典拠となるところの明示[66]――加速器によるブラックホール生成、にまつわっての
先覚的言及文物らの間にみとめられる関係性から問題になりもすることについて

関連情報にまつわるカテゴリ(各部クリックにて遷移)

[加速器によるブラックホール人為生成]が一切観念されていなかったとされる折柄にて同じくものことを[奇怪なやりよう][不吉なやりよう]で事前言及しているといった筋合いの文物らが存在していることについて 補説1

 前頁までにて著名作家カート・ヴォネガット(繰り返すが、同ヴォネガット、米国文壇の寵児にして米国現代文学の牽引者として論じられていた程度の著名作家である)の手になる、

Slapstick『スラップスティック』(1976)
Cat's Cradle『猫のゆりかご』(1963)

の両二作が

[加速器によるブラックホール生成]
[加速器による破滅的リスク]

と相通ずるようになっていることの意味性を問題視してきた(専らにしてヴォネガットのそれら作品にみとめられる[奇怪な先覚性]との絡みで、である)。

 上のこと、端的に述べたうえで本ページ初出の内容に入る。

(カート・ヴォネガットやりようが何故、問題になるのかについての話をさらに続けることとし)、さて、カート・ヴォネガットやりようとの絡みで注視すべきことには同男が

The Sirens of Titan(邦題)『タイタンの妖女』(1959)

という小説作品をものしているとのことも挙げられる。

 トロイアを木製の馬で滅ぼした武将オデュッセウスがトロイア崩壊後の帰郷の旅にあって苦しめられたとの人面鳥身の怪物たる[サイレン]の名を複数形(サイレンズ)でもってして原著表題ザ・サイレンズ・オブ・タイタンに冠する ――サイレンがトロイア崩壊をもたらしたオデュッセウスを苦しめた怪物であるとのことについては直下出典紹介部を参照のこと―― との同小説作品( The Sirens of Titan(邦題)『タイタンの妖女』)からして際立っての先覚性との絡みで[奇怪性]が問題となる作品となっているとのことがある。

 そちらカート・ヴォネガットの著作 The Sirens of Titan『タイタンの妖女』にてあっての表題に見るサイレンズが元来にしてホロメス叙事詩『オデュッセイア』に登場する人面鳥身の怪物であることを紹介することから話をはじめる ―といったこととて本稿の後の段の指し示しに影響するからこそ、そこから指し示しをなしておく― (直下、出典紹介部を参照されたい)。


| 出典(Source)紹介の部65(2) |

 ここ出典(Source)紹介の部65(2)にあっては

[小説『ザ・サイレンズ・オブ・タイタン』(邦題『タイタンの妖女』)の表題に付された「サイレン」の由来がホメロス叙事詩『オデュッセイア』に登場する人面鳥身の怪物に由来すること]

の典拠を挙げることとする。

 表記のことについてはまずもって和文ウィキペディア[サイレン]項目より次の記述を引いておく。

(直下、和文ウィキペディア[セイレーン]項目にての現行記載内容よりの中略なしつつもの引用をなすとして)

「セイレーンは、ギリシャ神話などに登場する西洋の伝説上の生物。ギリシャ神話においては、上半身が人間の女性で下半身が鳥の姿をしているとされている海の怪物。・・・(中略)・・・ 英語では「妖婦」という意味にも使われており、カート・ヴォネガットの小説『タイタンの妖女』の原題にも普通名詞として複数形で使用されている。・・・(中略)・・・ 元はニュムペーで、ペルセポネーに仕えていたが、ペルセポネーがハーデースに誘拐された後に怪鳥の姿に変えられた。・・・(中略)・・・ 海の航路上の岩礁から美しい歌声で航行中の人を惑わし、遭難や難破に遭わせる。歌声に魅惑されて殺された船人たちの死体は、島に山をなしたという。・・・(中略)・・・ ホメーロスの『オデュッセイア』に登場する。オデュッセウスの帰路の際、彼は歌を聞いて楽しみたいと思い、船員には蝋で耳栓をさせ、自身をマストに縛り付け決して解かないよう船員に命じた。歌が聞こえると、オデュッセウスはセイレーンのもとへ行こうと暴れたが、船員はますます強く彼を縛った」

(引用部はここまでとしておく)

 また、さらにビブリオテーケー(BIBLIOTHEKE)、日本では『ギリシャ神話』と書物内容そのままに題名訳され流通しているとの同ギリシャ神話網羅的紹介書の中に[怪物サイレンの概要紹介]にまつわるくだりが認められるので、そちらよりの引用もなしておくこととする。

(直下、岩波文庫版『ギリシャ神話』(アポロドーロス著/故高津春繁東京大学名誉教授の訳)にあっての[オデュッセウスがトロイアよりの帰路にあっての船旅の折、逗留することになった魔女キルケーの元から出立後、すぐに際会することとなった出来事]に言及したパートとなるp.205からp.206よりの引用をなすとして)

(オデュセウスは)キルケーの所に来て、彼女に送られて海に出て、セイレーンの島を通過した。セイレーンはアケローオスとムーサの一人たるメルポメネーの娘で、ペイシノエー、アグラオペー、テルクシエペイアであった。この中の一人は竪琴を断じ、一人は唄い、一人は笛を吹き、これによってそこを航し過ぎる船人を留まるように説かんとしたのである。太腿(ふともも)から下は彼女らは鳥の姿をしていた。これを過ぎる時、オデュセウスはその歌を聞こうと欲して、キルケーの教えにより仲間の耳を蝋(ろう)で塞いだが、自分自身はマストに縛りつけるように命じた。そしてセイレーンたちによって留まるように説かれ、縛めを解いてくれるように頼んだが、仲間の者はなおさら彼を縛り、かくして航し過ぎた。セイレーンは、もし船が航し過ぎることがあれば死ぬという予言があった。かくして彼女らは死んだ。

(引用部はここまでとしておく)

出典(Source)紹介の部65(2)はここまでとする)


 上にて呈示しているのはSiren似姿を描いている(ないしそれと思しきものを描いている)との図葉らとなる。

 最上段右側。同図、 Project Gutenbergにて公開されている Curious Creatures in Zoology(1896)という書籍に掲載されているとのサイレンを欧州人が往古いかようにして描いていたかについての紹介図像となり、「Pompeii(火山噴火で丸ごとタイムボックスとなった古代都市ポンペイ)の遺物構図を再現したものである」と表記されているものとなる。
 対して、最上段左側。同文に Project Gutenbergにて公開されているとの MYTHS OF GREECE AND ROMEとの著作、そこにて掲載の彫像写真となる(書籍刊行往時にてはアテナの美術館にて収蔵されていたとのことが明示されているサイレン像)。

 中段。フリーメーソンの交流会館たるロッジ、の中でも影響力が強かったとされる本源的ロッジ、 Ancient Grand Lodge of Englandを表象するシンボルとしてかつて使用されていた紋章とのことで英文Wikipedia[ Ancient Grand Lodge of England ]項目に掲載されている図葉を挙げたものとなる。同図葉についてフリーメーソンは
「そこにて描かれているのは船乗りを座礁・溺死に誘うとの妖異サイレンなどではなく、 Ark of the Covenant(モーセが十戒を収めた契約の箱/呈示のフリーメーソン・シンボルにもそれと思しき箱状のものが中央上部にて描かれているとのもの)とワンセットに描かれるキリスト教神学体系における智天使(Cherubケルブ)]である」
との強弁をなすことか、とも思われはするが、その図葉化のありようは[ケルビム]などではなく[サイレン]であろうとのものである(:旧約聖書『エゼキエル書』に見るケルブ似姿にまつわる記述は[ライオン・牛・鷲の顔が人のそれと融合した四つの顔・四つの羽を持つ存在]とのものであり ――英文Wikipedia[Cherub]項目にて In Christian art they are often represented with the faces of a lion, ox, eagle, and man peering out from the center of an array of four wings (Ezekiel 1:5-11, 10:12,21 Revelation 4:8) と表記されているとおりである―― 、それがゆえ、オーソドックスな天使というよりも[鳥と人間の目立っての混交型]であるとの(団体表象シンボルに見る)上にて呈示の存在をケルビムと見ることには難がある。尚、といったサイレン状の存在を二対並べての紋章を掲げた Ancient Grand Lodge of Englandは既にグランド・ロッジ(中枢拠点)としての勢力を擁していないとされるが、ほぼデザインを同じくもする紋章が現況フリーメーソンの世界的中枢拠点、 United Grand Lodge of Englandにて採用されていることも英文Wikipedia程度の媒体を通じても容易に確認できるようになっているとのこと、申し添えておく)。

 下段 Project Gutenbergのサイトにて公開されている Washington's Masonic Correspondence(『ワシントンのメーソンとしての私信』とでも訳すべき著作.1915年刊行)に見るシンボルを挙げてのものとなる。

 サイレンの名を冠するヴォネガット小説作品 The Sirens of Titanこと『タイタンの妖女』、1959年に初出を見たとの同作は

[異星人に推進された人類「育種」の究極目標が[くろぽち(・)ひとつよりなる親書の異星系への伝達の補助]であったとの内容を有している作品]

であり(後に続けての出典(Source)紹介の部65(3)で典拠を紹介すること、前もって言及しておく)、なおかつ、

[時間等曲率漏斗(Chrono-synclastic-infundibulumクロノ・シンクラスティック・インファンディブラム)と呼称される[空想上の時空間回廊]が作品上のキー概念のひとつとして描かれている作品]

となっている(:後に続けての出典(Source)紹介の部65(4)で典拠を紹介すること、前もって言及しておく)。

 加えて、

[(直近言及の)[時間等曲率漏斗]の終端部が「何故なのか」赤色巨星ベテルギウス(Betelgeuse)に設定されている作品]

ともなる(後に続けての出典(Source)紹介の部65(4)で典拠を紹介すること、前もって言及しておく))。

 追って細かくも原文引用なしながらも指し示すように[文献的事実]として上のような内容を有しているとの『タイタンの妖女』という作品だが、同作につき[以下の観点]から軽んじざるべきものであると問題視するところである。


(これよりどうしてそのようなことが述べられるのかの詳述をなすところとして『タイタンの妖女』という作品には次のような側面が伴う)

第一
(直近、言及しているところに見るように)
「異星人に推進された人類「育種」の究極目標が[くろぽち(・)ひとつよりなる親書の異星系への伝達の補助]であった」
という同作の粗筋にあってきがかりとなるところとして
[地球は[地球質量]から見てブラックホールに換算するとcm(センチメートル)単位のものにしかならない]
との言われようがなされている ――換言すれば、「地球をそうしたサイズに圧縮すればブラックホールができあがる」とされている―― とのことがある(:後の出典(Source)紹介の部65(3)の部で典拠を紹介する。につき、この段階では『だからどうしたんだ?何をばかばかしいこじつけを。』と思われよう向きも[まじめな読み手]の中にはおられると思うのであるが、続く段を読んでいただきたいものである)。

第二
[(つい先立っての段にて言及していたところとして)小説『タイタンの妖女』で重視されている時間等曲率漏斗(なるもの)の終点が赤色巨星ベテルギウスであったと設定付けられている]
とのこともが[ブラックホール]との絡みで不気味に映るとのこと「も」またある。
 知識を有していないとの向きから見れば[気まぐれ]を超えての意味合いでは[『タイタンの妖女』に対するベテルギウス関連の設定の付与]の理由が「ない」とも思われるところであろうが、
[ベテルギウスの赤色巨星としての終焉が「小説『タイタンの妖女』刊行より後の日 ―時期的先後関係が重要となるところにての[後の日]― にて現実世界にて導き出された知見より」「近々の」ブラックホール化であるとの見方が(人類に災厄をもたらしかねない[ガンマ線バースト]との現象に関わるところとして)目立って問題視されるに至っている]
とのことがあり、また、と同時に、
[『タイタンの妖女』にてベテルギウスを終点としていると(何故なのか)設定付けられている[時間等曲率漏斗]というものが[くろぽち(・)ひとつよりなる親書を他星系に届けるための人類の育種]と当該フィクションの中で「濃厚に」結びつけられている]
とのこと「も」があり、もって[相応の寓意性]を感じさせる、それがゆえ、[不気味に映る]と申し述べもするのである。
(:整理すれば、くろぽち(・)マークのみよりなる親書の伝達のための人類育種と[近々のブラックホール化を伴っての現象の発現可能性が(小説の刊行後にて)目立って問題視された天体](時間等曲率漏斗のゴールとしてのベテルギウスとが結びつけられていることにつき、(地球相当の質量をブラックホールに引き直すと[㎝メートル単位のブラックホール]が導出されるとの現代物理学にての指摘のされよう(先述)も加味して)、奇怪性が感じられると述べたいのである(お分かりだろうとは思うのだが、「『タイタンの妖女』刊行の折にはベテルギウスのブラックホール化が目立って問題視されるような事情(ガンマ線バーストという現象に関わる事情)が取り沙汰されていなかった ――時期的先後関係の問題も続いての段にて遺漏なくも解説試みる―― がゆえに奇怪である」とも述べているのである)。 につき、そうしたことらについては本稿の続いての段、出典(Source)紹介の部65(4)で典拠を紹介すること、前もって言及しておく。また、(詰め込み過ぎのきらいあるかとは思うのだが、そこを敢えて書くところとして)、作家ヴォネガットやりように関しては『タイタンの妖女』より後の作品らにあって「も」「時期的に不可解なる」言及がなされているとのこと、既に先述しているところともなる。すなわち、粒子加速器リスクに用語転用されたストレンジレット・リスクやそれ以前のポリウォーター事件と結びつく概念たる[アイスナイン]を「先覚的に」登場させている作品をヴォネガットはものしている」(1963『猫のゆりかご』)、「[粒子加速器]が[重力の怪物]と結びつくように隠喩的に匂わせての「先覚的」作品をヴォネガットはものしている」(1976『スラップスティック』)とのことらについて既に先述しているとのことがある ――「であるから、」『タイタンの妖女』にあって人類育種の究極的目的が[くろぽちひとつ(シングル・ドット)よりなる親書の送達であった]との設定が(「どうしてこういう粗筋が?」との塩梅で)採用されていることからして[意味性介在の可能性を言下に否定する]のは賢明なやりようではない(というより愚劣極まりないやりようである)と申し述べたいのである―― )

第三
「(上の第一、第二のことに加えて)カート・ヴォネガットの『タイタンの妖女』は同男由来の『タイムクエイク』(1997)という他小説と一緒くたに見た場合に[911の事件の前言をなしているが如く小説]に化けるようなものであるということ「も」ある」
とのことがある。
 その「911の事件の前言をなしているが如く小説に化ける」との側面が[偶然の賜物]ではないから「問題になる」と申し述べたきところとして、である(「911の事件の前言をなしている」などと述べると『何を奇矯なことを』と思う(あるいはそういうスタイルにて[情報処理]する)との人間が過半なるところか、とも当然に思うのだが、[奇矯なること]は[真実ではないこと]と同義ではない。そして、本稿はそうした[奇矯なること]がいかに相応のものとしてそこにあるのかの論拠を(容易に第三者が後追い出来るとのかたちにて)入念に摘示することに重きを置いてのものともなる)。

※上にての第一、第二、第三の点にあっての第三の点、

[『タイタンの妖女』がそれ以降のヴォネガット小説『タイムクエイク』と複合顧慮することで[911の事件の前言をなしているが如く小説]に化ける]

とはどういうことか。

 具体的典拠解説をなす前にそうも述べるところの理由につき「まずもって」の言及をここにてなしておく出典紹介は本稿のより後の段でなすとして「まずもって」の言及をここにてなしておく)。

 上記の三点の内の第一点目のこと ――『タイタンの妖女』では「異星人に推進された人類「育種」の究極目標が[くろぽち(・)ひとつよりなる親書の異星系への伝達の補助]であった」との粗筋が採用されているとのこと―― と関わるところとしてまずもって述べるが、 The Sirens of Titan(『タイタンの妖女』)という作品にあっては
[人類文明の操作をなしている存在の拠点]
が[土星の衛星タイタン]に置かれているとの設定が採用されている(:くろぽち(シングル・ドット)一つよりなる親書を異星系に送り届けようとした異星人の使節のスペースシップがそこにて故障したからであるなどとの設定が採用されつつ、である)。

 その土星の衛星タイタンには[三対の艶やかな美人たちの像](その立像が[サイレン]こと[妖女]に見立てられており、ザ・サイレンズ・オブ・タイタンとのかたちでの原著タイトルが付されている由来ともなる)らが据え置かれているとの設定が同作には採用されている(表記のことについては後に続けての出典(Source)紹介の部65(12)で小説そのものよりの原文引用とのかたちで典拠を紹介すること、前もって言及しておく)。

 そうした The Sirens of Titan((邦題)『タイタンの妖女』)の内容 ―タイトルに付されている妖女ら(サイレンら)の由来としての艶やかな女らの彫像が木星の衛星タイタンに据え置かれているとの内容― を意識してのものととれるのがカート・ヴォネガットの後の作品たるTimequake『タイムクエイク』という小説作品(『タイタンの妖女』刊行後、40年近く後に刊行された1997年初出の作品)である。

 何故、『タイムクエイク』が『タイタンの妖女』(の三対の妖女らの像)を意識したものととれるか、と述べれば、同作『タイムクエイク』では作中登場人物たる小説家が没にしたとの設定の
[[B-36の三姉妹]という作中「内」小説]
が登場するとのことがあるからである。につき、(フィクションの中でフィクションへの言及がなされるとの体裁がとられるわけだが)、『タイムクエイク』作中「内」小説たる[B-36の三姉妹]は字義通り三姉妹の物語であり、そのことが『タイタンの妖女』の[三人ワンセットの女の像]と結節するように見えるとのことがある。さらに述べれば、『タイムクエイク』の[時空間の異常構造]にまつわる作中設定が『タイタンの妖女』の[時空間の異常構造]にまつわる作中設定(時間等曲率漏斗にまつわる作中設定)と重なること「も」そうした心証を強めるとのことがある。そして、『タイムクエイク』という作品が作家ヴォネガットが自身の今までの作品らの設定を多く反映させている作品となっているとのことがあるために、そうした類似性を導き出すことに[何ら行き過ぎはない]とのことがある、

 以上のことを前提に述べるところして次のa.からd.のことら
[911の前言事象]
との兼ね合いで問題になる。

a.(まずはそれだけ述べれば『こじつけにすぎない』と受け取られようところからはじめるが)、『タイタンの妖女』は極めて目立つように作中冒頭部にて
「一時間ごとに太陽系は四万三千マイルずつヘラクレス座のM13球状星団へと近づいている――それなのに、進歩なんてものはないと主張する非順応者がまだなくならない」
との
[意味不明なる「暗号」がかった序言]
からはじまる作品となっている(序言としての同フレーズのために設けられた部が「何故なのか」不自然に別個に設けられている作品ともなる)。
 それにつき述べるが、911の事件が
ヘラクレスの冒険(殊に、の中の、11番目の冒険)およびそこにて登場してくる黄金の林檎
と「どうしてなのか」「なぜなのか」が問題となるところとして多層的に結びつくようになっているというのが長大なる本稿にて指し示さんとしていることの一つとなっている
(本稿にての出典(Source)紹介の部37から出典(Source)紹介の部37-5を包摂する部位はそのための一例紹介の部となる。尚、同じくものこと ――「どうしてなのか」「なぜなのか」が問題となるところとして2001年9月11日に発生した事件とヘラクレスの12功業(殊にその中の11功業)との間につながりがあるとのこと―― については本稿にての続いての段にても他例としてどういうことがあるのか事細かに具体例を挙げて解説をなす所存である)。

b.[ヘラクレス座のM13星団に地球が近付いている]との別個にて設けられている書き出し部ではじまる小説作品『ザ・サイレンズ・オブ・タイタン』こと『タイタンの妖女』に登場する艶やかな女らを象(かたど)った三対の像 ――それらの像が原著題名に見る[サイレンズ](妖女ら)に仮託されているとのこと、先述の像―― を想起させるとの作中「内」小説が『タイタンの妖女』刊行後40年近くを経て刊行されたヴォネガットの他小説『タイムクエイク』の中に認められる『B-36の三姉妹』であるとのこと、つい先立っての段にあって言及なした。
 そちら不自然性を感じさせるタイトルの『B-36の三姉妹』という作中「内」小説 ――『B-36の三姉妹』などというタイトルが「ぽっと出」で出てきた自然なるものと考える向きはあまりいないかと思う―― に見る[B-36]とは米国の爆撃機のことを指す(B-29で有名なボーイング社製の一連の爆撃機シリーズに包摂される機種となる)。
 その[B-36の三姉妹]に付されての[B-36]が(作中内小説『B-36の三姉妹』を登場させている)ヴォネガット小説作品『タイムクエイク』内で[B-29](東京大空襲で用いられ、また、原爆投下をなしたことでも有名な爆撃機)と多重的に結びつけられているとのことがある。 
 その点、「わざと」[B-36](原子炉搭載型飛行機[NB-36H]を含む合衆国ボーイング社製の通し番号付きの爆撃機シリーズのうちの一機種)と[B-29](核兵器を対人兵器として史上唯一使用したとの局面にて用いられた合衆国ボーイング社製の通し番号付きの爆撃機シリーズのうちの一機種)が結びつけられている節がある中でそれぞれ両機種 ――[B-36][B-29]―― の数字各桁を合算すると[9](3+6)と[11](2+9)が別個に出てくることすらもが計算されてそうなっている節がある。すなわち、[9][11]という数値に意識誘導するような側面がある。直下続けて述べるところのヴォネガット小説『タイムクエイク』の中に見受けられる特性からそうも述べられるようになっている(:それにつき、理由となるところを続けての段でさらに述べようとも『こじつけがましいfar-fetchedこと限りなし』と受け取られるところか、と思われもするようなところがある。しかし、この話には航空史にあってエポックメイキングなる一機種、B-36の亜種の[原子炉搭載型飛行機; Nuclear-powered aircraftたるNB-36Hと同文に航空史にあってエポックメイキングなる一機種とされている[原子炉搭載型飛行機]たるTu-119(ソ連製)との関係性が想起されるとのこと「も」ある ――いいだろうか。B-36と対応するような機体としてのTu-「11」「9」である。その一事からして[9](3+6)と[11](2+9)に意を向けんとすることを笑殺することは出来ぬことになろうか、とは思う。[B-29][B-36]の双方および[Tu-119]が[航空工学と核物理学(の兵器への応用)の観点で目立っての機種]であったとの共通項も関わっている中にての話として、である―― )。

c.先立っての段にて言及のように『タイタンの妖女』(1959年初出のヴォネガット作品)では[時空間の異常構造体](時空間のゲートとなってもいるChrono-synclastic-infundibulum時間等曲率漏斗)が取り上げられて[時空間の異常現象]が強調されているわけであるが、[B-36の姉妹]なる奇怪なるタイトルの作中内小説を[B-29]と露骨に結びつけて登場させている『タイムクエイク』(1997年初出のヴォネガット作品)にも[同様同文のこと]が当てはまり、それは[時間を過去に巻き戻しての追体験をさせるとの時空震動]こと[タイムクエイク]絡みのこととなる。
 小説『タイムクエイク』ではそのタイムクエイク(時間震動)の結果、作中人物らは皆、過去の出来事の強制的追体験をなすことになる ――そして、[二〇〇一年夏]にあってその追体験が振り返られる―― との作中設定が採用されている(いいだろうか。1959年初出の『タイタンの妖女』と作中内小説[B-36の姉妹][時空の乱れ]との観点で意図的に結びつけられている節がある『タイムクエイク』は1997年初出の小説であるにもかかわらず[2001年夏に向けての追体験]が重要な作中モチーフになっているのである)。
 さて、現実の世界にて
[二〇〇一年夏]
に起こったのは911の事件である(:日本における通念上の理解では2001年のかの事件が発生したとの[9月]は秋の頃となるわけだが(9月となれば時候の挨拶でも「新秋快適の候」といった筆の運びがなされるように[秋の頃]となるわけだが)、ヴォネガット故地の米国では6月から9月をして[夏]と見る風潮がある ――については細かきことだが、(手前が示したきことに関わるために)英文Wikipedia[Summer]項目よりの原文引用をなしての指し示しをここになしておく→(以下、英文Wikipediaよりの引用をなすとして) In the United States,summer is often fixed as the period from the solstice ( June 20 or 21,depending on the year ) to the fall equinox ( September 22 or 23,again depending on the year )「米国にて夏は夏至(6月20あるいは21日.年度に応じての異動あり)から秋分(9月22日または23日.同様に年度に応じての異動あり)の期間と特定される風がある」―― )。
 その「二〇〇一年夏の」事件 ――911の事件―― の後に現実の世界では相応の政治屋(「質的に碌な人間ではない」とよく言われているポリティカル・マフィアにして「911の事件の如きことが起こりうることを事前に知っていた」と諸方面で唱えられている政治屋/ワールド・トレード・センター警備会社にその人脈が関わっていたことが知られ、また、と同時に、サウジのビン・ラディン一門ともビジネスパートナーだったとのことがよく知られている ―吐き気を催す程に頭と人格の具合がよろしくはないとのアメリカ人の[標本]らが挙げられてもいるマイケル・ムーアのドキュメンタリー映画『華氏911』ですら取り上げられていることである― との政治屋にして「双子の」娘の父親でもあるとの政治屋/合衆国43代大統領たる政治屋)が率先して[湾岸戦争の再演]を煽り主導したとの歴史理解がなされているわけだが、その[湾岸戦争の再演]に遡ること、[第一次湾岸戦争]の勃発日時は
一九九一年一月一七日
となっている。
 対して、カート・ヴォネガットの小説『タイムクエイク』では「まずもって」[二〇〇一年夏] ―タイムクエイクに起因する追体験が振り返られるとの[二〇〇一年夏]― にて実演の[「焼きはまぐり」パーティ]に注意が向けられもし、次いで、その六か月前、二〇〇一年二月十三日から[一九九一年二月十七日]にかけての10年間の追体験を無理矢理なさしめるタイムクエイクが発生したことに対する振り返りがなされるなどとの「どういう意図でなのか」の不自然極まりない粗筋設定が採用されている(後に出典紹介も当然になす)。 一九九七年初出の小説にて何故、[二〇〇一年夏の焼きはまぐりパーティ]に注意を向けるとのやりようがなされているかも[不可解なるところ]と述べるべきところか、ともとらえられるが(「表向きの理由は、」当該作品に作中登場人物として登場する作家が作家保養施設で二〇〇一年夏に催される予定のパーティにゲスト出演しそのゲスト出演を念頭に本作をものしているからであるなどとの言及がなされていることに求められもする)、「より不可解なのは、」そうした二〇〇一年夏の焼きはまぐりパーティに対する注意喚起がなされつつもその半年程前を起点に発生するとされる時空間の変動による追体験ループにつき、
[ループ終端ポイントたる二〇〇一年二月一三日の十年前のループのスタートポイントが一九九一年二月一三日ではなく、「どういうわけなのか」、四日ずれて一九九一年二月一七日とされている

ことである。
 ここで着目すべきは
[一九九一年二月一七日](二〇〇一年夏の焼きはまぐりパーティにて振り返られることになった再現ループのスタートポイントの日付け)
というのが湾岸戦争の勃発日時たる[一九九一年一月一七日]と丁度一か月の差分をきたしての日付けであるとのことである。
 ここで911の事件(米国基準で見れば、「二〇〇一年「夏」の事件」)が契機となって大量破壊兵器の保持とテロ支援を口実に開始された征戦、二〇〇三年にて勃発を見た戦争、イラク戦争の別称は[第二次湾岸戦争]となっていることが想起されもする。
 従って、二〇〇一年夏に注意が向けられた後、二〇〇一年の二月から起こることになったタイムクエイクの結果、二〇〇一年二月一三日から一九九一年二月一七日(現実世界では丁度一か月間ほどずれて第一次湾岸戦争が実演されている)に至るまでの出来事の再演がなされるなどという筋立ての小説を作家に書かしめていた力学として[前言をなす]とのものが介在していた「とも」想起させられもする(:同じくものことについては単線的に見るべきことでないといった性質のことでもある。その点、[ヘラクレス座への接近に注意を向けての冒頭文]からはじまる『タイタンの妖女』(1959)の原著タイトル The Sirens of Titanに見る妖女(サイレン)ら三人一対の存在と結びつく作品と解される[『タイムクエイク』(内作中小説『B-36の三姉』)]にあって[B-36]と[B-29]とが「わざと関係付けさせられている」といった記載が当該作品(『タイムクエイク』)にて見受けられる中、そのことより[Tu-119]との結びつきを観念させもするものであるとのことがあり(上のb.の段にて述べていることだが、続いての出典紹介部にてそういうことが述べられることを示すべくもの具体的典拠も無論挙げることとする)、また、と同時に下のd.のようなことも顧慮する必要があるとのことである)。

d.小説『タイムクエイク』では上のc.にて言及した日付表記上の問題と結びつくような形で[9]や[11](や[12])との数値を想起させる描写がなされているとのこともがある。

 以上が委細(典拠となるところ)の解説をこれより後の段にあって言及することとした、

[『タイタンの妖女』がそれ以降のヴォネガット小説『タイムクエイク』と複合顧慮することで[911の事件の前言をなしているが如く小説]に化ける]

とのことの概要である。


 上にて『タイタンの妖女』が軽んじられるものではないと述べるところの三つの理由として次のことらを挙げもした。


第一
[異星人に推進された人類「育種」の究極目標が[くろぽち(・)ひとつよりなる親書の異星系への伝達の補助]であった]
という『タイタンの妖女』の粗筋にあって気がかりとなるところとして[地球は[地球質量]から見てブラックホールに換算するとcm(センチメートル)単位のものにしかならない]との言われようがなされている ――換言すれば、「地球をそうしたサイズに圧縮すればブラックホールができあがる」とされている―― とのことがある。

第二
[小説『タイタンの妖女』で重視されている時間等曲率漏斗(なるもの)の終点が赤色巨星ベテルギウスであったと設定付けられている]
とのことが[ブラックホール]との絡みで不気味に映るとのこと「も」またある。
 同点については
[ベテルギウスの赤色巨星としての終焉が「小説『タイタンの妖女』刊行より後の日 ―時期的先後関係が重要となるところにての[後の日]― にて現実世界にて導き出された知見より」「近々の」ブラックホール化であるとの見方が(人類に災厄をもたらしかねない[ガンマ線バースト]との現象に関わるところとして)「目立って」問題視されるに至っている]
とのことがあり、また、と同時に、
[『タイタンの妖女』にてベテルギウスを終点としていると(何故なのか)設定付けられている[時間等曲率漏斗]というものが[くろぽち(・)ひとつよりなる親書を他星系に届けるための人類の育種]と当該フィクションの中で結びつけられている]
とのこと「も」があり、もって、(ベテルギウスの作中設定への採用からして)不気味に映るとのことがある(:整理すれば、[くろぽち(・)マークのみよりなる親書の伝達のための人類育種]と[近々のブラックホール化が(小説の刊行後にて)「目立つかたちで」可能性呈示されだした天体](時間等曲率漏斗のゴールとしてのベテルギウス)とが結びつけられていることにつき、(地球相当の質量をブラックホールに引き直すと[㎝メートル単位のブラックホール]が導出されるとの現代物理学にての指摘のされよう(先述)も加味し)、奇怪性を感じさせられるとのことである)

第三
 「カート・ヴォネガットの『タイタンの妖女』は同男由来の『タイムクエイク』(1997)という他小説と一緒くたに見た場合に911の前言小説に化けるようなものであるということもある」(委細解説に先立って上にてその内容につきまずもっての言及をなしたことともなる)


 以上、第一から第三の点につき、「多少」、というより、「かなり」細かく言及しての出典紹介を以下なすこととする(また、その出典紹介部、「延々と」続けるとのものともなるが、「出典紹介を重んじている(というより出典を紹介することが目的となっている)本稿なればこそ」との筆者考えに基づきそうもしている)。

 上記[第一の点]に関わるところとして

[小説『タイタンの妖女』にあって[異星人に推進された人類「育種」の究極目標が[くろぽち(・)ひとつよりなる親書の異星系への伝達の補助]であった]との設定が採用されている]
[ブラックホールというものは地球をそれに圧縮させても1cm単位のものにすぎないとのものである]

とのことにまつわる出典紹介をなす。


| 出典(Source)紹介の部65(3) |

 ここ出典(Source)紹介の部65(3)にあっては

[ヴォネガット小説『タイタンの妖女』の異星文明成員による人類育成の究極目標が[クロポチ・マークひとつよりなる親書の送付]にあったなどと描写されていること]

および

[地球をまるごとブラックホールに圧縮しても半径1センチ程度のものにしかならないとされていること]

についての典拠を挙げることとする。

 まずもって、目に付くところ、オンライン上より即時に確認できるようになっているところとしての和文ウィキペディア[タイタンの妖女]項目にあっての現行にての記載内容よりの引用をなすこととする。

(直下、和文ウィキペディア[タイタンの妖女]項目にあっての現行記載内容よりの引用をなすとして)

トラルファマドール星人の探検者、サロは、実は何千年も前にトラルファマドール星から遠く離れた銀河へのメッセージを届けるために作られたロボットで、その宇宙船は「そうなろうとする万有意志」( Universal Will to Become,UWTB )で推進する。
サロは、宇宙船の小さな部品が壊れたため、太陽系タイタンで足止めされている。彼はトラルファマドール星に助けを求め、仲間のトラルファマドール星人は、地球人類の文明が交換部品を製造することができるように、人類の歴史を操作する。ストーンヘンジや万里の長城やクレムリンはすべて、トラルファマドール星人の幾何学的な言語で、彼らの進捗状況をサロに知らせるためのメッセージである交換部品はひとつの角が丸められ、二つの小穴があけられた小さな金属片だと分かる。それを届けるために人間の歴史が操作されてしまったトラルファマドール星のメッセージは、点がひとつ。トラルファマドール語で「よろしく」という意味だった

(引用部はここまでとする)

 上にては

[「点がひとつ」のトラルファマドール星のメッセージを届ける(より正確には[「点がひとつ」のトラルファマドール星のメッセージを届ける使節のスペースシップを動かしめるための交換部品を用意させる])ためだけに人類の歴史が操作されてきた。そして、ストーンヘンジ・万里の長城・クレムリンらは幾何学的な方式で使節のための代替部品確保のためのオペレーションの進捗状況を知らせるためのメッセージであった]

との紹介(作品解説)がなされている。

 次いで、同じくものことにつき、現行、多くの書店に並んでいる小説『タイタンの妖女』そのものよりの引用をなす。

(直下、邦訳版『タイタンの妖女』(現行書店にて流通を見ている早川書房ハヤカワ文庫版、重版にして第5刷のもの)にての420ページよりの引用をなすとして)

 その不快な話とは、こういうことだ――これまであらゆる地球人がやったことは、十五万光年むこうの惑星に住む生物たちによって、歪められていた。その惑星の名はトラルファマドールという。トラファマドール星人がどんなふうにわれわれを操ったのか、わたしは知らない。だが、どんな目的でわれわれを操ったのかは知っている。彼らは、このタイタンに不時着したトラルファマドール星人の使者のところへ、われわれに交換部品を届けさせる目的で、われわれを操ったのだ

(訳書よりの引用部はここまでとする ―※― )

(※尚、表記引用部のオンライン上より確認できる(ここにての引用テキストでもって検索をなすなどすれば確認できる)との原著表記は( The Sirens of Titanにての chapter twelve THE GENTLEMAN FROM TRALFAMADOREの部より引用するところとして) Everything that every Earthling has ever done has been warped by creatures on a planet one-hundred-and-fifty thousand light years away. The name of the planet is Tralfamadore. "How the Tralfamadorians controlled us, I don't know. But I know to what end they controlled us. They controlled us in such a way as to make us deliver a replacement part to a Tralfamadorian messenger who was grounded right here on Titan . (オンライン上より文言確認できるとの原著よりの引用部はここまでとする)とのものとなる―― )

 さらに幅広くもの書店に並んでいる小説『タイタンの妖女』(早川書房ハヤカワ文庫版、重版にして第5刷のもの)よりの原文引用なしつつもの出典紹介を続けることとする。

(直下、邦訳版『タイタンの妖女』(現行書店にて流通を見ている早川書房ハヤカワ文庫版、重版にして第5刷のもの)にての426ページよりの引用をなすとして)

わたしが五十万年地球年近くも持ち歩いていたメッセージ――そして、もう千八百万年も持ちつづけるはずになっていたメッセージが、どんなものか知りたいかね?サロは吸盤になった足でアルミの薄板を上にかざした。「点が一つ」とサロはいった。たった一つのポツさ」とサロはいった。「ポツひとつの意味をトラルファマドール語に翻訳すると」とサロはいった。「それは――よろしく、という意味なんだ

(訳書よりの引用部はここまでとする ―※― )

(※1尚、表記引用部のオンライン上より確認できる(ここにての引用テキストでもって検索をなすなどすれば確認できる)との原著表記は( The Sirens of Titanにての chapter twelve THE GENTLEMAN FROM TRALFAMADOREの部より引用するところとして) Would you like to know how I have been used, how my life has been wasted?" he said. "Would you like to know what the message is that I have been carrying for almost half a million Earthling years ― the message I am supposed to carry for eighteen million more years?" He held out the square of aluminum in a cupped foot. "A dot," he said. "A single dot," he said. "The meaning of a dot in Tralfamadorian," said Old Salo, " is ― "Greetings." (オンライン上より文言確認できるとの原著よりの引用部はここまでとする)とのものとなる)

(※2ちなみに、上の訳書および原著よりの原文引用部だが、先に引用をなした現行の和文ウィキペディア[タイタンの妖女]解説項目に見る「タイタンにて足止めさせられているトラファマドールの使者の製造年が何千年も前である」との「現行の」書かれようと平仄が合わないとのものでもある。原文引用をなしている小説本体では(同じくも原文引用をなしているとの現行の和文ウィキペディア記述とは異なり)トラファマドールの使者の製造年は「少なくとも50万年前に遡る」との書かれようがなされている( Would you like to know how I have been used, how my life has been wasted?" he said. "Would you like to know what the message is that I have been carrying for almost half a million Earthling years ― the message I am supposed to carry for eighteen million more years?"「わたしが五十万年地球年近くも持ち歩いていたメッセージ――そして、もう千八百万年も持ちつづけるはずになっていたメッセージが、どんなものか知りたいかね?」と表記されているとおり)。であるから、本稿執筆「現時点での」和文ウィキペディア記述は誤記を含んでいると解されているも一応、付記しておく))

 ここまでにて先に表記した三点のことのうちの第一の点、すなわち、

第一.[「異星人に推進された人類「育種」の究極目標が[くろぽち(・)ひとつよりなる親書の異星系への伝達の補助]であった」という『タイタンの妖女』粗筋にあって気がかりとなるところとして[地球は[地球質量]から見てブラックホールに換算するとcm(センチメートル)単位のものにしかならない]との言われようがなされている ――換言すれば、「地球をそうしたサイズに圧縮すればブラックホールができあがる」とされている―― とのことがある]

との点にあっての、

[『タイタンの妖女』は「異星人に推進された人類「育種」の究極目標が[くろぽち(・)ひとつよりなる親書の異星系への伝達の補助]であった」という粗筋を有した作品である]

とのことの典拠を指し示した。

 続いて同じくもの[第一の点]に関わるところ、

[地球の質量をブラックホール化するとcm(センチメートル)単位のブラックホールにしかならないとされている]

とのことについての出典を挙げることとする。

 手前が捕捉・手元に置いている資料より手短かなかたちでの抜粋をなすこととするが、

[ Black Holes, Extra Dimensions & the LHC ]

とのそのタイトル名称で検索エンジンを動かすことで同定・捕捉できる高エネルギー物理学関連の勉強会資料、[ロンドン大学クイーンメアリー]と[アトラス実験グループ]のロゴが表紙部に刻まれている資料の5と振られたページにて

For Earth rs= 1cm

と表記されている(地球相当質量のRs(シュヴァルツシルト半径)は1cmであると表記されている)ところからして同じくものこと ――[地球の質量をブラックホール化するとcm(センチメートル)単位のブラックホールにしかならないとされていること]―― の出典となろうか、と思う。

 同じくもの点については下にての図解部と続けて付しての解説をご覧戴きたい。

 上掲図にて示している式はよく知られているところのものとなり(筆者は門外漢だが物理学を専攻する者らには[常識]とされているぐらいに通用性高き式であるとも聞き及んでいる)、rs Schwarzschild radiusこと[シュヴァルツシルト半径](と呼称されるもの)、cことラテン語にての速さを意味するceleritasが[光速]、Gが Gravitational Constant、すなわち、(重力相互作用の強さを示す)お定まりの[重力定数]、MがMassすなわち[質量]を指す。

 同式の意味するところは ―筆者のような門外漢にも労せずに把握できるようなところとして―
[(光速の二乗たるc2と重力定数Gが式の不変要素として固定化している中)特定質量(MassことM)を外挿した際にシュヴァルツシルト半径、すなわち、ブラックホールの半径はどのくらいになるか]
換言すれば、
[特定の質量をいかほどのサイズにまで圧縮すればブラックホールになるのか]
とのものである。

 そして、上の式でRs ―ブラックホールの半径たるシュヴァルツシルト・レイディアス― が9mm(およそ1cmとしてもよかろう)になるのが地球質量を外挿した場合とのことがよく知られており、その意味するところは地球ほどの質量をもったものを半径9mmまで圧縮すれば、ブラックホールができあがるということである(地球はブラックホールとすれば半径0.9ミリメートルのそれになるとのことである ――につき、上掲図では読み手の理解に資するか、と地球をブラックホール化させた際の[ほぼ実寸大の黒い円]を描画しておいた―― )。

 などと述べても、筆者のことを信用したくないとの向きらの[納得]を求めるのは難しいか、と思う。

 であるから、極めて目につくところとしてオンライン上にて見受けられる英文Wikipedia[ Schwarzschild radius ]項目にあっての次のような「現行にての」記載内容 ――ウィキペディアは編集によって記載内容が有為転変する媒体であるため、そちら内容の残置は保証しないが、とにかくも、の「現行にての」記載内容―― を引いておくこととする。

(直下、英文Wikipedia[ Schwarzschild radius ]項目の現行にての記載内容よりの掻い摘まんでの引用をなすとして)

The Schwarzschild radius (sometimes historically referred to as the gravitational radius) is the radius of a sphere such that, if all the mass of an object is compressed within that sphere, the escape speed from the surface of the sphere would equal the speed of light.[ . . . ]the value of r making this term singular has come to be known as the Schwarzschild radius. The physical significance of this singularity, and whether this singularity could ever occur in nature, was debated for many decades; a general acceptance of the possibility of a black hole did not occur until the second half of the 20th century.[ . . . ] Accordingly, the Sun has a Schwarzschild radius of approximately 3.0 km (1.9 mi) while the Earth's is only about 9.0 mm, the size of a peanut.

(補ってもの訳をなすとして)
「[シュヴァルツシルト半径(歴史的にはしばしばもってグラビテーショナル・レイディウスと呼ばれてきたもの)]

[そちらを半径とする円の内側に物体(考察対象となる物体)の全質量が圧縮された際、(円内部よりの)[脱出速度]が[光速]と等しくなるとの円の半径]
となる。
・・・(中略)・・・
[シンギュラーsingular](訳注:英文意味合いを表せば、 beyond from the usual or expected result、[従前法則が破綻するとの意味での特異性を呈する]との形容詞)という語法の所以ともなる(式にての)[r](あるいは[rs])は[シュヴァルツシルト半径]として知られるものの値となる。
 この式にての
[シンギュラリティ](訳注:従前の値がその範囲内に入ってしまうと従前適用されていた法則が破綻するとのポイントとしての特異性の体現ポイント;ブラックホール化かそうはならないかを決するポイント)
にあっての物理的重要性及びそうした[シンギュラリティ](従前適用されてきた法則が破綻するポイントとしての特異性体現ポイント)が自然界にて果たして生じうるのかは何十年も議論の的となっていたことである。すなわち、(rsの領域内部に質量が圧縮された際の)[ブラックホール](の存在)を可能性論として認容するとの一般的思潮は20世紀後半まで生じることはなかった(訳注:本稿にての後の段でも典拠に依拠して解説することとなるが、相対性理論を生み出した男として知られるアインシュタインをはじめ多くの科学者らがブラックホール「的なる」ものの存在を認容していなかった、それ(ブラックホール)が認容される状況になるまでにはかなりの時間が費やされたという科学史にまつわる背景があって(ここでの引いているような)表記がなされているのであると解される)。
・・・(中略)・・・
 同式にもとづけば、地球のシュヴァルツシルト半径が9mm、ピーナッツ程度のそれであるのに対して太陽(に相当する質量)のシュヴァルツシルト半径は3km(1.9マイル相当)となる

(訳を付しての引用部はここまでとする)

 以上記載したように地球質量に対するシュヴァルツシルト半径は0.9mm(およそ1cm)、地球を(どうやって圧縮するのかは別問題として)圧縮してブラックホール化すると半径0.9mmのブラックホールができあがるとされていることを紹介した。尚、同じくものことについては、[地球、0.9mm(1cm)、ブラックホール]などと検索エンジンに入力して表示されてくるとの専門の向きらの手になるまともな媒体(相応のものばかりが「どういうわけなのか」表示されてくるとのネット上にあってながらものまともな媒体 ―英文媒体の方が望ましかろう― )を確認いただけるであろうから、疑わしきにあってはそれら媒体を確認されたい)

出典(Source)紹介の部65(3)はここまでとする)


 直前直近の出典紹介部でもってして『タイタンの妖女』との作品について問題としもしている点にあっての、

第一
[「異星人に推進された人類「育種」の究極目標が[くろぽち(・)ひとつよりなる親書の異星系への伝達の補助]であった」というカート・ヴォネガット小説『タイタンの妖女』(1959)粗筋にあって気がかりとなるところとして[地球は[地球質量]から見てブラックホールに換算するとcm(センチメートル)単位のものにしかならない]との言われようがなされている ――換言すれば、「地球をそうしたサイズに圧縮すればブラックホールができあがる」とされている―― とのことがある]

とのことの出典紹介をなしたとして、次いで、先述の(問題としもしている点にあっての)三点のことのうちの[第二の点]たる、

第二
[小説『タイタンの妖女』で重視されている時間等曲率漏斗の終点が赤色巨星ベテルギウスであったと設定付けられている]
とのことが[ブラックホール]との絡みで不気味に映るとのこと「も」またある。
 同点については
[ベテルギウスの赤色巨星としての終焉が「小説『タイタンの妖女』刊行より後の日 ―時期的先後関係が重要となるところにての[後の日]― にて現実世界にて導き出された知見より」「近々の」ブラックホール化であるとの見方が(人類に災厄をもたらしかねない[ガンマ線バースト]との現象に関わるところとして)「目立って」問題視されるに至っている]
とのことがあり、また、と同時に、
[『タイタンの妖女』にてベテルギウスを終点としていると(何故なのか)設定付けられている[時間等曲率漏斗]というものが[くろぽち(・)ひとつよりなる親書を他星系に届けるための人類の育種]と当該フィクションの中で結びつけられている]
とのこと「も」があり、もって、(ベテルギウスの作中設定への採用からして)不気味に映るとのことがある(:整理すれば、[くろぽち(・)マークのみよりなる親書の伝達のための人類育種]と[近々のブラックホール化が(小説の刊行後にて)「目立つかたちで」可能性呈示されだした天体](時間等曲率漏斗のゴールとしてのベテルギウス)とが結びつけられていることにつき、(地球相当の質量をブラックホールに引き直すと[㎝メートル単位のブラックホール]が導出されるとの現代物理学にての指摘のされよう(先述)も加味し)、奇怪性を感じさせられるとのことである)

との出典を「要素毎に分解しながら」挙げることとする。


| 出典(Source)紹介の部65(4) |

 ここ出典(Source)紹介の部65(4)にあっては、

[小説『タイタンの妖女』には終点ベテルギウスとなる[時間等曲率漏斗](Chrono synclastic infundibulumクロノ・シンクラスティック・インファンディブラム)なるものが登場する]
ベテルギウスを終点とする[時間等曲率漏斗]に入って超人となった『タイタンの妖女』登場人物が[黒ぽち(シングル・ドット)ひとつよりなる親書を送達するための人類育種のプラン]のために利用されている]
ベテルギウスはガンマ線バーストの発生によって地球圏に甚大な被害を及ぼしつつものブラックホール化が取り沙汰されるように至った天体として知られるが、そもそもガンマ線バースト現象が発見されたのは小説『タイタンの妖女』原著刊行時点(1959年)より後のことであり、したがって、作家がその伝でベテルギウスのことを意識していたとは(普通には)考えられないようになっている

とのことについての出典を挙げる。

 まずもって現行、幅広くもの国内書店書架にて見受けられる The Sirens of Titan訳書『タイタンの妖女』よりの引用をなす。

(直下、邦訳版『タイタンの妖女』(現行書店にて流通を見ている早川書房ハヤカワ文庫版、筆者手元にある重版にして第5刷のもの)にての19ページから20ページよりの原文引用をなすとして)

かつてウィンストン・ナイルズ・ラムフォードは、火星から二日の距離にある、星図に出ていない時間等曲率漏斗のまっただなかへ、自家用宇宙船でとびこんでしまったのである。彼と行をともにしたのは、一頭の愛犬だけだった。現在、ウィンストン・ナイルズ・ラムフォードとその愛犬カザックは、波動現象として存在している――その起点を太陽内部に、そしてその終点をベテルギウス星に持つ歪んだらせんの内部で、脈動をつづけているらしい。地球はまもなくそのらせんと交差するところなのだ。

(訳書よりの引用部はここまでとする ―※― )

(※尚、表記引用部のオンライン上より確認できる(ここにての引用テキストでもって検索をなすなどすれば確認できる)との原著表記は( The Sirens of Titanにての CHAPTER ONE BETWEEN TIMID AND TIMBUKTUの部より引用するところとして) Winston Niles Rumfoord had run his private space ship right into the heart of an uncharted chrono-synclastic infundibulum two days out of Mars. Only his dog had been along. Now Winston Niles Rumfoord and his dog Kazak existed as wave phenomena ― apparently pulsing in a distorted spiral with its origin in the Sun and its terminal in Betelgeuse. (オンライン上より文言確認できるとの原著よりの引用部はここまでとする)とのものとなる)

 直上引用部では

[『タイタンの妖女』の主要登場人物のナイルズ・ラムフォード( Winston Niles Rumfoord )という男が終点をベテルギウスに持つ螺旋構造呈しての時間等曲率漏斗に突入して[波動存在]となっている( existed as wave phenomena )]

との描写がなされているわけだが、そうして存在が不確かになった同ナイルズ・ラムフォードが作中にてタイタンにて足止めを食らっている機械化存在としての異星人(サロというキャラクター)の背後にある思惑を受けて(それが[人類育種の究極目標]となっていること、出典(Source)紹介の部65(3)にて先述の)[宇宙船代替部品をタイタン滞在の故障宇宙船に届けるとの目的]達成のために利用されていたというのが『タイタンの妖女』の主軸としての内容ともなっている(すなわち、ここでの指し示しポイントにあっての第二の点、[『タイタンの妖女』にてベテルギウスを終点としていると(何故なのか)設定付けられている[時間等曲率漏斗]というものが[くろぽち(・)ひとつよりなる親書を他星系に届けるための人類の育種]と当該フィクションの中で結びつけられている]とのことがある)。

 上にて表記のこと ―赤色巨星ベテルギウスを終点とする時間等曲率漏斗に入って波動存在となったウィンストン・ナイルズ・ラムフォードがタイタン逗留の異星人(にして機械生命体たる)サロに利用されているとのこと― の出典を挙げておく。

(直下、邦訳版『タイタンの妖女』(現行書店にて流通を見ている早川書房ハヤカワ文庫版、筆者手元にある重版にして第5刷のもの)にての402ページから403ページよりの引用をなすとして)

「ラムファードさん――」とサロはいいなおした。「あなたは、わたしがあなたをなにかに利用したと思っているのかね?」
「きみだとは思っていない」とラムフォード。「きみのだいじなトラルファマドール星にいる、きみのお仲間の機械どものしわざだ」
「フム。あなたは――そのつまり――自分が利用されたと思っているのかね、スキップ?」
「トラルファマドール星人は」とラムファードは苦々しげにいった。「太陽系に手を伸ばし、わたしを選び、そして手ごろなジャガイモの皮むき器のようにわたしを使ったんだ!」
「もしそのことが未来に見えていたのなら」とサロは悲しげに聞いた。「どうしていままでそれを一言もいわなかったんだ?」
「だれだって、自分が利用されているとは思いたくない。自分でもそう認めるのを、最後の最後まで遅らせようとするものだよ」ラムファードは歪んだ微笑をうかべた。「こういうとたぶんきみは驚くだろうが、わたしにも一つのプライドがある。愚かな、まちがったプライドかもしれないが、自分なりの理由で自分なりの決断をくだすことへのプライドだ」
「いや、驚かない」とサロ。
「ほう?」ラムファードは厭味たっぷりにいった。「そういう微妙な心理は、機械にはちょっと把握しにくいだろうと思ったんだがな」
 これはまさしく、ふたりの関係における最低点だった。

(訳書よりの引用部はここまでとする ―※― )

(※尚、表記引用部のオンライン上より確認できる(ここにての引用テキストでもって検索をなすなどすれば確認できる)との原著表記は( The Sirens of Titanにての CHAPTER ONE BETWEEN TIMID AND TIMBUKTUの部より引用するところとして) "Not you," said Rumfoord. "Your fellow machines back on your precious Tralfamadore." / "Um," said Salo. "You ― you think you ― you've been used, Skip?" / "Tralfamadore," said Rumfoord bitterly, "reached into the Solar System, picked me up, and used me like a handy-dandy potato peeler!" / "If you could see this in the future," said Salo miserably, "why didn't you mention it before?" / "Nobody likes to think he's being used," said Rumfoord. "He'll put off admitting it to himself until the last possible instant.", He smiled crookedly. "It may surprise you to- learn that I take a certain pride, no matter how foolishly mistaken that pride may be, in making my own decisions for my own reasons." / "I'm not surprised," said Salo. / "Oh?" said Rumfoord unpleasantly. "I should have thought it was too subtle an attitude for a machine to grasp." / This, surely, was the low point in their relationship. (オンライン上より文言確認できるとの原著よりの引用部はここまでとする)とのものとなる)

 これにて『タイタンの妖女』における、

[終点をベテルギウスに置く時間等曲率漏斗(と結びつくナイルズ・ラムファードというキャラクター)が[人類育種の究極目標 ――くろぽちひとつよりなる親書を他星系に届けるための座礁宇宙船に対する代替部品の供給―― に利用されていた存在である]

との設定が採用されていることにまつわる出典紹介とした。

 続けて、同じくもの[第二の点]にあっての、

[小説『タイタンの妖女』で重視されている時間等曲率漏斗の終点が赤色巨星ベテルギウスであったと設定付けられている]
とのことが[ブラックホール]との絡みで不気味に映るとのこと「も」またある。
 同点については
ベテルギウスの赤色巨星としての終焉が「小説『タイタンの妖女』刊行より後の日 ―時期的先後関係が重要となるところにての[後の日]― にて現実世界にて導き出された知見より」「近々の」ブラックホール化であるとの見方が(人類に災厄をもたらしかねない[ガンマ線バースト]との現象に関わるところとして)「目立って」問題視されるに至っている
とのことがあり、(また、と同時に、[『タイタンの妖女』にてベテルギウスを終点としていると(何故なのか)設定付けられている[時間等曲率漏斗]というものが[くろぽち(・)ひとつよりなる親書を他星系に届けるための人類の育種]と当該フィクションの中で結びつけられている]とのこと「も」があり)、もって、(ベテルギウスの作中設定採用とのことからして)不気味に映るとのことがある。

とのことに関する出典紹介を続ける。

 それでは小説『タイタンの妖女』に描かれる[時間等曲率漏斗(Chrono synclastic infundibulumクロノ・シンクラスティック・インファンディブラム)]の終点ベテルギウスが「近々にて」ブラックホール化を見るとの可能性が[人類に及びうるとの災厄]との兼ね合いで現実世界にて(「であるから」重要なることとして小説刊行「後」にあって)目立って指摘されだしたことの出典を挙げることとする。

(直下、和文ウィキペディア[ベテルギウス]項目にての[ベテルギウスの未来]の小節にての「現行にての」記載内容 ―これより有為転変を見る可能性があるも、の「現行にての」記載内容― よりの原文引用を直下なすとして)

ベテルギウスは、地球周辺で近い将来II型超新星爆発を起こす赤色超巨星の1つに挙げられている。ベテルギウスは質量が太陽の約20倍もあり、かつ脈動変光するほど赤色超巨星としては相当不安定な状態にあるとされる。
・・・(中略)・・・
ベテルギウスが超新星爆発を起こした際には
地球にも何らかの影響が出る
と言われている。研究者の中には、地球から距離が離れすぎているために(地球からは640光年も離れている)ガンマ線(ガンマ線バースト)の威力は弱まり、オゾン層が少し傷つく程度で惑星および生命体への影響は小さいとの予測もある。が、超新星爆発の際のガンマ線流出については近年では指向性があることが指摘されており、偶然地球方向に向いて爆発した際には地球に対して生命の存亡に関わるほどの多大なる影響が生じると唱える者もいる
・・・(中略)・・・
なお、超新星爆発した際の明るさについてSN1054と同規模の爆発と仮定すると、地球からベテルギウスまでの距離は、かに星雲までの距離のほぼ1/10であるため・・・(中略)・・・明るさとなる。これは半月よりも明るく、それが点光源で輝くことになる。その後は中性子星またはブラックホールへと進化すると考えられている

(引用部はここまでとする.尚、付言しておくが、「ベテルギウスの超新星爆発の変移については、ブラックホール化よりも中性子星化する可能性の方が強い」との意見もある)

 その点、ベテルギウスが「近々」それを起こすと目される旨、上にて記載されている[ガンマ線バースト]は[ブラックホール化とワンセットたりうる]と(直近引用部の中それ自体でも)記述されているものだが、カート・ヴォネガットが The Sirens of Titan『タイタンの妖女』(1959)をものした折には

ガンマ線バースト

という現象がそもそもいまだ発見されておらずその

ブラックホール化(ないしは[よりありうる]ところでもあるとされる中性子星化)とワンセットに地球にも災厄をもたらしかねないガンマ線バースト]

との兼ね合いでベテルギウスが注目されるとのことはヴォネガット小説執筆往時にては「なかった」と解される(であるから、上にても言及しているようにヴォネガットが『タイタンの妖女』(1959)を執筆した折にはベテルギウスのことが[地球に災厄をもたらしかねないとされるガンマ線バーストおよびその帰結としての「近々の」ブラックホール化]との兼ね合いで取り沙汰されることはなかったと解されるようになっており、といった中でなお、「先覚的に」黒ポチひとつよりなる親書の送達のための手段と関わる筋立ての中でベテルギウスのことを強調するように持ち出していることの恣意性の有無が問題になる、と述べるのである ――※ただし、誤解を避けるために申し述べておくが、ベテルギウスが超新星爆発を起こしてブラックホール化ないし中性子星化することまでは1950年代末葉にも想起されていた[可能性]がある(筆者はその伝での先覚性の有無について「も」精査する必要があると考えているわけだが)。 ベテルギウスの超新星爆発、および、それに次ぐブラックホール「的なる」ものへの変化が50年代末葉(すなわち『タイタンの妖女』刊行時期)から観念されていたと考えられるところの理由の第一[超新星爆発という現象が観察されるに至ったのはかなり前からである]とされているとのことがある(英文Wikipedia[ History of supernova observation ]項目などを参照されるのもよかろう。同項目にはスーパーノヴァとの言葉が生み出されたのが一九三一年であるとのことや超新星爆発の観測史( Observation history )に対する解説がなされており、その細かき観測挙動が往古に遡ることなどが解説されている)。 赤色巨星ベテルギウスのブラックホール化が50年代に観念されていたようにも受け取れるところの理由の第二。恒星が[重力崩壊]を起こしてブラックホール「的なる」ものになるとのことは1950年代からして一部識者に提唱・知られるに至っていたことであるとされるわけだが(ブラックホール理論の深化にまつわる史的経緯については本稿の後の段でも言及をなす)、の絡みで、その[重力崩壊]が[超新星爆発]に起因するところとして生じるとのことまで、そして、赤色巨星ベテルギウスの未来が超新星爆発にあるとのことまで1950年代からして一部識者に把握されていた可能性「も」ある(ガンマ線バーストなる現象の地球圏到達の可能性にまつわる後にての知見はなくとも、である)。であるからヴォネガットのような作家からして[ベテルギウスのようなもの]の未来を超新星爆発、そして、それに続くブラックホール的なるものへの変化であると考えることができた可能性もあるか、と(筆者自身、その可能性にまつわる精査がいまひとつ及んでいないところなのだが)見もするのである。だが、「とにかくも問題となるのは、」ベテルギウスの超新星爆発が[ガンマ線バースト]という現象を伴い、かつ、そのガンマ線バーストがゆえに「地球にまで」災厄をもたらすことになると考えられるようになったのは、すなわち、ベテルギウスの未来がガンマ線バーストの地球圏到来の可能性との絡みで目立って着目されるようになったのは明らかに『タイタンの妖女』の刊行後であると言い切れるとのことである)―― )。

 以上のことにつき、目に付くところの和文ウィキペディア[ガンマ線バースト]項目よりの引用をなしておくこととする。

(直下、和文ウィキペディア[ガンマ線バースト]項目にての現行にあっての前半部記載よりの引用をなすとして)

超大質量の恒星が一生を終える時に極超新星となって爆発し、これによってブラックホールが形成され、バーストが起こるとされる。しかし天体物理学界ではガンマ線バーストの詳細な発生機構について合意は得られていない。・・・(中略)・・・ガンマ線バーストは1960年代終わりにアメリカの核実験監視衛星ヴェラによって発見された。・・・(中略)・・・1973年にアメリカのロスアラモス国立研究所の研究者が、この衛星のデータから、これらのバーストが太陽系外の宇宙からやってきていることを突き止めた

(引用部はここまでとする)

 以上の記述に一例見るように[ガンマ線バースト現象]が発見されたのは『タイタンの妖女』が刊行されてよりかなり後のことであると広くも説明がなされている ――※広くも同じくもの説明がなされている中で即時即刻確認できるところに強みがあるものとしての英文Wikipedia、の中の、[ガンマ線バースト発見・観測史]のみを扱っている項目としての[ History of gamma-ray burst research ]項目にも1967年に米国軍事衛星Velaによってはじめてガンマ線バースト研究の発端となる観測がなされたとのこと、また、1973年に従前、説明不能であったとのガンマ線観測がガンマ線バーストに由来することが正式に特定されたとのことが記されている(現行にての同項目の記載内容を引用すれば、 The history of gamma-ray burst research began with the serendipitous detection of a gamma-ray burst (GRB) on July 2, 1967 by the U.S. Vela satellites.[ . . . ] In 1973, Ray Klebesadel, Roy Olson, and Ian Strong of the University of California Los Alamos Scientific Laboratory published Observations of Gamma-Ray Bursts of Cosmic Origin, identifying a cosmic source for the previously unexplained observations of gamma-rays. との部が該当部となる)―― 。

 以上、ここまでもってして

[小説『タイタンの妖女』で重視されている時間等曲率漏斗の終点が赤色巨星ベテルギウスであった」とされるが、普通に考えれば[気まぐれ]を超えての意味合いでのベテルギウス関連の設定構築の理由づけが「ない」とも思われるところともなる中、赤色巨星ベテルギウスの恒星としての終焉が「小説発表より後の日にて導き出された」知見より[人類に対する災厄]となりうるガンマ線バーストを伴った「近々の」ブラックホール化であるとの見立てが呈されているとのことがある]

とのことの典拠紹介とした。

 カート・ヴォネガット『タイタンの妖女』について問題視している三つの点にあっての[第二の点]にまつわる要素要素に分解しての典拠紹介部はこれにて終える。

出典(Source)紹介の部65(4)はここまでとする)


 前のページへ〔PREVIOUS PAGE〕     次のページへ〔NEXT PAGE〕


直下、本稿冒頭部へのリンクを設けておく

(⇒冒頭頁へは下の部より)

[典拠紹介部第1頁 加速器実験に伴う欺瞞性から証示なせることについて]

 上掲なしているのは

【古典『神曲;地獄篇』にて文豪ダンテとダンテに師父と慕われる古代ローマ詩人ヴェルギリウス(の霊)が【地球の中枢】とイコールであると描写されての【地獄の中枢】に向かっていくさまを描きもしての図】

となりもする。

 ここで文学的嗜好など皆無といったまでに持ち合わせていないとの向きらにあっては『神曲;地獄篇』のことなどをいきなり引き合いに出されても

『お公家がかった好古家の世界の話だろう?』

などと思われるかもしれないが、まずもってそこより述べるところとして、現実的問題としてダンテ『神曲;地獄篇』が我々人間の世界 ―いかに空虚で吐き気を催させるような【紛いもの】だらけのものであろうともとにかくもってしての我々人間の世界― にあって

【古今最大級の著名度を誇る文学作品】

として世間にあって認知されていることになんら相違はない(※)。

(※編集・更改が頻繁になされるとの媒体性質がゆえに記述内容が有為転変としており、そちら記述が残置するものなのか請け合えないが、たとえばもってして現行、いや、筆者がダンプデータを押さえつつ把握する限り、ここ数年間ずっと、和文ウィキペディアには ―ダンテ『神曲』がいかに際立ったものであると評されているのかについて― 次のような記述がなされているところでもある ⇒(以下、和文ウィキペディア[神曲]項目にあっての[文学的評価]の節の記述よりの原文引用をなすとして)神曲』は、世界文学を代表する作品として評価は定着しており、西洋において最大級の賛辞を受けている「世界文学」を語る際にはほぼ筆頭の位置に置かれ、古典文学の最高傑作、ルネサンスの先蹤となる作品とも評されている特に英語圏では『神曲』の影響は極めて大きく、部分訳を含めれば百数十作にのぼる翻訳が行われ、膨大な数の研究書や批評紹介が発表されている(引用部はここまでとする))

19世紀英国の文人であった[ダンテ]・ガブリエル・ロセッティが描いた最愛のベアトリーチェの死に際会した折の文豪ダンテありよう描写図(のうちの一バージョンに強調のために多少動きを加えたもの)。上掲のような扮装の彫像がいくつも遺っているとの文豪ダンテ・アリギエーリの手になる『地獄篇』が同作それ自体の外側に確として存在している多層的関係性の中にて[異常なる先覚的表現と嗜虐的に結びついているから問題であると本稿にあっては指摘しもしている。

 ダンテ『神曲』に【異様とも言える数学(あるいは数値操作)上の工夫】が施されているとのことを指摘する向きは国外、のみならず、国内にもいるわけだが(たとえばもってして John Guzzardo Thomas Hartといった欧米圏のダンテ研究者らの分析結果を実にもって分かり易くも援用・解説・省察しているとの国内学究の向き ―このようなところで名指しされればご迷惑でもあろうと判じているため具体名は挙げない― のダンテ関連の論稿が存在しており、の中では、ダンテ『神曲』の異常なる円周率π等に対する拘(こだわ)りに非人間的なる側面、ある種の機械プログラム的なる側面が詳述されたりしている)、 数的側面への異様なる固執のみならずダンテ『神曲;地獄篇』には(今日的な観点で見た)ブラックホール近似物の描写がみとめられることもまた同様に示唆されるように言及されてきたことである(著名科学者らに起因する同じくものことにまつわっての評されようについても本稿本文の部にて引用なしているところである)。

 問題となるところのひとつとしてそうもしたダンテ『地獄篇』のブラックホール近似物にまつわる描写が他の著名古典、英国にて17世紀に成立したジョン・ミルトンの手になる叙事詩『失楽園』の描写とまさしくものブラックホール近似物にまつわるところで複合的に結びつくとのことがある(※)。

(※上にて引き合いに出したジョン・ミルトン『失楽園』について世間一般の人間は内容はおろか名前さえ知らぬとのことがあるかとは思う ―キリスト教圏でもない領域では「当該の作品はキリスト教文学の金字塔となっている」などと一口で言ってもミルトンの知名度についてのおもんぱかりがなされることを期待する方が無理があるか、ともとらえる― 。であるから、ダンテ『地獄篇』にまつわって付した注記と同様にミルトン『失楽園』の知名度についての記載を目立つところより引く、英文ウィキペディアより下に引いておくこととする。⇒(以下、英文Wikipeia[ John Milton ]項目にての現行にあっての記述を引用なすとして) Once Paradise Lost was published, Milton's stature as epic poet was immediately recognised. He cast a formidable shadow over English poetry in the 18th and 19th centuries; he was often judged equal or superior to all other English poets, including Shakespeare.(即時訳)「『失楽園』が刊行を見てより、(壮大な)叙事詩の紡ぎ手としてのミルトンの名声は即時に認容されることになり、同ミルトン(の詩)は18世紀から19世紀にあっての英文詩ありようにおそるべき隠然たる影響力をおよぼすことになった.ミルトンはしばしば「シェイクスピアを含む」他のいかなる英語による詩の紡ぎ手に比肩しえる、あるいは、優越しうると評価されてきた存在であった」)

 その点もってして双方、際立っての著名性を有しているとのDanteInferno『地獄篇』にあってもMilton Paradise Lost『失楽園』にあっても[地獄門の先にある領域][ルシファーに起因する災厄の領域]との部にてブラックホール近似物描写がみとめられるとのことがあるのである。

 以上申し述べた上で ―委細は本文に譲るとの式で― さらにもって指摘しておくが、極めて問題となるとのこととして、ブラックホール近似物描写セクションとの兼ね合いで問題となるとの『地獄篇』と『失楽園』の両古典の問題描写それ自体に

ヘラクレス12功業と結節する側面
人類に対するエデンにての誘惑(および宗教的ドグマなぞに見るところの原罪、オリジナル・シンの押しつけ)とルシファー(エデンの蛇に比定される存在)の暗躍の筋立てと結節する側面
古のトロイア崩壊伝承に通ずる側面

との側面らと多層的に接続している、そうもしたありようもが見てとれるとのこともが「ある」 (:そして、酸鼻を極める(としか言いようがない)こととして【ヘラクレス12功業と結節する側面】【人類に対するエデンにての誘惑と悪魔の暗躍の物語と結節する側面】【古のトロイア崩壊の伝承に通ずる側面】の上掲各側面が、(すべて本稿本論の部にて典拠を仔細に呈示しているところの【現実】の問題として)、【ブラックホール人為生成に通ずると近年目されるに至った加速器実験】【ブラックホール人為生成にまつわる予見的文物】の双方に多層的に接続しているとのことがまたもってありもし、それが「養殖種としての人間を皆殺しにする」との意思表示(がかってのもの)と結びついているとのことまでもが「ある」 ―※― )。

(※日本国内に比して比較的洗練された、程度の高い情報を発信する人間が僅少ながらも存在すると見る英語圏ですらどういうわけなのか、以上のことら、著名古典らの結節領域にてブラックホール近似物にまつわっての描写がみとめれるとのことらについて問題視・精査する人間がこの世界には「現行」まったく見受けられず、に関して筆者なぞは慨嘆・嘆息させられている(検索エンジンのクエリ(入力文)に応じての深耕の問題として筆者は同じくものことについて状況把握することになり慨嘆・嘆息させられもしているとのことがある ――なおもってして、「目立つところながらにあり、かつ、重要であると当然に受け取れるのにそのことを誰も指摘しない(しようとしない)」とのことにまつわって唐突となるところとして記載しておくが、兵法三十八計にあっては[勝戦計](彼我の戦力にあって圧倒的に有利な側が勝利を盤石ならしめるために講ずる計略とされるもの)として【瞞天過海(まんてんかかい)の計】なるものが存在している(著名な兵法三六計の一番目に挙げられる計略である)。 同【瞞天過海の計】とは勝勢濃厚なる勢力が弱者の勢力を一挙に叩き潰す前に戦いを理想的に終わらす(損失少なくもの勝ちを得る)ために相手方油断を誘う上で攻め手側攻勢機微にまつわる情報を小出しにしてそれを相手方に頻繁に見せつけもし、「また例の話(挙)の具現化か.至急対処とのかたちで重んずるには値しまい」とのいわばもってしての危機慣れのありようを相手にもたらすとのことが謀られるとされる。その意ではここで述べているようなこと、たとえば、DanteInferno『地獄篇』にあってもMilton Paradise Lost『失楽園』にあってもその双方共々に[地獄門の先にある領域][ルシファーに起因する災厄の領域]との側面にてブラックホール近似物の描写がみとめられるとのことに「通ずる」描写が大衆に消費される現代サブ・カルチャーなぞに隠喩的・間接的にみとめられだしているとのことまでは現況もある一体全体どこに発想の原点があるのかと受け取れるようなサブ・カルチャー(この世界の現状を鑑(かんが)みれば、白昼夢、【人間の人間による人間のための世界の幻想】を心地良いもの、だが、現状認識なすことを困難ならしめるような式で押し売りするようなサブ・カルチャー)なぞに近年より隠喩的・間接的に見受けられるようになっているとのことがあるとのこと「も」筆者は把握するところとなっている(衆を瞞着するが如きやりよう表出にまつわっての一般論としての話をなしているわけではあるが、につき、愚拙、この身の来したしに照らしあわせれば、である。『持ち出しに過ぎぬな』と思いつつも訴訟を提訴、2011年下半期には会社まで設立して(またもって小さきこととしてそちら会社連動ウェブサイトなどを立ち上げるなどして)微力ながら警鐘発せんとしてきたとの自身の独特な式でのひとつの訴求方式に近しきこと「をも」茶化す(低劣なるものに貶めている)が如くの【類似】の要素を帯びたサブ・カルチャー作品すらもが登場を見ているとのことを知った(ただし本稿品位を保つためにそちら【具体例】らについてはここでは言及しない))。 その点、相応の人間らは自分達が「危機慣れさせられている」ことを認識できずに現実的状況の指摘・訴求に接した際に「またあの【フィクション】の話だろう?」「【フィクション】に没入しすぎた誇大妄想狂の放言であろう?」なぞと相応の思考作用状況で即断する(可能性もあるかもしれない)とのことが万象あまねくも表出している(しうる)現実的状況に付帯するところとして観念されもするが([瞞天過海の計]奏功のありように近しいかと見る)、とにかくもってして、ここでの話は世に横溢するサブ・カルチャーなぞの荒唐無稽なる[設定]にまつわってのことではない、何の容赦もない現実的状況にまつわるものであると強くも断っておく―― )

当サイト内にあっての【各頁および各典拠への一覧方式遷移部】、及び、【PDF形式文書配布ページ】へのリンクを直下、設けておく

各頁および各典拠への一覧方式遷移部へは以下より


問題となる[「予見的」言及→実現]の体系についての[典拠紹介部]一覧呈示頁

PDF形式文書配布ページへは以下より


典拠解説媒体としての[一括PDF文書]の公開頁

ここ本頁内にて[参照先]として挙げている【「容易に後追い確認なる」「堅い」ソースを呈示しての出典紹介部ら】、それぞれへの[遷移経路]を設けておく (:クリックすることでブラウザ ―インターネット閲覧ソフト― の[別タブ(別枠)]にて典拠紹介部を表示( open "additional" tabbed window(s) of web browsers

[出典(Source)紹介の部37]から[出典(Source)紹介の部37-5](よりもって後の段で[さらにも、の他の事例ら]を紹介することを前提に先行的に挙げているところの[[ヘラクレスの第11功業]と[911の予見事物]の接合性を示す事例]にまつわっての出典紹介部37から出典紹介部37-5)
の参照は直下より (クリックすることで当該の出典紹介部を別タブにて表示)

[出典(Source)紹介の部37]
典拠紹介部第31頁 いかなものが911の「記号論的な」先覚的言及事物としてそこにあるのかについて

[出典(Source)紹介の部37-5]
典拠紹介部第33頁 陰謀論とりまとめ小説のイルミナタス・トリロジーに伴う奇怪なる特色[2]