典拠となるところの明示[4]――加速器実験に伴う欺瞞性、 そして、そこより証示
なせもすることについて

関連情報にまつわるカテゴリ(各部クリックにて遷移)

加速器のブラックホール生成にまつわる科学界発表動向、その経年変化の中に見受けられる矛盾から申し述べられもすること

 前頁に至るまでに

[[事実A]から[事実E]と振っての各事実らの[記録事実としての実在の典拠]を示す]

との流れの中で、

[事実A][事実B][事実C]

と振っての各事実らについてそれらが確たる記録的事実 ――第三者が容易に裏取り・確認が出来るとの広くも流通を見ている文献にあっての記載内容それそのもの―― となっているとの典拠を示してきた(疑わしきにあっては出典(Source)紹介の部1から出典(Source)紹介の部3を参照されたい)。 

 ここ本頁では続けて[事実D]の記録的事実としての実在の典拠を示すことに注力することとする。


| 出典(Source)紹介の部4 |

 本段、出典(Source)紹介の部4にあっては

[事実D]

 1980年に初出を見た英国人作家ジェイムズ・ホーガンの手になる小説作品 Thrice Upon a Time『未来からのホットライン』にあっては[文献的事実]として

1.「[EFCこと欧州核融合協会との組織体が運営している施設]であるとの設定の[核融合プラント(バーグヘッド重イオン施設にあっての「加速器」使用型核融合プラント)]が問題となっている局面で」

2.「[加速器]使用型核融合プラントにての加速器で生成された大量の極微ブラックホール(具体的数値として[200万個にも及ぶ大量の極微ブラックホール]と作中明示)が地球にコアに落ち込み人類滅亡をきたすとの状況にまで至り」

3.「にも関わらず、そのような状況をもたらしたブラックホール生成元となった施設の当の運営者らは「[ホーキング輻射(ふくしゃ)現象の発現]によって粒子加速器接合型核融合発電プラントによるブラックホール生成は地球に壊滅的事態をもたらすことはない、そういうことは百万年に一回も起こりえないことだろう」との言い逃れをなしていた」

との内容を有している。

とのことの通りであることに関する出典を挙げておく。その点、ここにて証示の対象としている[事実D] ―小説 Thrice Upon a Timeにて「先覚的言及」がなされていること― については問題となる小説( Thrice Upon a Time )の邦訳版のより細かくもの原文引用をなしていく(ことで指し示しの用に供する)こととする。

 まずは問題となる1980年に原著初出を見た小説、
Thrice Upon a Time(邦題)『未来からのホットライン』
にあっての


1.「[EFCこと欧州核融合協会との組織体が運営している施設]であるとの設定の[核融合プラント(バーグヘッド重イオン施設にあっての「加速器」使用型核融合プラント)]が問題となっている局面で」

2.「[加速器]使用型核融合プラントにての加速器で生成された大量の極微ブラックホール(具体的数値として[200万個にも及ぶ大量の極微ブラックホール]と作中明示)が地球にコアに落ち込み人類滅亡をきたすとの状況にまで至り」

3.「にも関わらず、そのような状況をもたらしたブラックホール生成元となった施設の当の運営者らは「[ホーキング輻射(ふくしゃ)現象の発現]によって粒子加速器接合型核融合発電プラントによるブラックホール生成は地球に壊滅的事態をもたらすことはない、そういうことは百万年に一回も起こりえないことだろう」との言い逃れをなしていた」


との特質(上にて言及なしているところの特質)における、

1.「[EFCこと欧州核融合協会との組織体が運営している施設]であるとの設定の[核融合プラント(バーグヘッド重イオン施設にあっての「加速器」使用型核融合プラント)]が問題となっている局面で」

との部に関わる同小説内の記載を原文引用でもって呈示することとする。

(直下、手元にある東京創元社(SF文物出版の老舗として認知されている出版社)より刊行の増刷を重ねての第17刷「文庫」版『未来からのホットライン』(こちら邦訳版は書誌情報として初版1983年刊行のものとなる)、そのp.132(にての前半の箇所)よりの原文引用をなすとして)

「つまり、たった四十マイルのところに世界最大の重イオン式プラントがあって(略)」

(引用部はここまでとしておく)

(直下、同『未来からのホットライン』p.134(にての末尾)よりの原文引用をなすとして)

第一代の核融合炉は、合衆国とソビエト連邦で、一九八〇年代後半から一九九〇年代初頭にかけて作動を開始した。両国ともはじめは主として磁気閉じ込め法の開発をすすめたが、結局はその補助もかねて慣性法への転進がはかられ、アメリカではレーザー、ロシアでは電子ビームが採用されることになった。両国とも一応イオン・ビームの研究を進めてはいたが、どちらもその技術の完成に優先権を与えることはしていなかった

(引用部はここまでとしておく)

(直下、同『未来からのホットライン』p.135(中段)よりの原文引用をなすとして)

また何よりも、粒子ビームの発生と制御の技術というのは、高エネルギー加速器物理学の時代以来充分に理解がゆきとどいているものであり、そのすでに完成された技術を利用することで失われた時間を取り戻すこともできよう。事実、考えられば考えるほどイオン・ビームの魅力は大きく、ヨーロッパ側は、両超大国がどうしてはじめからこれに専念しなかったのだろうといぶかしんだ。

(引用部はここまでとしておく ――表記引用部に関する注記として:CERNのLHC実験についてはプロトン・ビーム衝突実験とばかり強調されるが、イオン・ビーム衝突実験としての側面も同LHC実験にはある。尚、LHC実験に関与の核物理学系物理学者の実験グループ名、及び、検出器名にその名を冠するALICEは[大型「イオン」衝突実験]こと A Large Ion Collider Experimentの略称である(疑わしきにおかれては ALICE、 A Large Ion Collider Experimentと合わせて検索エンジンに入力いただき、実験関係者媒体より確認いただきたい)―― )

(直下、同『未来からのホットライン』p.139(にての後半部)よりの原文引用をなすとして)

ゲートをくぐり、内部へ消えている。その分岐点のところに、つぎのような標示板が立っていた――
ヨーロッパ核融合協会
バークヘッド重イオン施設

南ゲート

(引用部はここまでとしておく)

(直下、同『未来からのホットライン』流通文庫版p.142(にての中段部)、p.142(にての末尾)、p.143(にての冒頭部)より中略なしながらの原文引用をなすとして)

 そこは、高電圧工学の仮借ない支配によって設計され掲載された世界であった。マードックはこれまで見たこともないほど大きな変圧器が何段にも積み重ねって中央にそびえ立ち、その周囲には、さながら三次元のタペストリを織りなすように入りくんだ超電導母線(バスバー)と冷却パイプ群。 その合間には、十フィートを超える高さの積層絶縁硝子が対をなして立ち並び、それに支えられた電線は、迷路のような鋼鉄の枠組みをつらぬいてこっちへ一端をのぞかせている円筒形の構造物の周囲に巻きついた巨大な円環体(トロイド)へと導かれている。
・・・(中略)・・・
「・・・(中略)・・・このチューブは、初期加速段階のひとつです。初期加速で百万ボルトのビームが得られます。加速器の充電は、もう一階下のコンデンサー・バンクから行われます

(引用部はここまでとしておく ――上引用部に対しての筆者注記:上はバークヘッド重イオン施設にての核融合炉が加速器を用いていることを記述している部となる。加速器を用いての営為に前段の加速段階があるのは([前段加速器]との用語があるように)現実の加速器施設と共通のことである。また、(重く見るか否か迷ったところだが)、小説に見る加速器融合型のバークヘッド重イオン核融合プラントに対して(上引用部に見るように)[円環体(トロイド)]との言葉が用いられているのも気になるところではある。 円環体(トロイド)との言葉はLHCを構成するATLAS検出器が環状の磁石を用いているためにその正式名称が A Toroidal LHC Apparatusとなっていると関係者には説明されている(については本稿の後の段にても言及する)ところに見受けられるようにLHCのような加速器と円環体(トロイド)構造は密接に結びついているとのことがあるからである(ジェイムズ・ホーガンが当時の加速器に用いられていた装置群を取材などで仔細に煮詰めていたと自然に解釈できるところではある.また、述べておくが、ホーガンの描く重イオン核融合施設は直線加速器を複雑につなげ合わせてのものとも解され、LHCのように純粋なリング状を呈しているとは断じられないところのものであるとも解されるようなものである)―― )

(直下、同『未来からのホットライン』p.151(の中の前半部)よりの原文引用をなすとして)

正確には十五分の一秒ごとにこのペレットの流れが、機関銃の弾丸みたいにビームの焦点に向けて射ちだされ、飛んでいくところを加速器から出た巨大なエネルギーでたたかれるのである。

(引用部はここまでとする)

 ここまでにて国内書店に広くも流通している Thrice Upon a Time(邦題)『未来のホットライン』からの複数箇所引用をなしたことで同書に

1.「[EFCこと欧州核融合協会との組織体が運営している施設]であるとの設定の[核融合プラント(バーグヘッド重イオン施設にあっての「加速器」使用型核融合プラント)]が問題となっている局面で」

との特質がみとめられることの指し示しとなした(※)。


※尚、小説記載形態から上にて各別ばらばらに引用をなさざるをえなかったとのことらについては、である。原著 Thrice Upon a Timeに対する英文Wikipediaの解説項目([ Thrice Upon a Time ]項目)にて次のようにまとめての表記が「現行にては」なされているところである(但し編集に伴う易変性を伴うウィキペディア記載内容であるために編集に起因する微妙な記載内容の異動は発生しうる)。

(直下、英文Wikipedia[ Thrice Upon a Time ]項目にての Burghead and black holes([バークヘッドとブラックホールら])の節の「現行2014年現時点にての」記載内容よりの引用をなすとして)

The (fictional) European Fusion Consortium (EFC) has commissioned a large thermonuclear fusion reactor in Burghead to compete with the technologies located in the United States and the Soviet Union. The colossal energy obtained from fusion meant that huge amounts of power might someday be available at low costs. All three parties used inertial confinement technology, with the EFC opting to use ion beams.

(拙訳として)
架空の欧州核融合協会(EFC)は合衆国とソ連にての技術と競争をなすためにバークヘッドの巨大な熱核融合施設の制作依頼をなした。融合プロセスから得られえる膨大なエネルギーはいつの日か低コストで膨大なエネルギーが利用可能となることを意味していた。三勢力(訳注: All three partiesは文脈上、欧州・合衆国・ソ連となる)ともEFCが利用することを志向していたイオンビームをもってしての[レーザー核融合技術]( Inertial confinement fusion )の使用をなしていた

(訳を付しての引用部はここまでとする)

との記載がなされているところに通ずるものである。

(:[核融合炉]を加速器 ――accelerators―― の類とも結びつける[レーザー核融合技術]というものが一九八〇年代より検討されているとのことがある(疑わしきにおかれては和文ウィキペディアの[レーザー核融合]項目を参照いただきたい。同ウィキペディア項目にては[構成要素]の節の[エネルギードライバー]の部にあって現行、(掻い摘まんでの引用をなすところとして)エネルギードライバー 燃料球を照射する高エネルギーを作り出す装置。検討されているものはレーザー発生機が多い。現在、消費されるエネルギーに対して作られるレーザーのエネルギーは1%にも満たない。・・・(中略)・・・慣性核融合方式としては、最有力はレーザーではなくイオン加速器である。エネルギー効率は40%を達成できる(引用部はここまでとする)と記載されているとのことがある)。また、加速器を[既存の原子炉]がその形態を取る([核融合]ならぬ)[核分裂炉]に対して用いるとの発想法・研究も存在しており、それについては和文ウィキペディアにも解説頁が一項設けられているものとしての[加速器駆動未臨界炉]の存在が挙げられる)


 次いで、小説 Thrice Upon a Time(邦題)『未来からのホットライン』に見受けられる特質としての、


1.「[EFCこと欧州核融合協会との組織体が運営している施設]であるとの設定の[核融合プラント(バーグヘッド重イオン施設にあっての「加速器」使用型核融合プラント)]が問題となっている局面で」

2.「[加速器]使用型核融合プラントにての加速器で生成された大量の極微ブラックホール(具体的数値として[200万個にも及ぶ大量の極微ブラックホール]と作中明示)が地球にコアに落ち込み人類滅亡をきたすとの状況にまで至り

3.「にも関わらず、そのような状況をもたらしたブラックホール生成元となった施設の当の運営者らは「[ホーキング輻射(ふくしゃ)現象の発現]によって粒子加速器接合型核融合発電プラントによるブラックホール生成は地球に壊滅的事態をもたらすことはない、そういうことは百万年に一回も起こりえないことだろう」との言い逃れをなしていた」


とのことらにおける、

2.「[加速器]使用型核融合プラントにての加速器で生成された大量の極微ブラックホール(具体的数値として[200万個にも及ぶ大量の極微ブラックホール]と作中明示)が地球にコアに落ち込み人類滅亡をきたすとの状況にまで至り

との部にまつわる書籍内記載を( Philological Truth[文献的事実]の証示のために)原文引用なしていくこととする。

(:くどくも述べれば、ここにて挙げている内容らは広くも書店にて流通している「文庫版の」『未来からのホットライン』を書店で購入されるなり、図書館で借りるなりして問題となる部の内容を確認しようとの向きのために
「ページ数(及びおおよその特定ページ内の該当文章登場位置)を挙げながら」
引用なしているものである(そちら確認については書籍そのものが手元にあれば[ものの数十秒でこと足りる]とのやりかたでの引用をなしている)。
 につき、
何故、そうした引用をくだくだ延々となしているのか
とのことについてさらにもって述べれば、 ―先にも説明を講じたことにも通ずるところとして― 、
[[生死に関わる問題]を[個人の偏頗(へんぱ)な主観]など問題とならないかたちで指し示す、[加速器実験実施研究機関(関係者ら)の発表動向の人間存在を根底から嘲笑うが如く欺瞞性]を指し示すとのその一事に(本来的な話をなせば)[無為]たることなどないであろう、あるはずがないであろう
との観点があり、相応の予見文物にまつわる内容呈示に労をとっているとの次第である)

(直下、『未来からのホットライン』(1980年刊行の原著 Thrice Upon a Timeに対して手前手元にある1983年に初出を見た邦訳版、その増刷を重ねての第17刷「文庫」版)p.224(の中の中段部から後半部)よりの原文引用をなすとして)

慣性閉じこめ式の核融合炉は、事実上、試験管の中の超新星なのだ。そして、超新星爆発でつくりだされるのは・・・・・。この謎の答えに思いいたったとき、マードックは信じられない気持ちであえいだ。「何ということだ!」そうつぶやくと、手近な椅子にぐったりとすわりこんだ。その頬から、血の気がひいていった。超新星の中心部は、ブラックホールにまで圧縮されてしまうのである

(引用部はここまでとする)

(直下、『未来からのホットライン』(国内流通文庫版)p.225(にあっての後半部)よりの原文引用をなすとして)

標的となった燃料ペレットが、極微の、おそらくは原子核サイズのブラックホールにまで収縮したのだ。そのブラックホールは、反応炉容器の床をつきぬけて、地球の中心に落ちていき、それがこれまで誰も説明できなかった腐食をひき起こしたのである

(引用部はここまでとする)

(続いて、直下、『未来からのホットライン』(国内流通文庫版)p.226(の中の後半部)よりの原文引用をなすとして)

二基の反応炉は最初それぞれ独立に一日のあいだ毎秒ペレット十五個の割で稼働し、二日目の前半には並行して毎秒三十個の割で運転した。だから、現在地中には、およそ二百万個かそこらのブラックホールがあることになる。

(引用部はここまでとする)

 以上、「最低限、そこだけ確認すれば、事足りる(他の部の確認は一切なさずとも事足りる)」との細々としての頁数指定してのワンセンテンス引用にて

[(上記粒子加速器とワンセットの)反応炉により極微ブラックホールが大量生成されたとの(原著1980年初出の)特定小説記述内容の呈示]

となした(※)。


※尚、ここまで訳書よりの記載を引いて示したきたことと同文のところとして英文ウィキペディア[ Thrice Upon a Time ]にては「現行、」次のような記載がなされている。

(直下、英文Wikipedia[ Thrice Upon a Time ]項目にての Burghead and black holes[バークヘッドとブラックホール]の節の「現行」記載内容よりの中略なしながらもの原文引用をなすとして)

Burghead and black holes
The (fictional) European Fusion Consortium (EFC) has commissioned a large thermonuclear fusion reactor in Burghead to compete with the technologies located in the United States and the Soviet Union. The colossal energy obtained from fusion meant that huge amounts of power might someday be available at low costs. All three parties used inertial confinement technology, with the EFC opting to use ion beams. 
[ . . . ]
Their time machine then suddenly resumes operation again, and they elect to ignore the problem. Shortly after the incident, strange events start occurring around the world, with so-called bugophants ( a blend of bug and elephant ) drilling tiny, long, straight holes through a myriad of objects, from human bodies to telescope mirrors.
Finally, the team finds out the cause of the erosion in the Burghead plant, the interference with the machine, and the bugophants themselves: the repeated fusion tests at the plant had, over the course of two days, had produced some two million microscopic black holes, which then tunnelled through the basement of the plant and concentrated around the core of the Earth..

(拙訳として)
「(架空の)欧州核融合協会(EFC)は合衆国とソ連にての技術と競争をなすためにバークヘッドの巨大な熱核融合施設の建設依頼をなした。融合プロセスから得られえる膨大なエネルギーはいつの日にか低コストで膨大なエネルギーが利用可能となることを意味していた。三勢力(訳注: All three partiesとは文脈上、[欧州]・[合衆国]・[(小説刊行時いまだ存在していた)ソ連]の三者となる)ともどもがEFCが利用することを志向していた[イオンビームをもってしてのレーザー核融合技術]( Inertial confinement fusion )の使用をなしていた(訳注:[レーザー核融合技術]( Inertial confinement fusion)の使用との小説設定にまつわりaccelerators[加速器]のことがもちだされているのを直近にての引用部では指し示してきた)。
・・・(中略)・・・
 その僅か後(作中にての過去通信機構が障害を見た僅か後)、世界各地で奇妙な出来事が発生しだし、それは
[[bugophants](訳注:バゴファント.虫[バグ]と象[エレファント]の混淆系として「象の重さの虫の仕業か」といったニュアンスで2010年1月末よりジャーナリストに命名されたとの作中設定の言葉 ―― Thrice Upon a Time邦訳版の『未来からのホットライン』ではその210ページ以降に言及がある―― ) といった現象名呼称を伴っての出来事
にして
微少なる物体から人体、そして、望遠鏡の鏡面部に至るまでドリルにて開けたような直線上の穴が開くとの出来事
となっていた
 そうした中、ついにストーンバノン館で研究なしていた面々はマシン(訳注:過去へ情報を伝送可能なマシン)とバーグヘッドそれ自体の干渉作用からバーグヘッドの核融合炉プラントの腐食被害の原因を同定
二日間の予定で繰り返されていた融合テストにて200万個超のブラックホールが発生、プラントの地下から漏れ出て、地球のコアに蝟集しているということであった
とのことを見極めた

(ここまでを訳を付しての引用部とする)

 英文Wikipedia記載にあっては作中、大量の極微ブラックホールの生成元たる a large thermonuclear fusion reactor巨大熱核融合炉が[加速器](要するに、2001年以降、ブラックホール生成をなすとされるに至っているラージ・ハドロン・コライダーの係累)を用いてのものであるとの設定が採用されていることにまつわる言及が「現行は」欠けているのだが(といった事情もあり国内にて流通を見ている訳書よりの原文引用を多少厚くもなしてきたとのことがある)、一応、目につくところのそちら英文ウィキペディア内容の呈示もなしておいた。


 さらに続けて

[事実D]

 1980年に初出を見た英国人作家ジェイムズ・ホーガンの手になる小説作品 Thrice Upon a Time『未来からのホットライン』にあっては[文献的事実]として

1.「[EFCこと欧州核融合協会との組織体が運営している施設]であるとの設定の[核融合プラント(バーグヘッド重イオン施設にあっての「加速器」使用型核融合プラント)]が問題となっている局面で」

2.「[加速器]使用型核融合プラントにての加速器で生成された大量の極微ブラックホール(具体的数値として[200万個にも及ぶ大量の極微ブラックホール]と作中明示)が地球にコアに落ち込み人類滅亡をきたすとの状況にまで至り」

3.「にも関わらず、そのような状況をもたらしたブラックホール生成元となった施設の当の運営者らは「[ホーキング輻射(ふくしゃ)現象の発現]によって粒子加速器接合型核融合発電プラントによるブラックホール生成は地球に壊滅的事態をもたらすことはない、そういうことは百万年に一回も起こりえないことだろう」との言い逃れをなしていた

との内容を有している。

とのことを要素要素に分解してのところとして、

3.「にも関わらず、そのような状況をもたらしたブラックホール生成元となった施設の当の運営者らは「[ホーキング輻射(ふくしゃ)現象の発現]によって粒子加速器接合型核融合発電プラントによるブラックホール生成は地球に壊滅的事態をもたらすことはない、そういうことは百万年に一回も起こりえないことだろう」との言い逃れをなしていた

とのことに対応する箇所の引用をなすこととする。

(直下、『未来からのホットライン』(国内流通文庫版)p.232前半から中半の部より中略なしながらもの原文引用をなすとして)

わたしには、とても信じられない話ですが、かりにそういうものがあったとしても、その大部分はすでに消滅していることになりますな」マックス・ヴェアバウムがきめつけるようにいった。そうすると結局、二〇〇万も残ってはおらんでしょう?統計上、例外的なやつが、いくつか残っているかもしれん。だとしても、いずれあと二、三日のうちには消滅するでしょう
・・・(中略)・・・
「(略)まあ百万年に一度も起こりようのないことだろうな」彼は肩をすくめ、手をひろげると、しばらくそのままじっとしていた。

(引用部はここまでとする)

(上の原文引用部にまつわる注記:上引用部はホーキング輻射によってブラックホールが消滅するから問題ないとのことを実験関係者が強調し、「もって明確な何かが出てこない限り、心配で夜眠れなくなるほどのものではない」と述べつつ(文庫版p.233前半部にてそういう登場人物発言がなされていることを確認できる)たかをくくる場での描写である。尚、小説『未来からのホットライン』では ―題名にそうあるとおり― [未来から過去に遡行するタウ波(なるもの)を用いて過去への情報伝送]を可能ならしめた元ノーベル物理学受賞学者らを作中主要人物としての作品なのだが、同物理学者らには自身の発明を可能ならしめた[タウ波](なるもの)に対する世間に知られぬところの理解から「ホーキングの減損率をタウ波によるメカニズムが相殺することでブラックホールは存続する.によって、破滅がもたらされる」との帰結を導き出しているとの作中設定が採用されている ――訳書p.231-p.234がそのことを記述している該当部となる―― 。 その部についてはサイエンス・フィクションの[フィクション]としての側面が強きところとしてなんら科学「的」裏付けなく読み物としての設定が付与されていると「受け取れる」部(小説作者ジェイムズ・ホーガンが科学「的」裏付けなくスパイスをまぶしていると「受け取れる」部)ではあるが、[ありうべきではない先覚性]を兼ね揃えた小説内容との兼ね合いではそこからして軽んずべきではないと見立ててられるようなところではある)

 ここまでの本段、出典(Source)紹介の部4の表記にて
[指し示し対象を分かちながらもの(書店にて広くも流通している書籍の該当ページ、該当文言、そこだけ確認すれば[文献的事実]の問題を確認できようとの)細かくもの原文引用]
でもってして

[事実D]

 1980年に初出を見た英国人作家ジェイムズ・ホーガンの手になる小説作品 Thrice Upon a Time『未来からのホットライン』にあっては[文献的事実]として

1.「[EFCこと欧州核融合協会との組織体が運営している施設]であるとの設定の[核融合プラント(バーグヘッド重イオン施設にあっての「加速器」使用型核融合プラント)]が問題となっている局面で」

2.「[加速器]使用型核融合プラントにての加速器で生成された大量の極微ブラックホール(具体的数値として[200万個にも及ぶ大量の極微ブラックホール]と作中明示)が地球にコアに落ち込み人類滅亡をきたすとの状況にまで至り」

3.「にも関わらず、そのような状況をもたらしたブラックホール生成元となった施設の当の運営者らは「[ホーキング輻射(ふくしゃ)現象の発現]によって粒子加速器接合型核融合発電プラントによるブラックホール生成は地球に壊滅的事態をもたらすことはない、そういうことは百万年に一回も起こりえないことだろう」との言い逃れをなしていた」

との内容を有している。

とのことが文献的事実である所以につき(まどろっこしく、かつ、長くもなっての中で)紹介したことになる。

(以上でもって出典(Source)紹介の部4の記載を終える.続いての頁ではここまでにて指し示しに注力してきた[事実]らより何が述べられるかのまとめとしての表記をなすこととなる)


 前のページへ〔PREVIOUS PAGE〕     次のページへ〔NEXT PAGE〕


〔直下、本稿冒頭部へのリンクを設けておく〕

 (冒頭部へはこちらより⇒)

[典拠紹介部第1頁 加速器実験に伴う欺瞞性から証示なせることについて]

 上にて挙げているのはドイツ浪漫主義芸術の巨匠たる18世紀画家、カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ(Freemasonでもあったとの画家 Caspar David Friedrich)の手になる一品、

Der Wanderer uber dem Nebelmeer雲海の上の旅人』(に多少の[動き]をアレンジとして加えたもの)

となる。

 言われようの問題として一般に、

[人間の崇高なる精神が高みを目指し、ついぞ多くの物事を達観するに至った時、その折の孤独と感慨を描いた画]

などと形容される上掲の『雲海の上の旅人』に関して(本稿でもその言行を順次・段階的に取り上げることになるとの)物理学者リサ・ランドールは[次のような申しよう]をなしている。


(直下、物理学者リサ・ランドールの手になる著作 Knocking on Heaven’s Door『宇宙の扉をノックする』(NHK出版)にての CHAPTER THREE LIVING IN A MATERIAL WORLD[第三章 物質世界に生きる]の章の記述内容 ――オンライン上検索エンジンにあっての原文検索にて該当部特定できるところの記述内容―― よりの原文引用をなすとして)

Our universe is in many respects sublime. It prompts wonder but can be daunting ―even frightening― in its complexity.  Nonetheless, the components fit together in marvelous ways. Art,science, and religion all aim to channel people’s curiosity and enlighten us by pushing the frontiers of our understanding. They promise, in their different ways, to help transcend the narrow confines of individual experience and allow us to enter into―and comprehend―the realm of the sublime. (See Figure 11.)
          [ . . . ]
[ FIGURE 11 ] Caspar David Friedrich’s Wanderer Above the Sea of Fog (1818), an iconic painting of the sublime ― a recurring theme in art and music.

(上の原著引用部に対する[訳文]として国内流通訳書『宇宙の扉をノックする』(NHK出版)ハードカヴァー版にあっての81ページに記載されているところを引くとして)

多くの点で、私たちの宇宙は崇高だ。その複雑さは好奇心を駆り立てはするが、無力感も抱かせるし、ことによっては恐怖さえも感じさせる。にもかかわらず、宇宙の構成要素は素晴らしくぴたりと絡みあっている。芸術、科学、宗教は、いずれも人々の好奇心を促して、理解の限界を広げさせ、それによって私たちを啓蒙することを目指している。いずれもそれぞれのやり方で、個人の経験の狭い領域を越えさせることを約束している。それがかなえられたとき、私たちは崇高なものの領域に踏み込む――そして理解する――ことができるのだ(図11を参照)。 …(中略)… [図11]ドイツの画家カスパー・ダーヴィド・フリードリヒの「雲海の上の旅人」は、崇高なものを象徴的に描いた作品だ。崇高さは、美術と音楽に繰り返し登場するテーマである

(以上をもって Knocking on Heaven’s Doorにての原著表記および訳書よりの引用とした)


 さて、何故、ここ脇に逸れての部にあって「目立つように」特定絵画 ― 『雲海の上の旅人』― を挙げ、その絵画に対する物理学者の評しよう ―「雲海の上の旅人」は、崇高なものを象徴的に描いた作品だ....― などを引いたりもしたのか

「それは、」
絵画『雲海の上の旅人』に対して直上引用なしたような評しようをなしているとの物理学者リサ・ランドールが

加速器によるブラックホール生成可能性にまつわるトピックの理論深化に一廉ならぬ貢献をなしているとの著名物理学者

[[崇高なるもの]を目指しての宇宙の探求(およびそのための装置と銘打たれている巨大加速器LHC)の称揚・礼讃をなしているとの向き

であるとのことがあり、また、なおかつ、彼女リサ・ランドールの手による、(絵画『雲海の上の旅人』を科学者が目指しての[崇高さ]とを結びつけている)引用元著作 Knocking on Heaven’s Door『宇宙の扉をノックする』(NHK出版)が

人間のありよう(崇高さとはおよそ程遠いところにあるありよう)]
人間の辿る運命

を嘲笑うような[嗜虐的寓意]で満ち満ちていると申し述べられるようになっている著作であるとのことがある、遺憾ながら
[理の当然]
として申し述べられるところとしてある ――個人のせせこましい偏頗(へんぱ)な主観などとは一線を画したところで客観的かつ具体的にこれはこうでこうだと申し述べられるようになっている(出典呈示を第一義にしての本稿では無論、その論拠を事細かに挙げる)とのところとしてある―― からであり、そのことに注意を向けたかったからである(※)。

(※上にて引用元とした著作、 Knocking on Heaven’s Door『宇宙の扉をノックする』(NHK出版)、同著にあってはその冒頭部より
September 10, 2008, marked the historic first trial run of the Large Hadron Collider (LHC). Although the name―Large Hadron Collider― is literal but uninspired, the same is not true for the science we expect it to achieve, which should prove spectacular. (表記英文引用部に対する訳として)「2008年9月10日、ラージ・ハドロン・コライダー(LHC)が歴史的始動を見た.[ラージ・ハドロン・コライダー]との名称は有り体に言ってインスピレーションを何ら与えぬとの平凡なものだが、私たちがそれ(LHC)に[証明すべきととらえている壮大なる挙]を託しているとの意では[科学(の進歩)]にとり同じくものことは真実とはならない(LHCは際立ってのインスピレーションを与えるものである)」
などとのことが書き記されている。
 そうもした書きようが目立ってもの冒頭部にてみとめられる著作ノッキン・オン・ヘブンズ・ドアにおける表題、 [天国のドアをノックする]の由来についてリサ・ランドール女史は同じくもの著作の中で次のようなことを述べてもしている。
(以下、 Knocking on Heaven’s Doorにての CHAPTER FOUR LOOKING FOR ANSWERSより引用なすところとして)
I first heard the phrase “knockin”on heaven’s door”when listening to the Bob Dylan song at his 1987 concert with the Grateful Dead in Oakland, California. Needless to say, the title of my book is intended differently than the song’s lyrics, which I still hear Dylan and Jerry Garcia singing in my head. The phrase differs from its biblical origin as well, though my title does toy with this interpretation. In Matthew, the Bible says, “Ask, and it shall be given you; seek, and ye shall find; knock, and it shall be opened unto you: For every one that asketh receiveth; and he that seeketh findeth; and to him that knocketh it shall be opened. (以上原著表記に対して訳書『宇宙の扉をノックする』(NHK出版)ハードカヴァー版[第四章]103ページにての表記を引くとして) Knocking on Heaven’s Door(天の扉を叩く)]――これが本書の原題だが、私が最初にこのフレーズを聞いたのは、一九八七年、カリフォルニア州オークランドでのグレイトフル・デッドとのコンサートで、ボブ・ディランが『天国への扉』を歌うのを聞いたときだった。いまでも私の頭の中ではディランとジェリー・ガルシアがこれを歌っているのが聞こえてくるけれど、いうまでもなく、私の本のタイトルは、この曲の歌詞とは意味が違っている。このフレーズは出典である聖書の一節とも違っているが、私のタイトルはこちらの意図を拝借したものだ。聖書の「マタイ伝」には、このように書かれている。「求めよ。さらば与えられん。尋ねよ、さらば見いださん。門を叩け、さらば聞かれん。すべて求むる者は得、たづねる者は見いだし、門を叩く者には開かれるるなり
(以上、引用部とした)
 といったところ、新約聖書のマタイ伝にあっての
[求めよ。さらば与えられん。尋ねよ、さらば見いださん。門を叩け、さらば聞かれん。すべて求むる者は得、たづねる者は見いだし、門を叩く者には開かれるるなり]
とのフレーズ、それが
[天国の門]・[天国への扉]・[天国への階梯](ステアウェイ・トゥ・ヘブン)
との兼ね合いでいかように嗜虐的なる別側面での意味( Double Meaning )と共にあるのか、そのことからして具体的典拠を挙げ連ねるとの式で遺漏無くも事細かに示そうというのが本稿の本義であるとここ脇に逸れての部にあって訴求しておきたいとの意図が筆者にはある)

当サイト内にあっての【各頁および各典拠への一覧方式遷移部】、及び、【PDF形式文書配布ページ】へのリンクを直下、設けておく

各頁および各典拠への一覧方式遷移部へは以下より


問題となる「予見的言及→実現」の体系についての[典拠紹介部]一覧呈示頁

PDF形式文書配布ページへは以下より


典拠解説媒体としての[一括PDF文書]の公開頁