典拠となるところの明示[92]――ノルウェイの大渦巻き(MAELSTRÖM)より
何が述べられるのか。その布石としての話として

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メールストロム、ノルウェイの大渦より何が問題になるのかについて 補説2

(前頁にての「一端、整理をなす」ための部を書き終えたところで以降、[a]から[f]と振っての一連の段にあっての[e]と振っての部に入ることとする)

 ここまでの[d]と振っての段までは米国科学界のオピニオン・リーダーという立ち位置にいたカール・セーガンが(天文学者兼コメンテーターとの本業の傍ら)満を持して世に放ちもし世界的ベストセラーとなったハードSF小説、CONTACT『コンタクト』(1985)の[作品としての内容]それ自体を ―[嗜虐性もが感じられる反語的話柄の使用]然り、[異常異様なる先覚性の具現化]然りとの観点にて― 問題視してきたわけだが、ここ[e]と振っての部以降は『コンタクト』それ自体から離れて、だが、同作と関連するところにて問題となるとのことを指摘をなしていくこととする。

 さて、本稿の先立っての段では次のことらを「意図して」各別に問題視していた。


[自転するカール・ブラックホール(の相の変化)が黄金比と結びついているとの指摘が存する(出典(Source)紹介の部73)]

[正五角形と[黄金比]の関係]を想起させるように[正五角形(ペンタゴン)と「黄金の」林檎を並べてのシンボル]を頻出させている小説作品にして、なおかつ、[正五角形・黄金の林檎]にまつわるところを含め911の予見的言及文物としての要素を「奇怪なことに」多重的に伴っている作品ともなっているのが70年代ヒット小説、『ジ・イルミナタス・トリロジー』となるのだが、同作はその作中、明示的にジュール・ヴェルヌ『海底二万里』と対応付けさせられているとの作品ともなっている。すなわち、小説『ジ・イルミナタス・トリロジー』に登場する[「黄金の」潜水艦([正五角形(ペンタゴン)と「黄金の」林檎を並べてのシンボル]にて組織を表象させているとの設定の圧政抵抗組織の旗艦)小説『海底二万里』に登場する[ノーチラス号(ロガリズミック・カーブこと対数螺旋構造と結びつく外殻を持ち、時に、その外殻構造が(実態はともあれ)黄金比を体現してのゴールデン・スパイラルこと黄金螺旋構造とも「俗説上で」結びつけられるとのことを詳述したオウムガイの名を冠する潜水艦)の間に明示的対応付けがなされている ――『ジ・イルミナタス・トリロジー』の中で黄金の潜水艦を駆る主人公格の人物が同作作中にて『海底二万里』にあってのノーチラス号を駆るネモ船長をモデルにしている人物であるとの明示的言及がなされている―― (出典(Source)紹介の部78から出典(Source)紹介の部79(2)を包摂する部位にて解説を参照のこと)]


 それらだけを一見する限り、なんら関係なくも映る(強いて述べれば、双方共に[黄金比]に相通ずるとの共通項しかない)との表記のことらが何故もってして

[911にまつわる「予見的」言及]
[ブラックホールとも結びつくゲート(としての特性)]
[トロイア崩壊譚]
[アトランティス]

との「ユニークな」(述べるまでもないがこの場合の「ユニークな」というのは「特異な」との意である)要素らを媒介項に結びつくのかとのことは本稿の先だっての段での解説に譲るとして、である。ここではそれら本稿の先の段にて各別に挙げもしてきたことら、いささか簡略化して繰り返せば、


[自転するカール・ブラックホール(の相の変化)が黄金比と結びついているとの指摘が存する]

[正五角形と[黄金比]の関係]を想起させるように[正五角形(ペンタゴン)と「黄金の」林檎を並べてのシンボル]を頻出させている小説作品にして、なおかつ、[正五角形・黄金の林檎]にまつわるところを含め911の予見的言及文物としての要素を「奇怪なことに」多重的に伴っている作品ともなっているのが70年代ヒット小説、『ジ・イルミナタス・トリロジー』となるのだが、同作はその作中、明示的にジュール・ヴェルヌ『海底二万里』と対応付けさせられているとの作品ともなっている。すなわち、小説『ジ・イルミナタス・トリロジー』に登場する[「黄金の」潜水艦小説『海底二万里』に登場する[ノーチラス号(ゴールデン・スパイラルこと黄金螺旋構造とも「俗説上で」結びつけられるとのことを詳述したオウムガイの名を冠する潜水艦)の間に明示的対応付けがなされている]


とのことら(本稿従前内容までを顧慮することで「[黄金比「でも」結びつくブラックホールと予見的作品らの接合性]に関わるものである」と形容できもしようとのことらでもいい)より押し広げて、ブラックホール生成挙動と評されもしてきた「実験」]との絡みで何が述べられるのか、よりもって煮詰めもしてのことを摘示していくこととする。

 まずもってそこより申し述べるが、『海底二万里』(1870年初出)のノーチラス号の末路は

[一端呑み込まれればそこよりは鯨でさえ逃れ得ぬとの渦動(かどう)の力・吸引力を伴った存在と描写されての大渦、ノルウェーの大渦巻たるメールストローム(モスケンの大渦)に呑まれての末期だった]

と『海底二万里』作中にては[文献敵事実]の問題として表記されているとのことがある(:少なくとも[取って付けたような続編]にして[パラレルワールドの出来事を扱っているような作品]との評されようの『海底二万里』続編の『神秘の島』(1874年初出)でネモ船長が生き長らえて潜水艦と一緒に孤島に落ちのび、そこで隠棲生活を送っていると描かれるまではネモ船長もノーチラス号もメールストロームに呑まれて[ほぼ間違いなくもの一貫の終わり]になったように描写されていた)
 
 そのような最期、ノーチラスのノルウェーの大渦(モスケンの大渦)に呑まれての最期は仏語原著版ではない『海底二万里』英訳版の描写に手前、本稿筆者が接する限り、[ブラックホールに呑まれて消えゆくものの最期]を臭わせるようなもの「でも」ある ――「帰還不能点を持つ」「渦を巻く」「底無しの大渦」に呑まれて大破・滅尽を見たように描写されている―― とのことがある。
 それ単体ではたとえ原著よりの引用をこれはこれでこうだとのかたちで指し示しても「ただの偶然の一致性の問題であろう」とされようところながらも、とにかくも、「そうなっている」とのことを以下に出典を挙げつつ示しておく(何故、そうもしたことを問題視なしているのかと言えば、 ―よりもって後の段で解説しもするところとして― [ノルウェイの大渦]絡みの怪奇現象がLHC実験とどういう料簡でなのか、相応の類らに結びつけられているとのことがあること、その背面で真に問題となるように解されることを本稿筆者が捕捉・特定しているからである)。


| 出典(Source)紹介の部86 |

 ここ出典(Source)紹介の部86にあっては

[潜水艦ノーチラス号の最期が凄まじい吸引力を呈してのノルウェイの大渦(モスケンスラウマンあるいはメールストロム)に呑まれてのものであったとの作中表記が『海底二万里』にみとめられる]

とのことの典拠を示しておく。

(直下、オンライン上のアーカイブサイト( Internet Archive )より全文ダウンロードできるとの著作権切れての英訳されての『海底二万里』、 TWENTY THOUSAND LEAGUES UNDER THE SEA(出版社表記 WARD, LOCK & CO., LIMITEDの版)の後半部 ――ノーチラスがノルフェーのメールストロームの領域に突入、主人公らが登場する接舷ボートが切り離されるまでに艦が渦巻きに破壊されていくさまの描写をなしているとの後半部―― よりの引用をなすとして)

" The Maelstrom ! the Maelstrom !" they were crying.
The Maelstrom ! Could a more frightful word in a more frightful situation have sounded in our ears? Were we then on the most dangerous part of the Norwegian shore ? Was the Nautilus being dragged into a gulf at the very moment our boat was preparing to leave its side ?
It is well known that at the tide the pent-up waters between the Feroe and Loffoden Islands rush out with irresistible violence. They form a whirlpool from which no ship could ever escape. From every point of the horizon rush monstrous and irresistible waves. They form the gulf justly called " Navel of the Ocean," of which the power of attraction extends for a distance of ten miles. There not only vessels but whales are sucked up.
It was there that the Nautilus had been purposely, or by mistake run by its captain. It was describing a spiral, the circumference of which was lessening by degrees.
[ . . . ]
The Nautilus defended itself like a human being. Its steel muscles cracked. Sometimes it stood upright, and we with it! " We must hold on and screw down the bolts again," said Ned Land. " We may still be saved by keeping to the Nautilus "He had not finished speaking when a crash took place. The screws were torn out, and the boat, torn from its groove, sprang like a stone from a sling into the midst of the whirlpool.
My head struck on its iron framework, and with the violent shock I lost all consciousness.
CONCLUSION
So ended this voyage under the sea. What happened during that night, how the boat escaped the formidable eddies of the Maelstrom, how Ned Land, Conseil, and I got out of the gulf, I have no idea. But when I came to myself I was lying in the hut of a fisherman of the Loffoden Isles. My two companions, safe and sound, were by my side pressing my hands.

(即席のものとしてながらもの拙訳として)
「メールストロームだ!メールストローム!」
彼らは叫んでいた。メールストローム!我々の耳に今以上に恐ろしい状況にあってのそれ以上恐ろしくも響く言葉があったろうか?我々は最も危険なるノルウェー沖の領域に突入してしまったというのことなのか?そこより脱出すべくものボートが用意されているまさにそのときにノーチラスは深淵 (訳注:この場合、名詞ガルフは[湾]としてではなく[深淵]との意味で訳すべきだろう) に引きづり込まれようとしていたとの感があった。
 フェローとロフォーテン諸島の間にて滞留した水流、そちらが急流化を見ての折、[抗しがたき暴威]をもってして押し寄せてくるとのことはよく知られている。
 それら急流化した水流が
いかなる船も逃れえぬとの渦巻き
を形成し
境界線上の全ポイント
から[途方もなく、そして、抗しがたき波]が押し寄せてくる
のである。
 それら急流はまさしく
大洋にあっての臍(ヘソ)と表される深淵
を形成しているのであって、その吸引力は数十マイルの距離に及ぶ

 そこでは船のみならず鯨さえ吸い込まれていく。
 意図的なのか、はたまた船長の過てる操舵によってなのか、ノーチラスがいたのはまさにその場なのであった。そこは字義どおり渦巻きであり、間隔が段々と小さくなっているとのさまであった。
・・・(中略)・・・
 ノーチラスは一個の人間がそうあるようにそれ自体を守らんとしていた。そのスチール製の筋組織にひびが入り、時折、垂直に上方を向き、そこには我々もいたのだ!
「我々は持ちこたえ、また、推進力を下げなければならない」
とネッド・ランドは言った。
「ノーチラスにしがみついている限り、まだ安全でいられるだろう」。
 衝撃が発生した際に彼らはいまだ話し終えていなかった。スクリューは分解し、そして、(語り手らが搭乗している)ノーチラス接舷ボートはその係留箇所より引き離され、まるで投石機から石の球が渦の中へ向けて放たれるようにノーチラスより離れていった。
【結末】
海中にあっての旅はかくして終りを迎えた。その夜、何が起こったのか、いかようにボートがメールストロムの恐ろしき渦巻きを逃れえたのか、いかようにネッド・ランド、コンセイユ、そして、この私が深淵を抜け出ることができたのか、私自身にも見当がつくところではないのだ。しかし、意識を取り戻した時、私はロフォーテン諸島の漁師の小屋に横たわり、二人の同輩も無事かつ五体満足で私の隣にて我が両の腕を押しつぶすかのような態で横たわっていた(以下略)

(拙訳を付しての引用部はここまでとする)

 図は歴史的に貴重な北欧近辺海図として今日に伝わっているカルタ・マリナ( Carta Marina /スウェーデンの文人オラウス・マグヌスに16世紀、1527年から1537年にかけて作成された北欧近辺の海図)に見る、メールストロームこと[モスケンスラウメン]の描かれようを挙げたとのものとなる。北欧界隈の詳細なる記載を嚆矢的になしているがゆえに価値ある歴史的海図であるとされる『カルタ・マリナ』にあっては[ノルウェーのメールストローム]がオデュッセウスら一行を飲み込んだ[大渦の化け物カリュブディス](Charybdis)に仮託されているのが分かるようになっている(図の拡大部を参照のこと。につき、余談であるが、筆者が古地図カルタ・マリナのことなぞを知ったのは、そして、同航海図にあって[メールストローム(モスケンの大渦)]が[オデュッセウスら一行を呑み込んだカリュブディス]に仮託されているとのことを知ったのは現時未訳なれども欧米圏識者層には比較的知られた神話分析著作、[ヨーロッパおよび世界各地にあっての世界の底流をなす大渦ないし渦動(かどう)の力学にまつわる伝承の尋常一様ならざる一致性を伴っての伝存](e.g.グロッティ臼と呼ばれるものにまつわる渦の発生淵源にまつわる伝承伝存等等)のことを主要テーマのひとつとして扱っている洋著 Hamlet's Mill(『ハムレットの臼』の CHAPTER VI Amlodhi's Quern『アムロディの臼』にあっての図像紹介部を参照したことにあった―― )
 以上、古地図にあって誇張されて描かれるようなモスケンの大渦にネモ船長母艦ノーチラス号が巻き込まれる局面を末尾にて描いたのがジュール・ヴェルヌの『海底二万里』となっていることをここ本稿では ―これより後述するところの事情あって― 問題視している。 
 尚、ここでの話はオデュッセウスら一行を呑み込んだ渦潮の怪物カリュブディスのその名称がブラックホール生成実験とも(理論変転より)中途より考えられるに至った加速器実験に供されている、
[「安全なる」生成ブラッックホールのシュミレーション・ツール](ブラックホール・イヴェント・ジェネレーター/CHARYBDISなどとの名称が振られているジェネレーター;出典(Source)紹介の部46を参照のこと)
の名称にも転用されている等等といった事情がある中で加速器実験ととも ―関係性の多重的結合度合いより「恣意性が問題となる」ような式で― 複合結線するところとなっている

出典(Source)紹介の部86はここまでとする)


 さて、上の引用部に見るとおりの記述がなされた後、ノーチラスが完全破壊から免れたのか、そして、ノーチラスを駆って反体制運動のための冒険を繰り広げていたネモ船長が生き残ったのか、真偽不明であるとして『海底二万里』という小説は幕を閉じるわけだが、「まずもって」問題としたきは、である。上にての訳出部に依拠してからして次のことが述べられることである。

メールストロームの渦潮が海原にあっての
一端そこに入れば脱出不能となる、吸引能力が甚大なる大渦領域
となっているとの
大穴](大洋にあっての臍ヘソ

として描写されており(再度の該当部抽出をなすが、フランス語版原著からおよそ100年近く前にであろう、英訳されての版である WARD, LOCK & CO., LIMITEDから刊行されている TWENTY THOUSAND LEAGUES UNDER THE SEAにあって It is well known that at the tide the pent-up waters between the Feroe and Loffoden Islands rush out with irresistible violence. They form a whirlpool from which no ship could ever escape. From every point of the horizon rush monstrous and irresistible waves. They form the gulf justly called " Navel of the Ocean," of which the power of attraction extends for a distance of ten miles. There not only vessels but whales are sucked up.「フェローとロフォーテン諸島の間にて滞留した水流、そちらが急流化を見ての折、[抗しがたき暴威]をもってして押し寄せてくるとのことはよく知られている。それらが[いかなる船も逃れえぬとの渦巻き]を形成し、[境界線上の全ポイント]から途方もなく、そして、抗しがたき波が押し寄せてくるのである。それら急流はまさしく、[大洋にあっての臍(ヘソ)と表される深淵]を形成しているのであって、その吸引力は数十マイルの距離に及ぶ。そこでは船のみならず鯨さえ吸い込まれていく」と描写されており)、 [ノーチラスの最期]はそうした化け物染みた吸引力の中枢にあるもの(モスケンの大渦)に呑まれてのことであったように描写されている ――すくなくとも船体にひびが入り、スクリューが分解していると描写されているとのことからそうとれる(※)――。


※補足として1:

 繰り返すが、『海底二万里』(1870)の時点では上記のように、[メールストロームは不帰の周辺領域に囲まれての大洋に開いた穴のようなものである]と描写されているわけだが、ジュール・ヴェルヌが描いた続編、パラレルワールド的な世界観を有しているともとれる The Mysterious Island『神秘の島』(1874)ではノーチラス号もネモ船長も孤島で生存しているとの描写がなされている(のようなことはウィキペディア[神秘の島]項目といったものから容易に確認できる)。
 また、現実のモスケンの大渦ことメイルストロームとフィクションの描写にはかなりの差分があるとのことについても言及しておく。
 エドガー・アラン・ポー、[双子の兄妹の不気味な確執が泥沼への家の引きずり込みをもたらした]との筋立ての「どうしてこのような粗筋が?」と首をかしげたくなるような小説『アッシャー家の崩壊』などでも有名なかのエドガー・アラン・ポーの著名作『メエルシュトレエムに呑まれて』(1841年初出)の際立っての誇張を伴ったメイルストロム描写のこともあってか、モスケンの大渦に対してジュール・ヴェルヌのような後続する19世紀後半の文人らが過剰描写をなしてきた、すなわち、

[周囲のありとあらゆるものを飲み込んでやまない怪物染みた渦巻きとのステレオ・タイプ]

に基づいての描写をなしていたとのかたちで[文学作品らに踏襲されての誇張の伝統]の指摘も存在しているのである ――手短かに即時、確認できるところとしては和文ウィキペディア[メイルストロム]項目にあっての現行内容、その[概要]の節にて(引用するところとして)伝説の怪物クラーケンがこの渦巻を起こすといわれる。ジュール・ヴェルヌやエドガー・アラン・ポーといった作家により、誇張して描かれ、船や人を呑み込むとされた。ヴェルヌの小説『海底二万里』では、潜水艦ノーチラス号が渦巻の中に消えていく結末が知られる。ポーの小説『メエルシュトレエムに呑まれて』は、その描写が事実に基づくものと誤解され、一部が百科事典に流用された(引用部表記はここまでとしておく)との記載されているとのことがある。同じくものことについてさらに述べれば、『海底二万里』英訳古書 ―著作権切れのものとしてオンライン上にて公開されているもの― よりの訳出部ではメールストロームの大渦が[数十マイルの距離に渡って吸引力を及ぼす大洋にあっての穴]と描写されるが、といった描写、「誇張描写こここれに極まれり」との指摘に相応しいものであると解されるようになっており、に関しては、英文Wikipedia[Maelstrom]項目にて The fictional depictions of the Maelstrom by Edgar Allan Poe and Jules Verne describe it as a gigantic circular vortex that reaches the bottom of the ocean, when in fact it is a set of currents and crosscurrents with a rate of 18 km/h.「エドガー・アラン・ポーとジュール・ヴェルヌのフィクション上にあってのメールストロームの描写は[海底に至る巨大なる円形の渦巻き]とあいながっているが、現実のそれは時速18キロメートルの潮流および逆潮流の一連の混淆物となっている(にすぎない)」と表記されているところからもそのことは推し量れる―― )

※補足として2:

 またもってして述べておくが、上にて紹介したように
[誇張描写されての『海底二万里』のメールストロム]
の大元とされるものであるとのエドガー・アラン・ポーの著名なる短編『メエルシュトレエムに呑まれて』に登場するメールストロム「も」また誇張表現原型としてなのか、『海底二万里』のそれと字面として極めて似通った描写、すなわち、

 帰還不能点といったかたちの
[いかなる船も逃れえぬとの渦巻き]
を形成し、
[境界線上の全ポイント]
から[途方もなく、そして、抗しがたいとの波]が押し寄せてくるものである

といった描写 ―凄まじい渦動・吸引の力が[逃れ得ぬとの定めを負ったありとあらゆるもの]を破壊し尽くすといった描写― を字面としてなされているとのものとなる。そして、そこ(エドガー・アラン・ポー短編に見る描写)にはまた現行の加速器実験にてそれが生成されうるとされるブラックホールのことを想起させるような色彩が伴っているとのことがある(のでわざわざもってここにて引き合いに出した)。
 その点については以下引用部、および、そちら引用部とセットにしてのさらに続けもしての筆者注釈を参照されたい。

(直下、メールストロムが[時間の領域と永劫とを結ぶ通路]と結びつけられていもするエドガー・アラン・ポー短編 A DESCENT INTO THE MAELSTRÖM『メエルシュトレエムに呑まれて』( Project Gutenbergを通じて全文公開されている THE WORKS OF EDGAR ALLEN POE VOLUME II The Raven Editionにて収録の版)よりの原文引用をなすとして)

Suddenly - very suddenly- this assumed a distinct and definite existence, in a circle of more than a mile in diameter. The edge of the whirl was represented by a broad belt of gleaming spray; but no particle of this slipped into the mouth of the terrific funnel, whose interior, as far as the eye could fathom it, was a smooth, shining, and jet-black wall of water, inclined to the horizon at an angle of some forty-five degrees, speeding dizzily round and round with a swaying and sweltering motion, and sending forth to the winds an appalling voice, half shriek, half roar, such as not even the mighty cataract of Niagara ever lifts up in its agony to Heaven.
[ . . . ]
"So it is sometimes termed," said he. "We Norwegians call it the Moskoe-strom, from the island of Moskoe in the midway."
[ . . . ]
"Between Lofoden and Moskoe," he says, "the depth of the water is between thirty-six and forty fathoms; but on the other side, toward Ver (Vurrgh) this depth decreases so as not to afford a convenient passage for a vessel, without the risk of splitting on the rocks, which happens even in the calmest weather. When it is flood, the stream runs up the country between Lofoden and Moskoe with a boisterous rapidity; but the roar of its impetuous ebb to the sea is scarce equalled by the loudest and most dreadful cataracts; the noise being heard several leagues off, and the vortices or pits are of such an extent and depth, that if a ship comes within its attraction, it is inevitably absorbed and carried down to the bottom, and there beat to pieces against the rocks; and when the water relaxes, the fragments thereof are thrown up again.
[ . . . ]
I could not help smiling at the simplicity with which the honest Jonas Ramus records, as a matter difficult of belief, the anecdotes of the whales and the bears; for it appeared to me, in fact, a self-evident thing, that the largest ship of the line in existence, coming within the influence of that deadly attraction, could resist it as little as a feather the hurricane, and must disappear bodily and at once.
[ . . . ]
My brother was at the stern, holding on to a small empty water-cask which had been securely lashed under the coop of the counter, and was the only thing on deck that had not been swept overboard when the gale first took us. As we approached the brink of the pit he let go his hold upon this, and made for the ring, from which, in the agony of his terror, he endeavored to force my hands, as it was not large enough to afford us both a secure grasp. I never felt deeper grief than when I saw him attempt this act-although I knew he was a madman when he did it-a raving maniac through sheer fright. I did not care, however, to contest the point with him. I knew it could make no difference whether either of us held on at all; so I let him have the bolt, and went astern to the cask. This there was no great difficulty in doing; for the smack flew round steadily enough, and upon an even keel?only swaying to and fro, with the immense sweeps and swelters of the whirl. Scarcely had I secured myself in my new position, when we gave a wild lurch to starboard, and rushed headlong into the abyss. I muttered a hurried prayer to God, and thought all was over.
[ . . . ]
"Never shall I forget the sensations of awe, horror, and admiration with which I gazed about me. The boat appeared to be hanging, as if by magic, midway down, upon the interior surface of a funnel vast in circumference, prodigious in depth, and whose perfectly smooth sides might have been mistaken for ebony, but for the bewildering rapidity with which they spun around, and for the gleaming and ghastly radiance they shot forth, as the rays of the full moon, from that circular rift amid the clouds which I have already described, streamed in a flood of golden glory along the black walls, and far away down into the inmost recesses of the abyss.
[ . . . ]
"The rays of the moon seemed to search the very bottom of the profound gulf; but still I could make out nothing distinctly, on account of a thick mist in which everything there was enveloped, and over which there hung a magnificent rainbow, like that narrow and tottering bridge which Mussulmen say is the only pathway between Time and Eternity. This mist, or spray, was no doubt occasioned by the clashing of the great walls of the funnel, as they all met together at the bottom?but the yell that went up to the Heavens from out of that mist, I dare not attempt to describe.

(オンライン上より全文確認可能なる原著よりの引用部はここまでとしておく)

(さらに続けて直下、[上の原著よりの原文引用部にそのままに対応するところ]を青空文庫公開の(戦前期翻訳家である)佐々木直次郎の訳になる版『メールストロムの旋渦』より引用をなすとして)

いったん鎮まった渦巻の旋回運動をふたたび始め、さらに巨大な渦巻の萌芽を形づくろうとしているようであった。とつぜん――まったくとつぜんに――これがはっきり定まった形をとり、直径一マイル以上もある円をなした。その渦巻の縁は、白く光っている飛沫(しぶき)の幅の広い帯となっている。しかしその飛沫の一滴さえもこの恐ろしい漏斗(じょうご)の口のなかへ落ちこまない。その漏斗の内側は、眼のとどくかぎり、なめらかな、きらきら輝いている黒玉(こくぎょく)のように黒い水の壁であって、水平線にたいして約四十五度の角度で傾斜し、揺らぎながら恐ろしい速さで目まぐるしくぐるぐるまわり、なかば号叫し、なかば咆哮し、かのナイヤガラの大瀑布が天に向ってあげる苦悶の声さえかなわないような、すさまじい声を風に向ってあげているのだ
・・・(中略)・・・
「ときには、そうも言いますが」と彼は言った。「私どもノルウェー人は、あの真ん中にあるモスケー島の名をとって、モスケー・ストロムと言っております」
・・・(中略)・・・
彼はこう書いている。「ロフォーデンとモスケーとのあいだにおいては、水深三十五尋(ひろ)ないし四十尋なり。されど他の側においては、ヴェル(ヴァルー)に向いてこの深さはしだいに減り、船舶の航行に不便にして、静穏な天候のおりにもしばしば岩礁のために難破するの危険あり。満潮時には潮流は猛烈なる速度をもってロフォーデンとモスケーとのあいだを陸に向って奔流す。されどその激烈なる退潮時の咆哮にいたりては、もっとも恐ろしき轟々(ごうごう)たる大瀑布も及ぶところにあらず、――その響きは数リーグの遠きに達す。しかしてその渦巻すなわち凹(くぼ)みは広くかつ深くして、もし船舶にしてその吸引力圏内に入るときは、かならず吸いこまれ海底に運び去られて岩礁に打ちくだかれ、水力衰うるに及び、その破片ふたたび水面に投げ出されるなり
・・・(中略)・・・
 私は鯨や熊の話をさも信じがたい事がらのように書いているかの善良なヨナス・ラムス先生の単純さに微笑せずにはいられなかった。というのは、現存の最大の戦闘艦でさえ、この恐ろしい吸引力のおよぶ範囲内に来れば、一片の羽毛が台風に吹きまくられるようになんの抵抗もできずに、たちまちその姿をなくしてしまうことは、実にわかりきったことに思われたからである
・・・(中略)・・・
兄は艫(とも)の方にいて、船尾張出部の籠の下にしっかり結びつけてあった、小さな空になった水樽につかまっていました。それは甲板にあるもので疾風が最初におそってきたとき海のなかへ吹きとばされなかったただ一つの物です。船が深淵の縁へ近づいてきたとき、兄はつかまっていたその樽から手を放し、環[リング]のほうへやってきて、恐怖のあまりに私の手を環[リング]からひき放そうとしました。その環[リング]は二人とも安全につかまっていられるくらい大きくはないのです。私は兄がこんなことをしようとするのを見たときほど悲しい思いをしたことはありません、――兄はそのとき正気を失っていたのだ――あまりの恐ろしさのため乱暴な狂人になっていたのだ、とは承知していましたが。しかし私はその場所を兄と争おうとは思いませんでした。私ども二人のどちらがつかまったところでなんの違いもないことを知っていましたので、私は兄に螺釘を持たせて、艫の樽の方へ行きました。そうするのはべつに大してむずかしいことではありませんでした。というのは船は非常にしっかりと、そして水平になったまま、ぐるぐる飛ぶようにまわっていて、ただ渦巻がはげしくうねり湧き立っているために前後に揺れるだけでしたから。その新しい位置にうまく落ちついたかと思うとすぐ、船は右舷の方へぐっと傾き、深淵をめがけてまっしぐらに突き進みました。私はあわただしい神さまへの祈りを口にし、もういよいよおしまいだなと思いました。
・・・(中略)・・・
自分のまわりを眺めたときのあの、畏懼(いく)と、恐怖と、嘆美との感じを、私は決して忘れることはありますまい。船は円周の広々とした、深さも巨大な、漏斗(じょうご)の内側の表面に、まるで魔法にでもかかったように、なかほどにかかっているように見え、その漏斗のまったくなめらかな面は、眼が眩むほどぐるぐるまわっていなかったなら、そしてまた、満月の光を反射して閃くもの凄い輝きを発していなかったら、黒檀(こくたん)とも見まがうほどでした。そして月の光は、さっきお話ししました雲のあいだの円い切れ目から、黒い水の壁に沿うて漲(みなぎ)りあふれる金色の輝きとなって流れ出し、ずっと下の深淵のいちばん深い奥底までも射しているのです
・・・(中略)・・・
月の光は深い渦巻の底までも射しているようでした。しかしそれでも、そこのあらゆるものを立ちこめている濃い霧のために、なにもはっきりと見分けることができませんでした。その霧の上には、マホメット教徒が現世から永劫の国へゆく唯一の通路だという、あのせまいゆらゆらする橋のような、壮麗な虹がかかっていました。この霧あるいは飛沫は、疑いもなく漏斗の大きな水壁が底で合って互いに衝突するために生ずるものでした。――がその霧のなかから天に向って湧き上がる大叫喚は、お話ししようとしたって、とてもできるものではありません。

(オンライン上より全文確認できるとの青空文庫公開版たる訳書よりの引用はここまでとする)

 以上引用部をもってしてジュール・ヴェルヌ『海底二万里』がその表現を踏襲しているとされているエドガー・アラン・ポーのかの『メエルシュトレエムに呑まれて』からしてノルウェーのモスケンの大渦を、

 帰還不能点といったかたちの、
[いかなる船も逃れえぬとの渦巻き]
を形成し、
[境界線上の全ポイント]
から[途方もなく、そして、抗しがたいとの波]が押し寄せてくるものである

と描写していること、お分かりいただけるであろう。

上引用部に対する[注意喚起]を期しての「補足内重畳表記」としての付記[1]
 『メエルシュトレエムに呑まれて』原著にては[月光が射してのメールシュトロムに刹那、具現化した虹rainbow(水滴がプリズムとして機能、アイザック・ニュートンがそのように唱えたように光の波長を分断投影したその光の似姿)]をして

like that narrow and tottering bridge which Mussulmen say is the only pathway between Time and Eternity

すなわち、

[【時間】(あるいは【時間的有限】.訳書では【現世】などと訳されている)と【無限】の間を繋ぐせまくおぼつかない唯一の橋とムスリム(イスラム教徒)らが見ているところの天国への道(のようなもの)]

と形容している部が目に付くが、ブラックホールもまた

[[有限なる時間の領域]と[時間の止まった無限なる領域]とを結びつける存在]

ともなる(:本稿の先だっての内容とこれよりすぐ後に続けて引きもする書籍引用部をご覧いただければ、お分かりいただけることか、と思う)。
 またもって述べておけば、文士エドガー・アラン・ポーは彼が[ありとあらゆるものを呑み込み破壊する凄まじい吸引力を持つ存在]などと誇張の限りを尽くして描写しているメールストロムをして(ブラックホールを想起させるような式で)[時間の流れる有限の領域と無限の境目(たる光の分光;虹)が具現化している領域]など「とも」描写していることですらもが「洒落にならぬ」との側面が[ノルウェイの大渦]というものにはあることをこれより解説していく。

上引用部に対する[注意喚起]を期しての「補足内重畳表記」としての付記[2]
 エドガー・アラン・ポーの短編『メエルシュトレエムに呑まれて』ではリングと形容される浮き輪がメールシュトロムに取り込まれた兄弟の初期の命綱であるかのように描写されているが、現実世界ではリングと表されるような加速器にてブラックホールが生成されうるとされているとのことがある。そのように書くと、持論誘導のやりよう、しかも馬鹿げて響きもしてそうだと見る向きもいようが(当然であろう)、メールストロムことモスケンの大渦がなぜもってしてLHCとの兼ね合いで問題になるのかのさらに後にての続いての段の表記を参照したうえでもそのように判じられるものか、よくよく考えていただきたいものである

■引用部に対する[注意喚起]を期しての補足として[3]
 エドガー・アラン・ポーの短編『メエルシュトレエムに呑まれて』は

The ways of God in Nature, as in Providence, are not as our ways; nor are the models that we frame any way commensurate to the vastness, profundity, and unsearchableness of His works, which have a depth in them greater than the well of Democritus.(青空文庫を介して公開されている戦前期翻訳家の佐々木直次郎の手になる無償版『メールストロムの旋渦』での訳は自然における神の道は、摂理におけると同様に、われら人間の道と異なっている。また、われらの造る模型は、広大深玄であって測り知れない神の業にはとうていかなわない。まったく神の業はデモクリタスの井戸よりも深い

との[題句](エピグラフ)が付されてのものとなる。 そちら題句に見る[デモクリトスの井戸]にあってのデモクリトスとは今日の科学理解にあっての[原子論]に通ずることを古代ギリシャにて唱えたことで知られている哲人デモクリトスのことである(:そも[原子](アトム)との言葉の由来も[原子「論」](アトミズム)との言葉も(半ばもの一般教養の問題として)デモクリトスの想起それ自体に由来しているとのことが知られており、については、英文Wikipedia[Atomism]項目なぞにても In the 5th century BC, Leucippus and his pupil Democritus proposed that all matter was composed of small indivisible particles called atoms, in order to reconcile two conflicting schools of thought on the nature of reality.「紀元前5世紀、レウキッポスおよび彼の学徒たるデモクリトスは(現実の本然的ありようについての思索にまつわっての対立する二大学派に調和をもたらすべくも)すべての物質は[原子(アトム)]と呼ばれる不可視の小さき粒にて構成されているとのことを提唱した」と表記されているところとなる)
 となれば、である。[デモクリトスの井戸]とは[今日の原子論に通ずる主張をなした哲人の井戸]と置き換えられもするものである。
 そうしたもの([今日の原子論に通ずる主張をなした哲人の井戸]なるもの)を作品冒頭にあっての題句に用いてポーが[メールストロムの暴威]を(現実の渦巻きメールストロムの迫力の欠如を誇張に誇張を重ねて脚色しながらも)描いていることもまた問題になると見受けられる。というのも、(デモクリトスが原子の概念を導入してそれを想起したとの)[極小領域]での破壊的機序、すなわち、原子核破壊機序を応用してブラックホール生成をなしうると言われるに至ったのが今日の加速器実験であるとのことがあるからである。

■エドガー・アラン・ポー短編『メエルシュトレエムに呑まれて』それ自体にまつわる[注意喚起]を期しての付記として
 上にての引用部から離れもして作品それ自体にまつわる注意喚起のための付記「をも」なしておく。
 エドガー・アラン・ポーの短編『メエルシュトレエムに呑まれて』にあっては[アビス(深淵)への道]とも作中にて表現されている(e.g.それにつき rushed headlong into the abyssであるとか the black walls, and far away down into the inmost recesses of the abyssであるとかそういった表現の箇所が該当部となる)、本稿の先だっての段で17世紀古典『失楽園』にまつわり[ブラックホールとの質的近似性が問題になる横断路]との兼ね合いで問題視・詳述なしてきたとのまさにその[アビス(深淵)への道]との表されようの渦の領域にからめとられてしまった漁師兄弟の弟が「渦に呑み込まれるのは体積が大きい物・球形の物からであって、小さい物・円柱状の物は呑み込まれるのに時間がかかる」とのことに気づいて円柱状のものにしがみついて渦が干満交代の折に一時弱化する状況までもちこたえ、そして、事なきを得たとの筋立てが具現化しているのだが(和文ウィキペディア[メエルシュトレエムに呑まれて]項目にて(引用するとして)漁師は観念して渦の様子を見守る。渦の漏斗には船の破片など様々なものが飲み込まれて行っている。その様子を観察しているうちに、彼はやがて、体積の大きいもの、球状のものは早く渦の中心に落下して行くのに対して、円柱状のものは飲み込まれるのに時間がかかっていることに気付く(引用部はここまでとする)と表記されているとおりである) [大きさが小さいものが凄まじい力から逃れやすい]というのはブラックホールについて「も」当てはまることである(とされている)。 ブラックホールにあっての何物をも逃さぬ[潮汐力]や[放射線]が吸引者に容赦なくも襲いかかってくる(とされる)が、それらを極小存在、ナノマシンの如き極小機械ならばやりぬけられる可能性がある、であるから、[ブラックホールやワームホールを介して異世界に文明再建の種子を送る]との上ではナノマシン(ないしはよりもって小さいフェムトマシンか)が要る(とされている)とのことは本稿にて引用なしてきた科学読み本に記載されているところとなっている。
 何故、ここでそうもした話までをわざわざなしているのかについては本稿全体の内容よりご判断いただきたい次第でもあるのだが、ここでのような話をなしていることについては筆者のことを[牽強付会(こじつけがましき)もの論理展開の徒]と後ろ指さしたくもなるとの筋目の向きらが嬉々として批判したくもなるかとも承知のうえではある。
 だが、[メールストロム]それ自体をしてブラックホールと結びつけるが如く専門家もいるにはいる。クリフォード・ピックオーバー、それ専門の物理学者ではないものの、複数の科学解説本の著者となっている見識深き同科学者が本稿の出典(Source)紹介の部55にてもその言い様を引いているとの1996年初出の著作 Black Holes: A Traveler's Guide(邦題『ブラックホールへようこそ』)との科学読み本にてのその題句(Epigraph)の部にあって ―同ピックオーバーははきと意図明示していないが― ポーの[メエルストロム]のことを引き合いに出しているとのことがあるなどとの式で、である(:疑わしきにおかれては Black Holes: A Traveler's Guide(の訳書『ブラックホールへようこそ』との実にもって厭なタイトルの訳書)を手にとって確認してみるとよかろう ―尚、クリフォード・ピックオーバーの表記著作についてはブラックホールまわりのトピックをスティーブン・ホーキングに倣うとの式でダンテ『地獄篇』に仮託しているとの著作「でも」あることを本稿の出典(Source)紹介の部55では先述してきたとの経緯がある― )。
 また、さらにもって申し述べれば、エドガー・アラン・ポー作品に関してはその他にも興味深いものがたくさんあると筆者手前は個人的に見ており、たとえば、『赤死病の仮面』との作品もその例となる(エドガー・アランポーの末期の作品であった EUREKA: A PROSE POEM『ユリイカ』(1848)などはその予言的側面がよくも知られているし筆者もまた興味深いとみているものだが、ここでは敢えても『赤死病の仮面』という作品のことを引き合いに出す)。同作、『赤死病の仮面』ではシェイクスピア円熟期の作品たるかの『テンペスト』(あるいは『嵐』)の主人公たるプロスペローの名を冠する王がその居城に引きこもり、国土を荒廃させて民草を殺し尽くした疫病の猖獗(しょうけつ)から目を背けながらも籠城体制下で同輩である周囲貴顕らと共に絢爛たる享楽にひたすらに耽(ふけ)るとのありさまが描かれるのだが、同作、時計の針がゼロ(12時)を打ったのを境に[疫病で死亡した者特有の死後硬直と流血の斑点を模した仮面]を身に帯びた不気味なる存在(実体は疫病と死の体現存在としての実体なきもの)が享楽の巷(ちまた)たる仮面舞踏会に入り込んでいることが判明、激昂してその存在を追うに至ったプロスペロー王が同存在の超常的なる力で殺され、そこより疫病が例外もなくもの全ての者を殺しだしたとの描写がなされる。 まどろっこしくもある話の中で、さらに、の中での例示の話の枕が長くもなってなんではあるが、そうしたある種、幻想的なるエドガー・アラン・ポー『赤死病の仮面』にみる筋立てが問題となるのは
[時計ゼロ時時針と結びつけられた暗黒空間(たる真っ暗闇の部屋)にて赤い光が満ちている部屋]
に伴う特性である。疫病から目を背けて自分達だけ避難所に逃げ込んだ者達の居城の最奥部には[暗闇に赤いステンドグラスとの内装で赤い光が入り込んでくる部屋]が設けられていると「なぜなのか」極めて寓意的に描写されるのだが、そして、そこにての黒檀のいかめしい時計がゼロ時を打った時に[終わりの始まり]が訪れるなどとの設定付けがなされているのだが、[暗黒空間にて赤い光が満ちている]との特異なる描写はブラックホールのような重力の怪物の周囲で光の波長が歪んで赤くも変化するとのことがよく知られる[赤方偏移(レッド・シフト)]のことを想起させるものである。これまたもってしての[牽強付会なる(こじつけがしいところである)申しよう]と思われるところだろうが、そうもしたポーの『赤色死の仮面』に見る[死と結びついた暗黒空間に赤い光が満ちた最奥の空間]よりそうもした赤方偏移現象のことを連想するといったことは筆者の独創ではなく、実際にマスク・オブ・レッドシフト Masque of the Red Shift 『赤方偏移の仮面』(1965)とのマスク・オブ・レッドデス『赤死病の仮面』(ブラックデスこと黒死病のことを連想させる架空の病を主題に据えてのエドガー・アラン・ポー作品)のことを露骨にもじった題名のSF作品が(荒唐無稽なるものなれども)刊行を見ている、ベルセルク・シリーズないしバーサーカー・シリーズ( Berserker series )とのシリーズものに連なるところでフレッド・セイバーヘーゲンという作家の手になる短編作として世に出ているとのことがある(内容を検討したことがある身として申し述べるが、同短編小説それ自体は娯楽性ばかりが目につくシリーズものの一作品にすぎないが、タイトルそれ自体が問題である。尚、何故もってして筆者が[ペルセルク(バーサーカー)・シリーズ]との兼ね合いでそうした赤方偏移の話をなしているのかまでおもんぱかっていただけもする読者がなんらいもしなければ、こうした話をなすのも無為かとは思うのだが、といった中で一応の指摘をなしているとのこと、断っておく)

 以上、本稿にあっての前後する内容に目を向けずそれ単体で見る限りは行き過ぎたものにすぎないと当然にとらえられるだけだろうとの補足らを延々細々と書き記したうえで申し述べておくが、何にせよ、エドガー・アラン・ポーおよびジュール・ヴェルヌが[不帰(絶対脱出不可能)の破壊の大渦の領域]と描写している、誇張表現の限りを尽くして描写している[ノルウェイの大渦]たるメールストロムというものが古地図 Carta Marina『カルタ・マリナ』ではオデュッセウスら一行を呑み込んだCharybdis[カリュブディス]に明示的に仮託されて地図記載されているとのことがあり(上にて図示までして先述のことである)、LHC実験にてブラックホールが生成された場合のブラックホール挙動をシュミレートする Event Generatorとのツールに同じくもの大渦の怪物CHARBDISとの名称が振られている(出典(Source)紹介の部46)とのことに見るようにブラックホール生成挙動と[大渦]のことが結びつけられているとのことが確かにありもするとのことになんら異動はない (:問題はそうしたことがあるのがただ単純に[こじつけがましき論法上の話](far-fetchedなる話)で済むのかとのことにあるとしつつも、である ――その点、実にもってくどくも口を尖らせて述べれば、「それ単体ではこじつけがましき話であることは論を俟たないが、残念ながら、そうもした結びつきのことまでもが複合顧慮すべき他事(そして「多事」)をさらに顧慮することで[我々を殺す銃座の方向を示す要素]に変ずるとのことを指摘するのが本稿本義となっている」―― )。

(補足表記および、それに付しての重畳的付記の部はここまでとする)


 ここでブラックホールが 

[その境界線上(イベント・ホライズンこと事象の地平線)に入り込んだものが絶対に帰還できぬとの(渦を巻く)深淵の如きもの]

とも表せられることと『海底二万里』(および先行するポー小説『メエルシュトレエムに呑まれて』)に登場を見ているメールストロームにまつわっての描写 ――繰り返し表記するが、 TWENTY THOUSAND LEAGUES UNDER THE SEA『海底二万里』にあっての It is well known that at the tide the pent-up waters between the Feroe and Loffoden Islands rush out with irresistible violence. They form a whirlpool from which no ship could ever escape. From every point of the horizon rush monstrous and irresistible waves. They form the gulf justly called " Navel of the Ocean," of which the power of attraction extends for a distance of ten miles. [フェローとロフォーテン諸島の間にて滞留した水流が激化の折、[抗しがたき暴威]をもってして押し寄せてくるとのことはよく知られている。それらがいかなる船も逃れえぬとの渦巻き]を形成し、[境界線上の全ポイント]から途方もなく、そして、抗しがたき波が押し寄せてくる。それらはまさしく、[大洋にあっての臍(ヘソ)と表される深淵]を形成している]との描写(や A DESCENT INTO THE MAELSTRÖM『メエルシュトレエムに呑まれて』にあっての if a ship comes within its attraction, it is inevitably absorbed and carried down to the bottom, and there beat to pieces against the rocks もし船舶にしてその吸引力圏内に入るときは、かならず吸いこまれ海底に運び去られて岩礁に打ちくだかれとの描写)―― の間には[近接性]が存するとのことについて[よりもって問題となること]を指摘する上での前段階として以下のことの言及をなしておく(:それ単体ではたまたまそうなっていたところの一致性の問題で片付けられるところとなろうも、「その他の事情より」問題になるとのことがあるがゆえにそちらのことへの言及をなしておく)。
 下の(書籍より引用なしつつもの)解説部を参照頂きたい。

 ジュール・ヴェルヌ『海底二万里』にあってノーチラスの末期と結びつけられている、そして、エドガー・アラン・ポー『メエルシュトレエムに呑まれて』にてその元となった描写がなされているとのメールストロムに見る、

大洋のヘソに向けての渦を巻く流れ
[(渦動(かどう)の力が極まっての)何物も逃れ得ぬとの帰還不能領域
逃れ得ぬ必定としての死・破滅

との三点描写がブラックホール「的」なる描写とつながる]とのことがある、そのことについては本稿にて何度かその内容を挙げてきたとのレオナルド・サスキンドという物理学者(ひも理論の大家として知られる物理学者)の手になる書、 The Black Hole War: My battle with Stephen Hawking to make the world safe for quantum mechanics(邦題)『ブラックホール戦争』(早川書房ハードカヴァー版)にあっての次の記載を引いておくこととする。

(直下、『ブラックホール戦争』にての第二章[暗黒星]の[ブラックホール被吸引者の末路]を[排水管に吸い込まれるオタマジャクシ]に仮託して説明している部、49ページから50ページよりの引用をなすとして)

水の中に漂うオタマジャクシは、自分たちのまわりのことしかわからないので、自分たちがどれくらい速く進んでいるのかわからない。オタマジャクシの近くにあるものはすべて同じ速度で一緒に動く。非常に危険なこととは、排水管へ吸いこまれて鋭い岩で砕かれることだ。実際、中心に向かって吸い込まれてゆく速度が音速を超える地点を越えてしまったオタマジャクシは、破滅するしかない。帰還不能点を超えたら、彼は流れより速く泳ぐこともできないし、安全な領域にいるものに警告を発することもできない(どんな音響信号も音速より速く水の中を進めないからだ)。アンラーは排水の穴とその帰還不能点を沈黙の穴と呼ぶ。音がしないという意味の沈黙だ。・・・(中略)・・・自由に漂う一匹のオタマジャクシがいる。彼女をアリスと呼ぶことにする。彼女は排水管の方に向かって浮かんでいて、ずっと遠くにいる友人のボブに向かって歌を歌う。・・・(中略)・・・しかしアリスは速度を速め、アリスの歌声は少なくともボブの耳には低く聞こえる。ハ音はロ音になり、それからイ音に変わる。原因はよく知られているドップラー偏位だ。高速で走る列車が警笛を鳴らしながら通過するときに、ドップラー偏位の音を聞くことができる。列車が近づくにつれて、警笛はあなたの耳には列車に乗っている乗務員が聞く音より高く聞こえる。それから警笛が通過し遠ざかるにつれて、音は低くなる。・・・アリスが帰還不能点の方へ漂っていくとき、同じことが彼女の歌声に起こる。・・・(中略)・・・ここまで話せば、帰還不能点がブラックホールの地平線のたとえだと見当がついたと思う。音を光に置き換えて、何ものも光速を越えることができないことを思い出してほしい。そうすると、シュワルツシルト・ブラックホールの性質をかなり正確に思い描くことができる。排水の穴の場合と同じように、地平線を通過するものは何も脱出することができないし、静止していることもできない。ブラックホールでは、危険はとがった岩ではなく中心にある特異点だ。地平線の内側にある物質はすべて特異点の方に引っ張られ、そこでは物質は押しつぶされて圧力と密度が無限大になる

(引用部はここまでとする)

 またもってして

[ブラックホールに落ち込んだものが時間有限の領域から時間無限の領域(といった按配の時が止まったように時空間の法則が破綻した領域)へと落ち込んでいく]

とのことも本稿の先だっての段で取り上げた書籍よりの再引用にて示しておくこととする(エドガー・アラン・ポー小説、ジュール・ヴェルヌ『海底二万里』大元となっている『メエルシュトレエムに呑まれて』が[時間(有限)の領域と無限の領域の垣根]と結びつけられているとの先だっての補足部にて述べたことの典拠を呈示しておくべきかと判じたために、である)。

(直下、『ホーキングの最新宇宙論 ブラックホールからベビーユニバースへ』(日本放送出版協会(現社名:株式会社NHK出版))との国内にて多数流通した書籍にての108ページから109ページよりの「再度の」引用をなすとして)

このように、崩壊してブラックホールになっていく星を遠くから見ている人は、星が実際に消え去るところを見ることはできません。その代わりその星は、実質的に見えなくなるまで、どんどんぼんやりと、赤くなっていくだけでしょう。向こう見ずな宇宙飛行士が、ブラックホールに飛び込むのを見ていると、同じようなことが起きるはずです。たとえば、彼の時計で十一時〇〇分にブラックホールに入るとします。そこは光線ばかりか、何ものも脱出不可能な領域です。ブラックホールの外にいる人は、どんなに長い間待っても、宇宙飛行士の時計が十一時〇〇分を指すのを見ることはできません。その代わり、宇宙飛行士の時計の一秒一秒がどんどん長くなって、ついに十一時〇〇分の前の最後の一秒が、永遠に続くのを見ることになるでしょう。このように、ブラックホールに飛び込むことで、少なくとも外にいる人に対しては、自分の姿が永遠に残るということは確信できます。けれど、その像は急速に薄れ、誰にも見えなくなるくらい、ぼんやりとかすんでいくでしょう。

(引用部はここまでとする)


 上掲図解部は本稿の先の段にて問題視してきたところの、
[([無限小への力学]とも結びつく)対数螺旋構造(ロガリズミック・カーブ)構造とノーチラスの関係性]
のことを顧慮しつつも整理のために挙げたものとなる。
 最上段。対数螺旋構造ありようと(中央に大規模ブラックホールがあるとされる)対数螺旋構造を呈する渦巻き銀河を再掲してのものとなる。
 中段。対数螺旋構造を呈する(甚だしくは黄金比と濃厚に結びつく黄金螺旋構造を呈するとの話もある)オウムガイことノーチラスの似姿を挙げてのものとなる。
 下段。対数螺旋構造を呈する(甚だしくは黄金比と濃厚に結びつく黄金螺旋構造を呈するとの話もある)オウムガイことノーチラスの名を冠する潜水艦、ノーチラス号が対数螺旋構造を想起させる渦巻き、モスケンの大渦に吸い込まれていくとのジュール・ヴェルヌ小説『海底二万里』の内容を受けての図となる。

 ここまでにて前段階としての

[特定文物に見る、潜水艦(ノーチラス)を呑み込んだノルウェイの大渦]

にまつわっての解説を終えたとして、である。次いで、本稿の従前の段にていかような関係性について訴求なしていたのか、その振り返り表記をもなしておくこととする。
 以下続けての枠内表記部の内容を確認いただきたい。

(振り返っての表記として)

 ここで本稿従前内容を批判的視座でもってしてでも検討されており、筆者が述べていることを(あまりにも無情なる結論に同意するかはともかくも)理解できるとの向きのことを強くも念頭に振り返り表記をなしておくが、『海底二万里』登場のノーチラス号については、である。[黄金比][無限小への力学の体現構造]との兼ね合いで

【[911の事件発生への予見的言及作品]としての特性を帯びての小説『ジ・イルミナタス・トリロジー』に登場してくる [ディスコルディア運動勢力の「黄金の」潜水艦]】

と結びついている ――個人主観など問題にならぬとの文献的事実の問題として結びついている―― とのことを委曲尽くして問題視してきたとの本稿にあっての事前経緯がありもする。

 そして、同じくもの関係性、[ノーチラス号⇔黄金の潜水艦]にまつわっての関係性の摘示の段では

「911の事件発生への予見的言及((問題がそれが[偶然]なのか[否定しがたい恣意]ゆえにのものことなのかとのことにある予見的言及)作品としての特性を帯びての小説『ジ・イルミナタス・トリロジー』は
[黄金比とも結びつく五角形構造を取るゲート・関門][911への予見性]
との兼ね合いで他の小説作品、
カール・セーガン『コンタクト』
と接続しているとのことの指摘に努めてきた」

とのことがありもし、かつもって、

「ことの次第がLHC実験とも[アトランティス][ブラックホール生成][トロイアにまつわる寓意]との兼ね合いで多重的に接合するとの指し示し「をも」なしてきた」

とのことがある(:カール・セーガン小説作品『コンタクト』は([アトランティス]や[トロイア]関連の命名規則を伴ってのLHCでそれがなされうると目されるようになった)カー・ブラックホール生成ないしワームホール生成と結びつき、またもってして、トロイア崩壊関連の寓意が多層的多重的に含まれている作品にして、そして、911の予見文物(キップ・ソーン『ブラックホールと時空の歪み』)と密接に結びついている作品でもある。 他面、小説作品『ジ・イルミナタス・トリロジー』は911の予見文物にしてトロイアを崩壊の元凶になった黄金の林檎を副題に冠する作品にして(同作と同作作中内にて明示的に結びつけられている『海底二万里』からしてそうなのだが)アトランティス海中遺構探索と結びつけられている作品でもある)。

 振り返りそれ自体がくどくなっているか、と本稿筆者としては考えているのだが、簡潔化しつつも「一例摘示」なせば次の如しの関係性を問題視してきたとの事前経緯がある。


ジュール・ヴェルヌ『海底二万里』

([ノーチラス号]と[ノーチラス号に仮託されているものであるとはきとそちら別作品にての作中で言明されている黄金の潜水艦]を介しての対応関係)

『ジ・イルミナタス・トリロジー』

(正五角形と結びつけられての異界の垣根/トロイアの寓意/911への予見的要素との接合)

カール・セーガン『コンタクト』(ブラックホールないしワームホールのゲート装置を中心に話が展開するとの小説)

カール・セーガン『コンタクト』

トロイア関連の執拗なまでの寓意性(『コンタクト』作中、10回以上、[トロイアを滅ぼした木製の馬]に仮託されているとのゲート装置/小説『コンタクト』作中、ゲート装置構築につながった計画として引き合いに出されている[アーガス(=百眼巨人「アルゴス」)計画]と[トロイア攻めをなしたギリシャ軍別称たる「アルゴス」勢]および[木製の馬の考案者オデュッセウスの飼い犬「アルゴス」]とのギリシャ語としての連続性/作者カール・セーガンのオデュッセウス故地[イタカ]とのつながりから想起される木製の馬との関連性/オデュッセウスを苦しめたサイレンの災厄と小説『コンタクト』を結びつける『ザ・サイレンズ・オブ・タイタン』との関連性)

トロイア

黄金の林檎によって崩壊を見た都市

大洋の彼方の黄金の林檎の園

(伝説に依拠して[同等物]と見做す見解の存在)

アトランティス

[黄金の林檎を把握する巨人アトラス]や[伝説上の陸塊たるアトランティス]を命名規則の問題として用いているとのLHC実験

LHC実験に伴って取り沙汰されるに至った可能性

ブラックホールないしワームホールの生成可能性の取り沙汰

正十二面体構造を呈するゲート装置によるブラックホールないしワームホールの生成

カール・セーガン『コンタクト』

カール・セーガン『コンタクト』

正十二面体構造を呈するゲート装置

アトランティス伝承に言及している古典としてよく知られているプラトン『ティマイオス』にみとめられる正十二面体構造/それを十二枚重ねると正十二面体となる正五角形を異界との扉(境目)といったニュアンスで描いているとの作品にしてアトランティスにおける正五角形崩壊と異界よりの介入存在の解放を描いているとの『ジ・イルミナタス・トリロジー』
⇔(回帰)
アトランティス海底遺構の探索や作中内にての明示的な(黄金の潜水艦⇔ノーチラスとの)対応付け記述の介在
⇔(回帰)
ジュール・ヴェルヌ『海底二万里』


(振り返っての表記はここまでとする)

 さて、何故、『海底二万里』それ自体の字面 ―渦潮たるメールストロムにまつわっての字面― にブラックホールとのアナロジー(類似性)を観念できるものが現出しているとのことが意をなすかと述べれば、である。本稿にあってここに至るまで摘示してきた[黄金比]をキーとする関係性との絡みだけではなく、そこに以降の[f]にて記述のようなことがあるからである(ここで[e]の段は終え、[f]の段に入る)。

 先述のように[ノルウェーのモスケンの大渦](メールストローム)に呑まれて『海底二万里』のノーチラス号 (渦状の外殻を持つオウムガイに名称由来を持つ潜水艦/[911の前言]をなしているとの奇怪な小説『ジ・イルミナタス・トリロジー』の黄金の潜水艦レイフ・エリクソン号のモデルとなっている潜水艦) はその最期を迎えたように描写されている。

 ここで顧慮すべきこととしてそこに注意を向けたいのは

[ノルウェーの大渦](メールストローム)

との言葉で想起される出来事として2009年、

[ノルウェーの夜空に[奇怪な渦巻き紋様]が現出したとの事件 ―英語表記では[ノーウィジアン・スパイラル・アノマリー]として知られる事件― ]

が発生していることである(:同じくものこと、英語で Norwegian spiral anomalyと呼称される出来事は陰謀論者ら( Conspiracy Theorists )の話柄にて好んで引き合いに出されることであるが、記録映像が公開されており、また、(直下、指し示していくように)主流メディアでさえ報じていたとの出来事となっている)。


| 出典(Source)紹介の部87 |

 ここ出典(Source)紹介の部87にあっては、

[ノルウェーの夜空に[奇怪な渦巻き紋様]が2009年12月9日に現出したとの事件 ―英語表記では[ノーウィジアン・スパイラル・アノマリー]として知られる事件― ]

に対して欧米メインストリート、衆目の触れるところでどのような総括がなされているのかについて紹介しておく。

 その点、「中空に渦を巻く光が現出した」などとなると、[実態を伴わぬ幻影]のようなものではあるととらえられやすきところとは見るが、そう、[未確認飛行物体]なぞと表されるような類の幻影が幻覚物質(Entheogeon)を摂ったがごとく人間、そう、スカスカの目をした者達に酩酊状態で「歴史的に」見出されてきたとのこともが指摘なせる(本稿を公開しているサイトの一でも西洋の歴史的記録に認められるといったものと日本の『太平記』の記述に認められるといったものとの類似性のことなどを問題視しているとのことがある)ような中でそうもとらえられやすきところとは見るが、

「筆者は下らぬ未確認飛行物体陰謀論者として話をしているのではない」( I am not a UFO conspiracy theorist.

と断りつつも述べるところとして、

[ノルウェイジアン(ノーウィジアン)・スパイラル・アノマリー]

とはその現象態様および想定される機序につき、次のような説明がなされている事件となる。

(直下、英文Wikipedia[ 2009 Norwegian spiral anomaly ]項目よりの抜粋をなすとして)

The Norwegian spiral anomaly of 2009 appeared in the night sky over Norway on 9 December 2009. It was visible from, and photographed from, northern Norway and Sweden. The spiral consisted of a blue beam of light with a greyish spiral emanating from one end of it.
[ . . . ]
A similar, though less spectacular event had also occurred in Norway the month before. Both events had the expected visual features of failed flights of Russian SLBM RSM-56 Bulava missiles, and the Russian Defence Ministry acknowledged shortly after that such an event had taken place on 9 December.
[ . . . ]
Hundreds of calls flooded the Norwegian Meteorological Institute as residents wanted to know what they were seeing. Norwegian celebrity astronomer Knut Jorgen Roed Odegaard commented that he first speculated that it was a fireball meteor, but rejected that possibility because the light lasted too long.
[ . . . ]
UFO enthusiasts immediately began speculating whether the aerial light display could be evidence of extraterrestrial intelligence proposing among other things that it could be a wormhole opening up, or somehow was linked to the recent high-energy experiments undertaken at the Large Hadron Collider in Switzerland.
[ . . . ]
Russian defence analyst Pavel Felgenhauer stated to AFP that "such lights and clouds appear from time to time when a missile fails in the upper layers of the atmosphere and have been reported before ... At least this failed test made some nice fireworks for the Norwegians."

(訳として)
「[ノルウェイ渦巻き光異常現象](中空に渦巻き状の光源が現れたとの現象)は2009年12月9日、ノルウェイの夜空に現れたものとなる。同現象は北部ノルウェーからスウェーデンにかけて目視可能とのありようで撮影されたものともなっている。[渦巻き]は灰色状を呈した渦巻き部とその片端から発せられているとの青色光線の部よりなっていた。
・・・(中略)・・・
同様の、しかし、目を見張るとの意味では劣っていたとの出来事がノルウェーにて一か月前に発生していた。両方の出来事ともロシア軍のSLBM(S「サ」ブマリン・L「ラ」ーンチド・B「バ」リスティック・M「ミ」サイル/[潜水艦]発射弾道ミサイル)たるRSM-56(Bulava)が発射後、予定外の過てる軌道に突入したことにより視覚化したものであると予測されており、ロシア国防省も事件の発生した12月9日より後、の旨、認容している
・・・(中略)・・・
住民らが彼らが一体全体何を見ているのか知りたがっていたとの折柄、何百もの電話がノルウェーの気象関連機関に殺到した。ノルウェーの名士としても知名度高き天文学者 Knut Jorgen Roed Odegaardは当初、「火球と化した隕石であると推察している」と述べていたが、後に光があまりにも長く続いたので彼はその可能性を否定することになった
・・・(中略)・・・
未確認飛行物体の熱烈な愛好家らは同じくもの空中の光をして「それ自体がまさに開こうとしているワームホールなのかもしれない」といったことや「最近スイスで執り行われたラージ・ハドロン・コライダーにての高エネルギー実験と関係性をもっていることなのかもしれない」といった他のことらについても言及しながら、外宇宙生命体の存在の証拠なのではないかと推測しだした
・・・(中略)・・・
ロシアの防衛アナリスト、 Pavel FelgenhauerはAFP通信に「ミサイルが大気の上層にて誤軌道を描いたときにそうした光や雲霞(うんか)が現れ報告されることになったことが以前にもある。少なくともこの失敗に終わった試射はノルウェーの人々にとって気の利いた花火作品を残してくれた」と語った

(ここまでを拙訳付しての引用部とする)

 以上のような現行の英文ウィキペディアに認められるまとめは常識的で権威あるところと見られる科学情報誌『ニュー・サイエンティスト』(英国の週刊科学雑誌)のオンライン上媒体newscientist. com「でも」なされており(ウィキペディアからそこに向けてリンクが貼られている)、
Strange 'Norway spiral' was an out-of-control missileというタイトル名のページ](表記のタイトルとnewscientist. comの検索エンジン上での入力で確実に行きつけようとのページ)
にては次のような総括がなされている。

(直下、表記のニューサイエンティスト誌 ―歴史ある英国の科学誌― サイトにあっての現行記載内容より原文引用をなすとして)

It looked like a time-travelling vortex fit for Doctor Who, but a strange spiral observed in the skies above Norway on Wednesday morning was actually a failed Russian missile launch, says a Harvard astrophysicist who monitors space launches.
[ . . . ]
"It consisted initially of a green beam of light similar in colour to the aurora with a mysterious rotating spiral at one end," eye witness Nick Banbury of Harstad said, according to Spaceweather. com.
Speculation that it was a bright meteor was quickly dismissed -- in part because the apparition lasted for too long to be an incoming space rock. Suspicion then turned to an out-of-control missile.
That is exactly what it was, says Jonathan McDowell, an astrophysicist at the Harvard-Smithsonian Center for Astrophysics in Cambridge, Massachusetts, and author of Jonathan's Space Report, a fortnightly email newsletter about space launches. "It's definitely a missile launch failure," he told New Scientist.
"We know that the Russian Navy submarine Dmitry Donskoy is in the White Sea and was preparing for the 12th test launch of the Bulava missile, which has had numerous failures," he says.
[ . . . ]
Of the missile's 11 previous launches since 2005, six have been failures, a track record that might explain why Russia has reportedly denied a Wednesday launch, McDowell says: "This could be because another Bulava failure is a huge and embarrassing setback for their programme."

(訳として)
ノルウェー中空に登場した渦巻きは『ドクター・フー(訳注:60年代から英国にて放送されているSFテレビドラマシリーズ)に見受けられる[タイムトラベル・ヴォルテックス](時空旅行供用渦巻)に丁度似たようなものに見えるが、宇宙ロケット射出を監査しているハーヴァードの天文学者によるところ、それは現実にはロシアのミサイルの誤射であるとのことである
・・・(中略)・・・
 Spaceweather. comによるとハーシュタ(ノルウェー・トロムス県都市)の目撃者 Nick Banburyは「奇怪な回転する渦巻きにての片方の端にあってはオーロラのそれに似た色合いの緑色の光線の光があった」と語っているという(訳注:オンライン上にて公開されている録画映像を見ると青色の光が渦巻きの脇から投射されているように見える。その青色の光については緑色に近しい視覚的特徴を有していたと主張する向きらのいいようがオンライン上英文媒体で目立ち、また、欧米圏ニュースメディアもそれを受けての基調での報道をなしているとのことがある ――但し、画像データは動画なりといえどもワンタッチ処理で特定の色調を変化させることも可能だから、注意が必要であろうとも筆者個人は見ている―― )
 外宇宙よりの岩の塊がやってきたにしては具現化が長くも続きもしすぎた、部分的にはといったことのために同渦巻きが光り輝く隕石であるとの憶測はすぐに斥けられた。それゆえ、疑義は[コントロールを失ったミサイル]の話に向かった。
 マサチューセッツ州ケンブリッジ地区のハーバード・スミソニアン天体物理学学センターの天体物理学者たる Jonathan McDowellが述べるところ、それはまさしくもの[コントロールを失ったミサイル]ということである。本誌( New Scientist )に対して彼は「それは明らかに射出時に失敗を見たミサイルである」と述べた。「我々はロシア海軍潜水艦ドミトリー・ドンスコイが白海(ロシア北西部バレンツ海の特定領域)に逗留しており、いままで何度も何度も失敗を見てきたとのBulavaミサイルの12回目のテストの準備をしていたことを把握している」と述べた。
・・・(中略)・・・
 2005年以降の計11回の従前のミサイル射出のうち、6回は失敗に終わっており、その足跡記録が水曜(ノルウェイ・スパイラル・アノマリーの発生した2009年12月9日水曜)の発射につき報告上、ロシアが否認の申しようをなしているとのことの説明をつけるうえでハーバード・スミソニアン天体物理学学センターの天体物理学者たる Jonathan McDowellは「今回のBulavaミサイルの打ち上げ失敗は彼ら計画にとって大きく、なおかつ、困惑を呈さざるをえない[つまづき]たりうるからであろうと思われる」と述べた(訳注:ウィキペディア上の「現行の」記載ではロシアもその失敗によって渦巻き現象が生じたようにコメントしていることが記載されているわけだが、そうした(時々刻々と変化し続ける)時事情報の錯綜度合いから真実の程が奈辺にあるのか判じにくくもなっているとも述べられるようなところがある) 」

(『ニューサイエンティスト』誌サイトにて社員ないし契約記者にて書かれているところの記載内容よりの引用、その訳はここまでとしておく)

 以上、科学誌『ニューサイエンティスト』誌公式サイトnewscientist. comにて表記引用のようなまとめようがなされているようなことについてはそのまた他の媒体を介して

[渦巻き光に伴って青色(ないし目撃者によってはオーロラ状の緑色)の光線状の光が端から射していたこと]

も含めて「こういう説明のされようか。」と納得させられるような、

[シュミレーション画像]

もオンライン上に流通を見ている(:英国のタブロイド系日刊新聞 Daily Mailに由来するものとして渦巻きをミサイルが描きつつ、同ミサイルが青色の科学物質 ―後述するように塩化銅との見立てがある― を放出する様をシュミレーションで示すとの(英国のアニメーターが作成に関与しての)コンピューター・グラフィックス画像が流通を見ている)。

英文Wikipedia[ RSM-56 Bulava ]項目掲載のSLBMこと[潜水艦発射弾道ミサイル]のBulava (綴りから[ブラーヴァ]と読めると解されるところなのだが、どうやら、ロシア語準拠の読みとして[ブラヴァー]と長母音を後方に想定して読まれる方が適切らしいとのミサイル) の似姿描画画像。同系統のミサイルが潜水艦から発射されてそれがノルウェー上空に[光の渦巻き]をその異常軌道から現出させたというのが公式発表されているところとなる(著作権の縛りなきことが明示されながらもの上にての画像の掲載がなされている英文Wikipedia[ RSM-56 Bulava ]項目にも現行、 After a launch failure in December 2009 caused by a defective engine nozzle and which led to the 2009 Norwegian spiral anomaly, further tests were put on hold and a review of the missile program was initiated. The results of the probe were delivered to the Russian government in May 2010.との記載がなされている)

(さらに引用を続けるとして)

 渦巻きに伴っての青色の光の出所については技術系情報を商業的に配信することを生業としている欧米圏で比較的知られたオンライン上の商業媒体、 Daily Techの特定ページにあって次のような言いようもなされている。

(直下、 DailyTech - Russia Claims Huge Spiral Over Norway Was Due to Failed Missile Launchとのタイトルのページ](表記のタイトル名入力とdailytech. comとのドメイン名のオンライン上での複合検索で捕捉できるとのページ)より引用をなすところとして)

There are still unexplained details about the event that are sure to excite conspiracy theorists. First of all the blue-green light would suggest the presence of copper(II) chloride in the rocket flame. However, copper chloride, while commonly used in pyrotechnics, isn't hasn't traditionally been used in rocket fuel (though it has been reportedly investigated as a catalyst in propellant reactions). Also strange is that a similar spiral and explosion occurred over China last year, according to the Daily Mail. If it was indeed the third stage that caused the scene over Norway, and no previous launch had made it past the first stage, it's unclear what might have caused the similar scene in China.

(訳として)
「陰謀論者らを確かに興奮させようとのノルウェーの渦巻きについては未だ説明されざるところの込み入ってのこと(ディーテール)が存在する。 第一にブルー・グリーン(青緑色)の光線はロケットの炎にて[塩化第二銅](カッパーII・クロライド)が作用してのことであるとの考えが呈されるところだろうが、塩化銅というものは一般に花火で用いられる一方で、伝統的にロケット燃料の類には(推進作用の触媒になるよう調査されていることは報告されているが)用いられてこなかったとのことがある。 また、イギリスの日刊紙デイリー・メール紙によると同様に渦巻き状を呈し、また、爆発したとの奇妙なるものが昨年中国にて生じたとのことである(注:ここにて引用をなしている Daily Techの特定ページでは他媒体 Daily Mailに由来するところとしての 3D simulation suggesting a rocket could have at least caused the smoky spiral effect とのこと、すなわち、ノルウェー・スパイラルにつき[青色の光の部]も含めて視覚的に説明しようとの趣旨の英国人アニメーターが関与してのシュミレーション画像に対する言及もなされている一方で英国デイリー・メール紙に由来する中国にてのより以前の同じくもの現象に対する言及がなされている)。 
 もし仮にノルウェーにてのありようを現出したとの第三段階の話が真正のものであり、そして、従前の発射で同様の事象の第一段階のそれが現出したことがないというのならば、中国にて同様のありようを何が発生させたのかということについては不分明ということになろう」

(ここまでを拙訳を付しての引用部とする ―※― )

(※以上、青色の光についてはオーロラに似ているとされるそれも含めてのシュミレーション画像、潜水艦射出型ミサイルの誤射軌道の問題で説明しようというシュミレーション画像も流布されているのだが、塩化銅での作用でそれを説明できるのか、ということについて疑義呈する声があることも上にて紹介した。尚、『高等学校で用いられていた化学の科目の教科書なぞにもカラー写真で出ていなかったろうか』と自身の経験にあってうろ覚えのところなのであるも、塩化銅については[炎色反応]にて花火でそういう色が現れるように青緑色の炎を具現化するものであることが常識の話としてよく知られているといったことが上の話には影響している(ただ、ノルウェイ・スパイラルの青色光源については目撃者らが偽りをなしており、また、流通画像の特定色色彩変更加工がなされている可能性とて否定できないと筆者個人は見ている))

出典(Source)紹介の部87はここまでとする)



そもそももってして、なぜ、ノルウェイ・スパイラルのことが問題になるのか、重要と判じられることを指摘するその前に[余事記載]を(『それとて有為たりうるか』との観点にて)以降なすこととする


 責任感・誠実性もなければ、知性知能もないとの凡百の陰謀論者ら由来の領域の話、「いかにもそうでござい」といったそれ相応のにおいを醸し出している者達に由来する[眉に唾したうえで裏取りするのが最善であろう]といったところではなく、上記出典(Source)紹介の部87にて取り上げたようなことがメインストリートの情報媒体にあっても問題視されているとのノルウェイジアン・スパイラル・アノマリーについて

『[行き過ぎたもの]far-fetchedではあるが、可能性としてはゼロではないのではないか』

との見立て・目分量に関する補足表記をこれ以降なすこととする ――ノルウェイジアン・スパイラル・アノマリー具現化事由については[ロシアSLBM理解]ではいまひとつ不分明さ・不透明さが残ると「される」(ただしその通りである可能性が最も高くも見える)との中で、また、長くもなっているとの本稿本義が[現象機序;現象具現化原理の不確かなる推論]ではなく[明朗明白なる具現化している現象の存在それ自体にまつわる他事との不快なる関係性の異論など差し挟まれるところがない呈示]にある(でなければ、そも、長文をしたためるだけの(潜在的)意味・意義がない)との中でノルウェイジアン・スパイラル・アノマリーに関して[ありうべき「かもしれない」こと]についての補足表記を(余事ながら)敢えてもこれ以降なすこととする―― (追記:後々、カウントしたところ、この部については長々と数万余字を割くことになってしまったこと、事前に断っておく)。
 
 さて、当然に、読み手は[オーロラ]というものについては知っていることか、と思う。

 そのオーロラ、いかにして具現化すると説明されているか、ご存知だろうか。

 北欧神話では[来るべき神々の戦争に備え勇士らの魂を収集しているとされる神人たるヴァルキリーの鎧の煌(きらめ)きがオーロラである]などと説明される(以上の未開時代の神話的説明法についてはオンライン上にて即時即座に確認可能なところとして和文ウィキペディア[オーロラ]項目程度のものにも、(現行現時点)、言及がある)との[オーロラ]というものについては科学的には

[大気粒子の励起現象]

で説明がつけられている(:オンライン上より即時即座に確認できるところとして和文ウィキペディア[オーロラ]項目などにそのとおりの記載がなされているのか見ていただきたい)。

 行き過ぎた物言いであろうと違和感・疑義・軽侮を招こうところか、とも思うのだが、ノルウェースパイラルに関してはそこにいう、
[励起状態]
というものが
[「公式発表とは異なるトリッキーな形態で」発現している]
可能性について ―ありうべきところの[塩化銅の炎色反応]にまつわる不審性伴っての話に代わって― 問題視すべきところがあるのではないかと手前なぞは ―同様にそうとらえている人間は他にもたくさんいるかと思うが― 考えたりもしている。

 その点、

「現代科学では物質の系にあってのエネルギーにて最低エネルギー状態を[基底状態](グラウンド・ステイト)と表し、それを超えた状況を励起(れいき)状態 ―英語ではエキサイテッド・ステイト― と呼びならわすとのことがあり」 ([出典表記に準じるところとして]:以上のことはオンライン上にては和文ウィキペディア[基底状態]項目などの短き記述ですら確認可能なことである ―疑わしきはそちら記述内容と続いて表記の基本的なる話の照応をされたい― )

「光・熱・電場・地場などの外側の状況によって引き起こされる電子・陽子・中性子・分子などのその励起状態 ―基底状態のエネルギーを超えてのイキサイテッド・ステイト― にて[発光現象]が生じるケース、[オーロラ]現象、[生物発光]現象、[チェレンコフ放射]現象、そして、よりもって日常的なところとして[蛍光灯発光現象]などの発光現象らが生じると一般に知られている」 

とのことがある。


上記のことの出典表記に準じるところとして
 以上基本的なところについてにはすぐにでも目に付くところの解説媒体であるウィキペディアにての[励起]項目、[オーロラ]項目、[チェレンコフ]項目、[ルシフェラーゼ]項目程度のものからして現行、オンライン上にて当然に確認できるところとなっている(のであるから言論動向に対する説明にて言及なしている)。
 につき、端的な内容紹介をなしておくが、オンライン上の和文ウィキペディアオーロラ項目には
「太陽に由来するプラズマ粒子が太陽風との形で地球磁場と相互作用し、大気粒子の励起を引き起こしオーロラという現象が起こる」
との趣旨の記載がなされ(この段階では一般の科学現象理解にまつわることである)、同じくものウィキペディア上のルシフェラーゼ (高等学校で[生物]の科目を受験に使うのならば生物発光をなさしめる物質の名、ルシフェリンは暗記必須事項だが、そのルシフェリンに至る酸化プロセスに係る物質が[ルシフェラーゼ]である) に関する項目にあっては
「生物発光の仕組みは基本的に化学発光と変わりなくバクテリアルシフェラーゼの作用でペルオキシド中間体(というもの)が生成され、それが直鎖状アルデヒド(というもの)と同ペルオキシド中間体の作用でペルオキシヘミアセタール(というもの)が生成され、同ペルオキシヘミアセタールの分解過程で[励起分子]が生成され、その[励起分子]の蛍光波長が生物発光のそれと一致する」
との趣旨の記載がなされている。
 また、ウィキペディアチェレンコフ放射項目にあっては大要、
「チェレンコフ放射とは荷電粒子が光速よりも早く動く際に光が発せられる現象のことを指す。アインシュタインの相対性理論では光速がいかな場合でも不変であることを想定しているが、物質中を移動する光の速度は遅延化を呈しえ、たとえば水の中ではそのような状況になりえ、粒子が核反応や粒子加速器によって加速されるとそちら遅延化された光の速度を超えることとなりえ、絶縁体の中をといった荷電粒子が通過するときにチェレンコフ光 ―原子炉臨界事故では[青色の光]として具現化する― が発する」
と基本的なるところが解説されている。蛍光灯の発光については和文ウィキペディア[電弧]項目にて蛍光灯に用いられるアーク放電にまつわる機序でいかに励起と呼ばれる状態のことが取り沙汰されているか、チェックされてみるとよい。


 上のような励起、生物発光から蛍光灯発光に至るまで発光現象にもろとも関わるところの励起 ――繰り返しなすが、熱・電場・磁場なぞの外側よりの力によって[基底状態](極小の世界を領分とするところの量子力学が対象とする極小の世界にあっての最も低きにあってのエネルギー状態)よりも高いエネルギーを持った状態(英文Wikipediaにて Excitation is an elevation in energy level above an arbitrary baseline energy stateと端的に定義づけされている状態)―― については、(自身手習いしなおしたこととはいえ基本的な話を延々なすようで苦痛なのであるが)、ノルウェーの中空にて生じた怪奇光現象が主流メディアや政府筋が異口同音にそうであると述べているように[ロシア軍のSLBMが原因のものであった]として「も」[光]というものの具現化状態と関わっているものであるとも述べられる。それについては化学物質による発光現象、たとえば、花火で青色をもたらす[塩化第二銅](カッパーII・クロライド.これがブラーヴァミサイルで青色をもたらしたものなのかという疑義が呈されていることは上にて言及している)による、
[炎色反応]
というものの機序もまた[励起]によるとされているとのこと、述べれば、十分であろう(:であるから、ここでは主流なるものの見方を「オーソドックスな」励起の作用と定置し、SLBMとは異なるものでは?とする見解を「トリッキーな」励起の作用と表することにしている)


上記のことの出典表記に準じるところとして
 和文ウィキペディア[炎色反応]項目にて(原文引用するところとして)「高温の炎中にある種の金属粉末や金属化合物を置くと、試料が熱エネルギーによって解離し原子化される。それぞれの原子は熱エネルギーによって電子が励起し、外側の電子軌道に移動する。励起した電子はエネルギーを光として放出することで基底状態に戻り、この際に元素に特徴的な輝線スペクトルを示す。したがって、比較的低温で熱励起され、発光波長が可視領域にある元素が、微粉末や塩化物のような原子化されやすい状態になっているときにのみ、炎色反応が観察される」と解説されているところである。


 問題は励起が通常のかたち、炎色反応とは全く異なるようなかたち、トリッキーな、

[尋常一様ならざる機序にて発生した「プラズマ」状態]

に関わるものとして具現化していうること、ノルウェー中空の渦巻き現象に作用しているのではないか、と比較的高等なやり方で疑義を呈する向き ――だが、陰謀論扱いされるやり方で疑義を呈する向き―― が海外にいる(国内で馬鹿なことを述べている唾棄すべき者達ではない)とのことであり、その話に「ある程度、可能性としてありうる」との心証が抱けてしまうとのことである(ここで比較的高等、としているが、そうではないやり方は市中の狂った、ないし、あまりにも無責任との意味でタブロイド的なる(としか表しようがない)科学精神とは無縁なる陰謀論者やりようともなるとも申し述べておく)

 その点、直上にて[プラズマ]との言葉を一言用いたが、その[プラズマ]、簡略化してその性質につき述べれば、

「高いエネルギーを与えられて原子が[気体]の状態以上に激しく運動している状況」

とよくも世間では解説されるものである。


上記のことの出典表記に準じるところとして
 与えられるエネルギーに応じて原子が安定している順から固体・液体・気体となっているところにさらに高エネルギーが与えられて原子の動きを急激化させた状態がプラズマの状況である、そういう簡明な解説の仕方は和文オンライン上の解説媒体「でも」すぐに見つかるはずである ――尚、目に付くところとして和文ウィキペディア[プラズマ]項目の現行にての記載内容より抜粋すれば、プラズマ は、気体を構成する分子が部分的に、または完全に電離し、陽イオンと電子に別れて自由に運動している状態である・・・(中略)・・・プラズマは物質の三態、すなわち固体、液体、気体とは異なった、物質の第四態といわれると表記され、また、その場(和文ウィキペディア[プラズマ]項目)にては固体・液体・気体に続くものとしての[プラズム]の図が(少なくとも現行にあっては)掲載されている―― )。
 その[プラズマ]の状況では([電離]および[励起](既述)によってそれがもたらされるとの)[発光現象]が伴う。
[ウィル・オー・ウィスプ](人魂)から果ては[未確認飛行物体]の類までをプラズマで説明しようというのもそれなりに理に適ったことで、(調べればすぐに裏取りできようところとして)、
「太陽はプラズマの凝集体でありオーロラもプラズマ、蛍光灯の発光機序もプラズマにある」
というのが現代科学の基本的理解というものである(筆者は理学系の[学者]なぞではないので「およそその任には耐えず」との認識もあるが、それにつき世間一般で講学的に述べられているところでは「プラズマ状況下では電子衝突反応によって励起(ないしは電離)がもたらされ、励起された原子が元の原子に戻る過程で光がエネルギーとして放出される」といった説明のされようがなされているところである ――上にてもその記述を引いた和文ウィキペディア[プラズマ]項目にては現行、(引用するところとして)プラズマボール。繊維状の構造はプラズマの複雑性を表している。電子が励起状態から低いエネルギー準位に緩和するとき、エネルギーの差に対応した光が放出される(引用部はここまでとする)との表記がなされているところでもある―― 。


 ここまで書き進めた上で書くが、海外の一部にあってはプラズマ的状況(による潜水艦ミサイルに伴っての[炎色反応]なぞとは異なるかたちでの通常と違う[励起]の発露の仕方)がノルウェー・スパイラルの発現原因ではないのか、という申しようがなされているのである ――筆者はその適否についてまでおよそ断じられないし、また、断じる必要などないと考えているのだが、とにかくもそういう申しようがなされている(:ここで「そちら申しよう適否については断じることも出来ないし断じる必要もない」と書いているわけだが、それは「ここでの話は余事記載である」と先だって申し述べもしたことと表裏一体のこと、はなから断りもしての不確実なことを扱っているがゆえにものことでもある。さらに述べておけば、(ここでの話とは分けてもの)本稿本段主要部でそれさえ訴求すればよい、それさえ理解させれば、[行動]をなさないことは[逃げ]の選択肢(それが悪いとは言わないが、死線を前にしての逃げの選択肢)と同じともなろうとの[種族の今後にまつわる主要摘示事項]を異論など生じようもなかろうとの「堅い」線でカヴァーしきれているとの認識が筆者にはあり、それがためにこそ、自身の限られた時間を割いてわざわざもって長大なる本稿を作成しているとのことがありもする)――。

 につき、通常と違う式(通常と異なる[励起]の発露の仕方)がノルウェー・スパイラルの発現原因ではないのと意見呈示する者達として、

『人工的に[発光を伴うプラズマ]を中空にて生成した(アーティフィシャル・プラズマを作り出した)者達がいるのではないか』

と指摘している向きらが海外にはおり、それは具体的証拠がないがゆえにの陰謀「論」に留まっているとされるものの、ある程度説得力がある、ないし、ありえると思えるとのことがある(というのも[ノルウェー・スパイラルの人工プラズマ説]を唱える向きらが呈示している人工プラズマの発現形態の写真は確かに[渦を巻くが如くのプラズマ発光体]が含まれているからである)。

 同じくもの人工プラズマ状態介在をして[陰謀論]( Conspiracy Theory )がかって鼓吹する向きら

[特定の人間社会にあっての装置運営機関がそういうことに関与することになっている] (:具体的な Conspiracy Theory[陰謀「論」]の中身としてはEISCAT ――(ノルウェーにてその拠点を設けているとの国際的研究機関/「類似の」ハープ計画(高周波活性オーロラ調査プログラム [H]igh Frequency [A]ctive [A]uroral [R]esearch [P]rogramことハープの略称で知られるアラスカにて米軍・国防高等研究計画局・アラスカ大学が関与しての大気圏電離層の機序を電波送信で探ろうという名目の計画)とは別建ての[オーロラ・オゾンの研究]を建て前にしての電離層ヒーターと呼称される地球電離層(大気上層)に向けての電波送信アンテナ群を伴った施設・計画を運営しているとの国際研究機関 the [E]uropean [I]ncoherent [Scat]ter Scientific Association欧州非干渉散乱科学協会)―― が電離層に擬似発光プラズマをきたすだけのエネルギー照射を独特なやり方でなしたがためにノルウェー・スパイラルが演出された)

との主張をなしているのであるが、この身はそういった[ステレオ・タイプ的な陰謀論]にこだわらないものの、EISCATに固執しないとの式でもより根本的な機序のところで考えれば、[あってもおかしくはないのではないか]とのことにまつわる心証を ―いろいろと調べてみて― 抱いている(尚、それらEISCATについて国内では目立って下らぬことを述べているとの漢字二字で表されるようなやりようをなしている(失敬)との人間ら ――本稿を公開しているサイトにもそれ相応の臭いをつけんとしている挙を観察してきたとの我々人類の進歩進化の可能性を[知性レベル低き煙幕の撒布]で否定しようとするが如くの手合いら――  は現行、見受けられないが、日付け偽装などでこれより相応の塵(ゴミ)の如くものがそちら系統の人間ら(スカスカの内面しか有しておらぬとの相応の類)によってこれより撒かれる可能性があるととらえるので、検証するのならば、英文サイトを梯子しつつ、それ絡みの欧文資料に当たるのがよいか、と思う)

「こう言っては当然誤解を招こうが、」
「ここでの話は本稿にての本筋の具体的かつ客観的な話に対して余事記載としての憶測がかったことを取り上げてのものにとどまるのだが、」

と前置きしながらも述べたきところであるのであるも、

「人工プラズマが具現化していたとしてもそれが必ずしも[常識的な発現の仕方](非常識な話の中にあってながらもの常識の発現の仕方)をしているとは限らない」  (そも、そういうことを人間レベルの組織体関与の下でなすだけの十二分な[動機]もなければ、それが[他の現象(例えば、ロシアのSLBMの異常軌道現出)に原因を求めての説明]で隠し通せなかった場合の[リスク]の問題もある)。 

 手前はそのようにも考えているのである。

 につき、(二重の不確かな仮定を差しはさんでいる、[第一に人為プラズマの発現であるとの仮定、および、第二にそれがEISCATのような人間レベルのものによる光の具現化ではない可能性もあるとの仮定を差しはさんでいる]とのことで[雲上の上に楼閣を築かん]とするとりとめもない話 ――であるから、本稿本筋と分けていただきたい脇に逸れてのそういう性質のものと先に断っているとの話でもある―― とはなるのだが)、[ありうるかもしれない]ととらえられるところに関わるところとして
[多世界解釈]
というものがいろいろな亜種思索を伴うものとして存在しているとのことがある(いいだろうか。宇宙人信仰の畸形(フリーク)的話柄に固執しているわけではなくそういう解釈があるとの解釈論存在を紹介しているのである)。

 端的に述べれば、
「我々の世界と似た別世界が存在している」
とのサイエンス・フィクションがかった発想法がそれであるが、主流の物理学者もそうした可能性を頭ごなしに否定していない。のみならず、その存在(我々のそれとは異なる(多世界解釈における)他世界の存在)を念頭に[ありうべき技術]と[文明の進化の可能性]について論じたりもする学究もがいる。

 たとえば、である。本稿でここまでにその内容を何度か問題視してきた書籍、

Parallel Worlds; A Journey Through Creation,Higher Dimensions and the Future of the Cosmos『パラレルワールド ――11次元の宇宙から超空間へ』(同著邦訳版の版元はNHK出版)

にあってはその著者ミチオ・カク(ハーヴァード卒、名門研究機関として認知されているローレンス・バークレー国立研究所より博士号を授与されたとの米国日系人科学者でメディアに露出するいわゆるカリスマ物理学者)が同著『パラレルワールド』より原文引用するところとして ――オンライン上にての該当文入力にてその通りの記載が原著にて確認できるかたちにての原文引用をなすところとして―― 次のように述べているとのことがある。

(直下、Parallel Worlds; A Journey Through Creation,Higher Dimensions and the Future of the Cosmosにてのp.330よりの原文引用をなすとして)

As I mentioned earlier, our universe may be a membrane with a parallel universe just a millimeter from ours, floating in hyperspace. If so, then the Large Hadron Collider may detect it within the next several years. By the time we advance to a type I civilization, we might even have the technology to explore the nature of this neighboring universe. So the concept of making contact with a parallel universe may not be such a farfetched idea.

(拙訳として)
先に言及したように我々の宇宙は我々の側からミリメーター単位で離れたにすぎぬとの並行宇宙を持った、超空間の上に漂うメンブレーン(膜状のもの)のものでありうる。もしそうであれば、ラージ・ハドロン・コライダーがきたる数年の間にて(多世界解釈における)他世界を検知しうる。その折までに我々がタイプⅠ分類の文明(訳注:ニコライ・カルダシェフという物理学者が提唱した文明分類体系にあって惑星の全リソースを利用可能との文明)に発展を見ているのであるならば、我々はこの近傍の宇宙の性質を探索するためのテクノロジーをも手中に収めている可能性がある。となれば、並行宇宙とコンタクトをとることもこじつけがましきアイディアとはならないだろう

(拙訳を付しての引用部はここまでとする ―※― )

(※上のように述べるミチオ・カクだが、引用なしての『パラレルワールド ――11次元の宇宙から超空間へ』の邦訳版を直に手にとってご覧いただければお分かりいただようこととして彼ミチオ・カクはラージ・ハドロン・コライダーにつき[マーベラスな何かの偵知のためのもの]以上には述べておらず、同装置それ自体がゲートになる可能性、人間を諸共、滅ぼしてのゲートになる可能性を論じていないとの向きとはなる ――そのような可能性につき述べれば、現代の主たる物理学者らが総結集して邁進しているとの営為に否定をしたとのことで科学界よりの追放もあるとでもいうのか、あるいは、同男からして相応の者なのか、ミチオ・カクとは積極的にLHCを[探索装置]とだけ評価するとのことまでをなしているような手合いである―― )

(さらに直下、Parallel Worlds; A Journey Through Creation,Higher Dimensions and the Future of the Cosmosにてのp.392のGLOSSARY[用語集]の部よりの原文引用をもなすところとして)

Kerr black hole
An exact solution of Einstein’s equations which represents a spinning black hole. The black hole collapses into a ring singularity. Objects falling into the ring experience only a finite force of gravity and may, in principle, fall through to a parallel universe. There are an infinite number of these parallel universes for a Kerr black hole, but you cannot return once you enter one of them. It is still not known how stable the wormhole is at the center of a Kerr black hole. There are severe theoretical and practical problems trying to navigate through a Kerr black hole.

(拙訳として)
「カー・ブラックホール:自転するブラックホールを表するアインシュタイン方程式の適切なる解答。同カー・ブラックホールはリング型特異点に崩壊を見る。そのリングに落ち込んだものは重力の無限大の圧力を受け、原理上はパラレル・ユニヴァース(他宇宙)に落ち込む。カー・ブラックホールによって到達可能なパラレル・ユニヴァースは無限の数存在しているが、それらの中に入り込んだらば貴方は戻ってこれない。未だに安定したワームホールがどのようにカー・ブラックホールの中枢に存在するか知られていないカー・ブラックホールを通じての航海を成し遂げようとのことにはきわめてシビアな理論上および実際的な意味での問題らが伴う

(拙訳を付しての引用部はここまでとする)

 上引用部にてミチオ・カクは

「タイプⅠの文明に我々の文明が進化こそしていれば、他世界 ――続けての引用部ではカー・ブラックホールの行き先ともされるそれ―― とのコンタクトも可能たりうる」

としているが、その申しようには筆者のような素人でも「おそらくそういうことを述べているのではないか」と考えが及ぼうところとして

[[重力波]を活用するテクノロジー]

のようなものが包含されていると考えられる(ようになっている)。

 というのも[重力波]というものについては ―「ブラックホール人為生成問題にまつわる理論動向と関わる」とのことでこの身からして睨んで数年来、着目してきたことなのであるが― [膜世界解釈]で複数の世界をペネトレイト、突貫する性質を有していると「される」からであり、さらに述べれば、その重力波を[通信リソース]に使う構想も我々人間世界のレベルの問題としてさも当然であるかのように存在しているとのことが(これより典拠示すような式で)あるからである (:「我々人間世界のレベルでも存在している」と申し述べているが、ここでは我々人間の世界に押しつけられた科学体系・技術体系が諸共とはいわぬまでも大部分が[モンキー・モデル](軍事戦略・軍事兵器にまつわる用語だが、意味は各自調べればいい)の如きものである、あるいはよりもって突き抜けて、「この世界は愚劣な偽物だらけの傀儡(くぐつ)の舞台だろう」といった善男善女ならば、にまつわっての心証を正直に口にも出そうとのところに通ずる話は敢えて脇に置いての話をしている) 

 さて、これよりはそちら[重力波]というものについていかようなことが問題になるのかということにつき、「多少」、というより、「かなり長くもなる」とのかたちで紙幅を割いて論じていきたいと思う ――本筋となるところの[対数螺旋構造、[渦巻き]状を呈してのノルウェイ・スパイラル]との絡みでそれがどうして問題になりうるのか、とのことにも部分的には通ずるところとして、だが、かなり脇に逸れてものことをも含んでのかたちで[重力波]というものに関して問題点となりうることを長々と呈示していくこととする―― 。

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また、直下、本稿冒頭部へのリンクも設けておく

(⇒冒頭頁へは下の部より)

[典拠紹介部第1頁 加速器実験に伴う欺瞞性から証示なせることについて]

 上掲なしているのは19世紀後半から20世紀前半にかけて活動の著名な挿絵家アーサー・ラッカムが英訳・再刊行されたワーグナーの原作歌劇 Der Ring des Nibelungen『ニーベルングの指環』 (英文通用化タイトルとしては[指輪]一語の The Ringとも呼称される歌劇) の書籍化バージョンに提供しもしていた挿絵を挙げたもの、より具体的には挿絵家ラッカムが『ニーベルングの指環』序盤部をなすパート、 Das Rheingold『ラインの黄金』のために作成・提供していたとの画を挙げたものとなる (ただ当媒体では同画に多少の演出を施している) 。

 さてもってして、挿絵に見る女、というより、人ならざるところの[女神]はイドゥン(Idunn)という存在を(音楽界の巨匠と認知されている)『ニーベルングの指環』作曲者リヒャルト・ワグナーがフライヤ(Freia)との名前で焼き直しなし、登場させているとの存在なのではあるが、イドゥンにせよ、Wagnerが登場させた(画に見る)フライヤにせよ、北欧神話における不死の果実であるところの【黄金の林檎】と紐付けられた存在となっている(彼女ら女神達は【黄金の林檎の管掌者】となる)。 
 そうもした黄金の林檎と紐付いての彼女ら(イドゥン/フライヤ)は、いわば、神々に瑞々(みずみず)しき【不死】を(若さ約するとの)【黄金の林檎】を介して供給しているとの設定の女神となりもし、そして、彼女らの管掌する【黄金の林檎】が北欧神話多神教の神々に最早若さを与えなくなったとのその時点が【終末のはじまり】であると描写されてきたとのことがある (:【終わりの始まり】が黄金の林檎にて供給される若さの喪失と結びついていると描写されるのはワグナー歌劇にせよ、北欧神話それ自体も同文のこととなる ――ワグナー歌劇では序盤より【黄金の林檎(とフライヤ)の担保する若さの維持】が【無限の力を蔵する指輪の保持】と一時的に秤量されるのだが、結局、【黄金の林檎】と比較された指輪を欲する強欲な心(による人界の操作)が世界の終末に繋がると描写される。他面、ワグナー歌劇より遙か前から存在していた北欧神話では(それを収めたエッダ詩の訳書を借りるなどしてもよかろうしウィキペディアの[イズン]関連項目などをご覧戴くのでもよかろうが、易くも確認できようところとして)神々の最終決戦であるところのラグナロクとされる終末局面にあって黄金の林檎によって担保されていた不老は停滞を見、老化が始まると描写される―― )。

 ここからが問題なのだが、本段、脇に逸れての訴求部にあってまわりくどくもの口上にて上の如きことを引き合いに出しているのは本稿にあって【次のこと】らを【黄金の林檎】との兼ね合いで(具体的根拠と共に)訴求している ―(画に見るイドゥン・フライヤにも関わるところとして訴求している)― からである。

黄金の林檎 ―それは北欧神話から離れてのギリシャ神話ではトロイア戦争の原因、すなわち、城塞トロイアの崩壊の元凶でもある(本稿の前半部にあって古典よりの原文引用でもってして典拠紹介のこととなる)― が【人間の終末】に関わるとの指摘がなせるようになって「しまっている」、しかも、それ(黄金の林檎)がブラックホール生成との兼ね合いで古今東西にまたがっての文物を介して【人間の終末】に関わるとの指摘が濃厚になせるようになって「しまっている」とのことが現実にある (:現況現在執り行なわれているLHC実験にあって「科学の進歩に資する」とされてのブラックホール生成可能性と紐付けられてきたディテクター(検出器)の名前が【黄金の林檎】の在処を識る巨人アトラスの名を冠する ATLAS Detectorとなっているとのことが確とある一方で黄金の林檎と接合するエデンの禁断の果実を用いての誘惑者の著名古典に見る描写が(それ自体、奇怪奇矯なることなのではあるも)今日的な視点で見た場合のブラックホールの近似的描写と紐付いている、そうしたことがそれこそ山となり、それら山とあることらが相互に多重的に接合しているとのこともが「ある」)。

・上掲図の元となっているワグナー歌劇『ニーベルングの指環』は【黄金の林檎】(を管掌する女神)と【無限の富(力)を約する指環】の取引が序章の部より描かれているのだが、(黄金の林檎を管掌する女神と秤量されての)【指環】の取得に固執した者らが強欲さゆえに次々と滅亡していくさまが同歌劇では描かれる(:その一番はじめの描写は『ニーベルングの指環』前半部にあっての【黄金の林檎】管掌者たるフライヤを略取、彼女フライヤを【指輪】との取引の具とした巨人ファーフナーとファーゾルドの兄弟が殺し合いをはじめるとの部となる)。 そのことは現実世界で「黄金の林檎と接合している」とのかたちとなっている巨大なリング状の装置、加速器ラージ・ハドロン・コライダーが【指輪;リング】に仮託される風が一部ある (『ニーベルングの指環』の影響下にあるJ.R.R.トールキン原作のロード・オブ・ザ・リング『指輪物語』に登場の冥王に由来する指環と結びつけられるなど加速器LHCが【指輪】に仮託される風が実験関係者含めて見受けられる) とのことと平仄が合うにも程があろうとの筋合いのことともなる (:ただ現況もってして、同じくものことを問題視する人間はまったくいない(心ある向きには是非とも確認いただきたいところなのだが検索エンジンで英文単語を何語か入れて当たりをつけんとしてみても【リングと黄金の林檎の結びつき】を加速器との関係で目立って問題視するような向きはこの世界にはいない))。

・上にて先述のように【ギリシャ神話におけるトロイア崩壊の元凶】「でも」あるとのゴールデン・アップルがそれ(黄金の林檎)に関連する事物ら(巨人ATLAS「など」)を介してブラックホール生成をなす可能性があるとの加速器 ―巨大な【リング】でもある― と結びつくとして、である。 現在にあって巨大加速器実験を実施している「研究」機関ら、および、そちら「研究」機関らに携わっていた初期の紐帯がどうやって世に生み出されたのかもがワーグナーの『ニーベルングの指輪』に通ずる側面がある。 どういうことか。 現況、加速器実験を執り行なっている主たる研究機関ら(それら研究機関らは、と同時に、ブラックホール生成可能性に伴うリスクとの観点で中途半端に海外で法廷に引きづり出された研究機関ら「でも」ある) はその沿革上、
【マンハッタン計画の子供ら】
となっているとのことがある ―同じくものことは長大な本稿本文の部にあって(入念を心掛けての)指し示しの対象としていることでもある― のであるが (:またもってして核分裂の過程に通ずる原子核人為破壊を兵器転用なそうとしたとのマンハッタン計画にあっての挙、そちら核兵器を製造するプロセスと加速器実験にての原子核人為破壊のプロセスは同一方向のベクトルを指している ―無論にして同じくものことの典拠をも本稿本論部で入念に挙げている― )、 マンハッタン計画と今日の加速器実験(におけるブラックホール生成に通ずる挙)の縁(えにし)の深さはそれ以外にも濃厚に認められるとのことがある(たとえば円形加速器という装置をそもそも生み出した者達がマンハッタン計画の主導者となっていたとのことがある等々)。
 そうもした(加速器実験運営機関を生み出した)マンハッタン計画始動の原因になっているユダヤ系の迫害の挙に出たナチスのやりよう・躍進・劫略のプロセスはワグナー歌劇『ニーベルングの指環』と濃密に結びついているとのことがある(『指環物語』作者ワグナーがユダヤ系の向きらにあって反芸術・野蛮の象徴である忌避すべき象徴とされてきたのはナチス第三帝国およびその領袖ヒトラーが反ユダヤ主義を大っぴらに喧伝していたリヒャルト・ワーグナーを最大限重要視していたとの歴史的事実があるからであり、たとえば、ナチスの実行してきた非道なる命令体系、占領統治下の反体制派・レジスタンスを夜陰に乗じて密やかに処分することを目しての行政命令であるところのナハト・ウント・ネーベル( Nacht und Nebel )、【夜と霧】行政命令 ―日本では Man's Search for Meaningとの原題を有した心理学者ヴィクトル・フランクルの書籍の「邦題」として識られている語でもある【夜と霧】(収容所が絶滅収容所へと変遷していく画期を象徴する語であるとも認識されている)― などはワグナーの『ニーベルングの指環』に由来しているとのものとなる ――※ウィキペディア[夜と霧]項目などにおいても簡明な解説がなされてはいることだが(であるから疑わしきはその程度の媒体からでも確認いただけるであろう)、ナチスドイツが欧州にて反対派を掃討するための共通規則とした【夜と霧】命令はヒトラーが愛聴していた、そして、ナチス体制下の国家芸術の象徴として扱われていたリヒャルト・ワグナーの『ニーベルングの指輪』、その『ラインの黄金』にあっての一幕(の中の[ニーブルヘルム]の下り)にて侏儒(ドワーフ)のアルベリヒが隠れ頭巾を用いて姿を消す際に口にする台詞、「夜と霧になれ、誰の目にも映らないように.」に由来しているとのことが知られている(にまつわって述べておけば、【夜と霧の呪文】を唱えたドワーフ・アルベリヒは強欲さの象徴でもあり、絶大な力をもたらす【呪いの指環】そのものを生み出した存在でもあるとワグナー歌劇では設定付けがなされているキャラクターである)―― 。

 以上のことはそれだけを読まれる限りは何が問題になるのか判じがたいとのこととなろうかとは(当然に)思うのであるが(理解を阻む詰め込み過ぎの風もあったかと脳裏をよぎりもしている)、同じくものことにまつわっての指し示しを細々となしもしている、また、そこからさらにもってして何が述べられるのかの指摘を委細を尽くしてなしているとの本稿本論部をご検討いただければ、【ことの重篤さ】 ―重篤さというのは【執拗さ】の問題として何が企図されているのかに通じもしていることである― についてご理解いただけるか、と考えている。

当サイト内にあっての【各頁および各典拠への一覧方式遷移部】、及び、【PDF形式文書配布ページ】へのリンクを直下、設けておく

各頁および各典拠への一覧方式遷移部へは以下より


問題となる[「予見的」言及→実現]の体系についての[典拠紹介部]一覧呈示頁

PDF形式文書配布ページへは以下より


典拠解説媒体としての[一括PDF文書]の公開頁

ここ本頁内にて問題視していることの前提になっているとのことら、その【「容易に後追い確認なる」「堅い」ソースを呈示しての出典紹介部ら】への[遷移経路]を下に設けておく (:クリックすることでブラウザ ―インターネット閲覧ソフト― の[別タブ(別枠)]にて典拠紹介部を表示( open "additional" tabbed window(s) of web browsers

[出典(Source)紹介の部31](小説『コンタクト』と物理学者キップ・ソーンの意見交換が科学考証の過程でなされたことがよく知られている[通過可能なワームホール]に関わるところでキップ・ソーン著作 BLACK HOLES & TIME WARP Einstein's Outrageous Legacy『ブラックホールと時空の歪み アインシュタインのとんでもない遺産』が[911の事件の先覚的言及文物]となっていることにまつわっての出典紹介部31(以降)の部)
の参照は直下より (クリックすることで当該の出典紹介部を別タブにて表示)


典拠紹介部第25頁 ソーン『ブラックホールと時空の歪み』のとんでもない特性

[出典(Source)紹介の部32](小説『コンタクト』と物理学者キップ・ソーンの意見交換が科学考証の過程でなされたことがよく知られている[通過可能なワームホール]に関わるところでキップ・ソーン著作 BLACK HOLES & TIME WARP Einstein's Outrageous Legacy『ブラックホールと時空の歪み アインシュタインのとんでもない遺産』が[911の事件の先覚的言及文物]となっていることにまつわっての出典紹介部32(以降)の部)
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典拠紹介部第26頁 書籍『ブラックホールと時空の歪み』の問題性(続き)

[出典(Source)紹介の部35]LHC実験とトロイア崩壊およびアトランティスの関係性を示す命名規則上のありようにまつわっての部LHC実験にあっては[(トロイア崩壊の因たる)黄金の林檎の在処を知ると神話が語り継ぐ巨人アトラス]の名前を冠する検出器ATLASおよび黄金の林檎の果樹園とも同一視されもするアトランティス]の名前を冠するディスプレイ・ウェアATLANTISによって生成極微ブラックホール捕捉をなしうるとの可能性が取り沙汰されてきたとのことについての出典紹介の部35)
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典拠紹介部第30頁 アトラス・アトランティスとLHC命名規則の繋がり合い

[出典(Source)紹介の部37]から[出典(Source)紹介の部37-5](よりもって後の段で[さらにも、の他の事例ら]を紹介することを前提に先行的に挙げているところの[[ヘラクレスの第11功業]と[911の予見事物]の接合性を示す事例]にまつわっての出典紹介部37から出典紹介部37-5)
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[出典(Source)紹介の部37]
典拠紹介部第31頁 911の予言的言及事物としてそこにあるもの

[出典(Source)紹介の部37-5]
典拠紹介部第33頁 陰謀論とりまとめ小説イルミナティ三部作に伴う特質[2]

[出典(Source)紹介の部39]トロイア崩壊の原因が黄金の林檎となっているとのこと、また、そちら黄金の林檎がヘラクレス第11功業に登場を見ている「巨人アトラスと結びつく神の果実」でもあるとのことに関しての出典紹介部39)
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典拠紹介部第35頁 ブルフィンチ神話要覧書などに見る黄金の林檎とトロイア

[出典(Source)紹介の部43]トロイアとアトランティスの関係にまつわっての出典紹介部の一例トロイアを木製の馬の計略で劫略した武将オデュッセウスが漂着した島が何故、[アトランティス]と結びつくのかについての出典紹介の部43)
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典拠紹介部第38頁 アトランティスとトロイアの記号論的関係性の深耕として

[出典(Source)紹介の部44(3)](海中に没したアトランティスとトロイア城塞に記号論的類似性が幾点もあることにまつわっての出典紹介部44-3(以降の部))
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典 拠紹介部第38頁 アトランティスとトロイアの記号論的関係性の深耕として

[出典(Source)紹介の部46]LHC実験とトロイア崩壊およびアトランティスの関係性を示す命名規則上のありようにまつわっての部LHC実験にあってはトロイア攻囲戦に木製の馬で決着をつけた武将オデュッセウス ―黄金の林檎を巡る争いがトロイア戦争に発展した原因としての盟約を取り決めた存在でもある― が仲間共々呑み込まれた渦潮の怪物カリュブディス]の名前を冠するイヴェント・ジェネレーターCHARYBDISによって(「無害なる、」と強弁される)生成極微ブラックホールのありうべき似姿再現シュミレーションがなされてきたことについての出典紹介の部46)
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典拠紹介部第40頁 LHC実験とトロイア崩壊譚の関係についてのまとめ

[出典(Source)紹介の部55](ダンテ『地獄篇』およびミルトン『失楽園』にあって[「今日的な観点で見た場合の」ブラックホールの質的近似物]が描写されていることにまつわっての出典紹介部55)
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典拠紹介部第46頁 ダンテ『地獄篇』とミルトン『失楽園』に見るブラックホールに通ずる描写

[出典(Source)紹介の部55(3)](ダンテ『地獄篇』およびミルトン『失楽園』にあって[「今日的な観点で見た場合の」ブラックホールの質的近似物]が描写されていることにまつわっての出典紹介部55(3))
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典拠紹介部第47頁 ダンテ『地獄篇』とミルトン『失楽園』に見るブラックホールに通ずる描写[2]

[出典(Source)紹介の部65(13)](先立っての段で問題視してきたところの『タイタンの妖女』の[911の発生]に関わるところの先覚性にまつわっての出典紹介部65(13))
の参照は直下より (クリックすることで当該の出典紹介部を別タブにて表示)


典拠紹介部第71頁 カート・ヴォネガット小説に見る911への予見的言及

[出典(Source)紹介の部67](ルシファーとのラテン語と結びつく明けの明星、すなわち、惑星・金星が(天文における)内合周期の問題として[五芒星]形状の具現化と結びつけられるとのことにまつわっての出典紹介部67)
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典拠紹介部第74頁 金星会合周期と五芒星

[出典(Source)紹介の部73](カー・ブラックホールというものが黄金比と結びついているとの天体物理学者物言いがなされているとのことにまつわっての出典紹介部73)
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典拠紹介部第76頁 黄金比と五芒星、そして、カー・ブラックホール

[出典(Source)紹介の部76(3)](LHC実験にてブラックホールが生成される可能性があるとの科学界理論動向にあってそれがカー・ブラックホールであるとの見解もが呈されていたとのことにまつわっての出典紹介部76(3))
の参照は直下より (クリックすることで当該の出典紹介部を別タブにて表示)


典拠紹介部第79頁 加速器ワームホール生成に対する科学界説明と問題点

[出典(Source)紹介の部78(2)](ノーチラス外殻構造が[黄金螺旋]と呼ばれる[黄金比と結びつく対数螺旋構造にあっての特殊系]と結びつくとのいわれようがなされてきたとのことにまつわっての出典紹介の部78(2))
の参照は直下より (クリックすることで当該の出典紹介部を別タブにて表示)


典拠紹介部第82頁 対数螺旋と黄金螺旋、そして、奇怪なる予見的言及について