典拠となるところの明示[26]――斯界のカリスマと評される物理学者キップ・ソーン
の手になる著作を契機に指摘できもすること(4)

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ブラックホールにまつわる文物らが何故にもって[「奇態なる」先覚的言及]と結びついていると述べられるのか、属人的主観の類が一切問題とならぬとの式で[文献的事実]のみより摘示なせるところ[4] ――(先立って摘示してきた関係性の延長線上にあって問題となることについて)―― 

 前頁にあっては

[物理学者キップ・ソーンの手になる科学書 BLACK HOLES & TIME WARP Einstein's Outrageous Legacy『ブラックホールと時空の歪み アインシュタインのとんでもない遺産』には先の911の事件の予見文物としての側面が伴っている

とのことにまつわる解説を以降なすと申し述べ、表記のこと ――キップ・ソーン著作 BLACK HOLES & TIME WARP Einstein's Outrageous Legacy『ブラックホールと時空の歪み アインシュタインのとんでもない遺産』に911の予見文物としての特性が現われているとのこと―― を1.から5.と振っての指し示し事項に分割しての解説をなしていくとの方向性を明示した。

 そのうえで前頁では(1.から5.と分けてものことらにあっての)1.と振ってのことの典拠をまずもって解説した。

 ここ本頁ではそうもしたこと、1.から5.と分割してのことにあっての2.の部についての典拠紹介をなすことより話をはじめることとする。

[2.の部にまつわる出典として]

 先立って1.から5.と分かちもしてのことらのうちの2.の部、すなわち、

2.

 先にも解説しているところとして、物理学者キップ・ソーンは彼の著作 BLACK HOLES & TIME WARP Einstein's Outrageous Legacy『ブラックホールと時空の歪み アインシュタインのとんでもない遺産』にあっての問題となる掲載図(1.と振っての部にて挙げた図)の右側に

[光速に近い速さで移動している宇宙船 (ソーン妻カロリーが乗った猛烈なスピードで地球より離れていき、同様にして地球に戻ってくるとの宇宙船) 内にワームホールのもう一つの開閉口]

を配置している。

 以上のようなキップ・ソーン著作の

[地球と宇宙船の中に配置され相互に結びついたワームホール開閉口の描写]

は[双子のパラドックス]と呼称される現象、「1911年に」提唱されたことでも知られているとの、

[特殊相対性理論の帰結として導出される観察者タイムラインの差分発生現象]

と関係するものともなる(先に原文引用をなしたところでもあるが、[双子のパラドックス]との絡みでは下にて再度の出典紹介をなす)。

 ソーンはその1911年提唱の[双子のパラドックス]のメカニズムを考慮に入れ、[地球]と[光速に近しいスピードで動く宇宙船]内にそれぞれ配置した両区間を結ぶワームホールによってのタイムマシン実現の可能性を呈示の図を挙げながら自著 BLACK HOLES & TIME WARP Einstein's Outrageous Legacy『ブラックホールと時空の歪み アインシュタインのとんでもない遺産』の中で論じているのである。

 そうして考慮に入れられての双子のパラドックスからして二〇〇一年九月一一日に双子の塔が崩されたあの事件が想起されもするとのことが「まずもって」ある。

「ツイン」タワーと「双子」つながりということもあるうえ、 ――後に同点にまつわる出典紹介をなすところとして―― 双子のパラドックスの考案年数が1「911」年であるとのこともある(無論、それだけを述べれば、ただのこじつけ話と看做されかねないところであろうが)。 といった[1「911」年提唱の「双子の」パラドックス]が ――先行するところの1.の段にて申し述べているように―― [郵便番号91101(繰り返すが、91101は2001年9月11日そのものを指す数字列である)よりはじまる一地域(カリフォルニア州パサデナ)を[空間上の始発点]として飛び立ったスペースシップ]を材にしての思考実験の中で重んじられているのである。

 また、 ――そちらは本稿にて初言及のこととなるが―― 物理学者キップ・ソーンはその著書 BLACK HOLES & TIME WARP Einstein's Outrageous Legacy『ブラックホールと時空の歪み』にあって[双子のパラドックスに通ずる時空の相対性]について書籍内の他所にて取り上げており、その段では双子のパラドックスに通ずる時間の相対性が

[カリフォルニア州パサデナ(ZIPコードが91101より始まる地)で [爆竹(firecrackerファイアクラッカー)付き自動車走行の観察結果]

によって解説されている。走っている爆竹付きの車( a car with a line of firecrackers on its-roof)の[爆竹のスパーク(小爆発でもいいだろう)]の発生順序に対する観察結果に見る観察者毎の差分より双子のパラドックスに通ずる時間の相対性を論じようとの発想だが、かの911の事件は時間差をきたしながら炎上・倒壊していく「双子の」塔が現出した事件だった(ZIPコード「91101」よりはじまる地で[爆竹(firecrackerファイアクラッカー)付き自動車]走行にまつわる思考実験をなして、そこに1「911」年提案の「双子の」パラドックスに通ずる時間の相対性を見ようというのは原著1994年刊行の BLACK HOLES & TIME WARP Einstein's Outrageous Legacy『ブラックホールと時空の歪み』の書きようとしては穏やかではない。時期的に、である)。

とのことの出典を挙げることとする。

 まずは[双子のパラドックス]というものが[1911年]に提唱されたものであるとのことの言われようを紹介し次いで、そうもした双子のパラドックスがキップ・ソーン著作の問題となる[通過可能なワームホールのタイムマシンとしての運用にまつわる思考実験]にて利用されていることのおさらいをなす


| 出典(Source)紹介の部32 |

 まずもって[双子のパラドックス]という概念が双子と結びつく式にて1911年にかたちをなした概念であること ―科学史にあっての一般的なるトピックの一部、としてもいいだろう― の典拠を目立つところ、ウィキペディアより引いておく。

(直下、和文ウィキペディア[双子のパラドックス]項目の現行記載内容よりの原文引用をなすとして)

双子のパラドックス(ふたごのパラドックス)とは、特殊相対性理論(1905年)による運動系の時間の遅れに関して提案されたパラドックスである。初めは、相対性理論に内部矛盾があるかどうかについて、アインシュタイン本人が時計のパラドックスとして出した問題であるが、1911年にポール・ランジュバンが双子をモデルしたパラドックスに仕立てたため、双子のパラドックスとして有名になった

(引用部はここまでとする ―※― )

(※尚、英文Wikipedia[ Twins Paradox ]項目にあってのHistoryの部にあっては[ two clocksのパラドックス]にアインシュタインが1905年に言及しだし、それを同じくもアインシュタインが[1911年]に精緻化させたこと、そして、同年に学者ポール・ランジュバンがローレンツ・ファクター Lorentz facetorに言及しての双子の例で画期的な説明を与えたとの記載が比較的長めになされている(また、同じくもの英文ウィキペディア解説項目にては現行、その冒頭部からして Starting with Paul Langevin in 1911, there have been various explanations of this paradox. との表記がなされている)。そうした英文ウィキペディア表記は和文ウィキペディアよりの上にての引用部表記に見る「[双子のパラドックス]は1911年にポール・ランジュバンによって提唱された」との物言いと差異差分はないものである)

 次いで、上記2.にまつわるところとして

[問題となる思考実験(ソーン著作に見る911の予見的言及との絡みで問題となる思考実験)との絡みで物理学者キップ・ソーンは[双子のパラドックス発生のメカニズム]を考慮に入れ、[地球]と[光速に近しいスピードで動く宇宙船]内にそれぞれ配置した両区間を結ぶワームホールによってのタイムマシン実現の可能性を論じている]

とのことの出典を挙げておく。

(直下、キップ・ソーンの著作 『ブラックホールと時空の歪み』(白揚社刊行の邦訳版)456ページから457ページよりの引用を([出典(Source)紹介の部28-2]と同文のところとして)再度なすとして)

この旅は地球上で測れば、・・・(中略)・・・ 一〇年もかかる旅である。(これは典型的な「双子のパラドックス」だ。高速度で往復した双子の一人(カロリー)は時間の経過を一二時間と測るが、地球に残った双子のもう一方(私)は、旅が終わるまで一〇年も待たなくてはならない。)

(訳書よりの引用部はここまでとする ―※― )

(※それにつき、「オンライン上検索エンジンに該当テキストを入力して検索結果表示ページに当たることで」その通りの記述がなされていること、確認可能な原著 BLACK HOLES & TIME WARP Einstein's Outrageous Legacyにての該当するところの表記の引用をも再度なしておくこととする。(以下、上の訳書よりの引用部に対応するオンライン上より確認可能な原著表記を引くとして) Instead, if I had a good enough telescope pointed out the window, I would see Carolee's spaceship flying away from Earth on its outbound journey, a journey that measured on Earth , looking through the external universe, will require 10 years. / [ This is the standard“twins paradox”; the high-speed“twin”who goes out and comes back (Carolee) measures a time lapse of only 12 hours, while the“twin”who stays behind on Earth (me) must wait 10 years for the trip to be completed.(原著よりの再度の引用部はここまでとする)―― )

出典(Source)紹介の部32はここまでとする)


 さらに、上記2.にまつわるところとして

[同じくもの書籍にあって[双子のパラドックスに通ずる時間の相対性の説明]として[カリフォルニアのパサデナから走る爆竹付き車両の爆竹爆発観察]が引き合いに出されている]

とのことの出典を挙げておく。


| 出典(Source)紹介の部32-2 |

 本段、出典(Source)紹介の部32-2ではキップ・ソーン著作にあって【双子のパラドックスに通ずる時空間のずれ】のありようについての説明として【爆竹起爆の話】が取り上げられていることを紹介することとする。

(直下、キップ・ソーンの著作 『ブラックホールと時空の歪み』(白揚社刊行の邦訳版)63ページから65ページよりの引用を中略なしながらもなすとして)

 空間と時間の混合(あなたの空間が私の空間と私の時間の混合であること)を理解するために、あなたが馬力の大きなスポーツカーをもっていると想像してください真夜中に警官である私が居眠りをしているとき、あなたはパサデナのコロラド・ブルヴァール(大通り)で高速度で車を飛ばしていた。あなたは車に一列のファイアクラッカー(爆竹)をつけていた。図1・3aに見られるように、フードの前に一つ、後部トランクの上に一つ、そしてその中間に多数である。あなたはあなたの車がちょうど派出所の前を通過するときに、すべてのファイアクラッカーがあなたから見て同時刻に、一斉に爆発するように調整していた。図1・3bは、この出来事をあなたの観点に立って描いている。
・・・(中略)・・・
この図表は水平に空間が、垂直に時間が描いてあるので、時空ダイアグラムと呼ばれている。破線は時間とともにファイアクラッカーが世界の中をどのように動いているかを示しているので、世界線と呼ばれる。この本では今後、このような時空ダイアグラムと世界線をふんだんに使わせてもらう。
・・・(中略)・・・
 さて、アインシュタインが論理的に導き出した驚くべき結論(BOX1・1)はこうだ。ファイアクラッカーの爆発はあなたの目には同時に見えたとしても、私の目には同時に爆発したとは見えないことを、光速の絶対性は要求している、というのである私の立場に立つと、あなたの車のもっとも後部にあるファイアクラッカーから先に爆発し、もっとも先頭にあるファイアクラッカーが最後に爆発する。その結果、われわれが「爆発の瞬間のあなたの空間」と呼んだもの(図1・3b)、私の時空ダイアグラムでは傾くことになる(図1・3c)。

(訳書よりの引用部はここまでとする)

 以上引用部につき意欲がある向きであるのならば、「オンライン上検索エンジンに該当テキストを入力して検索結果表示ページを精査することで」その通りの記述がなされていること確認可能な原著 BLACK HOLES & TIME WARP Einstein's Outrageous Legacy内に記載のほぼ対応しての箇所の引用をも下になしておくこととする。

(直下、 BLACK HOLES & TIME WARP Einstein's Outrageous Legacy内の訳書記述に対応するところの記載内容引用をなすとして)

To underslaldthe analogous mixing of space and time (your space is a mixture of my space and my time, and my space is a mixture of your space and your time), imagine yourself the owner of a powerful sports car. You like to drive your car down Colorado Boulevard in Pasadena, California, at extremely high speed in the depths of the night,when I, a policeman am napping. To the top of your car you attach a series of firecrackers, one over the front of the hood, one over the rear of the trunk, and many in between; see Figure1.3a you set the firecrackers to detonate simultaneously as seen by you, just as you are passing my police station.
Figure 1.3b depicts this from your own viewpoint. Drawn vertically is the flow of time, as measured by you (" your time "). Drawn horizontally is distance along your car, from back to front, as measured by you ("your space"). Since the firecrackers are all at rest in your space (that is, as seen by you), with the passage of your time they all remain at the same horizontal locations in the diagram. The dashed lines, one for each firecracker, depict this. They extend vertically upward in the diagram, indicating no rightward or leftward motion in space whatsoever as time passes and they then terminate abruptly at the moment the firecracker detonate. The detonation events are depicted by asterisks.
[ . . . ]
This figure is called a spacetime diagram because it plots space horizontally and time vertically, the dashed lines are called world lines because they show where in the world the firecrackers travel as time passes. We shall make extensive use of spacetime diagrams and world lines later in this book.
[ . . . ]
Now,the surprising conclusion of Einstein's logical argument ( Box 1.1 ) is that the absoluteness of the speed of light requires the firecrackers not to detonate simultaneously as seen by me, even though they detonate simultaneously as seen by you. From my viewpoint the rearmost firecracker on your car detonates first, and the frontmost one detonates last. Correspondeingly, the dotted line that we called " your space at moment of detonation "( Figure 1.3b ) is tilted in my spacetime diagram ( Figure 1.3c ).)

(原著よりの引用部はここまでとする)

(※上抜粋部に見る思考実験にあっては
[派出所警官との設定のキップ・ソーンから見た爆竹付きハイスピード走行車両の爆竹の爆発具合]
[ハイスピード走行車両の運転手との設定の読者(『ブラックホールと時空の歪み』読み手)がとらえる爆竹の爆発具合]

がそれぞれの観察者によって別の様相で見える(キップ・ソーン扮する警官サイドでは同時に爆発していないように見え、運転手サイドでは同時に爆発していることになっている)理由として
[光(爆発時発生の光)の絶対性の性質]
が作用しているとのことが記されている(:疑わしきは上記の引用をなしている部位の内容につき、[同じくものこと]を示すに不足するところがあるのか、確認いただきたい)。 
 といった話、
[[光速度の性質]と[観測者の位置する空間]によって[ものの見え方が違う]との話]
は、言い換えれば、
光速性質に規定される中、存在のありようによって時空間は相対的な様相を呈する
とのものでもあり(路傍で止まって爆発の光を見た者には爆発が順次生じているように見え、爆発をさせている光の発信源には爆発は同時に起っているようにとらえられる)、それは大雑把に述べて、
双子のパラドックス ――光速に迫ろうとの勢いで移動する存在と留まっての存在では時間の流れが異なるとの話―― の機序
にも通ずるところである(本稿にての出典(Source)紹介の部28-3にあって和文ウィキペディア[双子のパラドックス]項目より以下の記載を引いていたところと同じくもの話である ⇒ [双子のパラドックスのストーリーは次のようになる。双子の兄弟がいて、弟は地球に残り、兄は光速に近い速度で飛ぶことができるロケットに乗って、宇宙の遠くまで旅行したのちに地球に戻ってくるものとする。このとき、弟から見れば兄の方が動いているため、特殊相対性理論が示すように兄の時間が遅れるはずである。すなわち、ロケットが地球に戻ってきたときは、兄の方が弟よりも加齢が進んでいない。一方、運動が相対的であると考えるならば、兄から見れば弟の方が動いているため、特殊相対性理論が示すように弟の時間が遅れるはずである。すなわち、ロケットが地球に戻ってきたときは、弟の方が兄よりも加齢が進んでいない。これは前の結果と逆になっており、パラドックスである。このパラドックスは、双子の兄弟の運動が対称ではないことから解決される]))

出典(Source)紹介の部32-2はここまでとする)


ここまででもってして

2.

 先にも解説しているところとして、物理学者キップ・ソーンは彼の著作 BLACK HOLES & TIME WARP Einstein's Outrageous Legacy『ブラックホールと時空の歪み アインシュタインのとんでもない遺産』にあっての問題となる掲載図(1.と振っての部にて挙げた図)の右側に

[光速に近い速さで移動している宇宙船 (ソーン妻カロリーが乗った猛烈なスピードで地球より離れていき、同様にして地球に戻ってくるとの宇宙船) 内にワームホールのもう一つの開閉口]

を配置している。

 以上のようなキップ・ソーン著作の

[地球と宇宙船の中に配置され相互に結びついたワームホール開閉口の描写]

は[双子のパラドックス]と呼称される現象、「1911年に」提唱されたことでも知られているとの、

[特殊相対性理論の帰結として導出される観察者タイムラインの差分発生現象]

と関係するものともなる(先に原文引用をなしたところでもあるが、[双子のパラドックス]との絡みでは下にて再度の出典紹介をなす)。

 ソーンはその1911年提唱の[双子のパラドックス]のメカニズムを考慮に入れ、[地球]と[光速に近しいスピードで動く宇宙船]内にそれぞれ配置した両区間を結ぶワームホールによってのタイムマシン実現の可能性を呈示の図を挙げながら自著 BLACK HOLES & TIME WARP Einstein's Outrageous Legacy『ブラックホールと時空の歪み アインシュタインのとんでもない遺産』の中で論じているのである(同点については本稿の先の段にて既に十全の解説をなしているのでここでの話は理解している向きのためのおさらいのものとお含みいただきたい)。

 そうして考慮に入れられての双子のパラドックスからして二〇〇一年九月一一日に双子の塔が崩されたあの事件が想起されもするとのことが「まずもって」ある。

「ツイン」タワーと「双子」つながりということもあるうえ、 ――後に同点にまつわる出典紹介をなすところとして―― 双子のパラドックスの考案年数が1「911」年であるとのこともある(無論、それだけを述べれば、ただのこじつけ話と看做されかねないところであろうが)。 といった[1「911」年提唱の「双子の」パラドックス]が ――先行するところの1.の段にて申し述べているように―― [郵便番号91101(繰り返すが、91101は2001年9月11日そのものを指す数字列である)よりはじまる一地域(カリフォルニア州パサデナ)を[空間上の始発点]として飛び立ったスペースシップ]を材にしての思考実験の中で重んじられているのである。

 また、 ――そちらは本稿にて初言及のこととなるが―― 物理学者キップ・ソーンはその著書 BLACK HOLES & TIME WARP Einstein's Outrageous Legacy『ブラックホールと時空の歪み』にあって双子のパラドックスに通ずる時空の相対性]について書籍内の他所にて取り上げており、その段では双子のパラドックスに通ずる時間の相対性が

[カリフォルニア州パサデナ(ZIPコードが91101より始まる地)で [爆竹(firecrackerファイアクラッカー)付き自動車走行の観察結果]

によって解説されている。走っている爆竹付きの車( a car with a line of firecrackers on its-roof)の[爆竹のスパーク(小爆発でもいいだろう)]の発生順序に対する観察結果に見る観察者毎の差分より双子のパラドックスに通ずる時間の相対性を論じようとの発想が、かの911の事件は時間差をきたしながら炎上・倒壊していく「双子の」塔が現出した事件だった(ZIPコード「91101」よりはじまる地で[爆竹(firecrackerファイアクラッカー)付き自動車]走行にまつわる思考実験をなして、そこに1「911」年提案の「双子の」パラドックスに通ずる時間の相対性を見ようというのは原著1994年刊行の BLACK HOLES & TIME WARP Einstein's Outrageous Legacy『ブラックホールと時空の歪み』の書きようとしては穏やかではない。時期的に、である)。

とのことの出典紹介とした(色を付けたところが直上の出典紹介部にて(従前典拠呈示に加えての)典拠を紹介したところとなる)。

 次いで(1.から5.と分かちもしての部にあっての)3.と振っての部位の出典紹介に入ることにする。

[3.の部にまつわる出典として]

 次いで、3.の部、すなわち、

3.

 キップ・ソーンは思考実験(通過可能なワームホールのタイムマシン化にまつわる思考実験)の起算点を

「2000年1月1日午前9時」

と設定している。その刻限からして911のことが想起されるところとなる。英語圏で2000年1月1日午前9時とくれば、 January 1, 2000 9:00 a.m.などと表記されるところであろうが、世界協定時間(UTC)としての表記では2000/01/01/09:00との表記が充てられる。より略式化すれば、2000/1/1/9である。そこからして、かの911の事件のことが想起される(2001/9/11と2000/1/1/9は[数値列]として近しいというわけである ――殊に0をnull値[空値]として見るとそうなる―― )。
 さて、ここで「何時」「何日」「何年」とショートスパン(short-span)の単位に並び変えれば、9/1/1/2000との数値が導出されることになる。
 といった並び替えがなせる刻限が[「双子の」パラドックス(1「911」年提唱の「双子の」パラドックス)にまつわる思考実験]にして、かつ、[空間上の始発点を郵便番号91101(2001年9月11日の略記そのもの)にてはじまる地区(パサデナ)に置いての思考実験]であるとのタイムマシン関連の思考実験の[時間軸上の始発点]として用いられている
 そこからして[できすぎの感]を醸し出している。

とのことの出典を挙げることとする。

 具体的には

[書籍に見る(問題としているとの)思考実験のスタートポイントの時刻が[2000年1月1日午前9時]となっている]

とのことの典拠を挙げることとする。

 直下、引用部を参照されたい(:既に先の出典紹介部にて典拠となるところを挙げているために、「再掲」とのかたちとして連番形式で設けての出典紹介部はあらたに設けない

(直下、キップ・ソーンの著作 『ブラックホールと時空の歪み』(白揚社刊行の邦訳版)456ページから457ページ、出典(Source)紹介の部28-2にて先立って引用なしていた部よりの再度の引用をなすとして)

私は彼女の手を握ったまま ・・・(中略)・・・ ワームホールを通して眺めながら私は当然、彼女がちょうど十二時間後の二〇〇〇年一月一日午後九時頃に帰ったことに同意する。午後九時〇〇分にワームホールを覗いた私に見えるのは、カロリーだけではない。彼女の背後、わが家の前庭、そしてわが家も見ることができる。
・・・(中略)・・・
この旅は地球上で測れば、・・・(中略)・・・ 一〇年もかかる旅である。(これは典型的な「双子のパラドックス」だ。高速度で往復した双子の一人(カロリー)は時間の経過を一二時間と測るが、地球に残った双子のもう一方(私)は、旅が終わるまで一〇年も待たなくてはならない。)
・・・(中略)・・・
二〇一〇年一月一日が到来し、カロリーは旅から帰ってきて、前庭に着陸する。私は走り出て彼女を出迎え、予想どおり、彼女が一〇年ではなく一二時間しか年をとっていないのに気づく彼女は宇宙船の中に座っており、マウスに手を差し入れている。だれかと手を繋いでいるようだ。私は彼女の背後に立って、マウスの中を覗き、彼女が手を握っている相手は一〇年若い私自身で、二〇〇〇年一月一日の私の居間に座っていることに気づく。ワームホールはタイムマシンになっていたのである。

(訳書よりの引用部はここまでとする)

 以上引用部につき意欲がある向きであるのならば、「オンライン上検索エンジンに該当テキストを入力して検索結果表示ページを精査することで」その通りの記述がなされていること確認可能な原著 BLACK HOLES & TIME WARP Einstein's Outrageous Legacy内に記載のほぼ対応しての箇所の引用をも下になしておくこととする。

(直下、 BLACK HOLES & TIME WARP Einstein's Outrageous Legacy内より(上にて引用なした訳書の記載に対応するところを)引用する ――原著 14.WORMHOLES AND TIME MACHINESの章、p.503からp.504の表記を引用する―― として)

Carolee departs at 9:00 A.M. on January 1 2000, as measured by herself, by me, and by everybody else on Earth. Carolee zooms away from Earth at nearly the speed of light for 6 hours as measured by her own time; then she reverses corse and zooms back , arriving on the front lawn l2 hours after her departure as measured by her own time. I hold hands with her and watch her through the wormhole throughout the trip, so obviously I agree while looking through the wormhole , that she has returned after just 12 hours , at 9:00 P.M. on 1 January 2000. Looking through the wormhole at 9:00 P.M., I can see not only Carolee; I can also see, behind her, our front lawn and our house.
[ . . . ]
Instead, if I had a good enough telescope pointed out the window, I would see Carolee's spaceship flying away from Earth on its outbound journey, a journey that measured on Earth , looking through the external universe, will require 10 years.
[This is the standard“twins paradox”; the high-speed“twin”who goes out and comes back (Carolee) measures a time lapse of only 12 hours, while the“twin”who stays behind on Earth (me) must wait 10 years for the trip to be completed.]
I then go about my daily routine of life. For day after day, morlth after month, year after year, I carry on with my life, waiting―until finally, on 1 January 2010 , Carolee returns from her journey and lands on the front lawn. I go out to meet her, and find, as expected, that she has aged just 12 hours, not 10 years. She is sitting there in the spaceship,her hand thrust into the wormhole mouth, holding hands with somebody. I stand behind her, look into the mouth, and see that the person whose hand she holds is myself,10 years younger,sitting in our living room on 1 January 2000. The wormhole has become a time machine.

(オンライン上より文言確認なせるようになっているとの原著よりの引用部はここまでとする)

 以上の訳書および原著よりの引用部でもって

3.

 キップ・ソーンは思考実験(通過可能なワームホールのタイムマシン化にまつわる思考実験)の起算点を

「2000年1月1日午前9時」

と設定している。その刻限からして911のことが想起されるところとなる。英語圏で2000年1月1日午前9時とくれば、 January 1, 2000 9:00 a.m.などと表記されるところであろうが、世界協定時間(UTC)としての表記では2000/01/01/09:00との表記が充てられる。より略式化すれば、2000/1/1/9である。そこからして、かの911の事件のことが想起される(2001/9/11と2000/1/1/9は[数値列]として近しいというわけである ――殊に0をnull値[空値]として見るとそうなる―― )。
 さて、ここで「何時」「何日」「何年」とショートスパン(short-span)の単位に並び変えれば、9/1/1/2000との数値が導出されることになる。
 といった並び替えがなせる刻限が[「双子の」パラドックス(1「911」年提唱の「双子の」パラドックス)にまつわる思考実験]にして、かつ、[空間上の始発点を郵便番号91101(2001年9月11日の略記そのもの)にてはじまる地区(パサデナ)に置いての思考実験]であるとのタイムマシン関連の思考実験の[時間軸上の始発点]として用いられている
 そこからして[できすぎの感]を醸し出している。

とのことの出典紹介とした。

(続けて1.から5.と分かちての部にあっての4.以降の出典を挙げていくこととする)

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直下、本稿冒頭部へのリンクを設けておく

(⇒冒頭頁へは下の部より)

[典拠紹介部第1頁 加速器実験に伴う欺瞞性から証示なせることについて]

 上にて挙げているのはドイツ浪漫主義芸術の巨匠たる18世紀画家、カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ(Freemasonでもあったとの画家 Caspar David Friedrich)の手になる一品、

Der Wanderer uber dem Nebelmeer雲海の上の旅人』(に多少の[動き]をアレンジとして加えたもの)

となる。

 言われようの問題として一般に、

[人間の崇高なる精神が高みを目指し、ついぞ多くの物事を達観するに至った時、その折の孤独と感慨を描いた画]

などと形容される上掲の『雲海の上の旅人』に関して(本稿でもその言行を順次・段階的に取り上げることになるとの)物理学者リサ・ランドールは[次のような申しよう]をなしている。


(直下、物理学者リサ・ランドールの手になる著作 Knocking on Heaven’s Door『宇宙の扉をノックする』(NHK出版)にての CHAPTER THREE LIVING IN A MATERIAL WORLD[第三章 物質世界に生きる]の章の記述内容 ――オンライン上検索エンジンにあっての原文検索にて該当部特定できるところの記述内容―― よりの原文引用をなすとして)

Our universe is in many respects sublime. It prompts wonder but can be daunting ―even frightening― in its complexity.  Nonetheless, the components fit together in marvelous ways. Art,science, and religion all aim to channel people’s curiosity and enlighten us by pushing the frontiers of our understanding. They promise, in their different ways, to help transcend the narrow confines of individual experience and allow us to enter into―and comprehend―the realm of the sublime. (See Figure 11.)
          [ . . . ]
[ FIGURE 11 ] Caspar David Friedrich’s Wanderer Above the Sea of Fog (1818), an iconic painting of the sublime ― a recurring theme in art and music.

(上の原著引用部に対する[訳文]として国内流通訳書『宇宙の扉をノックする』(NHK出版)ハードカヴァー版にあっての81ページに記載されているところを引くとして)

多くの点で、私たちの宇宙は崇高だ。その複雑さは好奇心を駆り立てはするが、無力感も抱かせるし、ことによっては恐怖さえも感じさせる。にもかかわらず、宇宙の構成要素は素晴らしくぴたりと絡みあっている。芸術、科学、宗教は、いずれも人々の好奇心を促して、理解の限界を広げさせ、それによって私たちを啓蒙することを目指している。いずれもそれぞれのやり方で、個人の経験の狭い領域を越えさせることを約束している。それがかなえられたとき、私たちは崇高なものの領域に踏み込む――そして理解する――ことができるのだ(図11を参照)。 …(中略)… [図11]ドイツの画家カスパー・ダーヴィド・フリードリヒの「雲海の上の旅人」は、崇高なものを象徴的に描いた作品だ。崇高さは、美術と音楽に繰り返し登場するテーマである

(以上をもって Knocking on Heaven’s Doorにての原著表記および訳書よりの引用とした)


 さて、何故、ここ脇に逸れての部にあって「目立つように」特定絵画 ― 『雲海の上の旅人』― を挙げ、その絵画に対する物理学者の評しよう ―「雲海の上の旅人」は、崇高なものを象徴的に描いた作品だ....― などを引いたりもしたのか

「それは、」
絵画『雲海の上の旅人』に対して直上引用なしたような評しようをなしているとの物理学者リサ・ランドールが

加速器によるブラックホール生成可能性にまつわるトピックの理論深化に一廉ならぬ貢献をなしているとの著名物理学者

[[崇高なるもの]を目指しての宇宙の探求(およびそのための装置と銘打たれている巨大加速器LHC)の称揚・礼讃をなしているとの向き

であるとのことがあり、また、なおかつ、彼女リサ・ランドールの手による、(絵画『雲海の上の旅人』を科学者が目指しての[崇高さ]とを結びつけている)引用元著作 Knocking on Heaven’s Door『宇宙の扉をノックする』(NHK出版)が

人間のありよう(崇高さとはおよそ程遠いところにあるありよう)]
人間の辿る運命

を嘲笑うような[嗜虐的寓意]で満ち満ちていると申し述べられるようになっている著作であるとのことがある、遺憾ながら
[理の当然]
として申し述べられるところとしてある ――個人のせせこましい偏頗(へんぱ)な主観などとは一線を画したところで客観的かつ具体的にこれはこうでこうだと申し述べられるようになっている(出典呈示を第一義にしての本稿では無論、その論拠を事細かに挙げる)とのところとしてある―― からであり、そのことに注意を向けたかったからである(※)。

(※上にて引用元とした著作、 Knocking on Heaven’s Door『宇宙の扉をノックする』(NHK出版)、同著にあってはその冒頭部より
September 10, 2008, marked the historic first trial run of the Large Hadron Collider (LHC). Although the name―Large Hadron Collider― is literal but uninspired, the same is not true for the science we expect it to achieve, which should prove spectacular. (表記英文引用部に対する訳として)「2008年9月10日、ラージ・ハドロン・コライダー(LHC)が歴史的始動を見た.[ラージ・ハドロン・コライダー]との名称は有り体に言ってインスピレーションを何ら与えぬとの平凡なものだが、私たちがそれ(LHC)に[証明すべきととらえている壮大なる挙]を託しているとの意では[科学(の進歩)]にとり同じくものことは真実とはならない(LHCは際立ってのインスピレーションを与えるものである)」
などとのことが書き記されている。
 そうもした書きようが目立ってもの冒頭部にてみとめられる著作ノッキン・オン・ヘブンズ・ドアにおける表題、 [天国のドアをノックする]の由来についてリサ・ランドール女史は同じくもの著作の中で次のようなことを述べてもしている。
(以下、 Knocking on Heaven’s Doorにての CHAPTER FOUR LOOKING FOR ANSWERSより引用なすところとして)
I first heard the phrase “knockin”on heaven’s door”when listening to the Bob Dylan song at his 1987 concert with the Grateful Dead in Oakland, California. Needless to say, the title of my book is intended differently than the song’s lyrics, which I still hear Dylan and Jerry Garcia singing in my head. The phrase differs from its biblical origin as well, though my title does toy with this interpretation. In Matthew, the Bible says, “Ask, and it shall be given you; seek, and ye shall find; knock, and it shall be opened unto you: For every one that asketh receiveth; and he that seeketh findeth; and to him that knocketh it shall be opened. (以上原著表記に対して訳書『宇宙の扉をノックする』(NHK出版)ハードカヴァー版[第四章]103ページにての表記を引くとして) Knocking on Heaven’s Door(天の扉を叩く)]――これが本書の原題だが、私が最初にこのフレーズを聞いたのは、一九八七年、カリフォルニア州オークランドでのグレイトフル・デッドとのコンサートで、ボブ・ディランが『天国への扉』を歌うのを聞いたときだった。いまでも私の頭の中ではディランとジェリー・ガルシアがこれを歌っているのが聞こえてくるけれど、いうまでもなく、私の本のタイトルは、この曲の歌詞とは意味が違っている。このフレーズは出典である聖書の一節とも違っているが、私のタイトルはこちらの意図を拝借したものだ。聖書の「マタイ伝」には、このように書かれている。「求めよ。さらば与えられん。尋ねよ、さらば見いださん。門を叩け、さらば聞かれん。すべて求むる者は得、たづねる者は見いだし、門を叩く者には開かれるるなり
(以上、引用部とした)
 といったところ、新約聖書のマタイ伝にあっての
[求めよ。さらば与えられん。尋ねよ、さらば見いださん。門を叩け、さらば聞かれん。すべて求むる者は得、たづねる者は見いだし、門を叩く者には開かれるるなり]
とのフレーズ、それが
[天国の門]・[天国への扉]・[天国への階梯](ステアウェイ・トゥ・ヘブン)
との兼ね合いでいかように嗜虐的なる別側面での意味( Double Meaning )と共にあるのか、そのことからして具体的典拠を挙げ連ねるとの式で遺漏無くも事細かに示そうというのが本稿の本義であるとここ脇に逸れての部にあって訴求しておきたいとの意図が筆者にはある)