールとワームホールにまつわる理論解説書である BLACK HOLES & TIME WARP Einstein's Outrageous Legacy『ブラックホールと時空の歪み アインシュタインのとんもない遺産』という著作が
[通過可能なワームホール]
にまつわる部で
[2001年9月11日との日付け表記との連関性が複合的に問題となる数値規則を体現してのもの「ら」]

[1「911」年提唱の「双子の」パラドックス]
を併せて引き合いに出しながら1994年初出の著作でありながらも「2001年9月11日に起こった」「双子の」塔、ツインタワー崩落事件の事前言及が如くことを「多重的に」なしていることを再度、解説し、そこからして恣意的なれど「人間的ではおよそない」との先覚性が具現化しているように判じられるとのことを再度問題視した ―※[事前言及が問題となる具体的文言]を原著および国内で流通している訳書より「原文」(原著のそれについてはオンライン上より確認可能であるとの「原文」)を事細かに抜粋しながら挙げ連ねての典拠紹介は本稿にての出典(Source)紹介の部28から出典(Source)紹介の部33-2を包摂するパートに譲りつつ、である―  )

 ここ[E] ―(出典(Source)紹介の部97から出典(Source)紹介の部98を包摂するパート)― と振っての部では

[女神[ペルセポネ]は[イシス][ヘカテ][ケルベロス]ら各存在 ―各存在とも[シリウスB]に対する先覚的言及と関わっているとも一部論客にて指摘され、また、実際にそうであろうとの要素を指し示せるかたちとなっている存在ら― と一致性を指し示せる存在となっている]

とのことを顧慮しつつも、

[女神[ペルセポネ]を基軸として[ルシファー]に接合する複線的な伝承上の関係性]

が存在していることの摘示に努めた。

 すなわち、次のような関係性の摘示に努めた。


ギリシャの冥界の女神ペルセポネ
 ⇔ 
([媒介項]:同一存在視される[植物神としての死と再生の神らアドニスおよびタンムズ]を愛人化しての存在]・[双方共に冥界下りをなした存在][金星体現神格たるギリシャ女神アフロディテとの接続性の各要素)
 ⇔ 
古代メソポタミアの女神イナンナ・イシュタル
 ⇔ 
([媒介項]:金星の体現存在]・[冥界に双子の神を持つ存在の各要素)
 ⇔ 
中米で信仰を集めていたケツァルコアトル
 ⇔ 
([媒介項]:金星の体現存在]・[文明の授け手としての存在]・[蛇と結びつく存在]・[期待を裏切って会衆に破滅をもたらした存在の各要素)
 ⇔ 
ルシファー・サタン(冥界落ちした明けの明星たる金星の体現存在)



ペルセポネ
 ⇔
(直上の段にて言及の媒介項)
 ⇔ 
イナンナ・イシュタル
 ⇔ 
([媒介項]:冥界(地獄)下り(落ち)の存在]・[金星の(軌道の)体現存在]→[「古代オリエントにて主神に含むところあって金星体現存在が冥界下りをなしたとの神話がみとめられる」ことに関しての一致性の指摘が学者由来のものとして呈されているとの存在としての共通性)
 ⇔ 
ルシファー・サタン



ペルセポネ
 ⇔ 
(直近の段にて上述の媒介項)
 ⇔ 
イナンナ・イシュタル
 ⇔ 
([媒介項]:古代より同一視する視点が存在)
 ⇔ 
金星体現化存在たるギリシャのアフロディテ神(ないしローマのヴィーナス神)
 ⇔ 
([媒介項]:黄金の林檎を巡ってのやりとり]と[エデンの林檎を巡ってのやりとり]の記号論的な意味での多重的一致性を介しての接合性
 ⇔
エデンの誘惑の蛇
 ⇔
ルシファー・サタン



ペルセポネ
 ⇔ 
(先述の媒介項)
 ⇔ 
古代メソポタミア女神イナンナ・イシュタル
 ⇔ 
(先述の媒介項)
 ⇔ 
中米で信仰を集めていたケツァルコアトル
 ⇔ 
([媒介項]:中米アメリカ文明]と[アトランティス同等物と見做されもしてきたとのアメリカ大陸]の関係性
 ⇔ 
アトランティス同等物と見做されもしてきた黄金の林檎の園
 ⇔ 
([媒介項]:黄金の林檎の園とエデンの園とがつながりあうとの側面
 ⇔ 
エデンの蛇
 ⇔ 
ルシファー・サタン



ペルセポネ
 ⇔ 
([媒介項]:ザクロを食して冥界の女神になったとの存在]・[ヘラクレス第11功業にて登場の黄金の林檎、その対価として別の神話上のエピソードで描かれている絶世の美女ヘレンと秤量されるかたちで同一の誓約に関わるところとなっていた存在]・[ヘラクレス第12功業にてペルセポネをヘレンと秤量するかたちで略取するとの約定を結んでいたギリシャ神話の著名人らが冥界の忘れ椅子より解放されるとの筋立てが展開→ポイントとしての「ザクロ」「ヘラクレス12功業」)
 ⇔ 
スペインがザクロの地(グラナダの地)を扼するに至ってスタートを見た大航海時代
 ⇔ 
ヘラクレスの柱を紋章に刻んでのスペインの新大陸積極進出
 ⇔ 
黄金の林檎の園]とも見られていたアトランティス]/[オデュッセウス(ダンテ『地獄篇』ではヘラクレスの柱を越えた段階でルシファー幽閉階層一歩手前の階層での地獄行きを強いられたとの黄金の林檎を巡っての諍いがトロイア戦争に発展する原因を造った存在にしてトロイア戦争に木製の馬で決着をつけた武将)が漂着した先と伝わるオギューギアー島に結びつくとされてきたアトランティスに史的に仮託されるだけの背景があっての現地アメリカにて(イナンナ・イシュタルおよびルシファーとの関係性が別個にて想起されるところの)蛇の神ケツァルコアトル信仰をなしていた者達の破滅
 ⇔
ルシファー・サタン



ペルセポネ
 ⇔ 
([媒介項]:女神イシス(シリウス体現存在)と女神ペルセポネとヘカテとの同一性の古来よりの指摘
 ⇔ 
女神ヘカテ(エレウシス秘儀にてのペルセポネと併せての崇拝対象)
 ⇔ 
([媒介項]:ヘカテとケルベロスの多層的接続性
 ⇔ 
ケルベロス
 ⇔
([媒介項]:ケルベロス(の捕縛にて終息するヘラクレス第12功業)とルシファー(の幽閉領域)にまつわってのダンテ『地獄篇』に見る接続性]
 ⇔
ルシファー・サタン



ペルセポネ
 ⇔ 
(先述の媒介項)
 ⇔ 
女神ヘカテ(エレウシス秘儀にてのペルセポネと併せての崇拝対象)
 ⇔ 
(先述の媒介項)
 ⇔ 
ケルベロス
 ⇔
([媒介項]:冥界の犬ケルベロスと冥界の犬科存在アヌビスとの一致性]・[アヌビス(古来からの犬の星シリウスとの接合存在)をして[イシス(シリウスA体現存在)とネフュテュスを[可視存在]と[不可視存在]に分割する水平円なす存在]とするプルタルコス古典にての描写]・[アヌビス(シリウス接合神格)と通ずるケルベロス、同ケルベロスのヘシオドス『神統記』に見る50の頭を持つとの特性[シリウスBにおけるシリウスA(イシスにて体現されてきた可視存在)に対して楕円水平円軌道をなしての50年の公転周期を呈する[不可視存在]としての特性]を想起)

(ケルベロスと結びつく)白色矮星シリウスB

ブラックホール(初期フローズン・スター、凍った恒星と呼称されてのブラックホール)の理論開闢をもたらした天体

ルシファー・サタン(が幽閉されている凍った領域にまつわってのダンテ『地獄篇』描写)


 ここ[F]と振っての部 ―(出典(Source)紹介の部99を包摂するパート)― では先行する[E]の段にてその摘示に努めていた多重的関係性に関わるところとして次のようなこともが問題になると論じもした。


フリーメーソンの死と再生の儀式には
ペルセポネ・デメテル母子にまつわるエレウシス秘儀][イシスの往古の秘教崇拝思潮
との結びつきが観念されるところとなっている(一部の識者に百数十年前から指摘されもしてきたところである)

 さらに述べれば、フリーメーソンの死と再生の儀式には
明けの明星、歴史的にはルシファーとの言葉の語源と結びつけられてきた金星にあっての[春分・秋分の昼夜平分点にて視界に入ってくるとの特性]を[擬似的な死(墓)からの復活]と結びつける
との側面が伴っているとフリーメーソン団の宣伝媒体に記載されているといったことがある(そうした中でフリーメーソンリーよりは[明けの明星をルシファーとする思潮を友邦団は意識しておらず、メーソン団におけるルシファー崇拝といった風説があってもそのようなものは取り合うに値しない]とのいいようがパブリック・リレイションズといった観点で表に出されている)


 上のようなフリーメーソン自身による儀式解説動向を[E]にて(主観など問題なくも摘示できるようになっているとの)複合的関係性とあわせて顧慮すると ―「何も分かっていない」とのチェスのポーンのようなものかもしれぬとの個々のフリーメーソンの意識どうあれ― そこより「さらにもって」[ルシファー・サタンとペルソポネの関係性]が浮かび上がってくるように「記号論的には」多重的になっている。そして、さらに述べれば、それは重力(Gravity)の怪物ブラックホールに収束する関係性ともなる。

 以上をもって本稿のここ補説3の部にて事細かくも述べてきたことに対する[まとめ]の表記とした。

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直下、本稿冒頭部へのリンクを設けておく

(⇒冒頭頁へは下の部より)

[典拠紹介部第1頁 加速器実験に伴う欺瞞性から証示なせることについて]

 上掲なしているのは19世紀後半から20世紀前半にかけて活動の著名な挿絵家アーサー・ラッカムが英訳・再刊行されたワーグナーの原作歌劇 Der Ring des Nibelungen『ニーベルングの指環』 (英文通用化タイトルとしては[指輪]一語の The Ringとも呼称される歌劇) の書籍化バージョンに提供しもしていた挿絵を挙げたもの、より具体的には挿絵家ラッカムが『ニーベルングの指環』序盤部をなすパート、 Das Rheingold『ラインの黄金』のために作成・提供していたとの画を挙げたものとなる (ただ当媒体では同画に多少の演出を施している) 。

 さてもってして、挿絵に見る女、というより、人ならざるところの[女神]はイドゥン(Idunn)という存在を(音楽界の巨匠と認知されている)『ニーベルングの指環』作曲者リヒャルト・ワグナーがフライヤ(Freia)との名前で焼き直しなし、登場させているとの存在なのではあるが、イドゥンにせよ、Wagnerが登場させた(画に見る)フライヤにせよ、北欧神話における不死の果実であるところの【黄金の林檎】と紐付けられた存在となっている(彼女ら女神達は【黄金の林檎の管掌者】となる)。 
 そうもした黄金の林檎と紐付いての彼女ら(イドゥン/フライヤ)は、いわば、神々に瑞々(みずみず)しき【不死】を(若さ約するとの)【黄金の林檎】を介して供給しているとの設定の女神となりもし、そして、彼女らの管掌する【黄金の林檎】が北欧神話多神教の神々に最早若さを与えなくなったとのその時点が【終末のはじまり】であると描写されてきたとのことがある (:【終わりの始まり】が黄金の林檎にて供給される若さの喪失と結びついていると描写されるのはワグナー歌劇にせよ、北欧神話それ自体も同文のこととなる ――ワグナー歌劇では序盤より【黄金の林檎(とフライヤ)の担保する若さの維持】が【無限の力を蔵する指輪の保持】と一時的に秤量されるのだが、結局、【黄金の林檎】と比較された指輪を欲する強欲な心(による人界の操作)が世界の終末に繋がると描写される。他面、ワグナー歌劇より遙か前から存在していた北欧神話では(それを収めたエッダ詩の訳書を借りるなどしてもよかろうしウィキペディアの[イズン]関連項目などをご覧戴くのでもよかろうが、易くも確認できようところとして)神々の最終決戦であるところのラグナロクとされる終末局面にあって黄金の林檎によって担保されていた不老は停滞を見、老化が始まると描写される―― )。

 ここからが問題なのだが、本段、脇に逸れての訴求部にあってまわりくどくもの口上にて上の如きことを引き合いに出しているのは本稿にあって【次のこと】らを【黄金の林檎】との兼ね合いで(具体的根拠と共に)訴求している ―(画に見るイドゥン・フライヤにも関わるところとして訴求している)― からである。

黄金の林檎 ―それは北欧神話から離れてのギリシャ神話ではトロイア戦争の原因、すなわち、城塞トロイアの崩壊の元凶でもある(本稿の前半部にあって古典よりの原文引用でもってして典拠紹介のこととなる)― が【人間の終末】に関わるとの指摘がなせるようになって「しまっている」、しかも、それ(黄金の林檎)がブラックホール生成との兼ね合いで古今東西にまたがっての文物を介して【人間の終末】に関わるとの指摘が濃厚になせるようになって「しまっている」とのことが現実にある (:現況現在執り行なわれているLHC実験にあって「科学の進歩に資する」とされてのブラックホール生成可能性と紐付けられてきたディテクター(検出器)の名前が【黄金の林檎】の在処を識る巨人アトラスの名を冠する ATLAS Detectorとなっているとのことが確とある一方で黄金の林檎と接合するエデンの禁断の果実を用いての誘惑者の著名古典に見る描写が(それ自体、奇怪奇矯なることなのではあるも)今日的な視点で見た場合のブラックホールの近似的描写と紐付いている、そうしたことがそれこそ山となり、それら山とあることらが相互に多重的に接合しているとのこともが「ある」)。

・上掲図の元となっているワグナー歌劇『ニーベルングの指環』は【黄金の林檎】(を管掌する女神)と【無限の富(力)を約する指環】の取引が序章の部より描かれているのだが、(黄金の林檎を管掌する女神と秤量されての)【指環】の取得に固執した者らが強欲さゆえに次々と滅亡していくさまが同歌劇では描かれる(:その一番はじめの描写は『ニーベルングの指環』前半部にあっての【黄金の林檎】管掌者たるフライヤを略取、彼女フライヤを【指輪】との取引の具とした巨人ファーフナーとファーゾルドの兄弟が殺し合いをはじめるとの部となる)。 そのことは現実世界で「黄金の林檎と接合している」とのかたちとなっている巨大なリング状の装置、加速器ラージ・ハドロン・コライダーが【指輪;リング】に仮託される風が一部ある (『ニーベルングの指環』の影響下にあるJ.R.R.トールキン原作のロード・オブ・ザ・リング『指輪物語』に登場の冥王に由来する指環と結びつけられるなど加速器LHCが【指輪】に仮託される風が実験関係者含めて見受けられる) とのことと平仄が合うにも程があろうとの筋合いのことともなる (:ただ現況もってして、同じくものことを問題視する人間はまったくいない(心ある向きには是非とも確認いただきたいところなのだが検索エンジンで英文単語を何語か入れて当たりをつけんとしてみても【リングと黄金の林檎の結びつき】を加速器との関係で目立って問題視するような向きはこの世界にはいない))。

・上にて先述のように【ギリシャ神話におけるトロイア崩壊の元凶】「でも」あるとのゴールデン・アップルがそれ(黄金の林檎)に関連する事物ら(巨人ATLAS「など」)を介してブラックホール生成をなす可能性があるとの加速器 ―巨大な【リング】でもある― と結びつくとして、である。 現在にあって巨大加速器実験を実施している「研究」機関ら、および、そちら「研究」機関らに携わっていた初期の紐帯がどうやって世に生み出されたのかもがワーグナーの『ニーベルングの指輪』に通ずる側面がある。 どういうことか。 現況、加速器実験を執り行なっている主たる研究機関ら(それら研究機関らは、と同時に、ブラックホール生成可能性に伴うリスクとの観点で中途半端に海外で法廷に引きづり出された研究機関ら「でも」ある) はその沿革上、
【マンハッタン計画の子供ら】
となっているとのことがある ―同じくものことは長大な本稿本文の部にあって(入念を心掛けての)指し示しの対象としていることでもある― のであるが (:またもってして核分裂の過程に通ずる原子核人為破壊を兵器転用なそうとしたとのマンハッタン計画にあっての挙、そちら核兵器を製造するプロセスと加速器実験にての原子核人為破壊のプロセスは同一方向のベクトルを指している ―無論にして同じくものことの典拠をも本稿本論部で入念に挙げている― )、 マンハッタン計画と今日の加速器実験(におけるブラックホール生成に通ずる挙)の縁(えにし)の深さはそれ以外にも濃厚に認められるとのことがある(たとえば円形加速器という装置をそもそも生み出した者達がマンハッタン計画の主導者となっていたとのことがある等々)。
 そうもした(加速器実験運営機関を生み出した)マンハッタン計画始動の原因になっているユダヤ系の迫害の挙に出たナチスのやりよう・躍進・劫略のプロセスはワグナー歌劇『ニーベルングの指環』と濃密に結びついているとのことがある(『指環物語』作者ワグナーがユダヤ系の向きらにあって反芸術・野蛮の象徴である忌避すべき象徴とされてきたのはナチス第三帝国およびその領袖ヒトラーが反ユダヤ主義を大っぴらに喧伝していたリヒャルト・ワーグナーを最大限重要視していたとの歴史的事実があるからであり、たとえば、ナチスの実行してきた非道なる命令体系、占領統治下の反体制派・レジスタンスを夜陰に乗じて密やかに処分することを目しての行政命令であるところのナハト・ウント・ネーベル( Nacht und Nebel )、【夜と霧】行政命令 ―日本では Man's Search for Meaningとの原題を有した心理学者ヴィクトル・フランクルの書籍の「邦題」として識られている語でもある【夜と霧】(収容所が絶滅収容所へと変遷していく画期を象徴する語であるとも認識されている)― などはワグナーの『ニーベルングの指環』に由来しているとのものとなる ――※ウィキペディア[夜と霧]項目などにおいても簡明な解説がなされてはいることだが(であるから疑わしきはその程度の媒体からでも確認いただけるであろう)、ナチスドイツが欧州にて反対派を掃討するための共通規則とした【夜と霧】命令はヒトラーが愛聴していた、そして、ナチス体制下の国家芸術の象徴として扱われていたリヒャルト・ワグナーの『ニーベルングの指輪』、その『ラインの黄金』にあっての一幕(の中の[ニーブルヘルム]の下り)にて侏儒(ドワーフ)のアルベリヒが隠れ頭巾を用いて姿を消す際に口にする台詞、「夜と霧になれ、誰の目にも映らないように.」に由来しているとのことが知られている(にまつわって述べておけば、【夜と霧の呪文】を唱えたドワーフ・アルベリヒは強欲さの象徴でもあり、絶大な力をもたらす【呪いの指環】そのものを生み出した存在でもあるとワグナー歌劇では設定付けがなされているキャラクターである)―― 。

 以上のことはそれだけを読まれる限りは何が問題になるのか判じがたいとのこととなろうかとは(当然に)思うのであるが(理解を阻む詰め込み過ぎの風もあったかと脳裏をよぎりもしている)、同じくものことにまつわっての指し示しを細々となしもしている、また、そこからさらにもってして何が述べられるのかの指摘を委細を尽くしてなしているとの本稿本論部をご検討いただければ、【ことの重篤さ】 ―重篤さというのは【執拗さ】の問題として何が企図されているのかに通じもしていることである― についてご理解いただけるか、と考えている。

当サイト内にあっての【各頁および各典拠への一覧方式遷移部】、及び、【PDF形式文書配布ページ】へのリンクを直下、設けておく

各頁および各典拠への一覧方式遷移部へは以下より


問題となる[「予見的」言及→実現]の体系についての[典拠紹介部]一覧呈示頁

PDF形式文書配布ページへは以下より


典拠解説媒体としての[一括PDF文書]の公開頁

ここ本頁内の記述内容を支える【「容易に後追い確認なる」「堅い」ソースを呈示しての出典紹介部ら】への[遷移経路]を下に設けておく典拠について疑わしいとの部があれば、必要に応じて参照されたい (:クリックすることでブラウザ ―インターネット閲覧ソフト― の[別タブ(別枠)]にて典拠紹介部を表示( open "additional" tabbed window(s) of web browsers

[出典(Source)紹介の部2](加速器によるブラックホール生成が[現実的にありうること]と当事者実験機関および科学界にて表立って論じられ出したのが2001年であると判じられるようになっていることにまつわっての出典紹介部2)
の参照は直下より (クリックすることで当該の出典紹介部を別タブにて表示)


典拠紹介部第3頁 ブラックホール生成可能性にまつわる研究機関の変節の経緯

[出典(Source)紹介の部31](キップ・ソーン著作 BLACK HOLES & TIME WARP Einstein's Outrageous Legacy『ブラックホールと時空の歪み アインシュタインのとんでもない遺産』が[911の事件の先覚的言及文物]となっていることにまつわっての出典紹介部31(以降)の部)
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典拠紹介部第25頁 ソーン『ブラックホールと時空の歪み』のとんでもない特性

[出典(Source)紹介の部32](キップ・ソーン著作 BLACK HOLES & TIME WARP Einstein's Outrageous Legacy『ブラックホールと時空の歪み アインシュタインのとんでもない遺産』が[911の事件の先覚的言及文物]となっていることにまつわっての出典紹介部32(以降)の部)
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典拠紹介部第26頁 書籍『ブラックホールと時空の歪み』の問題性(続き)

[出典(Source)紹介の部35]LHC実験とトロイア崩壊およびアトランティスの関係性を示す命名規則上のありようにまつわっての部LHC実験にあっては[(トロイア崩壊の因たる)黄金の林檎の在処を知ると神話が語り継ぐ巨人アトラス]の名前を冠する検出器ATLASおよび黄金の林檎の果樹園とも同一視されもするアトランティス]の名前を冠するディスプレイ・ウェアATLANTISによって生成極微ブラックホール捕捉をなしうるとの可能性が取り沙汰されてきたとのことについての出典紹介の部35)
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典拠紹介部第30頁 アトラス・アトランティスとLHC命名規則の繋がり合い

[出典(Source)紹介の部36(2)](LHC実験にあってはブラックホール生成可能性が問題視されるそれ以前、1992年から覚書が交わされてATLASとの名称の使用が確定していたことにまつわっての出典紹介の部36(2))
の参照は直下より (クリックすることで当該の出典紹介部を別タブにて表示)


典拠紹介部第30頁 アトラス・アトランティスとLHC命名規則の繋がり合い

[出典(Source)紹介の部41]トロイアとアトランティスの関係にまつわっての出典紹介部の一例[トロイア崩壊の原因たる黄金の林檎が実るヘスペリデスの黄金の林檎の園]が何故、[アトランティス]と結びつくのかについての出典紹介の部41)
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典拠紹介部第37頁 アトランティスを巡るドネリーの主張について

[出典(Source)紹介の部43]トロイアとアトランティスの関係にまつわっての出典紹介部の一例トロイアを木製の馬の計略で劫略した武将オデュッセウスが漂着した島(カリュプソの島)が何故、[アトランティス]と結びつくのかについての出典紹介の部43)
の参照は直下より (クリックすることで当該の出典紹介部を別タブにて表示)


典拠紹介部第38頁 アトランティスとトロイアの記号論的関係性の深耕として

[出典(Source)紹介の部48]トロイア崩壊に繋がった黄金の林檎を巡っての誘惑とエデンの園での誘惑が多層的多重的に共通要素を帯びているとのことの出典紹介部の一例として黄金の林檎を巡っての誘惑者エデンの園にあっての誘惑者[惑星ヴィーナス(金星)]の体現存在としての顔を有しているとのことについての出典紹介の部48)
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典拠紹介部第41頁 エデンの誘惑と黄金の林檎 ルシファーとアフロディテ

[出典(Source)紹介の部51]トロイア崩壊に繋がった黄金の林檎を巡っての誘惑とエデンの園での誘惑が多層的多重的に共通要素を帯びているとのことの出典紹介部の一例として黄金の林檎の果樹園エデンの園は実際に歴史的に相通ずるものと見られてきたとのことについての出典紹介の部51)
の参照は直下より (クリックすることで当該の出典紹介部を別タブにて表示)


典拠紹介部第42頁 エデンの誘惑と黄金の林檎を巡っての誘惑の接続性

[出典(Source)紹介の部52](アメリカ大陸をもってしてアトランティスと定置しているとのフランシス・ベーコン著作『ニュー・アトランティス』の内容を細かくも紹介しての出典紹介の部52)
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典拠紹介部第44頁 アトランティスと蛇崇拝の先コロンブス期アメリカ

[出典(Source)紹介の部54(4)](ケツァルコアトル再臨類似のプロセスにあって現出した裏切りと同文の結果をもたらした等等、エデンの誘惑の蛇に比定されもするサタン・ルシファーの特質について解説しての出典紹介部54(4)以降の部)
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典拠紹介部第44頁 アトランティスと蛇崇拝の先コロンブス期アメリカ[2]

[出典(Source)紹介の部55](ダンテ『地獄篇』およびミルトン『失楽園』にあって[「今日的な観点で見た場合の」ブラックホールの質的近似物]が描写されていることにまつわっての出典紹介部55)
の参照は直下より (クリックすることで当該の出典紹介部を別タブにて表示)


典拠紹介部第46頁 ダンテ『地獄篇』とミルトン『失楽園』に見るブラックホールに通ずる描写

[出典(Source)紹介の部55(3)](ダンテ『地獄篇』およびミルトン『失楽園』にあって[「今日的な観点で見た場合の」ブラックホールの質的近似物]が描写されていることにまつわっての出典紹介部55(3))
の参照は直下より (クリックすることで当該の出典紹介部を別タブにて表示)


典拠紹介部第47頁 ダンテ『地獄篇』とミルトン『失楽園』に見るブラックホールに通ずる描写[2]

[出典(Source)紹介の部74]以降の部(西洋はおろか日本国内にてあっても五芒星が退魔の呪符として用いられてきたとの沿革があることを紹介しての出典紹介部74)
の参照は直下より (クリックすることで当該の出典紹介部を別タブにて表示)


典拠紹介部第77頁 魔除けとしての五芒星について

[出典(Source)紹介の部90](ダンテ『地獄篇』がいかようにして[ヘラレクレス12功業]と接続性を呈しているのかについての出典紹介部90以降の部)
の参照は直下より (クリックすることで当該の出典紹介部を別タブにて表示)


典拠紹介部第99頁 ダンテ『地獄篇』に見る地獄降下、そして、ブラックホール

[出典(Source)紹介の部90(5)](ダンテ『地獄篇』がいかようにして[ヘラレクレス12功業]と接続性を呈しているのかについての出典紹介部90(5)以降の部)
の参照は直下より (クリックすることで当該の出典紹介部を別タブにて表示)


典拠紹介部第101頁 ホメロス、ヴェルギリウス、そして、ダンテ

[出典(Source)紹介の部90(11)](オデュッセウス(ユリシーズ)のダンテ『地獄篇』登場の下りが何故もってして問題になるかを扱っての出典紹介部90(11)の部)
の参照は直下より (クリックすることで当該の出典紹介部を別タブにて表示)


典拠紹介部第102頁 ヘレンと黄金の林檎によるトロイア陥落と『地獄篇』

[出典(Source)紹介の部92](エレウシス秘儀が古代にあってエジプトより渡来した女神イシス崇拝の秘教会と相通ずるものであったとの記録が遺っていることにまつわっての出典紹介の部92の部)
の参照は直下より (クリックすることで当該の出典紹介部を別タブにて表示)


典拠紹介部第103頁 エレウシス秘儀、女神デメテル、女神ペルセポネ

[出典(Source)紹介の部93](エレウシス秘儀についてさらに込み入ってのこと、現代のフリーメーソン思潮などとの接続性について典拠となるところを紹介しての出典紹介の部93(以降)の部)
の参照は直下より (クリックすることで当該の出典紹介部を別タブにて表示)


典拠紹介部第104頁 古代にての女神ペルセポネの秘教会とフリーメーソン

[出典(Source)紹介の部94(3)](デメテル・ペルセポネ・イシス・ヘカテらの一致性問題について扱っての典拠紹介部94(3)以降の部)
の参照は直下より (クリックすることで当該の出典紹介部を別タブにて表示)


典拠紹介部第105頁 イシスとペルセポネ、そして、死と再生の密儀

[出典(Source)紹介の部95](ロバート・テンプルの『シリウス・ミステリー』の基本的特性について解説している典拠紹介部95以降の部)
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典拠紹介部第106頁 ロバート・テンプル『シリウス・ミステリー』に見る問題性

[出典(Source)紹介の部95(5)](プルタルコス古典『モラリア』におけるイシス・ネフュテュスについて問題となる記述を原文抜粋しての典拠紹介部95(5)の部)
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典拠紹介部第107頁 エジプトの女神イシスと恒星シリウスの繋がりあい

[出典(Source)紹介の部95(8)](地獄の番犬ケルベロスが50の頭を持つとの伝承が存在していることなどにまつわっての典拠紹介部95(8))
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典拠紹介部第108頁 プルタルコス『モラリア』と文献的事実の問題

[出典(Source)紹介の部96](シリウスBがいかようにしてブラックホール理論の開闢に関わっているのかについての典拠を挙げての典拠紹介部96)
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典拠紹介部第109頁 ブラックホールを見つけた男とされるチャンドラセカール

[出典(Source)紹介の部97](冥界の女王ペルセポネとシュメ―ル・アッカドの女神イナンナ・イシュタルの間に横たわる一致性について典拠紹介なしての典拠紹介部97の部)
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典拠紹介部第111頁 ラテン語[明けの明星;ルシファー]に通ずる多重的関係性