典拠となるところの明示[58]――ダンテ『地獄篇』およびミルトン『失楽園』にあっ
ての[現代的観点から見た場合の多重的ブラックホール類似物]

関連情報にまつわるカテゴリ(各部クリックにて遷移)

ダンテ『地獄篇』とミルトン『失楽園』に見る(「今日的観点で見た場合の」)ブラックホール近似物に関して何が問題になるのかについて ――『ギルガメシュ叙事詩』を引き合いにして純・記号論的に述べられもすること[8]

 直前頁にあっては以下の流れでの指し示しをなしてきた。

 a.からc.、すなわち、


(既にそちらにまつわる神話伝承の多重的連結関係は本稿で論じているところとなるのであるも「さらにもって」の話として)黄金の林檎にまつわる話は多くの神話・伝承を「不可解に」結節させるものである

[上のa.に関わるところとしてギルガメシュ伝承にあっての洪水伝承および蛇の不死の略奪に関わるパート(考古学者らに第11番目の石版と振られている『ギルガメシュ叙事詩』の特定パート)に関して「も」黄金の林檎の取得が目標となっているとのヘラクレス第11功業との顕著な純・記号論的連続性が認められることが現実に摘示可能となっている]

[上のa.及びb.(なかんずくb.)の[黄金の林檎]に関しての話は[エデンでの誘惑]とも密接に連結するものとなっている(につき、黄金の林檎とエデンの果実の関係性については本稿にてのより先立っての段で細かくも論じてきたことともなっている)。
 既に指し示してきたところの[黄金の林檎とエデンの禁断の果実の関係性]が見てとれる中で(上のb.にて新たに呈示なしてのように)ギルガメシュ伝承までもが黄金の林檎にまつわる伝承と接合するとのことはミルトン『失楽園』の主題そのもの(エデンからの追放)が
洪水伝承
蛇による不死の略取

との双方の要素を帯びているギルガメシュ叙事詩特定パート(考古学者らに第11番目の石版と振られているパート)と ――かねてより摘示なしてきた[黄金の林檎]と[エデンの果実]の関係「も」あり―― 多重的に接合することに等しい。
 そこより、
蛇による不死の略取の物語とも言い換えられるミルトン『失楽園』 ―黄金の林檎と関わるエデンの果実を用いての誘惑のプロセスが描かれる物語― にあっての(黒海にて周囲に災厄を引き起こし海峡が構築されたとの)洪水伝承とつながり「うる」との(従前論じてきた)側面]

[つながり「うる」]
で済まされないようなものとの観点が出てくる。
 また、
[[黄金の林檎]の在処を把握すると神話が語る巨人アトラス]
[[黄金の林檎]の園の同等物とも考えられてきた[洪水]で滅した伝説のアトランティス]
[[黄金の林檎]が原因ではじまった戦争にて住民皆殺しに遭った後、[洪水]で消滅したとの伝承が存するトロイア]

と結びつくとの側面を「どういうわけなのか」複合的に帯びているとの今日のLHC実験とミルトン『失楽園』との関係性もが同じくものことより「よりもって重層的なるかたちで」問題になるとのこともある(:ミルトン『失楽園』にあっての[トロイア][黄金の林檎を巡ってのパリスの審判と多重的類似要素を帯びてのエデンの誘惑][ブラックホール類似要素]とひとところにて接合するありようからLHC実験との接合性は指摘できるようになっている ――ミルトン『失楽園』に関しては[アトラス][アトランティス][トロイア崩壊をもたらした木製の馬の計略の考案者らを飲み込んだ渦潮の怪物カリブディス]らをすべて[ブラックホール生成]に通ずるところの命名規則として用いているLHC実験との接合性を指摘できるようになっている―― とのそのことが問題になる)


とのことらにあっての、


[上のa.に関わるところとしてギルガメシュ伝承にあっての洪水伝承および蛇の不死の略奪に関わるパート(考古学者らに第11番目の石版と振られている『ギルガメシュ叙事詩』の特定パート)に関して「も」黄金の林檎の取得が目標となっているとのヘラクレス第11功業との顕著な純・記号論的連続性が認められることが現実に摘示可能となっている]


の部の指し示しをなすための流れに入った。

 結果、(数万余字を割きもして)、以下のことの摘示をなした。

[ギルガメシュとヘラクレスの間には[[ビジュアル面]含めての存在としての特性]にあって共通性が見てとれるようになっている]

[伝承に見る、ギルガメシュ・ヘラクレスの両存在の「特定の」冒険とその冒険にての取得目標物には際立っての共通性が見てとれるようになっている]

 表記のことがゆえにギルガメシュ伝承にあっての洪水伝承および蛇の不死の略奪に関わるパート(考古学者らに第11番目の石版と振られている『ギルガメシュ叙事詩』の特定パート)に関して「も」黄金の林檎の取得が目標となっているとのヘラクレス第11功業との顕著な純・記号論的連続性が認められることが現実に摘示可能となっている。

 さて、ここまでで


[上のa.に関わるところとしてギルガメシュ伝承にあっての洪水伝承および蛇の不死の略奪に関わるパート(考古学者らに第11番目の石版と振られている『ギルガメシュ叙事詩』の特定パート)に関して「も」黄金の林檎の取得が目標となっているとのヘラクレス第11功業との顕著な純・記号論的連続性が認められることが現実に摘示可能となっている]


とのことにまつわる解説をなし終えた、としてである。

 次いで、(a.からc.と振っての一連の段にての)


[上のa.及びb.(なかんずくb.)の[黄金の林檎]に関しての話は[エデンでの誘惑]とも密接に連結するものとなっている(につき、黄金の林檎とエデンの果実の関係性については本稿にてのより先立っての段で細かくも論じてきたことともなっている)。
 既に指し示してきたところの[黄金の林檎とエデンの禁断の果実の関係性]が見てとれる中で(上のb.にて新たに呈示なしてのように)ギルガメシュ伝承までもが黄金の林檎にまつわる伝承と接合するとのことはミルトン『失楽園』の主題そのもの(エデンからの追放)が
洪水伝承
蛇による不死の略取

との双方の要素を帯びているギルガメシュ叙事詩特定パート(考古学者らに第11番目の石版と振られているパート)と ――かねてより摘示なしてきた[黄金の林檎]と[エデンの果実]の関係「も」あり―― 多重的に接合することに等しい。
 そこより、
蛇による不死の略取の物語とも言い換えられるミルトン『失楽園』 ―黄金の林檎と関わるエデンの果実を用いての誘惑のプロセスが描かれる物語― にあっての(黒海にて周囲に災厄を引き起こし海峡が構築されたとの)洪水伝承とつながり「うる」との(従前論じてきた)側面]

[つながり「うる」]
で済まされないようなものとの観点が出てくる。
 また、
[[黄金の林檎]の在処を把握すると神話が語る巨人アトラス]
[[黄金の林檎]の園の同等物とも考えられてきた[洪水]で滅した伝説のアトランティス]
[[黄金の林檎]が原因ではじまった戦争にて住民皆殺しに遭った後、[洪水]で消滅したとの伝承が存するトロイア]

と結びつくとの側面を「どういうわけなのか」複合的に帯びているとの今日のLHC実験とミルトン『失楽園』との関係性もが同じくものことより「よりもって重層的なるかたちで」問題になるとのこともある(:ミルトン『失楽園』にあっての[トロイア][黄金の林檎を巡ってのパリスの審判と多重的類似要素を帯びてのエデンの誘惑][ブラックホール類似要素]とひとところにて接合するありようからLHC実験との接合性は指摘できるようになっている ――ミルトン『失楽園』に関しては[アトラス][アトランティス][トロイア崩壊をもたらした木製の馬の計略の考案者らを飲み込んだ渦潮の怪物カリブディス]らをすべて[ブラックホール生成]に通ずるところの命名規則として用いているLHC実験との接合性を指摘できるようになっている―― とのそのことが問題になる)


とのことについてだが、そちらについては本稿にて既に詳述を重ねてきていることであるの本稿のまじめなる検討者に対しては今更解説を繰り返すようなことでもないことか、と思う。

 であるから、それが(属人的主観などが問題もなる余地もなく)そのようなものであると摘示できるとのことについては「既述の」出典紹介部の呈示をもってして解説に代えたいと思う。

[c.を構成する各要素]の典拠となる部について(c.の部の構成要素を全てカヴァーするように細分割して、のうえで、網羅的に[関連するところの典拠紹介「部」]を列挙しておく

ギルガメシュ伝承が「蛇による不死の略奪」との内容を有し、また、同じくもの内容が「洪水伝承」と関わるものともなっていることについて

同じくものことについては先立っての出典(Source)紹介の部60を包摂する解説部を参照されたい

ギルガメシュ伝承(にての[洪水伝承][蛇にての不死の略奪]を扱っての部)が[黄金の林檎を巡るヘラクレスの第11功業]と記号論的に「多重的に」結びつくものであることについて

同じくものことについてはつい先立っての段、出典(Source)紹介の部63から出典(Source)紹介の部63(3)を包摂する解説部を参照されたい

・[エデンの誘惑]がいかようにして[(ヘラクレスがその第11功業にて求めたとの)黄金の林檎]と接合しているかについて

同じくものことについては本稿にての出典(Source)紹介の部48から出典(Source)紹介の部51を包摂する一連の解説部(パリスの審判を介しての関係性にまつわる解説部)、および、出典(Source)紹介の部52から出典(Source)紹介の部54(4)を包摂する一連の解説部(ケツァルコアトルとアメリカに対する位置付けを介しての関係性にまつわる解説部)、出典(Source)紹介の部61を包摂する解説部([アフロディテが登場するパリスの審判]と[ケツァルコアトル]がイシュタルというバビロニア女神を通じて接合することを指摘しているとの解説部)を参照されたい

エデンでの誘惑]が[蛇による不死の喪失]に通ずる内容を有していると解されるところとなっており(そちらについては Project Gutenbergより全文ダウンロードなせるとの19世紀著作、 Plant lore, legends, and lyrics(1884)、『植物にまつわる伝承伝説そして詩』とでも訳せよう著作、同著にての The Tree of lifeの節よりの一文を先に抜粋したようなところとして、 Adam was told he might eat freely of every tree in the garden, excepting only the Tree of Knowledge; we may, therefore, suppose that he would be sure to partake of the fruit of the Tree of Life, which, from its prominent position “in the midst of the garden,” would naturally attract his attention.(訳として)「アダムは[知恵の樹]以外のエデンの園にてのすべての樹を自由に食してよいと言われていた。したがって、われわれは、彼アダムはエデンの園の中枢にあり、また、自然に注意を引くとのものであった(不死を約束する)生命の樹の実を確実に食べていただろうと想定するものである」(訳はここまでとする)といった見方が呈されるところでもあると解説していた)、 かつ、[エデンの誘惑による楽園喪失]を描く『失楽園』という著名古典が[(黄金の林檎が原因で滅した)トロイア城市]、そして、[トロイア近傍で発生した洪水にまつわっての往古よりの黒海近辺洪水[伝承]および最近呈されるようになったとの黒海洪水[仮説]]との関係性をも呈してもいるとのことについて

同じくものことについては本稿にての出典(Source)紹介の部56から出典(Source)紹介の部58(4)を包摂する解説部を参照されたい(ちなみに本稿にての出典(Source)紹介の部57では[ギルガメシュ叙事詩にあっての洪水伝承と関わるパート]が[1996年より呈示されだした(エポックメイキングなものとされる)黒海洪水仮説についての学者ら物言い]といかように結びつけられているのかを指し示すものともなる媒体よりの引用をなしてもいる ――オンライン上より誰でも特定できるところの Geologists Link Black Sea Deluge To Farming's Rise『地理学者らが黒海の洪水をもって農業の隆盛と結びつけた』との題名振られての1996年12月17日付け( Published: December 17, 1996 )の The New York Times記事より掻い摘まんで抜粋をなしたところとして(再度の引用をなすとして) Other geologists familiar with the work seem to have no quarrel with the basic reconstruction or the timing. But Dr. Ryan and Dr. Pittman have taken their interpretation of the flood's possible consequences a tentative but bold step further, two geologists treading on the turf of archeologists. The rumblings of controversy, like the beginnings of the Bosporus cascade, can already be heard. Could it be, Dr. Ryan and Dr. Pittman speculate, that the people driven from their land by the flood were, in part, responsible for the spread of farming into Europe and advances in agriculture and irrigation to the south, in Anatolia and Mesopotamia? These cultural changes occurred around the same time as the rise of the Black Sea. Could it also be, they ask, that the Black Sea deluge left such enduring memories that this inspired the later story of a great flood described in the Babylonian epic of Gilgamesh? In the epic, the heroic warrior Gilgamesh makes a dangerous journey to meet the survivor of a great world flood and learn from him the secret of everlasting youth. If a memory of the Black Sea flood indeed influenced the Gilgamesh story, then it could also be a source of the Noah story in the Book of Genesis.(拙訳として)「同研究(黒海洪水説に接合するところの研究)に通じている他の地学者らは(研究結論につき)[基本的再現手法]および[時期同定]につき議論の余地なしと見ている節がある。しかし、(黒海洪水説の主唱者たる)考古学者の領分に踏み入った二人の地理学者らたるライアン博士とピットマン博士の両氏は洪水のありうべき帰結に関する彼ら解釈をして暫定的な(最終的ではない暫定的な)、しかし、勇気が要されるとの「さらに先への」一歩であるととらえている。(提唱された黒海洪水仮説に見る)ボスポラス海峡が出来上がったときのさまのように議論のさざめきが既に聞こえてきている。地域にて人々が洪水によって彼らの土地より追われ、ヨーロッパでの農業の広がり、他の農業的進歩、アナトリアそしてメソポタミアら南方に向けての灌漑にかかずらう立ち位置に追い立てたというのか?ライアン博士とピットマン博士は思いを巡らしている。これら文化的変化は黒海の水位上昇と時を同じくして発生している。また、黒海にての洪水が風化に耐える記憶、バビロニアのギルガメッシュ叙事詩に見る大洪水伝承の元となったものとしての不朽の記憶を遺したということはありうるのか?両博士は問うている。叙事詩にて英雄的戦士であるギルガメシュは世界的大洪水の生き残りと出逢うべくもの危険なる旅をなし、彼より永遠の若さの秘密を聞き出す。仮にもし本当に黒海洪水の記憶がギルガメシュの物語に影響を与えているのだとすれば、それはまた聖書創世記に認められるノアの物語の源泉ともなりうる」(再度の引用部に対する訳はここまでとする)とのかたちにて、である―― )

黄金の林檎の園]がいかにして巨人アトラスと結びつくかについて

同じくものことについては本稿にての出典(Source)紹介の部39を包摂する解説部を参照されたい

[黄金の林檎の園]がいかにしてアトランティスと結びつくか、また、欧米識者に結びつけられてきたかについて

同じくものことについては本稿にての出典(Source)紹介の部40および出典(Source)紹介の部41を包摂する解説部を参照されたい

黄金の林檎が原因で滅んだトロイア]がいかにして「多重的に」アトランティスと結びつくかについて

同じくものことについては本稿にての出典(Source)紹介の部40から出典(Source)紹介の部45を包摂する一連の解説部を参照されたい

LHC実験にあっての(ブラックホール生成とも通ずるところとなっているものらの)命名規則]がいかにして[黄金の林檎][アトラス][アトランティス][トロイア関連事象]らと結びつくものとなされているのかについて

同じくものことについては本稿にての出典(Source)紹介の部35から出典(Source)紹介の部36(3)および出典(Source)紹介の部46を包摂する一連の解説部を参照されたい

ダンテ『地獄篇』とミルトン『失楽園』にあっての[地獄門の先に存在する領域][ルシファーの災厄に起因する領域]との双方の特性を帯びている領域がいかにして今日的な観点で見てのブラックホール的なるものと「多重的に」結びつくかについて

同じくものことについては本稿にての出典(Source)紹介の部55から出典(Source)紹介の部55(3)を包摂する部にての解説を参照されたい (同出典紹介部では[「今日的な観点で見ての」ブラックホール像]がA.[「一度入ったらば二度と出れない」(事象の地平線)領域の先にある場]B.[重力の源泉となっている場]C.[外側(生者)から見れば(静的描写として)被吸引者が[時が止まったような状況]になりつつも(動的描写として)その被吸引者本人(死者と化した者)から見れば「粉砕され尽くしている」との場]D.[[光さえもが逃がれられぬ]とされる場]E.[底無しの暗黒領域]F.[時空間の法則が破綻する(「時間」と「空間」が本来通りの意をなさなくなる)領域]G.[それをもって自然の祖であるとする観点が存する場]とのA.からG.に見る特性と共に語られているのに対して[ルシファーによる災厄][[地獄門]の先にある破滅への通路]を描く作品たるダンテ『地獄篇』(13世紀末葉から14世紀初頭、すなわち、今よりおよそ700年程前に成立の作)およびミルトン『失楽園』(17世紀中葉、すなわち、いまよりおよそ350年程前に成立の作)との両古典にてはまさしくものその[ルシファーによる災厄][[地獄門]の先にある破滅への通路]との要素と関わる部にあってA′.[「一度入ったらば「悲嘆の」領域に向けて歩まざるを得ず、希望を捨てねばならない」との[不帰の領域]にまつわる隻句(『地獄篇』地獄門隻句)を目にしたところから入って最終的に到達した「悲嘆」を体現した地点](『地獄篇』コキュートス)B′.[重力 ――古典『地獄篇』それ自体にて To which things heavy draw from every side[あらゆる方向から物の重さが引きつけんとする地点]と表されているところ(地球中心)に作用している力―― の源泉となっている場](『地獄篇』コキュートス)C′.[(「悲嘆の」川コキュートス)にて(静的描写として)罪障がゆえに「凍りついた」者達が、と同時に、(動的描写として)「粉砕され続けている」との地点](『地獄篇』コキュートスにあっての亡者の世界の最奥を本来的なる生者たるダンテが垣間見もした地点)D′.[[光に語源を有する存在](ルチフェロ)が幽閉されている地点](『地獄篇』コキュートス)E′.[果てなき(底無し)の暗黒領域](『失楽園』アビス)F′.[大きさ・「時間」・「場所」が無意味となる領域](『失楽園』アビス)G′.[自然の祖](『失楽園』アビス)との各要素が具現化見ていることを解説している ――ちなみにミルトン『失楽園』の方ではなくダンテ『地獄篇』の方に関しては幾人かの名が知れた物理学者らが彼ら著作にて当該古典をブラックホールと結びつけるような記述をかれら著作に「極めて不徹底に」なしているとのことがあり、に関して「も」本稿にての出典(Source)紹介の部55にあって引用なしながら紹介している―― )

([c.を構成する各要素]の典拠となるところについての紹介はここまでとしておく)

これにて


(既にそちらにまつわる神話伝承の多重的連結関係は本稿で論じているところとなるのであるも「さらにもって」の話として)黄金の林檎にまつわる話は多くの神話・伝承を「不可解に」結節させるものである

[上のa.に関わるところとしてギルガメシュ伝承にあっての洪水伝承および蛇の不死の略奪に関わるパート(考古学者らに第11番目の石版と振られている『ギルガメシュ叙事詩』の特定パート)に関して「も」黄金の林檎の取得が目標となっているとのヘラクレス第11功業との顕著な純・記号論的連続性が認められることが現実に摘示可能となっている]

[上のa.及びb.(なかんずくb.)の[黄金の林檎]に関しての話は[エデンでの誘惑]とも密接に連結するものとなっている(につき、黄金の林檎とエデンの果実の関係性については本稿にてのより先立っての段で細かくも論じてきたことともなっている)。
 既に指し示してきたところの[黄金の林檎とエデンの禁断の果実の関係性]が見てとれる中で(上のb.にて新たに呈示なしてのように)ギルガメシュ伝承までもが黄金の林檎にまつわる伝承と接合するとのことはミルトン『失楽園』の主題そのもの(エデンからの追放)が
洪水伝承
蛇による不死の略取

との双方の要素を帯びているギルガメシュ叙事詩特定パート(考古学者らに第11番目の石版と振られているパート)と ――かねてより摘示なしてきた[黄金の林檎]と[エデンの果実]の関係「も」あり―― 多重的に接合することに等しい。
 そこより、
蛇による不死の略取の物語とも言い換えられるミルトン『失楽園』 ―黄金の林檎と関わるエデンの果実を用いての誘惑のプロセスが描かれる物語― にあっての(黒海にて周囲に災厄を引き起こし海峡が構築されたとの)洪水伝承とつながり「うる」との(従前論じてきた)側面]

[つながり「うる」]
で済まされないようなものとの観点が出てくる。
 また、
[[黄金の林檎]の在処を把握すると神話が語る巨人アトラス]
[[黄金の林檎]の園の同等物とも考えられてきた[洪水]で滅した伝説のアトランティス]
[[黄金の林檎]が原因ではじまった戦争にて住民皆殺しに遭った後、[洪水]で消滅したとの伝承が存するトロイア]

と結びつくとの側面を「どういうわけなのか」複合的に帯びているとの今日のLHC実験とミルトン『失楽園』との関係性もが同じくものことより「よりもって重層的なるかたちで」問題になるとのこともある(:ミルトン『失楽園』にあっての[トロイア][黄金の林檎を巡ってのパリスの審判と多重的類似要素を帯びてのエデンの誘惑][ブラックホール類似要素]とひとところにて接合するありようからLHC実験との接合性は指摘できるようになっている ――ミルトン『失楽園』に関しては[アトラス][アトランティス][トロイア崩壊をもたらした木製の馬の計略の考案者らを飲み込んだ渦潮の怪物カリブディス]らをすべて[ブラックホール生成]に通ずるところの命名規則として用いているLHC実験との接合性を指摘できるようになっている―― とのそのことが問題になる)


との各事項についての説明を終える。

 以上、説明してきたことによって、先述したところ、もう紙幅としてかなり離れての前のこととはなってしまっているが先述したところの想定される反論のうち

ii.「[パリスの審判]と[エデンの園]の誘惑の方は確かに複合的なる接合性を呈しているようだが、ただし、パリスの審判での林檎が[誘惑者の取得目標物]であったのに対して、エデンの園の誘惑にての禁断の果実(林檎とも見られることがある果実)は[誘惑の具]となっているものである。[目標]と[手段]との差異があるところで同一性を問題視するのもどうかととれるところである」

とのことのみならず

i.「(蛇による不死の略取との側面が介在していても)[ギルガメシュ叙事詩]と[エデンからの追放の物語]はそれら全体が密接につながっているわけではない。であるから、両者の一部類似性を過度にピックアップして立論展開をなすのは良心的なやりようではない」

との批判に対してすら本稿がさらされるいわれがないこと、また、反対に本稿での指し示しの方向がそれだけ至当であること、当然に強調する次第でもある

再度の整理をなすための部として

 本段ここに至るまでなしてきた話が[重要]であると申し述べたいのは次のようなことが ――ここに至るまで膨大な文字数を割いて問題視してきたこととして―― があるからである。

(くどくもの繰り返し表記をなしておくところとして)

 ミルトン『失楽園』に見る、

[[蛇と化した悪魔の長](堕天使の長)による林檎を用いての誘惑の物語]

にまつわる特定の下り ――今日的な観点で見てのブラックホールに近似する「時間と空間が意味をなさなくなる」「底無しの暗黒領域」たるアビスを渡っての通用路が構築されるとの下り―― に関しては

[エデンの禁断の果実] ←→ ([パリスの審判の物語を介しての多重的関係性の顧慮][現メキシコ界隈で栄えたアステカ文明にてのケツァルコアトル神話など複数神話を媒介項にしての多重的関係性の顧慮]) ←→ [黄金の林檎]
[黄金の林檎] ←→ [黄金の林檎の園] ←→ [ときにアトランティスと同一視される場] ←→ [洪水伝承]
[黄金の林檎] ←→ [トロイア崩壊の原因] ←→ [トロイアの最期と洪水伝承]( ←→ [ギリシャ勢との戦争を経た後のギリシャ勢を巻き込んでのアトランティスの洪水による消滅伝承との近似性])
[トロイアと洪水] ←→ [近年、呈示されたトロイア比定地界隈での黒海洪水仮説(そして伝承として伝存しているとの黒海洪水伝承)とボスポラス海峡の構築にまつわる言われよう]

との変換式([黄金の林檎]をキーとしての変換式)との絡みで[トロイア崩壊伝承]や[洪水伝承]との接合性が観念できるとのことがある ――ミルトン『失楽園』の同パート(アビス横断路構築とエデンの誘惑にまつわるパート)にては[トロイア崩壊とつながる寓意の使用][黒海洪水説の舞台となる地域(トロイア近傍にしてボスポラス・ダーダネルス海峡の界隈)での通路[開設]への言及]が見受けられる中にて、である―― 

 さて、[黒海洪水仮説][黒海洪水伝承]のことを想起させる記述がなされているとのミルトン『失楽園』の同じくものパートにあってのエデンでの誘惑は

[蛇による不死の略取]

とも言い換えられるものである(聖書には同じくものこと、[蛇による不死の略取]それそのものについての記述はないが、旧約聖書『創世記』にあってのエデン描写と神の発言から蛇の唆(そそのか)しによって[不死]が奪われたとも解されるようになってもいる ――典拠については先述のとおりである―― )。

 ここで『ギルガメシュ叙事詩』についてであるが、同叙事詩、

[蛇による不死の略取]
[洪水伝承(旧約聖書のそれにそっくりなものを描いての洪水伝承)]

を同じくものパート(ギルガメシュがウトナピシュテムを探し求め、もって、死を克服しようとするとの冒険の下り)に具現化させているとのものともなるのであるも、そちらパートが[ヘラクレスの黄金の林檎を求めての冒険]と多重的なる類似関係を呈していると述べられるように「純・記号論的に」なっているとのことがある(実際に本稿のここに至る段までにて「慎重に、」「丁寧に、」と客観的に指し示してきたとの事実の問題としてそうも述べられるようになっている)とのこともある。

 以上のことを念頭にここまでの内容を要約すれば、である。以下のような関係性 ―各々別個独立の接続要素によって分立して成り立っているとの関係性― が呈示できるところとなる(読み手の遺漏なくもの理解を求めたくも話があまりにもくどくなっていることを承知のうえでの話をなしている)。

(「であるからこそ問題である」とのところとして(接続要素の個別性から)別個独立に分立して描画できるところの関係性のパスらとして)

A.エデンの果実それ自体に伴う記号論的関係性に関わるところのコネクション

ミルトン叙事詩『失楽園』の問題となる特定のパート ←→ [アビス横断路の構築とエデンの園の誘惑にまつわってのパート] ←→ [エデンの園の[林檎](エデンの園の禁断の果実は林檎とは聖書では明記していないが、ミルトンはそのように明記している)を用いての誘惑] ←→ (本稿にて先述してきたところの[エデンの園の誘惑]と[黄金の林檎を巡るやりとり]に伴う多重的関係の存在) ←→ 黄金の林檎

B.トロイアとの地理的接続性に関わるところのコネクション 

[(上と同じくもの)ミルトン叙事詩『失楽園』の問題となる特定のパート ←→ [[トロイア伝承に通ずる表現][トロイア近傍での黒海洪水仮説に通ずる地理的表現]を複合的に用いているパート] ←→ (トロイア近傍領域) ←→  [(住民皆殺しの憂き目に遭った後、城郭の最期としては洪水にて滅したともされる)トロイア崩壊の元凶] ←→ 黄金の林檎

C.ギルガメシュ叙事詩とヘラクレス第11功業に関わるところのコネクション

[(上と同じくもの)ミルトン『失楽園』の[黒海洪水仮説]と関わるように見え、[蛇による不死の喪失]とでも述べられよう帰結にて終わっている問題となる特定のパート ←→ [ギルガメシュ叙事詩にあっての[洪水伝承]と関わる、[蛇の不死の略取]にて終わった「特定の」冒険] ←→ (多重的一致性の存在) ←→ 黄金の林檎を求めての物語;ヘラクレス第11功業] ←→ 黄金の林檎

D.LHC実験に関わるところのコネクション 

[(上と同じくもの)ミルトン叙事詩『失楽園』の問題となる特定のパート ←→ [(ダンテ『地獄篇』と共に[地獄門の先の領域][ルシファーに由来するところの災厄の領域]に関わるところで)「どういうわけなのか」今日的な視点で見た場合のブラックホール近似のもの ――サタンが自身の妻子たる[罪]と[死]の食餌に人間を供するために通路を開通させたと『失楽園』にて形容されるアビス(深淵)領域―― を描いているとのパート] ←→ (ブラックホール類似物描写) ←→  [「科学の進歩にとり望ましい」と鼓吹されてのブラックホール生成可能性が取り沙汰されてきたLHC実験] ←→ [LHC実験にあって用いられている巨人アトラスの名を冠する ATLAS Detector(ブラックホール検出をなしうるとされる検出器)および Event Display用のツールたるATLANTIS(ブラックホール生成現象をディスプレイ表示しうるとされているツール)およびCHARYBDIS(ブラックホール生成挙動の事前シュミレートをなすための Blackhole Event Generator)] ←→ [アトラス;トロイア崩壊の因とも知られる黄金の林檎の在所(ありか)を把握する巨人と伝承に伝わる存在/アトランティス;大洋の彼方の[黄金の林檎の園]と一部にて同一視されてきた古の陸塊/カリュブディス;トロイアに木製の馬の計略で引導を渡した男(オデュッセウス)をしてアトランティスと同一視する見解も呈されてきたオギューギア島に誘(いざな)った渦潮の怪物] ←→ [トロイア崩壊と黄金の林檎] ←→ 黄金の林檎

 以上、矢印で繋げて呈示しているとの関係性のパスら ―A.からD.と振ってのパスら― に関わるところの図解表記をもなしておくこととする。

 まずもって

A.エデンの果実それ自体に伴う記号論的関係性に関わるところのコネクション

ミルトン叙事詩『失楽園』の問題となる特定のパート ←→ [アビス横断路の構築とエデンの園の誘惑にまつわってのパート] ←→ [エデンの園の[林檎](エデンの園の禁断の果実は林檎とは聖書では明記していないが、ミルトンはそのように明記している)を用いての誘惑] ←→ (本稿にて先述してきたところの[エデンの園の誘惑]と[黄金の林檎を巡るやりとり]に伴う多重的関係の存在) ←→ 黄金の林檎

との関係性に関わるところの図解部を下に呈示しておく。



 次いで

B.トロイアとの地理的接続性に関わるところのコネクション 

[(上と同じくもの)ミルトン叙事詩『失楽園』の問題となる特定のパート ←→ [[トロイア伝承に通ずる表現][トロイア近傍での黒海洪水仮説に通ずる地理的表現]を複合的に用いているパート] ←→ (トロイア近傍領域) ←→  [(住民皆殺しの憂き目に遭った後、城郭の最期としては洪水にて滅したともされる)トロイア崩壊の元凶] ←→ 黄金の林檎

C.ギルガメシュ叙事詩とヘラクレス第11功業に関わるところのコネクション

[(上と同じくもの)ミルトン『失楽園』の[黒海洪水仮説]と関わるように見え、[蛇による不死の喪失]とでも述べられよう帰結にて終わっている問題となる特定のパート ←→ [ギルガメシュ叙事詩にあっての[洪水伝承]と関わる、[蛇の不死の略取]にて終わった「特定の」冒険] ←→ (多重的一致性の存在) ←→ 黄金の林檎を求めての物語;ヘラクレス第11功業] ←→ 黄金の林檎

との関係性に関わるところの図解部を下に呈示しておく。



 さらにもって

D.LHC実験に関わるところのコネクション 

[(上と同じくもの)ミルトン叙事詩『失楽園』の問題となる特定のパート ←→ [(ダンテ『地獄篇』と共に[地獄門の先の領域][ルシファーに由来するところの災厄の領域]に関わるところで)「どういうわけなのか」今日的な視点で見た場合のブラックホール近似のもの ――サタンが自身の妻子たる[罪]と[死]の食餌に人間を供するために通路を開通させたと『失楽園』にて形容されるアビス(深淵)領域―― を描いているとのパート] ←→ (ブラックホール類似物描写) ←→  [「科学の進歩にとり望ましい」と鼓吹されてのブラックホール生成可能性が取り沙汰されてきたLHC実験] ←→ [LHC実験にあって用いられている巨人アトラスの名を冠する ATLAS Detector(ブラックホール検出をなしうるとされる検出器)および Event Display用のツールたるATLANTIS(ブラックホール生成現象をディスプレイ表示しうるとされているツール)およびCHARYBDIS(ブラックホール生成挙動の事前シュミレートをなすための Blackhole Event Generator)] ←→ [アトラス;トロイア崩壊の因とも知られる黄金の林檎の在所(ありか)を把握する巨人と伝承に伝わる存在/アトランティス;大洋の彼方の[黄金の林檎の園]と一部にて同一視されてきた古の陸塊/カリュブディス;トロイアに木製の馬の計略で引導を渡した男(オデュッセウス)をしてアトランティスと同一視する見解も呈されてきたオギューギア島に誘(いざな)った渦潮の怪物] ←→ [トロイア崩壊と黄金の林檎] ←→ 黄金の林檎

との関係性に関わるところの図解部を下に呈示しておく。



整理のための部はここまでとする

 前のページへ〔PREVIOUS PAGE〕     次のページへ〔NEXT PAGE〕



また、直下、本稿冒頭部へのリンクも設けておく

(⇒冒頭頁へは下の部より)

[典拠紹介部第1頁 加速器実験に伴う欺瞞性から証示なせることについて]

 上掲なしているのは19世紀後半から20世紀前半にかけて活動の著名な挿絵家アーサー・ラッカムが英訳・再刊行されたワーグナーの原作歌劇 Der Ring des Nibelungen『ニーベルングの指環』 (英文通用化タイトルとしては[指輪]一語の The Ringとも呼称される歌劇) の書籍化バージョンに提供しもしていた挿絵を挙げたもの、より具体的には挿絵家ラッカムが『ニーベルングの指環』序盤部をなすパート、 Das Rheingold『ラインの黄金』のために作成・提供していたとの画を挙げたものとなる (ただ当媒体では同画に多少の演出を施している) 。

 さてもってして、挿絵に見る女、というより、人ならざるところの[女神]はイドゥン(Idunn)という存在を(音楽界の巨匠と認知されている)『ニーベルングの指環』作曲者リヒャルト・ワグナーがフライヤ(Freia)との名前で焼き直しなし、登場させているとの存在なのではあるが、イドゥンにせよ、Wagnerが登場させた(画に見る)フライヤにせよ、北欧神話における不死の果実であるところの【黄金の林檎】と紐付けられた存在となっている(彼女ら女神達は【黄金の林檎の管掌者】となる)。 
 そうもした黄金の林檎と紐付いての彼女ら(イドゥン/フライヤ)は、いわば、神々に瑞々(みずみず)しき【不死】を(若さ約するとの)【黄金の林檎】を介して供給しているとの設定の女神となりもし、そして、彼女らの管掌する【黄金の林檎】が北欧神話多神教の神々に最早若さを与えなくなったとのその時点が【終末のはじまり】であると描写されてきたとのことがある (:【終わりの始まり】が黄金の林檎にて供給される若さの喪失と結びついていると描写されるのはワグナー歌劇にせよ、北欧神話それ自体も同文のこととなる ――ワグナー歌劇では序盤より【黄金の林檎(とフライヤ)の担保する若さの維持】が【無限の力を蔵する指輪の保持】と一時的に秤量されるのだが、結局、【黄金の林檎】と比較された指輪を欲する強欲な心(による人界の操作)が世界の終末に繋がると描写される。他面、ワグナー歌劇より遙か前から存在していた北欧神話では(それを収めたエッダ詩の訳書を借りるなどしてもよかろうしウィキペディアの[イズン]関連項目などをご覧戴くのでもよかろうが、易くも確認できようところとして)神々の最終決戦であるところのラグナロクとされる終末局面にあって黄金の林檎によって担保されていた不老は停滞を見、老化が始まると描写される―― )。

 ここからが問題なのだが、本段、脇に逸れての訴求部にあってまわりくどくもの口上にて上の如きことを引き合いに出しているのは本稿にあって【次のこと】らを【黄金の林檎】との兼ね合いで(具体的根拠と共に)訴求している ―(画に見るイドゥン・フライヤにも関わるところとして訴求している)― からである。

黄金の林檎 ―それは北欧神話から離れてのギリシャ神話ではトロイア戦争の原因、すなわち、城塞トロイアの崩壊の元凶でもある(本稿の前半部にあって古典よりの原文引用でもってして典拠紹介のこととなる)― が【人間の終末】に関わるとの指摘がなせるようになって「しまっている」、しかも、それ(黄金の林檎)がブラックホール生成との兼ね合いで古今東西にまたがっての文物を介して【人間の終末】に関わるとの指摘が濃厚になせるようになって「しまっている」とのことが現実にある (:現況現在執り行なわれているLHC実験にあって「科学の進歩に資する」とされてのブラックホール生成可能性と紐付けられてきたディテクター(検出器)の名前が【黄金の林檎】の在処を識る巨人アトラスの名を冠する ATLAS Detectorとなっているとのことが確とある一方で黄金の林檎と接合するエデンの禁断の果実を用いての誘惑者の著名古典に見る描写が(それ自体、奇怪奇矯なることなのではあるも)今日的な視点で見た場合のブラックホールの近似的描写と紐付いている、そうしたことがそれこそ山となり、それら山とあることらが相互に多重的に接合しているとのこともが「ある」)。

・上掲図の元となっているワグナー歌劇『ニーベルングの指環』は【黄金の林檎】(を管掌する女神)と【無限の富(力)を約する指環】の取引が序章の部より描かれているのだが、(黄金の林檎を管掌する女神と秤量されての)【指環】の取得に固執した者らが強欲さゆえに次々と滅亡していくさまが同歌劇では描かれる(:その一番はじめの描写は『ニーベルングの指環』前半部にあっての【黄金の林檎】管掌者たるフライヤを略取、彼女フライヤを【指輪】との取引の具とした巨人ファーフナーとファーゾルドの兄弟が殺し合いをはじめるとの部となる)。 そのことは現実世界で「黄金の林檎と接合している」とのかたちとなっている巨大なリング状の装置、加速器ラージ・ハドロン・コライダーが【指輪;リング】に仮託される風が一部ある (『ニーベルングの指環』の影響下にあるJ.R.R.トールキン原作のロード・オブ・ザ・リング『指輪物語』に登場の冥王に由来する指環と結びつけられるなど加速器LHCが【指輪】に仮託される風が実験関係者含めて見受けられる) とのことと平仄が合うにも程があろうとの筋合いのことともなる (:ただ現況もってして、同じくものことを問題視する人間はまったくいない(心ある向きには是非とも確認いただきたいところなのだが検索エンジンで英文単語を何語か入れて当たりをつけんとしてみても【リングと黄金の林檎の結びつき】を加速器との関係で目立って問題視するような向きはこの世界にはいない))。

・上にて先述のように【ギリシャ神話におけるトロイア崩壊の元凶】「でも」あるとのゴールデン・アップルがそれ(黄金の林檎)に関連する事物ら(巨人ATLAS「など」)を介してブラックホール生成をなす可能性があるとの加速器 ―巨大な【リング】でもある― と結びつくとして、である。 現在にあって巨大加速器実験を実施している「研究」機関ら、および、そちら「研究」機関らに携わっていた初期の紐帯がどうやって世に生み出されたのかもがワーグナーの『ニーベルングの指輪』に通ずる側面がある。 どういうことか。 現況、加速器実験を執り行なっている主たる研究機関ら(それら研究機関らは、と同時に、ブラックホール生成可能性に伴うリスクとの観点で中途半端に海外で法廷に引きづり出された研究機関ら「でも」ある) はその沿革上、
【マンハッタン計画の子供ら】
となっているとのことがある ―同じくものことは長大な本稿本文の部にあって(入念を心掛けての)指し示しの対象としていることでもある― のであるが (:またもってして核分裂の過程に通ずる原子核人為破壊を兵器転用なそうとしたとのマンハッタン計画にあっての挙、そちら核兵器を製造するプロセスと加速器実験にての原子核人為破壊のプロセスは同一方向のベクトルを指している ―無論にして同じくものことの典拠をも本稿本論部で入念に挙げている― )、 マンハッタン計画と今日の加速器実験(におけるブラックホール生成に通ずる挙)の縁(えにし)の深さはそれ以外にも濃厚に認められるとのことがある(たとえば円形加速器という装置をそもそも生み出した者達がマンハッタン計画の主導者となっていたとのことがある等々)。
 そうもした(加速器実験運営機関を生み出した)マンハッタン計画始動の原因になっているユダヤ系の迫害の挙に出たナチスのやりよう・躍進・劫略のプロセスはワグナー歌劇『ニーベルングの指環』と濃密に結びついているとのことがある(『指環物語』作者ワグナーがユダヤ系の向きらにあって反芸術・野蛮の象徴である忌避すべき象徴とされてきたのはナチス第三帝国およびその領袖ヒトラーが反ユダヤ主義を大っぴらに喧伝していたリヒャルト・ワーグナーを最大限重要視していたとの歴史的事実があるからであり、たとえば、ナチスの実行してきた非道なる命令体系、占領統治下の反体制派・レジスタンスを夜陰に乗じて密やかに処分することを目しての行政命令であるところのナハト・ウント・ネーベル( Nacht und Nebel )、【夜と霧】行政命令 ―日本では Man's Search for Meaningとの原題を有した心理学者ヴィクトル・フランクルの書籍の「邦題」として識られている語でもある【夜と霧】(収容所が絶滅収容所へと変遷していく画期を象徴する語であるとも認識されている)― などはワグナーの『ニーベルングの指環』に由来しているとのものとなる ――※ウィキペディア[夜と霧]項目などにおいても簡明な解説がなされてはいることだが(であるから疑わしきはその程度の媒体からでも確認いただけるであろう)、ナチスドイツが欧州にて反対派を掃討するための共通規則とした【夜と霧】命令はヒトラーが愛聴していた、そして、ナチス体制下の国家芸術の象徴として扱われていたリヒャルト・ワグナーの『ニーベルングの指輪』、その『ラインの黄金』にあっての一幕(の中の[ニーブルヘルム]の下り)にて侏儒(ドワーフ)のアルベリヒが隠れ頭巾を用いて姿を消す際に口にする台詞、「夜と霧になれ、誰の目にも映らないように.」に由来しているとのことが知られている(にまつわって述べておけば、【夜と霧の呪文】を唱えたドワーフ・アルベリヒは強欲さの象徴でもあり、絶大な力をもたらす【呪いの指環】そのものを生み出した存在でもあるとワグナー歌劇では設定付けがなされているキャラクターである)―― 。

 以上のことはそれだけを読まれる限りは何が問題になるのか判じがたいとのこととなろうかとは(当然に)思うのであるが(理解を阻む詰め込み過ぎの風もあったかと脳裏をよぎりもしている)、同じくものことにまつわっての指し示しを細々となしもしている、また、そこからさらにもってして何が述べられるのかの指摘を委細を尽くしてなしているとの本稿本論部をご検討いただければ、【ことの重篤さ】 ―重篤さというのは【執拗さ】の問題として何が企図されているのかに通じもしていることである― についてご理解いただけるか、と考えている。

ここ本頁内の記述内容を支える【「容易に後追い確認なる」「堅い」ソースを呈示しての出典紹介部ら】のうち、枢要なるものへの[遷移経路]を下に設けておく。 典拠について疑わしいとの部があれば、必要に応じて参照されたい (:クリックすることでブラウザ ―インターネット閲覧ソフト― の[別タブ(別枠)]にて典拠紹介部を表示( open "additional" tabbed window(s) of web browsers ))

[出典(Source)紹介の部35]LHC実験とトロイア崩壊およびアトランティスの関係性を示す命名規則上のありようにまつわっての部LHC実験にあっては[(トロイア崩壊の因たる)黄金の林檎の在処を知ると神話が語り継ぐ巨人アトラス]の名前を冠する検出器ATLASおよび黄金の林檎の果樹園とも同一視されもするアトランティス]の名前を冠するディスプレイ・ウェアATLANTISによって生成極微ブラックホール捕捉をなしうるとの可能性が取り沙汰されてきたとのことについての出典紹介の部35)
の参照は直下より (クリックすることで当該の出典紹介部を別タブにて表示)


典拠紹介部第30頁 アトラス・アトランティスとLHC命名規則の繋がり合い

[出典(Source)紹介の部39]トロイア崩壊の原因が黄金の林檎となっているとのこと、また、そちら黄金の林檎がヘラクレス第11功業に登場を見ている「巨人アトラスと結びつく神の果実」でもあるとのことに関しての出典紹介部39)
の参照は直下より (クリックすることで当該の出典紹介部を別タブにて表示)


典拠紹介部第35頁 ブルフィンチ神話要覧書などに見る黄金の林檎とトロイア

[出典(Source)紹介の部41]トロイアとアトランティスの関係にまつわっての出典紹介部の一例[トロイア崩壊の原因たる黄金の林檎が実るヘスペリデスの黄金の林檎の園]が何故、[アトランティス]と結びつくのかについての出典紹介の部41)
の参照は直下より (クリックすることで当該の出典紹介部を別タブにて表示)


典拠紹介部第37頁 アトランティスを巡るドネリーの主張について

[出典(Source)紹介の部43]トロイアとアトランティスの関係にまつわっての出典紹介部の一例トロイアを木製の馬の計略で劫略した武将オデュッセウスが漂着した島が何故、[アトランティス]と結びつくのかについての出典紹介の部43)
の参照は直下より (クリックすることで当該の出典紹介部を別タブにて表示)


典拠紹介部第38頁 アトランティスとトロイアの記号論的関係性の深耕として

[出典(Source)紹介の部46]LHC実験とトロイア崩壊およびアトランティスの関係性を示す命名規則上のありようにまつわっての部LHC実験にあってはトロイア攻囲戦に木製の馬で決着をつけた武将オデュッセウス ―黄金の林檎を巡る争いがトロイア戦争に発展した原因としての盟約を取り決めた存在でもある― が仲間共々呑み込まれた渦潮の怪物カリュブディス]の名前を冠するイヴェント・ジェネレーターCHARYBDISによって(「無害なる、」と強弁される)生成極微ブラックホールのありうべき似姿再現シュミレーションがなされてきたことについての出典紹介の部46)
の参照は直下より (クリックすることで当該の出典紹介部を別タブにて表示)


典拠紹介部第40頁 LHC実験とトロイア崩壊譚の関係についてのまとめ

[出典(Source)紹介の部48]トロイア崩壊に繋がった黄金の林檎を巡っての誘惑とエデンの園での誘惑が多層的多重的に共通要素を帯びているとのことの出典紹介部の一例として黄金の林檎を巡っての誘惑者エデンの園にあっての誘惑者[惑星ヴィーナス(金星)]の体現存在としての顔を有しているとのことについての出典紹介の部48)
の参照は直下より (クリックすることで当該の出典紹介部を別タブにて表示)


典拠紹介部第41頁 エデンの誘惑と黄金の林檎 ルシファーとアフロディテ

[出典(Source)紹介の部51]トロイア崩壊に繋がった黄金の林檎を巡っての誘惑とエデンの園での誘惑が多層的多重的に共通要素を帯びているとのことの出典紹介部の一例として黄金の林檎の果樹園エデンの園は実際に歴史的に相通ずるものと見られてきたとのことについての出典紹介の部51)
の参照は直下より (クリックすることで当該の出典紹介部を別タブにて表示)


典拠紹介部第42頁 エデンの誘惑と黄金の林檎を巡っての誘惑の接続性

[出典(Source)紹介の部52](アメリカ大陸をもってしてアトランティスと定置しているとのフランシス・ベーコン著作『ニュー・アトランティス』の内容を細かくも紹介しての出典紹介の部52)
の参照は直下より (クリックすることで当該の出典紹介部を別タブにて表示)


典拠紹介部第44頁 アトランティスと蛇崇拝の先コロンブス期アメリカ

[出典(Source)紹介の部54(4)](ケツァルコアトル再臨類似のプロセスにあって現出した裏切りと同文の結果をもたらした等等、エデンの誘惑の蛇に比定されもするサタン・ルシファーの特質について解説しての出典紹介部54(4)以降の部)
の参照は直下より (クリックすることで当該の出典紹介部を別タブにて表示)


典拠紹介部第44頁 アトランティスと蛇崇拝の先コロンブス期アメリカ[2]

[出典(Source)紹介の部55](ダンテ『地獄篇』およびミルトン『失楽園』にあって[「今日的な観点で見た場合の」ブラックホールの質的近似物]が描写されていることにまつわっての出典紹介部55)
の参照は直下より (クリックすることで当該の出典紹介部を別タブにて表示)


典拠紹介部第46頁 ダンテ『地獄篇』とミルトン『失楽園』に見るブラックホールに通ずる描写

[出典(Source)紹介の部55(3)](ダンテ『地獄篇』およびミルトン『失楽園』にあって[「今日的な観点で見た場合の」ブラックホールの質的近似物]が描写されていることにまつわっての出典紹介部55(3))
の参照は直下より (クリックすることで当該の出典紹介部を別タブにて表示)


典拠紹介部第47頁 ダンテ『地獄篇』とミルトン『失楽園』に見るブラックホールに通ずる描写[2]

[出典(Source)紹介の部57](近年になってより提唱されだした黒海洪水仮説および往古より今日に一部伝存しているとの黒海洪水伝承にまつわっての一連の出典紹介部57(以降)の部)
の参照は直下より (クリックすることで当該の出典紹介部を別タブにて表示)


典拠紹介部第50頁 トロイア関連伝承と黒海洪水仮説の関係性について

[出典(Source)紹介の部63](発掘碑文にみるギルガメシュの不死を求めての冒険譚とヘラクレスの第11功業の純記号的一致性について解説するためのものである出典紹介部63(以降)の部)
の参照は直下より (クリックすることで当該の出典紹介部を別タブにて表示)


典拠紹介部第57頁 ギルガメシュ叙事詩と洪水仮説の関係性[7]