典拠となるところの明示[35]――伝承に見るアトラス、及び、アトランティスが何故
にもって複線的にトロイア崩壊譚と接合していると述べられるのかについて

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[アトラス]・[アトランティス]が[トロイア崩壊伝承]と何故もってして複線的に接合していると述べられるのかについて本稿以降の段の事実関係摘示に向けて布石としての詳解を講ずる(1)

(きちんと本稿の内容を検討されている向きであれば、話のくどきことに食傷している御仁もいるかもしれないとも思うのだが) 振り返りもすれば、


[[爬虫類の種族によるアトランティスに対する次元間侵略]を筋立てとする一見にして神秘家由来の妄言の賜物と受け取れる言辞(より従前から存在していたところのパルプ小説『影の王国』の内容を「特徴的な文言込みで」窃用している、アトランティスという伝説上の存在にまつわるあからさまな捏造史観を持ち出している それがゆえもあって妄言と推し量れるところのモーリス・ドリールという神秘家由来の言辞)が大戦期近辺にて具現化していたことが(「一見にしては」妄言にすぎないと受け取れもするところなのだが)気がかりなこととしてある]

アトラスアトランティスという呼称はブラックホールやワームホール生成をなすとされるに至った加速器実験にあっての命名規則でも用いられているものである」

「古にて[アトラス]との名の王に戴いていたとの話が(プラトンのギリシャ期古典を介して)伝わるアトランティスだが、伝説の巨人の方の[アトラス]と関わるヘラクレス功業が(計にして12ある功業のうちの)ヘラクレス第11功業となる。そして、ヘラクレスの第11番目の功業が九一一の事件の先覚的言及文物と「奇怪に」通じているとのことがある(:本稿では「取りあえずも、」とのかたちで小説『ジ・イルミナタス・トリロジー』にみとめられる同じくもの特性につき例示をなしてきた ――ヘラクレス第11功業にて取得対象となっていた[黄金の林檎]をタイトル副題に冠する作品であり、[古代アトランティスに対する蛇人間を用いての侵略]や[古代アトランティスおよび現代アメリカのペンタゴンの崩落による異次元介入妖怪の復活]をモチーフとしているとの「一見する限りは、」の荒唐無稽作品でありながらもの[九一一発生の先覚的言及文物]となっているとの作品たる『ジ・イルミナタス・トリロジー』を引き合いに[九一一の発生の先覚的言及事物とヘラクレス功業の記号論的関係]について一例摘示をなしてきた―― )」


との各事項がより先立って詳述なしてきたα.からγ.と振ってのことらの内容 ――[911の先覚的言及事物][次元間侵略サブカルチャー作品][ブラックホール・通過可能なワームホール関連文物][加速器関連文物]が[爬虫類の異種族の来訪・来寇]を多く共通のモチーフに相互に結び付き合っているとのことを[文献的事実]の問題として指摘しているとの部の内容―― に通ずるところとなっていることについて噛み砕いて詳述し、かつ、その意味性を問うてきたというのがこここれに至るまでの内容である。

 以上、振り返ったうえで、である。次いで、紙幅にして相当量に及んでいたところの直近までの段 ――小説作品『影の王国』に端を発しているようにも見えるとの[アトランティスに対する侵略]というモチーフがいかようにして「記号論的に」加速器の問題と接合するかの解説などを試みてきたとの段でもある―― の内容と

「アトラス」
「アトランティス」
「ヘラクレス」
「トロイア」

の各要素ら ――本稿にてのより先立っての段にて[本稿にて摘示したき関係性の核をなすところ]であると申し述べていたとの各要素ら―― とを結びつけるだけの事柄らが他にも複層的なかたちで存在している、そのことを煮詰めるべくもの話をこれより展開していくことにする。

 本稿にての重要訴求事項に[梁]として関わるのが上記の要素ら、巨人Atlasアトラス、ギリシャ神話の英雄Herculesヘラクレス、往古海底に没したとプラトンの手になる古典(Timaeus『ティマイオス』)に言及されるAtlantisアトランティス、そして、今日の欧州文明の源流となっているギリシャ古典(後述のIliad『イリアス』およびOdyssey『オデュッセイア』)にてその破滅に向けてのありようが言及される[木製の馬で滅せられたトロイア]であると先立って言及してきたわけだが、これ以降の部では、そのうち、[アトラス][アトランティス][ヘラクレス功業]について極部分的なる言及をここまでにてなしてきた ――さらに続いての膨大な典拠呈示によって完全な指し示しにもっていくためのいわば足がかりとしての極部分的なる言及をここまでにてなしてきた―― とのそれら要素らについてさらに一歩進んで何が述べられるのかの解説をなしていくこととする。

 具体的には以降の段では


「アトラス」
「アトランティス」
「ヘラクレス」
「トロイア」

にあっての

アトラス
アトランティス
ヘラクレス

との各要素らが(上記要素らにあっての)他要素としての[トロイアと多重的・複線的に結びつくようになっており、そのことがまた、

[ブラックホールを生成すると主張され、その可能性が科学界にて認容されるに至ったとのLHC]

とも関わるようになっている


ことにまつわる解説(にして「証して」「示す」との[証示])を膨大な紙幅を割いてなしていくこととする。

 それでは「まずもって」上のことについてI.からV.と振っての流れでの指摘をなしていくこととする。

 既に述べもしたこととなるが、
LHC実験、その参加グループの中にては[巨人アトラス]の名を冠するディテクター(検出器)を用いているとの研究グループ、ATLASグループが参与しており、彼らATLASグループがLHC実験にてブラック・ホール生成・検出をなしうるとの資料を目立って公にしている」
との経緯がある。

(:疑わしきにおかれては[ LHC,ATLAS, Black hole ]などとあわせて入力の上、グーグル検索エンジンで検索されてみるとよい。によって、表示されてくる研究機関論稿(PDF研究論文や学界関係者も含めての身内向けプレゼンテーション資料など)から上の申しようが適切なること、ご理解いただけるか、と思う。その点、CMSなどのLHCを構成する他検出器に携わるグループにもブラックホール探索に重きを見出している人間が包摂されるとのこと、筆者は聞き及んでいるも、(本稿の先の段(出典(Source)紹介の部35を包摂する段)でも述べたことを繰り返すが)、その伝での探索活動、ブラックホール探索活動との絡みで目立つのは
[アトラス・グループの関係者らの資料]
ATLANTISのことが引き合いに出されての資料]
である(ひとつに英文Wikipedia[ ATLAS experiment ]項目にあって現行、 Rather than focusing on a particular physical process, ATLAS is designed to measure the broadest possible range of signals.「特定の物理的プロセスに注視するというよりもATLAS検出器は最も幅広い幅のありうべき兆候を計測するようにデザインされている」と記載されているような事情に因るところのことか、とも解されるところとして、本稿の先の段出典(Source)紹介の部35でも言及し、また、本稿のすぐ後の段にても再度問題視する所存であるとの[イヴェント・ディスプレイ・ツールATLANTIS]と[ATLASによるブラックホール探知可能性]が紐付けられているとのことがよく見受けられるとのことがある)。
 につき、
『欧州に出張している国内の研究関係者らが多く関わっているのがアトラス実験グループであるため(オンライン上に流布を見ているアトラス「日本」グループ関係者由来の資料(『「ヒッグス粒子」の発見と日本の貢献』と題された資料・表記タイトル入力で同定・ダウンロードできるとの資料)にも昨今平成24年3月の時点で国内104名の研究者・大学院生がCERNの[ATLASグループ]に関わっているとの表記が認められるところである)、その伝でのバイアス、日本に固有なる検索エンジン検索結果に依存しているとのバイアスかかってアトラスが強くもブラックホールと結びつくとの物言いなしているのでは?』
との異論を招いても詰まらぬと思うので申し述べておくが、同様のこと、[ATLASグループの資料にブラックホール生成関連のトピックが強くも見受けられるとのこと]については英語にて関連英語媒体を特定すべくも諸種キーワードで検索エンジンを動かして「も」同じくものことが見てとれるようになっている

 実験関係者らによって

「ブラックホールが観測される測地点としてはその検出器が挙げられる」

などと言われている加速器LHCを構成するATLAS検出器(正式名称は A Toroidal LHC Apparatus)がその名を踏襲している巨人アトラスというのは古典字面、そちらに見受けられるとの文献的事実の問題として

[トロイアを滅ぼした戦争の原因となっている[黄金の林檎] の在り処を知ると神話が語る巨人の名前]

となっているとのことがある ――(巨人アトラスがトロイア崩壊の原因となった黄金の林檎の在り処を知る巨人であるとのことは下にての出典(Source)紹介の部39を参照いただきたい。ちなみに、本稿冒頭の部にあっての出典(Source)紹介の部1および出典(Source)紹介の部2を包摂する解説部、そちらにあって[事実A]から[事実B]とのかたちで分類していた各事実を摘示していた折に詳述なしているように「1999年」に出された加速器実験機関由来の公式安全報告書では「フォーシバブル・フィーチャー(予見可能な未来)の問題として[今後ありうべき加速器によるブラックホール生成]などは観念されるところではない。そのようなことを問題視しだした人間(ウォルター・ワグナー)の申しようはパイプ・ドリームが如きもの(麻薬中毒者がパイプ越しに見る夢が如きもの)である」といったまとめようが[文献的事実]の問題として(物理学界をリードする学者らによって)文中なされているとのことがある。といった実験機関および科学界を牽引なしている者らの申しようが「2001年」より[変節]を見た、1998年より提唱されていた余剰次元理論(ADDモデル)にまつわる理論動向の変遷がゆえに[変節]を見たとのことがあり(事後の実験機関公式報告書や海外の法学者論稿の内容を引きながら出典(Source)紹介の部2にて解説なしていることである)、それがために、ブラックホール生成可能性が「肯定的に」見られるようになったとのことがある。そのように2001年より[ありうることだ]と[変節]のうえで研究機関によって認められるようになったとのブラックホール生成可能性なのだが、といったなかでブラックホールを「中途より」観測することになりうるとされるに至ったのがここにて引き合いに出しているATLAS検出器というものである。そして、本稿にての出典(Source)紹介の部36(2)CERNサイドの解説ドキュメントを引き合いにして紹介しているようにATLAS検出器の[ATLAS]の名称はかなり前より定まっていたものとなる。ATLASの名称はまだLHC実験計画の開始が正式に認可さえされていなかった(LHC計画がLEPを引き継ぐものとして正式に認可されたのは1994年である)折たる[1992年]よりきたるべきLHCに供される[ア・「トロイ」ダル・エルエイチシー・アパラタス] A Toroidal LHC Apparatus(環状LHC装置ユニットといった呼称)の略称としてその名が決していたものであるとCERNサイドより発表されているものとなるのである(timeline.web.cern. chとドメイン名が固有に付されてのCERNウェブサイトで ATLAS and CMS collaborations publish letters of intent 1 October 1992 The Toroidal LHC Apparatus collaboration propose to build a multipurpose detector at the LHC. The letter of intent they submit to the LHC Experiments Committee marks the first official use of the name ATLAS. Two collaborations called ASCOT and EAGLE combine to form ATLAS.(訳として)「ATLASおよびCMSコラボレーション(共同企画面々)が1992年10月1日付けで取決め書を発する Toroidal LHC Apparatusコラボレーションの面々はLHCにあって多目的に機能する検出器を建設するよう提案なした。そこにて彼らがLHC実験委員会に呈示してきた設立覚書にて初めて[ATLAS]という名の使用が公的に現われていた。初期のASCOTおよびEAGLEと呼ばれていたコラボレーションの面々がATLASという名称を形成するようなかたちで融合なすに至ったのである」と表記されているとおりである)。そうもして[1992年]に命名がなされていたATLAS、[ヒッグス粒子の発見を含む未知の物理事象を探求するとの名目で推し進められることになった加速器実験の目]となるとの同検出器が10年近くを経て[ブラックホール生成を観測する目]ともなりうると見做されだしたとのことになっている(何故、そのようなことをくだくだと言及しているかだが、「[トロイア崩壊の原因となったとの黄金の林檎](直下、出典紹介)の所在を知る巨人アトラスの名をしてブラックホール探索と結びつける意図が[ブラックユーモア]あるいは[半面での善性の発露]として[「人間の」実験関係者]らにあって採択されたとは「時期的に」考え難いことである」と述べたかったからである))―― 。 


| 出典(Source)紹介の部39 |

 ここ出典(Source)紹介の部39にあっては
[巨人アトラスが登場するヘラクレス11番目の功業(というもの)にあっては黄金の林檎がその目的物となっている]
[古のトロイア崩壊(正確にはトロイア城市攻囲戦)は黄金の林檎によってもたらされた]

とのことが伝承に見る確たる[文献的事実]となっていることの紹介をなすこととする。

 まずもってそこよりはじめるが、アトラスが[黄金の林檎]の在り処を知っているとのことの伝承上の典拠は
[ヘラクレスの12功業の第11番目の功業]
に求められる。
 神話上、実子らを狂乱の態で殺害してしまったことの贖罪のためにはじめた12の試練、そのヘラクレス12功業にての11番目の功業でヘラクレスは黄金の林檎を探してくるように求められ、その過程で彼が呪縛より解き放ったプロメテウスより

「黄金の林檎を管理管掌しているのはアトラスの娘らたるヘスペリデス(という三人ないし四人とされる姉妹)である。従って、君は黄金の林檎の管掌者となっている者らの父たるアトラスに黄金の林檎の在り処を問うべきである」

と助言されたため、黄金の林檎取得のためのネゴシエーションをアトラスとなしたと「伝わっている」のである。

 につき、細かくもなるが、出典記載をなしておく。

 ビブリオテーケー(BIBLIOTHEKE、日本では『ギリシャ神話』と題名訳されての訳書が岩波書店より出されているとのギリシャ神話網羅的紹介著作(英語圏ではラテン語から The Libraryとも呼称される著作)が存在している。
 そちらビブリオテーケーはローマ時代のギリシャ人著述家アポロドーロス(都市アテナの文人アポロドーロスと紛らわしいくもの別人説があるために英語で言うところのpuseudo-が付けられてのスードゥ・アポロドーロス、「偽」アポロドーロスとも表せられることがある1世紀から2世紀に生きたとされる文人)によって著されたものであると伝わっているのだが(:英文Wikipedia[Bibliotheca (Pseudo-Apollodorus)]項目にて掻い摘まんで引用なすところとして The Bibliotheca is a compendium of myths and heroic legends, arranged in three books, generally dated to the first or second centuries AD. [ . . . ] A certain "Apollodorus" is indicated as author on some surviving manuscripts ( Diller 1983 ). This Apollodorus has been mistakenly identified with Apollodorus of Athens ( born c. 180 BC ), a student of Aristarchus of Samothrace, mainly as it is known-from references in the minor scholia on Homer-that Apollodorus of Athens did leave a similar comprehensive repertory on mythology, in the form of a verse chronicle. [ . . . ] Since for chronological reasons Apollodorus of Athens could not have written the book, the author of the Bibliotheca is conventionally called the "Pseudo-Apollodorus" by those wishing to be scrupulously correct. Traditional references simply instance "the Library and Epitome".(逐語訳ではなく大要訳として)「『ビブリオテーケー』は神話および英雄譚の三巻よりなる概説書であり、一般に1世紀から2世紀に起源を求められるものとなる。同著にあってのアポロドーロスとの著者名は残存テキストのいくつかによって特定されているわけだが、そのアポロドーロスが紀元前180年に産まれたと伝わるアテナイのアポロドーロス、サモトラケのアリスタルコスの学徒にしてホメロス研究にまつわり今日に名を残しているとの同人物と誤って特定されてしまった。しかし、年代学的理由によりそれはありえないことであるとされての結果、伝統的にビブリオテーケーの著者は(アテナイのアポロドーロスに対して)「偽」アポロドーロスと呼ばれるに至った」と縁起記載されているとおりである)、 その『ビブリオテーケー』(邦題タイトル『ギリシャ神話』)によって
[ヘラクレスの黄金の林檎探索にあってのアトラスとの関わり]
にまつわるくだりが今日に伝存しているとのことがある。
 ためにそちら、日本の書店でも広く流通している岩波文庫版『ギリシャ神話』(偽アポロドーロス著.邦訳版訳者は古代ギリシャ語を専門としていたとのことである故・高津春繁東京大学名誉教授)よりの中略なしつつもの原文引用をなしておくこととする。

(直下、ヘラクレスが歩んだ11番目の冒険についての下り、日本の書店でも廉価にて広くも流通しているとのアポロドーロス『ギリシャ神話』(当方所持の岩波文庫版第61刷のもの)p.99からp.102よりの原文引用をなすとして)

「エウルステウスは
・・・(中略)・・・
第一一番目の仕事としてヘスペリスたちから黄金の林檎を持って来るように命じた
 これは一部の人々の言うようにリビアにあるのではなく、ヒュペルボレアス人の国の中のアトラースの上にあったのである。それを大地(ゲー)がヘーラーと結婚したゼウスに与えたのである。テューポーンとエキドナから生れた不死の百頭竜がその番をしていた。それとともにヘスペリスたち、すわなちアイグレー、エリュテイア、ヘスペリアー、アレトゥーサが番をしていた
・・・(中略)・・・
アラビアに沿って進んでいる時にティートーノスの子エーマティオーンを殺した。そして、リビアを通って、向い側の大陸に渡り、プロメーテウスの肝臓を食っている、エキドナとテューポーンから生まれた鷲をカウカサス山上で射落とした。そしてオリーヴの縛めを自ら選んだ後、プロメーテウスを解き放ち、ゼウスに彼の代わりに不死でありながら死を欲したケイローンを呈した。
 ヒュペルボレオス人の地のアトラースの所に来た時に、プロメテーウスがヘーラクレースに自分で林檎を取りに行かないで、アトラースの蒼穹を引きうけて、彼を遣わせと言ったので、それに従って蒼穹を引きうけた。アトラースはヘスペリスたちから三つの林檎をとって来て、ヘーラクレースの所へやって来た」

(岩波文庫より出されているビブリオーケーの訳書、『ギリシャ神話』よりの引用部はここまでとする)

 上にて見るようにローマ期(1世紀から2世紀)に著されとされ、今日に伝存している古典(『ビブリオテーケー』)上では

[ヘラクレスが黄金の林檎の探索をなすとの冒険に挑んだ際に(プロメテウスに助言されて)黄金の林檎をアトラスに取りにやらせた]

との記載がなされているわけである。

 尚、以上、引用なしたところについては現行、 Internet Archiveなどのサイトにてジェイムズ・フレイザー(大著 The Golden Bough『金枝篇』の作者としても知られる人類学の開拓者)の訳になる版としての Apollodorus, The libraryが全文公開を見ている ――ただし、OCR式スキャン変換なしての中での文字化けがひどくもあり読解には困難が伴うとのものでもある―― ので「オンライン上より」文言入力などで確認が可能なそちらよりの該当部引用もなしておくこととする。

(直下、オンライン上で確認できるところの Apollodorus, The library, II. v.よりの引用をなすとして)

These apples were not, as some have said, in Libya, but on Atlas among the Hyperboreans. They were presented by Earth to Zeus after his marriage with Hera, and guarded by an immortal dragon with a hundred heads, offspring of Typhon and Echidna, which spoke with many and divers sorts of voices. With it the Hesperides also were on guard, to wit, Aegle, Erythia, Hesperia, and Arethusa. So journeying he came to the river Echedorus.
[ . . . ]
And passing by Arabia he slew Emathion, son of Tithonus, and journeying through Libya to the outer sea he received the goblet from the Sun. And having crossed to the opposite mainland he shot on the Caucasus the eagle, offspring of Echidna and Typhon, that was devouring the liver of Prometheus, and he released Proraetheus,
Now Prometheus had told Hercules not to go himself after the apples but to send Atlas, first relieving him of the burden of the sphere ; so when he was come to Atlas in the land of the Hyperboreans, he took the advice and relieved Atlas.)。

(オンライン上より確認なせるところのフレーザーの手になる英訳版よりの引用はここまでとしておく ――なお、そちらについては直前、原文引用なしている岩波版の訳書の内容とそのままに対応しているとの部なので訳は付さないこととしておく―― )

 ヘラクレスの第11番目の功業にて登場する天を担ぐ巨人アトラス。
 ヘラクレスが同アトラスに対して[黄金の林檎]を入手すべくもの折衝をなしたことはよく知られた神話上の一エピソードとなっている ――(ちなみに上掲図は Project Gutenbergのサイトにて全文公開されているとの著作 Terrestrial and Celestial Globes Volume1(1921)に掲載のファルネーゼ・アトラス像、イタリアのファルネーゼ家に保有されたとの経緯およびその邸宅(ヴィラ・ファルネーゼ)に呼称が由来するとの古代ローマ期(2世紀とされる)製作の「天球を担ぐ」とのそのファルネーゼ・アトラス像( Farnese Atlas )を描いてのものである)―― 。

 出典表記を続ける。

(ここまでにて黄金の林檎がヘラクレスの11番目の冒険の取得対象であり、そこには巨人アトラスとの縁が関わっているとのことにまつわる文献的論拠を挙げたわけだが)

[[黄金の林檎]がトロイア戦争の原因、いわば、トロイア崩壊の原因「とも」なっている]

とのことが

[パリスの審判](英文表記では半ば固有名詞化しての言い回しとしての Judgement of Paris

という神話上のエピソード ―それにまつわる絵画・芸術作品が多数存在するとのもの― に関わっているところとして

[欧米圏でよく知られたこと]

となっている(:通用度の問題としては、である。(手前目分量強くも介在してのこととはなってしまうのだが)、日本にあっての古典文物に引きなおしてみれば、たとえば、―多くの人間が「どうでもいいものである」と睡眠学習に留めて[おさらば]するとのものであっても― 高等学校での国語「古典」の教科書に多く載せられている『平家物語』の中の壇ノ浦の合戦名場面とされる一幕で[那須与一(ただ単純にヨイチでもいい)が平家の軍船の上の的を弓で射、見事、扇を射落すといったこと]並みかそれ以上に海外識者の間では[パリスの審判]の通用度は高いものか、と個人的には見ている)

 よく知られてもおり、また、内容に争いの余地などない(過てることを述べれば、すぐに分かろうといった程度の通用度を有する)との話であるから、本来ならば、出典を挙げる必要もないか、ともとらえているのだが、まずもってウィキペディア程度のもの(本稿の先の段でも述べたように易変性や文責の曖昧さの問題から本来的にはそこからの引用が忌避されているとの媒体でありながら、多くの人間にとり確認しやすくもなっているとの媒体)よりの引用をなすことからはじめて、さらに、記述内容不変性を伴っての19世紀識者著作よりの引用を(出典紹介として)なすこととする。

(直下、まずもって和文ウィキペディア[パリスの審判]項目にあっての「現行」記述よりの原文引用をなすとして)

テティスとペーレウスの結婚を祝う宴席には全ての神が招かれたが、不和の女神工リスだけは招かれなかった。エリスは怒って宴席に乗り込み、 「最も美しい女神にあたえる」として黄金の林檎を投げ入れた。この林檎をめぐってヘーラー・アプロディーテー・アテーナーが争った。ゼウスは仲裁するために「イリオス王プリアモスの息子で、 現在はイデ山で羊飼いをしているパリス(アレクサンドロス)に判定させる」こととした(パリスの審判)。女神たちはさまざまな約束をしてパリスを買収しようとした。アテーナーは「戦いにおける勝利」、ヘーラーは「アシアの君主の座」を与えることを申し出た。しかし、結局「最も美しい女を与える」としたアプロディーテーが勝ちを得た。「最も美しい女」とはすでにスパルタ王メネラーオスの妻となっていたへレネーのことで、これがイリオス攻め(トロイア戦争)の原因となった

(引用部はここまでとする)

 上記のこと、

[パリスという男が[最高の美神の証としての黄金の林檎を巡っての女神らの争い]の仲裁役に招かれたことがそもそものトロイア戦争の原因である]

とされていることについては「簡にして易.」と映る、そう、端(はな)から何も知らぬとの人間を想定してなされているといった按配での細かき解説が

THE AGE OF FABLE(1世紀以上にわたって[米国人の神話理解のための標準書]となっていたとされるトマス・ブルフィンチ(日本でもその騎士道ロマンスにまつわる書籍らが岩波書店などから翻訳・刊行されているとの19世紀米国の代表的文人 Thomas Bulfinch)の手になる書 ――日本国内でも出版元と邦題タイトルを異にしての複数訳書が流通しているとの書―― )

との書籍(著作権喪失著作を公開しているとの Project Gutenbergのサイトを通じて[誰でも全文ダウンロードできる]とのソース)にてなされているので、そこよりの引用を下にてなしておくこととする。

(直下、ブルフィンチ全集とはまた別に Project Gutenbergのサイトにて公開されている BULFINCH'S MYTHOLOGY THE AGE OF FABLE ―― Rev. E. E. Haleとの人物の編による版―― にての Chapter XXと付されての部よりの引用をなすとして)

Minerva was the goddess of wisdom, but on one occasion she did a very foolish thing; she entered into competition with Juno and Venus for the prize of beauty. It happened thus: At the nuptials of Peleus and Thetis all the gods were invited with the exception of Eris, or Discord. Enraged at her exclusion, the goddess threw a golden apple among the guests, with the inscription, "For the fairest." Thereupon Juno, Venus, and Minerva each claimed the apple. Jupiter, not willing to decide in so delicate a matter, sent the goddesses to Mount Ida, where the beautiful shepherd Paris was tending his flocks, and to him was committed the decision. The goddesses accordingly appeared before him. Juno promised him power and riches, Minerva glory and renown in war, and Venus the fairest of women for his wife, each attempting to bias his decision in her own favor. Paris decided in favor of Venus and gave her the golden apple, thus making the two other goddesses his enemies. Under the protection of Venus, Paris sailed to Greece, and was hospitably received by Menelaus, king of Sparta. Now Helen, the wife of Menelaus, was the very woman whom Venus had destined for Paris, the fairest of her sex. She had been sought as a bride by numerous suitors, and before her decision was made known, they all, at the suggestion of Ulysses, one of their number, took an oath that they would defend her from all injury and avenge her cause if necessary. She chose Menelaus, and was living with him happily when Paris became their guest. Paris, aided by Venus, persuaded her to elope with him, and carried her to Troy, ・・・(以下略)

(補ってもの拙訳として)
「ミネルバ(ギリシャの女神アテナのローマ呼称)は智惠の女神でもあったわけだが、ある機会にて彼女はユーノー(ギリシャの女神ヘラのローマ呼称)、そして、ヴィーナス(ギリシャの女神アフロディテのローマ呼称)との美人競争に参加するとのとてつもない愚行をなした。
 それはこのように起こったことである。
[ペレウスとテティスの婚礼の儀の折、その場には不和の女神たるエリス以外の全ての神々が招かれた。自身の排斥に激怒、不和の女神エリスは来賓らの間に「最も美しきものへ.」と記された[黄金の林檎]を投げ入れた。その挙を受け、ユーノー(ヘラ)、ヴィーナス(アフロディテ)、そして、ミネルヴァ(アテナ)は各々、林檎を我が物であると主張しだした。[ジュピター](訳注:ギリシャ主神のゼウスのローマ表記がこちら[ジュピター]となる)はそのようなデリケートな問題を決するのに乗り気ではなく、それら三女神らを見目麗しきパリスが羊飼いとして羊の群れの世話をしていたとのイーデー山(訳注:マウント・イダないしマウント・イデは古のトロイア界隈(Troad一帯)にその名を冠する山が実在しているとの神話上の山である)へと送る、[誰が最も美しいかを決させしめるべくもの役割]を負わせてのパリスの元へと送ることとした。女神らはそれがゆえにパリス面前に現われ、各々が勝利の熱情に駆られながらパリスにバイアスがかかった裁決を下させるべくも試み、ユーノー(ヘラ)はパリスに権力・富を(彼女を勝たせる対価に)与えると提案、ミネルバ(アテナ)は栄光と戦にての名声を与えると提案、そして、ヴィーナス(アフロディテ)は彼の妻に最も見目麗しき女を与えると提案した。
 パリスはヴィーナスを支持することにし、彼女に
[(美人コンテストの勝者の証となっていた)黄金の林檎
を与えることにしたため、他の二柱の女神は彼パリスの[敵]へと変ずる
ことになった(訳注:トロイア戦争の激戦の一幕を描く著名古典たるホメロスのIliad『イリアス』ではトロイア戦争にあってのギリシャ勢・トロイア勢の攻守それぞれに[武将に対する憑依]や[災害の惹起]といった手法によって神々が間接的に参加していたとの描写がなされているのだが、といった中で神々の中でのアテナとヘラはパリスが王子としての立ち位置にいたトロイアの滅亡へ向けての援助活動に注力しているとの描写がなされている。それはここ引用部にてのブルフィンチの解説に認められるような経緯、アテナとヘラの両女神がパリスの審判に対して怨恨を抱くことになったとの経緯が影響していると解されるようになっている ――有名なところとしてトロイア戦争に最終的決着をもたらした[木製の馬の奸計]が成功裡に終わったのも[アテナの助力]あってのことであるといった話が伝わっている―― (訳注はここまでとする))
 女神ヴィーナス(アフロディテ)の庇護の下、パリスはギリシャに向けて船出し、そして、そこにてスパルタ王であったメネラオス王の歓待を受けることになった。その当時、メネラオス王の妻に収まっていたとのヘレンはその美に秀でての女ぶりよりヴィーナスがパリスのものになるとの運命を与えたまさにもの女であった。(それに先立つところとして)彼女ヘレンは
[数多の婚約希望者に「花嫁に、」と求められていた存在]
となってもおり、のような中、ヘレンが夫たる者を決する前に求婚者らはユリシーズ(オデュッセウス)の提案で(ヘレンの夫となった人間と他の婚約希望者らとの後々の禍根を断つためもあって)[彼ら求婚者らは必要となれば、全ての暴力・彼女の歩んだ道に対する復讐からヘレンを守る]との誓約をなしていた。といった中でヘレンは(スパルタ王の)メネラオスを選び、パリスが彼らの客としてその場を訪れるまで幸せに暮らしていた。ヴィーナス(アフロディテ)による助力を受けていたパリスはそのヘレンに彼と駆け落ちすることを説得しおおせ、彼女をトロイア(訳注:パリスが王子としての立ち位置にあった都市国家)に連れ出した ―以下略― (といったことの後、オデュッセウスがギリシャ諸侯にヘレン絡みで取り交わすことを提案していた誓約に縛られていたためにギリシャ有力諸侯がこぞって参加してのヘレンの(元)夫たるメネラオスの兄アガメムノン王を盟主とする大量のギリシャ勢がパリスを王族として戴くことになっていたトロイアに雲霞(うんか)の如く来襲することになったというのがトロイア戦争開戦を巡る顛末となる)

(訳を付しての引用部はここまでとする)

 上の引用部にてもそのように解説されているように、要するに、
[黄金の林檎]
が[勝者の証]となってのギリシャ神話の主要な三女神らがエントリーなしたとの美人コンテストに審判者として関わることになったパリスが
[絶世の美女として知られていたヘレネー(ヘレン)の獲得]
を買収の条件として容れ、黄金の林檎(不和の女神の投げ入れた黄金の林檎)をアフロディテに手渡したこと、その結果としてのパリスによるヘレン略取に既にヘレネーの夫となっていたメネラーオスが怒り、メネラオースの兄たるアガメムノン王を総指揮官にしてのギリシャ諸侯による、
[パリスが皇子として重きをなすことになりもしたトロイア]
への攻囲戦が開始されたとの運びとなっている
わけである(黄金の林檎を巡る争いがそのままトロイア戦争へと発展していったとも言い換えられる)。

(直上引用部にまつわるところの図解として)
上掲図にあっての上の段で挙げているのはスペイン人画家エンリケ・シモネ( Enrique Simonet )の手になる20世紀初頭の[パリスの審判]を描いての画となる(黄金の林檎を美の象徴として求めての女神らが自身の美を審判役たるパリスに示さんとしている場をモチーフとしているとの画となる)。他面、下の段にて挙げているのは黄金の林檎を巡るコンテストに参加していた三女神をかたどった彫像写真として Project Gutenbergのサイトにて公開されている19世紀後半刊行著作に掲載されているものとなる。

出典(Source)紹介の部39はここまでとする)


(ここまでにてII.と振っての段を終える.そのうえでIII.以降の部に頁を分かちて入ることとする)

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直下、本稿冒頭部へのリンクを設けておく

(⇒冒頭頁へは下の部より)

[典拠紹介部第1頁 加速器実験に伴う欺瞞性から証示なせることについて]

 上にて挙げているのはドイツ浪漫主義芸術の巨匠たる18世紀画家、カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ(Freemasonでもあったとの画家 Caspar David Friedrich)の手になる一品、

Der Wanderer uber dem Nebelmeer雲海の上の旅人』(に多少の[動き]をアレンジとして加えたもの)

となる。

 言われようの問題として一般に、

[人間の崇高なる精神が高みを目指し、ついぞ多くの物事を達観するに至った時、その折の孤独と感慨を描いた画]

などと形容される上掲の『雲海の上の旅人』に関して(本稿でもその言行を順次・段階的に取り上げることになるとの)物理学者リサ・ランドールは[次のような申しよう]をなしている。


(直下、物理学者リサ・ランドールの手になる著作 Knocking on Heaven’s Door『宇宙の扉をノックする』(NHK出版)にての CHAPTER THREE LIVING IN A MATERIAL WORLD[第三章 物質世界に生きる]の章の記述内容 ――オンライン上検索エンジンにあっての原文検索にて該当部特定できるところの記述内容―― よりの原文引用をなすとして)

Our universe is in many respects sublime. It prompts wonder but can be daunting ―even frightening― in its complexity.  Nonetheless, the components fit together in marvelous ways. Art,science, and religion all aim to channel people’s curiosity and enlighten us by pushing the frontiers of our understanding. They promise, in their different ways, to help transcend the narrow confines of individual experience and allow us to enter into―and comprehend―the realm of the sublime. (See Figure 11.)
          [ . . . ]
[ FIGURE 11 ] Caspar David Friedrich’s Wanderer Above the Sea of Fog (1818), an iconic painting of the sublime ― a recurring theme in art and music.

(上の原著引用部に対する[訳文]として国内流通訳書『宇宙の扉をノックする』(NHK出版)ハードカヴァー版にあっての81ページに記載されているところを引くとして)

多くの点で、私たちの宇宙は崇高だ。その複雑さは好奇心を駆り立てはするが、無力感も抱かせるし、ことによっては恐怖さえも感じさせる。にもかかわらず、宇宙の構成要素は素晴らしくぴたりと絡みあっている。芸術、科学、宗教は、いずれも人々の好奇心を促して、理解の限界を広げさせ、それによって私たちを啓蒙することを目指している。いずれもそれぞれのやり方で、個人の経験の狭い領域を越えさせることを約束している。それがかなえられたとき、私たちは崇高なものの領域に踏み込む――そして理解する――ことができるのだ(図11を参照)。 …(中略)… [図11]ドイツの画家カスパー・ダーヴィド・フリードリヒの「雲海の上の旅人」は、崇高なものを象徴的に描いた作品だ。崇高さは、美術と音楽に繰り返し登場するテーマである

(以上をもって Knocking on Heaven’s Doorにての原著表記および訳書よりの引用とした)


 さて、何故、ここ脇に逸れての部にあって「目立つように」特定絵画 ― 『雲海の上の旅人』― を挙げ、その絵画に対する物理学者の評しよう ―「雲海の上の旅人」は、崇高なものを象徴的に描いた作品だ....― などを引いたりもしたのか

「それは、」
絵画『雲海の上の旅人』に対して直上引用なしたような評しようをなしているとの物理学者リサ・ランドールが

加速器によるブラックホール生成可能性にまつわるトピックの理論深化に一廉ならぬ貢献をなしているとの著名物理学者

[[崇高なるもの]を目指しての宇宙の探求(およびそのための装置と銘打たれている巨大加速器LHC)の称揚・礼讃をなしているとの向き

であるとのことがあり、また、なおかつ、彼女リサ・ランドールの手による、(絵画『雲海の上の旅人』を科学者が目指しての[崇高さ]とを結びつけている)引用元著作 Knocking on Heaven’s Door『宇宙の扉をノックする』(NHK出版)が

人間のありよう(崇高さとはおよそ程遠いところにあるありよう)]
人間の辿る運命

を嘲笑うような[嗜虐的寓意]で満ち満ちていると申し述べられるようになっている著作であるとのことがある、遺憾ながら
[理の当然]
として申し述べられるところとしてある ――個人のせせこましい偏頗(へんぱ)な主観などとは一線を画したところで客観的かつ具体的にこれはこうでこうだと申し述べられるようになっている(出典呈示を第一義にしての本稿では無論、その論拠を事細かに挙げる)とのところとしてある―― からであり、そのことに注意を向けたかったからである(※)。

(※上にて引用元とした著作、 Knocking on Heaven’s Door『宇宙の扉をノックする』(NHK出版)、同著にあってはその冒頭部より
September 10, 2008, marked the historic first trial run of the Large Hadron Collider (LHC). Although the name―Large Hadron Collider― is literal but uninspired, the same is not true for the science we expect it to achieve, which should prove spectacular. (表記英文引用部に対する訳として)「2008年9月10日、ラージ・ハドロン・コライダー(LHC)が歴史的始動を見た.[ラージ・ハドロン・コライダー]との名称は有り体に言ってインスピレーションを何ら与えぬとの平凡なものだが、私たちがそれ(LHC)に[証明すべきととらえている壮大なる挙]を託しているとの意では[科学(の進歩)]にとり同じくものことは真実とはならない(LHCは際立ってのインスピレーションを与えるものである)」
などとのことが書き記されている。
 そうもした書きようが目立ってもの冒頭部にてみとめられる著作ノッキン・オン・ヘブンズ・ドアにおける表題、 [天国のドアをノックする]の由来についてリサ・ランドール女史は同じくもの著作の中で次のようなことを述べてもしている。
(以下、 Knocking on Heaven’s Doorにての CHAPTER FOUR LOOKING FOR ANSWERSより引用なすところとして)
I first heard the phrase “knockin”on heaven’s door”when listening to the Bob Dylan song at his 1987 concert with the Grateful Dead in Oakland, California. Needless to say, the title of my book is intended differently than the song’s lyrics, which I still hear Dylan and Jerry Garcia singing in my head. The phrase differs from its biblical origin as well, though my title does toy with this interpretation. In Matthew, the Bible says, “Ask, and it shall be given you; seek, and ye shall find; knock, and it shall be opened unto you: For every one that asketh receiveth; and he that seeketh findeth; and to him that knocketh it shall be opened. (以上原著表記に対して訳書『宇宙の扉をノックする』(NHK出版)ハードカヴァー版[第四章]103ページにての表記を引くとして) Knocking on Heaven’s Door(天の扉を叩く)]――これが本書の原題だが、私が最初にこのフレーズを聞いたのは、一九八七年、カリフォルニア州オークランドでのグレイトフル・デッドとのコンサートで、ボブ・ディランが『天国への扉』を歌うのを聞いたときだった。いまでも私の頭の中ではディランとジェリー・ガルシアがこれを歌っているのが聞こえてくるけれど、いうまでもなく、私の本のタイトルは、この曲の歌詞とは意味が違っている。このフレーズは出典である聖書の一節とも違っているが、私のタイトルはこちらの意図を拝借したものだ。聖書の「マタイ伝」には、このように書かれている。「求めよ。さらば与えられん。尋ねよ、さらば見いださん。門を叩け、さらば聞かれん。すべて求むる者は得、たづねる者は見いだし、門を叩く者には開かれるるなり
(以上、引用部とした)
 といったところ、新約聖書のマタイ伝にあっての
[求めよ。さらば与えられん。尋ねよ、さらば見いださん。門を叩け、さらば聞かれん。すべて求むる者は得、たづねる者は見いだし、門を叩く者には開かれるるなり]
とのフレーズ、それが
[天国の門]・[天国への扉]・[天国への階梯](ステアウェイ・トゥ・ヘブン)
との兼ね合いでいかように嗜虐的なる別側面での意味( Double Meaning )と共にあるのか、そのことからして具体的典拠を挙げ連ねるとの式で遺漏無くも事細かに示そうというのが本稿の本義であるとここ脇に逸れての部にあって訴求しておきたいとの意図が筆者にはある)

ここ本頁内にて[参照先]として挙げている【「容易に後追い確認なる」「堅い」ソースを呈示しての出典紹介部ら】、それぞれへの[遷移経路]を設けておく (:クリックすることでブラウザ ―インターネット閲覧ソフト― の[別タブ(別枠)]にて典拠紹介部を表示( open "additional" tabbed window(s) of web browsers

[出典(Source)紹介の部1](加速器のブラックホール生成リスク問題視の契機が1999年にあり、の折、実験機関はブラックホール生成可能性それ自体を否定していたとのことにまつわっての典拠紹介部1)
の参照は直下より (クリックすることで当該の出典紹介部を別タブにて表示)


典拠紹介部第2頁 1999年における加速器を巡る議論動向

[出典(Source)紹介の部2](加速器によるブラックホール生成が[現実的にありうること]と当事者実験機関および科学界にて表立って論じられ出したのが2001年であると判じられるようになっていることにまつわっての出典紹介部2)
の参照は直下より (クリックすることで当該の出典紹介部を別タブにて表示)


典拠紹介部第3頁 ブラックホール生成可能性にまつわる研究機関の変節の経緯

[出典(Source)紹介の部35]LHC実験にあってはディスプレイ・ウェアATLANTISによって生成極微ブラックホール捕捉をなしうるとの可能性が取り沙汰されてきたとのことについての出典紹介の部35)
の参照は直下より (クリックすることで当該の出典紹介部を別タブにて表示)


典拠紹介部第30頁 アトラス・アトランティスとLHC命名規則の繋がり合い