典拠となるところの明示[121]――[911の発生の事前言及作品]としてまずもって
引き合いに出すこととした『ファイト・クラブ』、同作とフリーメーソン象徴主義

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[911の事件の先覚的言及]と[フリーメーソン象徴体系]との接合について 補説4

 直前頁までに至るまでにて『ファイト・クラブ』という作品がいかに[911の予言的作品]となっているのかについて ―流通DVD視聴を通じて秒単位で後追い可能なる確認箇所を挙げ連ねながら― ひたすらに詳述をなしてきた。
 そのうえで前頁では実にもってかぐわかしい作品であると解説なしてきたとの『ファイト・クラブ』という作品について

[『ファイト・クラブ』がいかに[フリーメーソン的なる映画]なのか]

そして、

[『ファイト・クラブ』で描かれるクラブそれ自体およびそのクラブのテロ挙動にて現出するシンボリズムがフリーメーソン・シンボリズムといかに濃厚に接合するようになっているのか、および、その延長線上として何が述べられるのか]

とのことについての指し示しをI.からV.と振っての流れでなしていくとした。そして、I.と振っての部の説明を終え、次いで、以下のようなかたちでまとめられもする類似性について解説すべくものII.と振っての部に入った。

映画『ファイト・クラブ』にあっては


a1[ファイト・クラブについては秘密主義的組織として邪魔者・秘密漏洩者に対し[死の制裁]を課すとの脅しを[チェス盤紋様の床の場]にてなす組織であると描写されている]

b1[ファイト・クラブは各都市に支部を持ち、強固な組織基盤を有しているとの描写がなされている]

c1[ファイト・クラブはありとあらゆる職種にメンバーを擁しており、彼らはテロを黙過するばかりか、促進しているとの描写がなされている]

d1[ファイト・クラブ成員はハグ(抱き合い)を頻繁になすと描写されている]

e1[ファイト・クラブの面々として集まってきた者達の中でも従順性および急進性に特質がある者達を集めてビル爆破計画の実行役に仕立てていたとの描写がなされている(といったところに[インナーサークル]の問題が観念される)]


との側面が具現化している。

 対して、(上記a1からe1と対応関係にあるところとして)、フリーメーソンに関しては


a2[フリーメーソンは秘密主義的で秘密漏洩者には[死の制裁]の課すとの脅しがかった誓約を[チェス盤紋様の床の場]にて歴年強いてきた組織である(ただし、そうした[宣誓]のかたちをとる約束事は唯名無実のものにすぎないというのがメーソンインサイダーの外向けの言い分である)]

b2[フリーメーソンは各都市に支部(交流会館としてのロッジ)を持ち、強固な組織基盤を有している]

c2[フリーメーソンはありとあらゆる職種にメンバーを擁しており、そうした成員らが[ブラザー]と呼んでの紐帯を保持している]

d2[フリーメーソンの成員は特定の儀式(マスターメーソン位階への引き上げなど)の後にメンバー同士がハグ(抱き合い)をなすとの組織である]

e2[イタリアのフリーメーソン、ロッジP2には軍諜報組織の主導部や現職国会議員らのイタリアの権力機構を掌握していたとの面々が参加しており、メンバー僅少の同組織体が白色テロ(反左翼テロ)としての[駅爆破事件](いわゆる[ボローニャ駅爆破テロ事件]で同事件にてイタリアでは多数の死傷者が発生)など複数の偽装テロ(共産主義者に罪をなすりつけるためのテロ)に関与したとのことが露見して問題になったことがある(また、事件に関与したロッジP2はメーソンに相応しくはないことをなしたとのことでメーソンから「正式に再破門」されたとのことになっているが、その後に発生したロッジP2人脈関連の殺人事件「でも」あいもかわらずメーソンの象徴が用いられているとのこと「も」が ―同件に関しては稚拙な法螺も流されているものの― 現実にある)。さらには、イタリア(元)首相であるベルルスコーニもその元メンバーであったとのロッジP2の首魁であるリーチオ・ジェッリ ―米国諜報機関より当初、[反共要員]として助力を受け、麻薬組織やアルゼンチン独裁政権などと強固なつながりを有していたとの政治マフィア― は(逮捕・脱獄を経て)結局は法網をかいくぐり、1996年にはその前科([自国民を何人も共産主義者の犯行に見せかけての偽装爆破テロで殺してきた]との前科)にも関わらず[ノーベル文学賞]にノミネートされていた。といったところに[インナーサークル]の問題が当然に観念される]


とのことがよく知られている(ここではa1⇔a2、b1⇔b2、c1⇔c2・・・と対応付けなされて見られることを前提にしての話をなしている)。

 以上、振り返ったうえで(II.と振っての段で取り扱いもしている)『ファイト・クラブ』とフリーメーソンの間の(『ファイト・クラブ』に見る)[a1からe5のポイントおよびフリーメーソンに見る)[a2からe5のポイントの間に見てとれる類似性にまつわっての説明を続けることとする。

 さて、前頁ここまでにて映画『ファイト・クラブ』とフリーメーソンの相似性について、(I.からV.と振っての段にあってのここII.と振っての部の指摘事項として)b1およびb2のことらが成り立ちもしているとの典拠を呈示したので、次いで、c1およびc2のことらの成り立ちについての典拠を挙げることとする。


| 出典(Source)紹介の部103(4) |

 ここ出典(Source)紹介の部103(4)にあっては


c1[ファイト・クラブはありとあらゆる職種にメンバーを擁しており、彼らはテロを黙過するばかりか、促進しているとの描写がなされている]

c2[フリーメーソンはありとあらゆる職種にメンバーを擁しており、そうした成員らが[ブラザー]と呼んでの紐帯を保持している]


とのことらについて ―既に論拠を呈示していることなので新たに出典紹介部を設けることには逡巡するところがあったのだが― 節度としての最低限の典拠紹介をなしておくこととする。

 まずもって、


c1[ファイト・クラブはありとあらゆる職種にメンバーを擁しており、彼らはテロを黙過するばかりか、促進しているとの描写がなされている]


とのことについてであるが、先のa1にて挙げたところと重複することとして委細はそちら ―出典(Source)紹介の部103(2)― に譲りたいところながらもここでも再掲なすところとして、

「映画『ファイト・クラブ』では警察組織に浸潤したクラブ・メンバーが計画の進展妨害を図った警官幹部に制裁を加えようとするシーンが出てくる」

とのことがありもし、それがここでのc1と振ってのこと ―[ファイト・クラブの成員がありとあらゆる職種にメンバーを擁しており、彼らはテロを黙過するばかりか、促進していると描写されている]とのこと― の典拠ともなる(:DVD『ファイト・クラブ』再生時間2時間02分03秒後以降のところにて映し出されるシーンの視聴(DVDレンタルするなりしての視聴)を通じて容易に確認できるところとしてタイラー・ダーデンを別人格として抱える主人公がプロジェクト・メイヘムのことを警察署尋問室にて告発せんとしている際、尋問にあたった警官らの上長が離席した折にその場に残った三人の現場刑事もまたファイト・クラブの面々となっており、[先にチェス盤上の床にてタイラーが邪魔者を押さえつけるために持ち出した秘密主義貫徹のためのルール]を持ち出し、「たとえ、あなたでもルールは絶対だ.容赦しない」と敬意を表しつつも主人公(タイラーの本体となる人格)に制裁を加えようとするとの描写が出てくる、との部がそうである ――その際に発生するダイアログは英文および日本語訳字幕では次のようになっている⇒ You said if anyone ever interferes with Project Mayhem,even you,we gotta get his balls.「騒乱(メイヘム)計画をジャマする者はあなたでも――タマを頂く」(ファイト・クラブ・メンバーとしての刑事の一人)-Dont'fight.-It's a powerful gesture,Mr Durden.「お静かに」(ファイト・クラブ・メンバーとしての別の刑事)―― )。

 またもってして、


c2[フリーメーソンはありとあらゆる職種にメンバーを擁しており、そうした成員らが[ブラザー]と呼んでの紐帯を保持している]


とのことについてであるが、そちらも先のb2にて目に付くところより紹介したこと(メーソンの地区別ロッジ登録者数につき紹介したこと)を参照なすことで納得いただけることか、とは思う。具体的には次の目につくところでの記載のなされようでもって納得いただけることか、と思う。

(以下、英文Wikipediaにての[ List of Masonic Grand Lodges ]目に現行2014年時点で記載されているとの表形式の[データ]の数値面を再度、くどくも抽出・紹介するとして)

Unitede states(合衆国)を Jurisdictional area(管轄エリア)とするロッジの英文ウィキペディア上に掲載されてのリストにあっては)各都市毎に成員の数が「一桁単位で」記載されており、現行のニューヨークのグランド・ロッジだけで4万5千人超の会員を有しており、カリフォルニアのグランド・ロッジでは5万5千人超の会員を、インディアナ州やイリノイ州のグランド・ロッジではそれぞれ6万人超の会員を有している。といった按配で合衆国には多くの支部が存在し、そこには数多のメーソンが在籍している(とされている)

(数値面だけに着目しての再度の抜粋紹介の部はここまでとする)

出典(Source)紹介の部103(4)はここまでとする)


 次いで、d1およびd2のことらの成り立ちについての典拠を挙げることとする。


| 出典(Source)紹介の部103(5) |

 ここ出典(Source)紹介の部103(5)にあっては


d1[ファイト・クラブ成員らはハグ(抱き合い)を頻繁になすと描写されている]

d2[フリーメーソンの成員は特定の儀式(マスターメーソン位階への引き上げなど)の後にメンバー同士がハグ(抱き合い)をなすとの組織である]


とのことらについての典拠紹介をなしておく。

 まずは


d1[ファイト・クラブ成員らはハグ(抱き合い)を頻繁になすと描写されている]


とのことについての典拠紹介をなしておく。

 ここでは一例となる映画内シーンを挙げる。

 映画本編開始後、再生時間(DVD再生環境タイムカウンター表示)が

【00時間3分20秒】

の時刻帯にて映し出されるシーンとして次のようなものがある。


[主人公と(主人公が詐病者として参加した精巣腫瘍罹患患者の集いの会員たる)精巣腫瘍罹患患者たるボブことロバート・ポールソンが抱き合うシーン]

(映画『ファイト・クラブ』では冒頭部が[グラウンド・ゼロと呼称されての廃墟を造り出すためのビルの連続爆破倒壊直前のシーン]より始まり、それから主人公の回想とのかたちでシーンが昔に遡る(先述のことである)。そして、一番最初のシーンは精巣癌を罹患した者達の集いに主人公が参加しているシーンとなり、それが[ボブことロバート・ポールソンと主人公が抱き合うシーン]となる(その周囲でも男達がお互いに抱き合って苦楽を分かち合っている)。その点、当初、主人公と抱き合っているボブ ―劇中、何度かハグ・シーンが強調されて登場してくる人物― はファイト・クラブ・メンバーではなかったが、後にファイト・クラブに参加、黄金の球形オブジェを爆破するプロジェクト・メイヘム初期計画事件後かけつけた警官らとの銃撃戦で頭を撃ち抜かれたと描写される。そのため、ボブことロバート・ポールソンの死体をいかに処理するかにつきファイト・クラブの面々で争うとのシーンも後に出てくる。それが再生時間にして1時間46分18秒のシーンでその際に生じているやりとりはこうである。 You're running around in ski masks things up?What did you think was gonna happen?! OK,quick! Get rid of the evidence. We gotta get rid of this body! ――日本語字幕では「ハデにあちこち爆破すりゃサツだって気づく」「証拠の死体をなんとかしよう」との訳が振られている部分となる―― 。さて、「ハデにあちこち爆破してれば確かに警察も気付く。であるから、証拠を始末しよう」との論理。冒頭部からハグをなしていた者の死骸についてそういうやりとりがなされているとの計画、[ワールド・トレード・センターとサブリミナル的に示唆されての連続ビル爆破計画]が描かれているとの映画のそういうありようが[実際の事件]の背後にてどういう姿勢をとるべきかの強調がなされているとのことに「仮に」通じているとのことがあるとすればどうか。「仮に」もしその通りであれば、最悪極まりない者達にとっての事前「訓示」の類がそこにて描かれていることにもなるだろう)

(ハグ(抱擁)のシーンの他の事例の紹介として)

映画本編開始後、再生時間(DVD再生環境タイムカウンター表示)が

【1時間31分以降】

のところにて映し出されるシーンとして次のようなものがある。


クラブ・メンバー同士のこれまたものハグ・シーン(全編を通しで見た限りファイト・クラブ・メンバーは彼らの儀式としての[一対一のファイト]と紐付くようなかたちでハグをなしているような側面があるととれるようになっている)

 以上、映画『ファイト・クラブ』描写のありよう(d1の部)について紹介をなしたうえで、次いで、


d2[フリーメーソンの成員は特定の儀式(マスターメーソン位階への引き上げ)の後にメンバー同士が「儀式的に」ハグ(抱き合い)をなすとの組織である]


とのことについての典拠紹介をなしていく。

 フリーメーソンにあってはマスター・メーソン位階に引き上げられる折に
[足と足を][膝と膝を][胸と胸を][手と背中を][頬と頬を、ないし、口と耳を]
をお互いにくっつけ合う(傍から見ると濃密に抱きあっているように見える)所作をなすことが知られている(:[ウォーシップフル・マスターと呼ばれるメーソンの人間]と[マスター・メーソン位階(基本三位階の中での上位位階)への引き上げ対象者]がお互いにそういう所作で抱き合うような仕草をとることが知られている)。
 については
The Five Points of Fellowship ]([足と足を][膝と膝を][胸と胸を][手と背中を][頬と頬を、ないし、口と耳を]とくっつけ合う各所の総数をもってしてファイブ・ポインツと呼称)
といった言葉とFreemasonという単語の検索で解説している英語媒体も目に入ってくることか、と思うが、メーソンの手になる国内流通書籍としては Robert Lomasおよび Christpher Knightという二名の著者の手になる書籍、

THE HIRAM KEY(本稿の先程の段でも述べたように幅広くもその主たる内容の信憑性に疑義が投げかけられている[信用のおけぬ出典]unreliable sourceとして有名な書籍だが、フリーメーソンリーのスポークスマン的なる者達が書いている書籍だけあってフリーメーソンの儀式に対する言及の箇所は事実に依拠してのものと見受けられる書籍)

の国内にて流通している訳書『封印のイエス』 ―[陰謀「論」関連本]や[トンデモ雑誌]をよく出すことでも知られる出版社である学習研究社― にての35ページ(写真が掲載されている)やそれに先立つ段をお読みいただければ、フリーメーソンにおけるハグ(抱き合い)がマスターメーソンの位階への引き上げ段階で「必ず」「現出する」ものであることをご理解いただけることか、と思う。

(※映画ファイト・クラブにてのファイト・クラブ・メンバーが目立つように同性同士ハグしていようと、また、フリーメーソンの特定位階(基本三位階にあってのマスター・メーソン位階)に対する引き上げでハグが現出していようと
[より直情的なアメリカ合衆国にあっては日本とはジェスチャーの間に温度差があり、ハグも日常茶飯事に行われているだろう]
とのことはあるだろう(:例えば、英文Wikiepdia[Hug]項目、そのDescriptionの節の部にも The New York Times reported that "the hug has become the favorite social greeting when teenagers meet or part these days" in the United States. A number of schools in the United States have issued bans on hugs, which in some cases have resulted in student-led protests against these bans.「ニューヨーク・タイムズ紙が報じているところとして昨今ではハグはティーンエイジャーが会ったり分れたりする折に用いるお好みの社会的挨拶となっている。米国にての多数の学校ではハグに対する禁令を発し、いくつかのケ―スではハグに対する禁令に対する学生主導の抗議につながっているとのこともある」)。
 別にハグそのものは悪いものではないし、おおらかで直情径行の向きならばそういうこともやろう、人前でそういうことをやっている向きらも仲がいいじゃないか、程度にしか私とて思わない(昔は私も今ほどに理詰めで冷たくなりがちな人間ではなかったので素朴な人間的暖かさが表出しての所作には当然に理解がある(つもりである))。だが、映画『ファイト・クラブ』については、そう、メーソンとの兼ね合いで問題になる要素を有している ―これより際立って問題になる柱の視覚的寓意も問題視していく― との同映画についてはそういう所作をわざと強調しているように持ち出しているととれるとのことを問題視しているのである)

オンライン上にても図版豊富なPDF版が流通しているとの19世紀にて多数流通した Duncan's Masonic Ritual and Monitor『ダンカンのメーソン儀礼およびその報告』(1866年版)。同著にての原著該当部位記述p.121にて掲載の THE FIVE POINTS OF FELLOWSHIPの図(図像番号FIG 18.の部)。映画『ファイト・クラブ』では上の仕草を「想起」させるとのハグが印象的な場面にてよく現出を見ているが、そのような部分的類似性を問題視するとの視点を穿ちすぎのものと思われるだろうか?筆者としてはそうはならぬであろうとの材料をこれより呈示していく所存である。

出典(Source)紹介の部103(5)はここまでとする)


 続けて(II.と振っての段で取り扱いもしている)『ファイト・クラブ』とフリーメーソンの間の(『ファイト・クラブ』に見る)[a1からe5のポイントおよびフリーメーソンに見る)[a2からe5のポイントの間に見てとれる類似性にまつわっての説明としてe1およびe2のことらが成り立っているとのことについての解説をなすこととする。


| 出典(Source)紹介の部103(6) |

 ここ出典(Source)紹介の部103(6)にあっては


e1[ファイト・クラブの面々として集まってきた者達の中でも従順性および急進性に特質がある者達を集めてビル爆破計画の実行役に仕立てていたとの描写がなされている(といったところに[インナーサークル]の問題が観念される)]

e2[イタリアのフリーメーソン、ロッジP2には軍諜報組織の主導部や現職国会議員らのイタリアの権力機構を掌握していたとの面々が参加しており、メンバー僅少の同組織体が白色テロ(反左翼テロ)としての[駅爆破事件](いわゆる[ボローニャ駅爆破テロ事件]で同事件にてイタリアでは多数の死傷者が発生)など複数の偽装テロ(共産主義者に罪をなすりつけるためのテロ)に関与したとのことが露見して問題になったことがある(また、事件に関与したロッジP2はメーソンに相応しくはないことをなしたとのことでメーソンから「正式に再破門」されたとのことになっているが、その後に発生したロッジP2人脈関連の殺人事件「でも」あいもかわらずメーソンの象徴が用いられているとのこと「も」が ―同件に関しては稚拙な法螺も流されているものの― 現実にある)。さらには、イタリア(元)首相であるベルルスコーニもその元メンバーであったとのロッジP2の首魁であるリーチオ・ジェッリ ―米国諜報機関より当初、[反共要員]として助力を受け、麻薬組織やアルゼンチン独裁政権などと強固なつながりを有していたとの政治マフィア― は(逮捕・脱獄を経て)結局は法網をかいくぐり、1996年にはその前科([自国民を何人も共産主義者の犯行に見せかけての偽装爆破テロで殺してきた]との前科)にも関わらず[ノーベル文学賞]にノミネートされていた。といったところに[インナーサークル]の問題が当然に観念される]


とのことらについての典拠紹介をなす。

 最初に


e1[ファイト・クラブの面々として集まってきた者達の中でも従順性および急進性に特質がある者達を集めてビル爆破計画の実行役に仕立てていたとの描写がなされている(といったところに[インナーサークル]の問題が観念される)]


とのことについてであるが、映画『ファイト・クラブ』では後半部よりタイラー・ダーデン居宅に劇中、「軍隊」(army)と評されてもいる者達が集まりだし、そうした者達がタイラーに目的のために身を捧げるとのかたちで命令されて動く[選りすぐり]であるとの描写がなされてもいる。
 そちら描写についての解説(兼確認方法紹介)をなす。

ファイト・クラブには軍隊とはきと言及されてのインナー・サークルが存在していると描写されもしている部について

 映画『ファイト・クラブ』収録流通DVDコンテンツにての再生時間にして

【01時間30分51秒】

にあって主人公自身が「タイラーが軍隊を造っているのは何故か」と考えるシーン( Why was Tyler Durden building an army?との英文台詞を伴ってのシーン)が見てとれる。
 また、ファイト・クラブの身内内で[軍隊]と形容される[インナーサークル]についての噂が飛び交っていることにまつわるシーンが映画収録DVDにあっての

【再生時01時間49分48秒】

のところにて見てとれる(- Is it true about Fight Club in Miami? - Is Mr Durden building an army?(邦訳にては「マイアミの噂は本当かい?」「ダーデン氏が軍隊を設立しているっていうのは?」とのダイアログが表出しているシーン)。

 上のようにファイト・クラブにあって[軍隊]と形容されながらインナー・サークルとして号令一下動く者らが集められていると描写されるのだが、そうもした者達、
[宇宙に打ち上げられた猿のようなかたちで目的に向かって滅私奉公するように求められている者達(スペース・モンキーと呼称される者達)]
と形容されている向きらでもあるとも描写されている(下に該当部を挙げる)。

ビル同時爆破計画(プロジェクト・メイヘム)のために使役されている者達に求められているのは[我を捨てての目的に対する滅私奉公であるスタンス]であると形容される部について

 国内流通DVDにての

【再生時間1時間29分58秒後】

のシーンにて主人公のオルター・エゴであるタイラーが[目的のために集められた者達]をして
Like a monkey ready to be shot into space. Ready to sacrifice himself for the greater good.(日本語字幕では「宇宙に打ち上げられたサル、"スペース・モンキー"だ」「目的のために身を捧げろ」と訳が振られている)
とその存在意味を括っている。

 以上、映画『ファイト・クラブ』描写のありよう(e1の部)について紹介をなしたうえでそちら描写と対応するフリーメーソン団のありよう(e2の部)、すなわち、


e2[イタリアのフリーメーソン、ロッジP2には軍諜報組織の主導部や現職国会議員らのイタリアの権力機構を掌握していたとの面々が参加しており、メンバー僅少の同組織体が白色テロ(反左翼テロ)としての[駅爆破事件](いわゆる[ボローニャ駅爆破テロ事件]で同事件にてイタリアでは多数の死傷者が発生)など複数の偽装テロ(共産主義者に罪をなすりつけるためのテロ)に関与したとのことが露見して問題になったことがある(また、事件に関与したロッジP2はメーソンに相応しくはないことをなしたとのことでメーソンから「正式に再破門」されたとのことになっているが、その後に発生したロッジP2人脈関連の殺人事件「でも」あいもかわらずメーソンの象徴が用いられているとのこと「も」が ―同件に関しては稚拙な法螺も流されているものの― 現実にある)。さらには、イタリア(元)首相であるベルルスコーニもその元メンバーであったとのロッジP2の首魁であるリーチオ・ジェッリ ―米国諜報機関より当初、[反共要員]として助力を受け、麻薬組織やアルゼンチン独裁政権などと強固なつながりを有していたとの政治マフィア― は(逮捕・脱獄を経て)結局は法網をかいくぐり、1996年にはその前科([自国民を何人も共産主義者の犯行に見せかけての偽装爆破テロで殺してきた]との前科)にも関わらず[ノーベル文学賞]にノミネートされていた。といったところに[インナーサークル]の問題が当然に観念される


とのことについての典拠紹介をなす。

 その点、表記のこと(e2)の出典表記部たるこの段は
「かなり長くなる」
と事前に断っておく。

 ここでまずもってイタリア政界に隠然たる影響力を行使し続けてきたリーチオ・ジェッリという男についてのウィキペディア解説項目よりの記述を抜粋することからはじめる。

(直下、和文Wikipedia[リーチオ・ジェッリ]項目の現行記述よりの引用として)

(リーチオ・ジェッリ来歴として)1963年には、1877年に設立されたイタリアに本拠を置くグランド・ロッジ「イタリア大東社( Grande Oriente d'Italia )」に入会し、その後同グランド・ロッジ傘下のロッジである「ロッジP2」(P2 = Propaganda Due)を創設し、1971年には「イタリア大東社」のグランド・マスター(=親方)となった。その後同「ロッジP2」は、冷戦たけなわの1970年代に、イタリア社会運動党の関係者や、イタリアの右派政治家や軍人を中心に、アルゼンチンなどの南アメリカ諸国の軍事政権の政治家や軍人もメンバーに持ち、さながら冷戦下における反共産主義者の集まりとして活動していた。同ロッジのメンバーは、反共産主義活動の一環として南アメリカの軍事独裁政権への武器買い付けを行ったほか、アルゼンチンで「汚い戦争」を進めていたホルヘ・ラファエル・ビデラ大統領を積極的に支援していた[2]。この様な活動が疑惑と批判を浴び、1976年にフリーメイソンのロッジとしての認証が取り消されたものの、その後も「認証されないロッジ」として、他のロッジのメンバーとなった元メンバーのイタリアの政治家や軍人、極右活動家を中心に、言葉通りの「秘密結社」的存在として活動していた

(現行にての記載よりの引用部はここまでとする)

 上にての引用部ではかつてイタリアのフリーメーソンのグランド・マスターであったリーチオ・ジェッリという男について

[他国の反体制勢力弾圧に協賛協力していた]
[やりように批判を浴びたため、メーソンから正式な認証を取り消されて、非認可メーソンとしての活動をなしていた]

とのことが紹介されている(※)。

(※ウィキペディアは本稿にても度々、書き記しているように、(編集の匿名性に起因する責任感の希薄さ・粗製乱造との側面・情報操作をなそうとのはなからの意図の介在など要因はいろいろとあろうが)、信用性が低いとの申しようが多く伴っている媒体となり、実際に不正確な記述が目につく媒体ともなる(それがゆえに大学や大学院の教育現場でウィキペディアを引用するようなことをなせば、やりようがよろしくない人間との評価がよく下されるとのことがあるとも聞き及ぶ)。であるから、出典について書いておくが、以上引用部内容の出典として当該和文ウィキペディア項目にて[2]と振られて挙げられているのはイギリス人ジャーナリストがものした、
『法王暗殺』(訳書として一九八五年に文藝春秋社より刊行.同著『法王暗殺』原題は IN GOD'S NAMEとなり「神というよりインゴッズ(金塊)の名の下に」非情な行いが聖職者巻き込んで行われてきたことに関する告発本)
との[世間知らずを騙すとの陰謀論本]などではない[入念な取材に基づいていることがうかがわれる書籍]となり、同著、筆者も読しているとの『法王暗殺』内容から引き直して見てウィキペディアの当該項目当該記載事項の内容は誤謬を含むものではない(同『法王暗殺』それそのものよりの抜粋も後の段にてなす)。
 ちなみに相応の陰謀論者らが撒く駄法螺といったものとは異なり、アルゼンチンではジェッリが資金面で扶助なした(上に見る)[汚い戦争(ダーティ・ウォー)]で何万人ものリベラル志向の若者達が軍政にたてついた廉で「失踪」していることは[現代史にあっての史実]と同定されていることとなっている ――日本語ウィキペディア[汚い戦争]項目冒頭部にて(引用するところとして)(汚い戦争とは)1976年から1983年にかけてアルゼンチンを統治した軍事政権によって行われた国家テロである。左派ゲリラの取締を名目として労働組合員、政治活動家、学生、ジャーナリストなどが逮捕、監禁、拷問され、3万人が死亡または行方不明となった(引用部はここまでとする)と総括されているとおりのことが[紐付きの人形・役者だらけの世界(愚劣な舞台)]にてのこととして[史実]として認知されている)

 リーチオ・ジェッリにまつわる流布されているところの世間的評価 ―「まずもっては」ウィキペディアのそれを挙げたうえで、次いで、英国人ジャーナリストのデヴィッド・ヤロップの手になる書『法王暗殺』よりの抜粋を後の段でなすとの所存の世間的評価― についての引用を続ける。

(直下、和文Wikipedia[リーチオ・ジェッリ]項目の現行記述よりの「さらにも、」の引用として)

 1980年8月2日の朝に、ボローニャにあるボローニャ中央駅で爆弾テロ事件が発生し、これにより85人が死亡、200人以上が負傷した。当初この事件は事故と思われていたものの、その後の調査で捜査員が爆心地近くで金属片とプラスチック片を発見したことにより、テロ事件と断定され捜査が開始された。その後捜査当局はネオファシズム組織の「武装革命中核」( Nuclei Armati Rivoluzionari )がテロの実行犯と断定し、さらに「ロッジP2」のメンバーで、イタリア軍安全情報局(SISMI)のナンバー2のピエルト・ムスメキ将軍が、ジェッリの事件への関与の嫌疑をそらし、さらに、他の極右組織のメンバーに嫌疑をかけるための偽装工作を行ったとして逮捕された
 その後行われた裁判でジェッリとムスメキ将軍は捜査妨害などの罪で有罪判決を受けた。
 なお、事件の動機は判明していないが、爆破テロを行い多くの市民を殺害し、その罪を他団体になすりつけることで、共産主義者による脅威と、当時のフランチェスコ・コッシガ政権の極左対策への無策をアピールし、世論を極右政党に対し有利な方向に誘導することが目的であったのではないかと言われている[7]。
 翌1981年3月には、当時ボローニャ駅爆破事件及びいくつかの経済犯罪、さらに政府転覆謀議などへの関与の容疑でイタリア当局に逮捕状が出されていたジェッリのナポリの別宅をイタリア警察が捜索した際に、既に「認証されないロッジ」となっていた「ロッジP2」に、下記の10人を含む932人のメンバーがいることがジェッリ代表が持っていたリストから確認された。
 その中には、第二次世界大戦後の王制廃止により亡命生活を余儀なくされていたヴィットーリオ・エマヌエーレ・ディ・サヴォイア元イタリア王国王太子の他にも、30人の現役将軍、38人の現役国会議員、4人の現役閣僚、更には情報部員や後にイタリアの首相(2009年10月時点でも首相を務める)となるシルヴィオ・ベルルスコーニなどの実業家、大学教授などが含まれており、「P2事件」と呼ばれイタリア政界を揺るがす大スキャンダルとなった[8]。
 これらの事態を受けフリーメイソンは、ジェッリ以下の「ロッジP2」の全てのメンバーを、「フリーメイソンの名をかたった上で、フリーメイソンにふさわしくない活動を行った」として
1981年10月31日に正式に破門
した。また同年12月24日には、アレッサンドロ・ペルティーニ大統領が「ロッジP2」を「犯罪組織」と指名し、議会に調査委員会が発足した。
 ジェッリは当局の捜査が入る前に、逮捕を逃れるためにスイスに逃亡していたが、1982年にジュネーヴで逮捕され、上記の容疑にあわせて
1970年代にトスカーナで発生した25件の極右テロに対する資金的援助の容疑
で、イタリアとスイスの裁判所から有罪判決を受け服役した。しかし、その後数回に渡り脱獄と逮捕を繰り返した[9]。
 なおこれらの一連の脱獄には、ジェッリと親しかったジュリオ・アンドレオッティ首相を含むイタリア政界関係者やマフィアの関与があったとみられている

(現行にての記載よりの引用部はここまでとする)

 上にての引用部ではかつてイタリアのフリーメーソンのグランド・マスターであったリーチオ・ジェッリという男について

[アルゼンチンでの弾圧行為(何万人もが失跡した[汚い戦争])につながった手引き行為や違法なる武器取引でフリーメーソンよりの[正式認証を取り消されていた]ものの、非公式ロッジの領袖として活動していた折の1980年にボローニャ中央駅爆弾テロ事件(85人死亡、200人以上負傷)に関与したとの嫌疑をかけられ、その際、非公式化していたイタリア・フリーメーソン、ロッジP2のメンバーの援助で法網をかいぐぐるようなやりようをなした(また、数々の悪行の末の逮捕をなされても首相をはじめ政界やマフィアとのパイプからジェッリは(法網をかいくぐった後)投獄されても度々脱獄していた)]
[やりようが露見して、捜査の中でロッジP2のリストが流出、30人の現役将軍、38人の現役国会議員、4人の現役閣僚、後に首相となったベルルスコーニを含む実業家を含む会員リストが表沙汰になった]
[ロッジの認証取り消しから一歩進んでロッジのメーソンよりの破門を見た]
1970年代にトスカーナで発生した[25件の極右テロ]に対する資金的援助の容疑でも嫌疑があった(尚、その1975年の段階ではロッジP2は未だにイタリア・メーソンを代表する正式ロッジとなっていた節がある ――ロッジP2の[破門]に「先立つ」[認証取り消し]は1976年のことである―― ]

とのことが紹介されている(※)。

(※以上引用部内容の出典として和文ウィキペディアにて[7][8][9]と振られて挙げられているのはシルヴィオ・ピエロサンティ著『イタリア・マフィア』(ちくま新書.2007年刊行)となる。何故、イタリア・マフィアか、といえば、ジェッリはマフィア人脈を「部下の部下」(実行部隊)として操縦して映画ゴッド・ファーザー・パート3に材料を提供するようなかたちでの陰謀劇、腐敗カトリック司祭暗殺事件などの陰謀劇にあって影で糸引いていた演出家の一人とされているからである。ちなみに和文ウィキペディアではイタリアでロッジP2所属の軍諜報組織のナンバー2が逮捕されるなどして大問題となった、
[ボローニャ駅爆破テロ事件](およそ死者80名超・負傷者200名超)
についてはテロにP2所属の軍諜報組織の面々が「捜査妨害」との間接的な形で関与している ―上にて引用しているように「別の」極右組織にテロ容疑をなすりつけようとしたとのかたちで関与している― ことが問題視されているわけだが、そのこと、フリーメーソン人脈の諜報機関大物が「容疑を逸らそうと」テロ捜査に関与した動機が不分明ならば、テロそのものの動機も不分明であり(一般には左翼の犯行のせいにして右傾化を強めるためであったともされている)、問題となるフリーメーソン人脈の領袖であるジェッリが ―上にての引用部に見るように― 1981年に「メーソンより正式に破門」される(との体裁がとられるに至る)「前」の1970年に発生していた極右テロへの資金援助でも後に逮捕され、しかも、不自然に脱獄できていたことからして「どういうことなのか.」と思わされるところとなっている。尚、さらに後の段にて引用する所存である英国人ジャーナリストの著名なるバチカン暗部調査ルポ ―デヴィッド・ヤロップにまつわる欧米圏でよく知られた IN GOD'S NAME(邦題)『法王暗殺』― には「ジェッリそのものがボローニャ駅爆破事件の立役者であり」「捜査妨害もジェッリ自身が逮捕を免れるためであった」との取材元よりの証言が載せられている ―については後にて引用部を参照のこと― )

(次いで、直下、和文Wikipedia[ロベルト・カルヴィ]項目の現行記述よりの引用として)

 ロベルト・カルヴィ( Roberto Calvi、1920年4月13日 ― 1982年6月17日(遺体発見日))は、イタリアの銀行家。バチカンの資金管理を行う銀行であったアンブロシアーノ銀行の頭取であったことから、「教皇の銀行家」と呼ばれていた。
・・・(中略)・・・
1969年には、ネオ・ファシストの極右政党であるMSIやCIAと深い関係を持っていたリーチオ・ジェッリが代表を務めるフリーメイソンの「ロッジP2( Propaganda Due )」の会員となり、ジェッリを通じて、バチカン銀行の財政顧問も務めた弁護士で、自らが経営するミラノのプライベートバンクを通じてマフィアのマネーロンダリングを行っていたミケーレ・シンドーナとの関係を結んだ
・・・(中略)・・・
その後はシンドーナとともに、マルチンクス大司教の庇護の下、バチカン銀行を経由してマフィア絡みのマネーロンダリングと不正融資を率先して行い、1975年にはアンブロシアーノ銀行の頭取に就任した。
・・・(中略)・・・
この様な状況下におかれたものの、ヨハネ・パウロ1世を継いで1978年10月に第264代ローマ教皇となったヨハネ・パウロ2世が、急死した前任者と打って変わってバチカン銀行の改革に熱心でなかったこともあり、その後もカルヴィは、マルチンクス大司教の庇護の下バチカン銀行を経由したマフィア絡みのマネーロンダリングと不正融資を続けた。
・・・(中略)・・・
各国の当局やマスコミから身柄を追われていたカルヴィが、
1982年6月17日の未明
に、イギリスの首都、ロンドンのテムズ川にかかるブラックフライアーズ橋の下で「首吊り死体」の姿で発見されたため、当事者のバチカンとイタリア、イギリスの各政府のみならず、全世界を揺るがす大騒動となった。カルヴィの死体が発見された当時は単なる自殺であるということで片付けられたものの、ロンドンの中央に位置するブラックフライアーズ橋に、まるで見せしめのように死体が吊るされていたことや、死体の位置が自ら首を吊ったとするには無理がある状況であったり、なぜか衣服のポケットに別の場所で入れられたと見られる小石や煉瓦が入っていたりと、死体の状況が単なる自殺とはあまりにもかけ離れた状況であることから、その後遺族らによって再捜査を依頼されたスコットランド・ヤード(ロンドン市警)が再捜査を開始し、最終的に1992年に他殺と判断された
・・・(中略)・・・
事件に先立つ1981年3月に、アンブロシアーノ銀行の使途不明金に対する関与や、1980年に起きたボローニャ駅爆破テロ事件を含む複数の極右テロへの関与などの容疑でイタリア当局に逮捕状が出されていた「ロッジP2」のジェッリ代表のナポリの別宅をイタリア警察が捜索した際に、「ロッジP2」に、第二次世界大戦後の王制廃止により亡命生活を余儀なくされていたヴィットーリオ・エマヌエーレ・ディ・サヴォイア元イタリア王国王太子をはじめ、30人の現役将軍、38人の現役国会議員、4人の現役閣僚、更には情報部員や後にイタリア首相となるシルヴィオ・ベルルスコーニやカルヴィ、シンドーナなどの実業家、大学教授など932人のメンバーがいることがジェッリ代表が持っていたリストから確認された。1978年以降はフリーメイソンのロッジとしての認証を取り消され、「認証されないロッジ」となっていた上に、上記のような極右テロを含む数々の罪状でイタリア当局から逮捕状が出されていたジェッリ代表が率いる「ロッジP2」に、多数の政財界の大物や元王太子までがメンバーとなっていたことは大きな批判を呼び、「P2事件」と呼ばれイタリア政財界を揺るがす大スキャンダルとなった。これらの事態を受けフリーメイソンは、他のロッジに所属しつつ「ロッジP2」のメンバーとして活動していた全てのメンバーを、「フリーメイソンの名をかたった上で、フリーメイソンにふさわしくない活動を行った」として
1981年10月31日に正式に破門
した。また同年12月24日には、アレッサンドロ・ペルティーニ大統領が「ロッジP2」を「犯罪組織」と指名し、議会に調査委員会が発足した。
・・・(中略)・・・
1991年7月に、イタリアの司法当局への情報提供者と転向したマフィアの構成員のフランチェスコ・マリーノ・マンノイアは、「カルヴィが殺害された原因は、アンブロシアーノ銀行破綻によりマフィアの資金が失われた報復であり、実際にカルヴィを殺害したのは当時ロンドンにいたマフィアのフランチェスコ・ディ・カルロであり、殺害命令を下したのは、マフィアの財政面、主にマネーロンダリングに深く関わったことから『マフィアの財務長官』と呼ばれたジュセッペ・ピッポ・カロと、『ロッジP2』のジェッリ元会長であった」と暴露した。

(引用部はここまでとしておく)

 上にては

[ジェッリ配下としてローマ・カトリックの資産運用を引き受けていたアンブロシアーノ銀行の頭取であったロベルト・カルヴィがアンブロシアーノ銀行を用いてマフィアの資金を洗浄していた]
[後にアンブロシアーノ銀行でのマネーロンダリングや極右テロへの関与で逮捕状が出されていたリーチオ・ジェッリの一件などとの絡みでロベルト・カルヴィがいよいよ法網をかいぐぐれなくなってきた折柄、同男の首吊り死体が1982年(ロッジP2の破門は1981年)にロンドンのテムズ川にかかるブラックフライヤーズ橋に吊されていた]

ことが紹介されている(※)。

(※補足として

 直近にて引用の和文ウィキペディア[ロベルト・カルヴィ]項目よりの現行にての記載部 ―これより内容変化を見る可能性もある部― はイタリア・フリーメーソン領袖となっていたリーチオ・ジェッリの肝煎りの人間、ロッジP2成員としてバチカンの資産運用とマフィアのマネーロンダリングを担っていたロベルト・カルヴィという男の生き様・死に様を扱っているとのものだが、ロベルト・カルヴィは1982年に ―同じくもの引用部に記載してあるように― ロンドンの[ブラックフライアーズ橋]にて吊されての首吊り死体となった。
 その点、首吊り事件が発生したのは1982年でロッジP2がフリーメーソンリーより破門された後だがちなみにロッジP2は破門以前に認証取り消しとのペナルティーも1976年に受けているとされることは先の引用部にても言及されている)、同首吊り事件には次のような観点から

[(インターネットも存在していなかった)往時にてはフリーメーソンリー・メンバーないし余程のフリーメーソン通にしか想像が及ばなかっただろうメーソン的比喩

が「濃厚に」介在していると述べられるようになっているものである。

 第一。「高度情報化社会が進展した」等々に因るところとして時代の趨勢よりそれまで隠れていた因習的なところが表に出てきた結果、誰でも容易に確認できることになったこととしてメーソンの徒弟位階にての儀式にては

目隠しをされて「首吊り死刑囚」を演じるとのスタイルが強要される

とのものがある(出典として:フリーメーソンの手になる国内流通書籍 Robert Lomasロバート・ロマスおよび Christpher Knightクリストファー・ナイトという二名のよく知られた公証公認されているフリメーソンの著者らの手になる書籍、 THE HIRAM KEY(幅広くもその主たる筋立ての信憑性に疑義が投げかけられている[信用のおけぬ出典] unreliable sourceとして有名な書籍だが、フリーメーソンリーのスポークスマン的なる者達が書いている書籍だけあってフリーメーソンの儀式に対する言及の箇所は事実に依拠してのものと見受けられる書籍)の国内にて流通している訳書『封印のイエス』 ――[陰謀「論」関連本]や[トンデモ雑誌]をよく出すことでも知られる出版社である学習研究―― にての21ページより24ページよりの掻い摘まんでの引用をなす。(以降、掻い摘まんでの引用部として)「いよいよ入団の儀礼。・・・(中略)・・・目隠しをされ、緩やかな白衣を着せられた。片足には簡素な上靴。左脚は膝まで露出させられ ・・・(中略)・・・ 首の周りには絞首刑の綱が巻かれ、背中に垂れ下がっていた。 ・・・(中略)・・・ すべての金属製のものを体から外させられ、 ・・・(中略)・・・ フリーメーソンの「テンプル」に入る準備が整った ・・・(中略.一挙に24ページまでとばす)・・・ こうして目隠しが取り除かれた。・・・(中略)・・・ 前にいるワーシップフル・マスターは ・・・(中略)・・・ メーソンリーの「光」の象徴に向けた。 ・・・(中略)・・・ そして、 ・・・(中略)・・・ 「エンタード・アプレンティス(徒弟)」という位階に受け入れられた、と告げた」(引用部はここまでとする)。 以上が国内でも流通している書籍にて言及されている欧米圏ではある程度名前が知られたメーソン自身が語る徒弟位階への入門時、すなわち、メーソンリーに入団する際に参入者が強いられる儀式のありようとなり、メーソンリー入団者はその入団段階で目隠しをされた死刑囚を演じさせられ、目隠しをとられて、光を与えられ、そこでメーソンリーに入団することになるとはきと言及されている)。

上はオンライン上にPDF版も流通しているとの Duncan's Masonic Ritual and Monitor(1866)にて p.59と原著にての頁数が記載されての部位にて掲載されている図の「再掲」をなしているとのものとなる(同じくもの図は補説3の部、現行、補説4の部にあっての話をなしているわけであるが、先行するところの補説3の部にあっての出典(Source)紹介の部94(4)の部で本稿にて既に挙げているとの事前経緯があるため、「再掲」と表記している)。図にては縄が首に巻かれていないが、同じくもの縄は首吊り死刑囚を縊死させるための縄であると語られており、「実際に」それが首に巻かれての儀式の候補者を写し取っての写真もメーソンの手になる書籍に認めることができるようになっている(上にてその史的分析やりようにまつわる問題性を書き記しているとのものながらもの書籍、(邦題)『封印のイエス』のp.21にあってからして首に縄を巻いたメーソンの写真が掲載されていたりする)

 以上のことから、[ブラックフライアーズ橋のカルヴィの首吊りの死体]とはメーソンのメンバーないしメーソン通には「ピンとくる」死に方をした人間の死体であると述べられるところである(ポイントは情報の非対称性があった1982年時点ではそういうことが分かるのはメーソンないしは余程のメーソン通ぐらいであったとのことである)

 第二。教皇の銀行家(そしてマフィアの銀行家)として知られるP2ロッジの構成メンバー、ロベルト・カルヴィのブラックフライアーズ橋での首吊り死体のポケットには[石ころ]と[煉瓦]が混入されていた、と発表されているが(つい先程にてなした和文ウィキペディア引用部に見るとおりである)、それが本当ならば、
建築素材としての煉瓦
は[石工団体]を標榜するメーソンにとって[馴染みのシンボリズム]にも関わるものであるとのことが問題になる。につき、フリーメーソンリーとは[石工]を意味する名詞[メーソンリー]に由来する組織体だが、同フリーメーソンリーは[切り石]や[煉瓦]を組み立てて建築物を構築してきた石工の伝統を保持する組織としての体裁を重んじ、石工にまつわる象徴物を多用している。よく知られたところとして[鏨(たがね)のシンボル]などがそうであるが、それにつき、 ―ジェッリの下で暗躍しマフィアの金をバチカンで洗浄していた男たるロベルト・カルヴィの死に様(ポケットに石ころと煉瓦を入れられての死に様)との兼ね合いで― 極めて臭いところは
切り石(英語で言うところのAshlarアシュラー)の未加工のもの
切り石の加工されたもの(長方形に整えられたもの)
をメーソンが人格の「陶冶」のシンボルとしている
ことである ―[未加工の石]から[加工された石]への変質は[人間の人格の陶冶]の比喩というより[人間部品化完遂]の比喩か、と筆者なぞは考えているわけだが、それは置き、である― (出典として:本稿を公開サイトを公開した後、邦訳版が出されたものとなるが、 Robert Lomas(ロバート・ロマス/多くの出鱈目表記を含むとの「文献的事実に依拠せずにの」似非歴史分析をなしているとの批判がなされている類であることを先述しもしたものの世間では歴史通とのことが喧伝されてのメーソン)の手になる THE SECRET POWER OF MASONIC SYMBOLS邦題『フリーメーソンシンボル事典』(邦題版元は学習研究社)にての188ページから189ページよりの引用をなす。
(これ以降、引用部とする)
未加工の切石]:エンタード・アプレンティスは未加工の切石に取り組む。それは石切場から切り出したばかりの石であり、職人の勤勉の技によって形を成し、整え、意図した建築物に用いる ・・・(中略)・・・完璧な切石]:完璧な切石は、熟練した職人が自らのジュエルでこれを計る。完璧な切石は真の立方体であり、直角定規とコンパスでこれを計らねばならない。 ・・・(中略)・・・ [ロバート・ロマスの個人的見解]:完璧な切石によって象徴される霊的発展の段階は、メイソンの第2階級に含まれる。これに到達するために、メイソンの魂と肉体は均整の取れた関係になっていなければならない(以下略)
(国内で流通しているフリーメーソン成員によるフリーメーソン・シンボリズム解説本『フリーメーソンシンボル事典』p.188-p.189よりの引用部はここまでとする)。
 ブラックフラアーズ橋から徒弟位階儀式に見るように吊されたロベルト・カルヴィ(ロッジP2がメーソンから「正式に破門」された後の1982年にブラックフライアーズ橋に「吊された」男)は[切石]それそのものではなく[加工済みの煉瓦や小石]をポケットに入れた状態で死んでいたともされるわけだが(ただしこのあたりは情報が錯綜しておりいまひとつ決め手に欠けるところもある)、[煉瓦]と[切り石]の建築素材としての違いは差して重きをなさぬかと思う。[煉瓦]は[切石の代替物]として石工の仕事で使われるものであるからである)。

19世紀にて多数流通し、今日なお、オンライン上よりPDF版取得できるとの版が少なからぬ人間に読まれている節がある Duncan's Masonic Ritual and Monitor『ダンカンのメーソン儀礼およびその報告』(1866年版)にての原著該当部位記述p.57にて掲載のメーソンにて尊崇視される切石の図。より具体的には PERFECT ASHLER(メーソンの理想としての完璧な切石)および ROUGH ASHLER(荒削りの未だ陶冶される前の切石)の図。ブラックフライヤー橋にてハングド・マンとして発見されたロベルト・カルヴィのポケットには[小石]と[煉瓦]が入っていたともされることに上の寓意を見ることは行き過ぎとなるだろうか。

 第三ロンドンのブラックフライアー橋にては[知恵][正義][勇気][節制]の四元徳のうちの[節制]の女性化彫像が据えられているが、[知恵][正義][勇気][節制]との四元徳( Cardinal Virtue )を女性に仮託してシンボル体系に組み込むのは(従前からあっての四元徳の欧米圏にての象徴体系を受けての)フリーメーソンの典型的やりようとして「も」よく知られている(出典として:ロンドンはシティのブラックフライアーズ地域にまつわる英文Wikipedia[ Blackfriars Bridge ]項目の下部には現行、橋に据え付けの[四元徳「節制」の女性像化しての像]にまつわる写真掲載部が挙げられており、そこには Temperance, a statue atop a drinking water fountain at the north end of Blackfriars Bridge.「ブラックフライアーズ橋にての北端にての[泉の水を上半身で飲んでいるとのテンペランス]の像」と写真付きで記載されている。他面、フリーメーソンが[知恵][正義][勇気][節制]を女性化しながらシンボルに組み込むとのキリスト教寓意体系 ― Christian Allegory System ― を「強くも踏襲している」とのことについては[ Freemason, Fortitude, Temperance, Prudence, Justice ]などと英文情報に強い検索エンジンにて検索いただければ、そして、その際に表示されてくる解説ページらを参照いただければ、ご理解いただけるところか、と考える ――オンライン上より Cardinal Virtue(四元徳)がメーソン象徴体系と結びついていることを示す典型的資料の記述内容も引いておく。ここでは Project Gutenbergのサイトより誰でもダウンロードできるところの Masonic Monitor of the Degrees of Entered Apprentice, Fellow Craft and Master Mason(1903年刊行のもの.『徒弟位階・職人位階・親方位階の各位階のメーソン儀礼総覧』とでも訳せよう資料)にてのp.34の内容として Every Mason has four (p. p. e.) which are illustrated by the four cardinal virtues: Fortitude, Prudence, Temperance and Justice.全メーソンは四元徳として説明される[勇気][知恵][節制][正義]を持つ(ように求められているとのことになっている)」との記述だけを引いておく―― )

[女性像にて象徴化されての四元徳]、その彫像化作品がルーブル美術館ゆかりのものとしてかつて写真撮影されて英文Wikipedia[ Cardinal virtues ]項目にて掲載されているとのものから上に抜粋をなしておく。

 以上三点のことらにつき書き記したうえで「なおもって、」述べるが、世間では

[デタラメとしての陰謀論 ―911の事件にてのWTC住所につき文字コードの変換からナチ的メッセージが浮かび上がってくるといった全くの大嘘としての陰謀論(どういうわけかこの世界、殊にこの日本ではそういうものを未だに流布する相応の輩が目に付き、なおかつ、そういう相応の輩の出鱈目「ばかり」が検索結果ありようなどにて目につきやすくなっている)― ]

を唱道する相応の輩らが後を絶たぬとのことがあり(英語情報源で Conspiracy Theory陰謀論がどのように扱われているかをチェックするのもよかろう)、[ブラックフライアーズ橋の殺人事件]について「も」不正確なメーソン絡みの陰謀論が持ち出されることがある。
 たとえば、

「ブラックフライアーズはそれ自体がイタリアにてメーソン的な名前となっている」

といった陰謀論が目立って表面にだされ(イタリアにてのありようとしてブラックフライアーズがそのままメーソンを直接的に指すわけ「ではない」との申しようもなされるなかで、である)、そうした[お誂(あつら)え向きの不正確な言い分]を否定することでもってメーソンの陰謀的関与を否定するメーソン陰謀論「否定」の書籍なども見られる([中途半端な陰謀論]は結局はそれにて批判される組織を利するにすぎない)。

 そういったことを望見しつつも、とにかくも、言えることはこうである。

「ブラックフライアーズ橋のカルヴィ死体発見事件が
[メーソンは組織的に関与せずのマフィアの構成員の一部の人間から差配されての仕事であった]
あるいは
[メーソン人脈がそこに組織的に関与してメーソン的紐帯の意に沿わぬような人間はそういう処理の仕方をするとの見せしめとした]
とのものであったにしても、どちらにせ、現実にブラックフライアーズ橋の事件にはメーソン「的な」臭いが如実につきまとう、ということがある ――直近、論拠を提示して指し示しての通りの三点の理由 (第一.[ロッジP2領袖のリーチオ・ジェッリの配下として動いていたマフィアに処分されたと言われている(先述)カルヴィは首吊り状態で発見されたが、メーソンでは徒弟位階で首吊りの死刑囚の似姿をさせられる]、第二.[カルヴィ死体には煉瓦や小石らとワンセットになっていたとされるが、メーソンの教義には成員の[不完全な切石](アシュラー)を[完全なアシュラー]、立方体へと陶冶するとの考え方がある]、第三。[カルヴィ死体がハングト・マンとして吊されたブラックフライヤーズ橋には四元徳の[節制]の像が女性化されて配されているが、[四元徳の女性化シンボル]はキリスト教シンボル大系からメーソンが目立って踏襲をなしているとのものである]) からである。につき、何故、そうもした死に様がロッジP2の破門(1981)の後の1982年に具現化を見たか考えてみるべきか、と思う―― 」。

 カルヴィ殺しに伴ってのそれ絡みの寓意は知識を保持している人間には気づけるようになっていても、
「結局は藪の中.」
であるわけだが、奇怪なことは「1982年に」相応の最期を迎えたカルヴィをコントロールしていた極右テロ幇助(「70年代」よりの極右テロ幇助)をなしていたイタリア・フリーメーソンの領袖、諜報機関人脈に爆破テロのもみ消しをなさしめんとしていたことが報じられ逮捕状も出されたリーチオ・ジェッリら面々が「1981年に」メーソンより正式破門された後も、[(外面は)きらびやかな者達]の世界にあって[偉大なる男]と見倣されているとの風があることであり、それは「1996年に」ノーベル「文学」賞にジェッリがノミネートなされ候補となったと報道されていることに見てとれるとのことである(出典として:英文Wikipedia[ Licio Gelli ]項目に In 1996, Gelli was nominated as a candidate for the Nobel Prize in Literature.[2と表記されているところ、そこにて[2]"Giustizia, tv, ordine pubblico e finita proprio come dicevo io". La Repubblica. September 28, 2003.(Italian)と番号振られて[ラ・レプッブリカ(イタリアの大手日刊紙 La Repubblica)関連の報道記録]が出典Sourceとして記載されているとおりである。それにつき、さらに述べれば、[ダイナマイトの死の商人の遺産]を運用するノーベル財団のウェブサイト特定ページ(nobelprize. org/nomination/literature/index.htmlとのファイル名で Nomination and Selection of Literature Laureatesとのタイトル名入力でも行きつけるとのページ)にては Nominations to the Nobel Prize in Literature can be made by qualified persons only. The names of the nominees and other information about the nominations cannot be revealed until 50 years later.ノーベル文学賞の選考は資格有する向きによってのみ行われえるものである。候補者の名前および選考にまつわる他情報は50年を経るまで明らかにされない」とあり、和文ウィキペディア[ノーベル賞]項目にての[選考]の節にては(引用するとして)選考は「物理学賞」「化学賞」「経済学賞」の3部門についてはスウェーデン王立科学アカデミーが、「医学生理学賞」はカロリンスカ研究所(スウェーデン)が、「平和賞」はノルウェー・ノーベル委員会が、文学賞」はスウェーデン・アカデミーがそれぞれ行う。ノーベル賞の選考は秘密裏に行われ、その過程は受賞の50年後に公表される(引用部はここまでとする)と記載されている。それがゆえ、(ノーベル賞で誰それが候補になっていることはよく報じられることであるのだが)、選考の過程自体が50年を経るまで内密とのものとなっているとの建前が取られているため、[服役しても「脱獄」して法網を長らくもかいくぐりつづけ、かつてはフリーメーソン領袖としての立ち位置にありつつミクロのみならず巨視的な意味での悲惨(駅爆破事件への間接的関与ではなく南米での[汚い戦争]の扶助がそうである)を現出し続けたリーチオ・ジェッリという男]が[ノーベル文学賞]にノミネートされたこと自体も本当のところはよく分からないようになっているが(ジェッリの[文学作品]なるものがいかなるものなのかもイタリア人ではない我々には機微勝手が分からない.[情報的価値どころか情緒的価値すらないとの駄文としての受賞作]よりは興味深いものとは見るが)、そういう話が行き渡る背景にはそれなりのことが作用しているととれる ――元イタリア首相にして[メディア王]としてのシルヴィオ・ベルルスコーニもP2ロッジのメンバーとしてその薫陶を受けていたというリーチオ・ジェッリについては[マス・メディア(その構成員に質的に下らぬ人種、[本当に問題となるところでは弱きを助け強きを挫くとの逆しかなさぬところを「欺瞞」で固めてのゴロツキ]を多く集めての存在であるとは昔からよく言われている)に評価されての「時の人」]とその後にてもあり続け、マス・メディアはジェッリ去就をあたかも[セレブ](などと呼称される人種)にまつわるそれとしてつい最近も報じていたとのことがある(:和文ウィキペディア[リーチオ・ジェッリ]項目にて(引用するとして)1996年にはノーベル文学賞候補になり、さらに2003年には「ラ・レプッブリカ」紙のインタビューを受け「P2再生プラン」を発表し話題を呼んだ。また2007年に「カルヴィ暗殺事件」で無罪判決を受けた後には、自らの自叙伝的映画のための権利を譲渡する契約を、アメリカの映画プロデューサーとの間に結んだ(本稿本段執筆時現時点での記述内容よりの引用はここまでとする.尚、表記の引用部に見るラ・レプッブリカ紙はイタリアにあって極めて影響力強い日刊新聞紙である)と記載されているとおりである)―― )。

「長くなったが」ロベルト・カルヴィの死に様にメーソンやりようのにおいが付きまとっていたことなどにまつわる補足はここまでとしておく。

 以上、リーチオ・ジェッリらフリーメーソンの領袖にまつわるやりように関して巷間伝わるところ、ここまでにて和文ウィキペディアの記事を引用して呈示してきたことを目にされた向きは次のように思うところか、と思う。

『にわかに信じがたい話だ。いい加減な匿名の者らが編者になりもするウィキペディアにあって表出している陰謀「論」の類ではないのか?』

 であるが、

[相応の輩を多く掻き集めて運用しているとの相応のマス・メディアなどが報じず、また、人形・役者に成り下がった一群の人間達がいかなる下らない生き方、腐敗した生き方をも是とする、是とさせられることに起因する世界([運命]を自分で切り拓こうと「しない」「できない」者達を主たる構成要素とする世界)の実状が(「たかだかも、」の)同じくもの件に表出していること]

を書き記した書籍には評価高き真っ当な書籍も含まれている。

 その点、取材注力型のイギリス人ジャーナリスト、ディヴィッド・ヤロップの手になる、

In God's Name『法王暗殺』(訳書版元は文藝春秋)

という書籍の内容を試みにここに引いておくこととする。

(直下、訳書『法王暗殺』p.136-p.137よりの掻い摘まんでの引用をなすとして)

 ジェッリがフリーメーソンに入会したのは一九六三年十一月。ほどなく第三位階に昇進、支部を組織する権利を得た。そのとき支部長(グランド・マスター)だったジョルダーノ・ガンベリーニが、フリーメーソンに協力的ないしは入会希望の有力者のサークルを作るように委嘱した。ジェッリはその機会にとびつき、秘密結社P2を組織した。P2のPはプロパガンダの頭文字。もとは一九世紀の有名なフリーメーソン支部名だった。最初、ジェッリは退役した高級将校を入れ、やがて彼らのツテで軍の現役上層部を抱き込み、人脈は徐々にイタリア権力機構の中に滲透していった。フリーメーソンが掲げる理想は、まもなくタテマエだけになり果てた。ジェッリが狙ったのは極右勢力の大同団結と、イタリアが共産化した場合に備えクーデター勢力の温存だった。西側諸国からの支援には自信があった。事実、P2の初期には、イタリアで活動するCIAから積極的な協力を得た。P2は、単なる左翼恐怖症だけで結びついた秘密結社ではなかった。その証拠に、P2イタリア支部(他の国にも強力な支部がある)の会員は
陸軍司令官ジョバンニ・トリーン秘密警察首脳ジュゼッペ・サントピートとジューリオ・グラシーニ税関長オラーツィ・ジャンニーニそのほか閣僚共産党を除く各政党の有力者将軍三十人提督八人新聞社やテレビ局の首脳カルビやシンドナを含む実業界や金融界のトップ
という実力者ぞろいだった
。一般のフリーメーソンと違って会員名は厳秘にされ、全会員の名を知るのはジェッリだけだった。P2の勢力拡張に、ジェッリはさまざまな手段を使った。会員のツテも用いたが、脅迫を多用したのである。一人の会員が入会すると、有力者を脅迫できるように秘密文書を忠誠のあかしとして提出させる。それを利用して対象になる人物を強請り、会員に加えていくという手口である。一例が国有石油会社ENIのジョルジョ・マツァンティ社長のケースで、サウジ原油買入れに関する贈収賄やリベートの証拠書類を見せられたマツァンティは直ちに入会、さらに多くの秘密情報を提供した。

(一部引用部はここまでとしておく ―筆者が「なるほど。」と実感させられたところとして国内カルトなぞの滲透方式・支配様式と上のやりようは似ていると見ている― )

(直下、訳書『法王暗殺』p.138よりの掻い摘まんでの引用をなすとして)

一九四〇年春、ナチ秘密警察の長としてアムステルダムのフリーメーソンを徹底的に解体したバルビーと、メーソンP2支部長のジェッリが利益によって結ばれたのである。二人には共通点が多く、たとえばステファーノ・デレキアイエという男を高く買っていた。デレキアイエはイタリアで二度クーデターを計画して失敗し、ボリビアに渡り、一九八二年ボリビアが民政復帰するとアルゼンチンに逃れたという怪物である。彼の世話をしたのは暗殺組織「トリプルA」を率いるP2会員ホセ・ロペス・レガだった。このレガという男は、
コカインをアルゼンチンから米国に密輸する大組織
を動かしていた

(一部引用部はここまでとしておく ―※― )

(※上にては[ナチス元ゲシュタポ(親衛隊情報部)人脈]や[麻薬組織領袖がフリーメーソン紐帯にて結集していることが表記されての部でもある(尚、上にてトリプルAと表記されている組織、麻薬産業の元締めであったとのロッジP2のジェッリの同士ホセ・ロベス・レガ(アルゼンチン大統領となったイザベラ・ペロンの寵厚き警察官出身の社会福祉大臣というのが表向きの肩書き)が当初率いていた[トリプルA]についてはアルゼンチンでの反抗的識者層(親・社会主義者とラベリングされた識者層)に対する70年代から80年代にかけての虐殺行為に関わりもした[死の部隊](デス・スクワッド)の一つとして今日、その悪名がつとに知れ渡っている組織となる(下らぬ陰謀論者のざれげん・たわごとと一味同仁に見られる向きもあられるかもしれないが、ここでは既に研究しつくされている史実について述べているのであり、に関しては、英文Wikipedia[ Argentine Anticommunist Alliance ]項目などに何が事細かに紹介されているか読み解かれてみるとよかろう)

(直下、訳書『法王暗殺』p.140からp.141よりの掻い摘まんでの引用をなすとして)

 不可解なのは、教会上層部が、秘密結社P2を率いるジェッリと喜んで交わったことである。昔からカトリック教会ではフリーメーソンは「悪魔の子」とされ、一七三八年のクレメンス十二世以来、教皇の教書は少なくとも六度、フリーメーソンを非難してきた。
 その理由は、フリーメーソンが「神なき宗教」を創始し、カトリック教会の破壊を計画していると、歴代教皇が信じたからである。そのため、会員になったカトリック教徒には、自動的に破門が宣告されてきた。事実、革命勢力は教会と闘うに当たって、何度もフリーメーソンを利用してきた。その一例は、十九世紀末にイタリアを統一した愛国的英雄ガリバルディで、ローマを教皇の支配から解放するためフリーメーソンを動員したので知られている。今日ではフリーメーソンの秘密性も薄らぎ、会員によると
「善を行う組織」
だそうだが、外部からは依然として疑惑の目で見られている
。ただカトリック教会だけは、最近まで全否定の態度を維持してきた。だから、古いフリーメーソン的秘密性と目的を持つP2が教皇庁に接近し、会員の大部分がカトリック教徒なのは、それ自体すでに異常なことであった
・・・(中略)・・・
過去二十年間にイタリアで起こった多くのテロ事件は、もしジェッリが捕って真相を語れば、その多くが解決するはずである一九六九年ミラノのフォンタナ広場では十六名が死亡一九七四年ボローニャでは急行列車が爆破され、十二人が死亡一九八〇年ボローニャ駅の爆発では八十五人が死亡。百八十二人負傷等々・・・。このボローニャ駅のテロは、ジェッリと喧嘩別れしたネオ・ファシスト、エリーネ・チョリーニの自供によると、一九八〇年四月十一日モンテカルロでのP2集会で計画された。実行に当たったのは、前記のデレキアイエら三人だったという。テロの目的は、共産党員のしわざと見せかけることにより、イタリア国民の間に反共感情をかき立てることだった。一九七六年七月には、ビットーリオ・オコールシオ検事がネオ・ファシスト「国家前衛軍」とP2の関係を調査中に機関銃で撃たれて死亡し、ネオ・ファシスト「親秩序」が犯行を認める声明を出した。ファシスト団体の名だけが記憶される事件だが、その実はP2が検事を「消させた」のである。

(一部引用部はここまでとしておく)

(直下、訳書『法王暗殺』にてのp.149よりの掻い摘まんでの引用をなすとして)

 フィナバンクは、マフィアやP2のダーティな金を洗う巨大な「洗濯機」であり、インモビリアーレ社の一五パーセントを所有するバチカン銀行もその一部だった。イタリアから流出するマフィアの金に便宜を与えたのはバチカン銀行だから、むしろ「洗濯機」の正体はバチカンだったと言ってもいい。シンドナらがブリバータ・フィナンツィリア銀行にあるバチカン銀行の口座を利用したことは前述したが、ダーティーな金がフィナバンクに入ってクリーンになるわけである。このルートは両方向に働き、マフィアはメキシコ、カナダ、米国の金をイタリアに持ち込んでクリーンにするという手口を使っていた。ボルドーニの自供によると、
カナダとメキシコにいくつもの会社があって、それがマフィア、フリーメーソン、その他の犯罪組織の不正な金を、国境を越えて米国に運び込む。鞄に入った金が届くと、受け入れ会社はそれで州債を買い、フィナバンクに送る。あとは完全にクリーンな金として通用するわけです
 米国のマフィアは、国境を越えて現金を運ぶくらい朝めし前である。その金はインモビリアーレの子会社であるワシントンのエディルセントロ社により州債に変えられ、フィナバンクに送られる。クリーンになった金をイタリアに持ち込むには、バチカン銀行を使えば何の問題もない

(一部引用部はここまでとしておく)

 直近までの引用部にては大要、

「フリーメーソンのロッジP2は初期、(表立っては)反共を目的に米国諜報機関の資金が投下されて勢力伸長を助力されていた組織であり、その領袖リーチオ・ジェッリ(フリーメーソンとしてロッジP2を設立した男)は脅迫・強請りとワンセットになった手法でメンバーを次々と確保していった。
 そのメンバーにはイタリア政財界・メディアの大物が綺羅星のように名を連ね(陸軍司令官ジョバンニ・トリーン、秘密警察首脳ジュゼッペ・サントピートとジューリオ・グラシーニ、税関長オラーツィ・ジャンニーニ、そのほか閣僚数名、共産党を除く各政党の有力者、将軍三十人、提督八人、新聞社やテレビ局の首脳、カルビやシンドナを含む実業界や金融界のトップという実力者ぞろいとの記述)、また、麻薬ビジネスの胴元(独裁政権下でリベラル派を殺すための死の部隊であった暗殺組織「トリプルA」を率いるP2会員ホセ・ロペス・レガ)も含まれていた
 また、共産主義者の仕業と見せかけて反共主義を煽るとの[名目]で死傷者を多数出したイタリア国内のテロ事件「ら」もジェッリの差し金であるとの証言がなされている(引用元書籍『法王暗殺』には過去二十年間にイタリアで起こった多くのテロ事件は、もしジェッリが捕って真相を語れば、その多くが解決するはずである。一九六九年ミラノのフォンタナ広場では十六名が死亡。一九七四年ボローニャでは急行列車が爆破され、十二人が死亡。一九八〇年ボローニャ駅の爆発では八十五人が死亡。百八十二人負傷等々・・・。このボローニャ駅のテロは、ジェッリと喧嘩別れしたネオ・ファシスト、エリーネ・チョリーニの自供によると、一九八〇年四月十一日モンテカルロでのP2集会で計画されたと記載されている ―ジェッリらが同輩の社会の部分主導層を麾下に率いていたユニット(メーソン細胞)は自作自演の爆破テロとの式で1969年には16人殺した「テロ」を起こし、1974年には12人殺した「テロ」を起こしていたと「される」.それは1976年にあってのペナルティーとしてのフリーメーソン本体よりの認証取り消し、そして、1981年のフリーメーソン本体より正式破門の前のことである― )。
 のみならず、ジェッリおよびその手の者(ロベルト・カルヴィとミケーネ・シンドナ)はバチカンそのものをマフィアやフリーメーソンのダーティ・マネーを洗浄するための装置として利用するスキーム(細かくも述べれば、[バチカン銀行を資金の移動装置に使いながらも掌握企業の子会社にて米国の州債を購入させダーティ・マネーをロンダリングする]とのやりよう)を構築していた」

と記載されているわけである。

(:尚、といった記述を含む『法王暗殺』の原著 In God's Nameに関しては争いあるところに対する分析を積極的になしているとの書籍ともなり、英文Wikipedia[ In God's Name ]項目にて
Yallop's book examined many of the inaccurate statements issued by the Vatican in the days after John Paul's death and received international attention, including demands from some senior churchmen for an inquiry into the death itself.「ヤロップ『インゴッズネーム』(邦題は『法王暗殺』となり文藝春秋社より刊行)は法王ヨハネ・パウロの死後、バチカンによって発せられた不正確な声明らを多く検証し、死そのものについての教会高位者よりの追加調査の要請も含めての国際的関心を買うに至ったとの書である」
との記載もなされている。
 その点、訳書『法王暗殺』から内容を引いてうえで直近の段にてなしているとの大要表記を読まれたうえで「それでもなお、」『[陰謀論]を展開している』と思われる向きもあるかもしれない(実際、相応の類は同じくもの分野で[陰謀「論」にまでレベル・ダウンした不正確なこと]を述べ、また、そうしたものの放流・撒布でもって本稿のようなものにも色を付けるようなことをやらかしもするだろうと念慮しつつ、そうした読み手胸中につきおもんぱかるところではある)。
 だが、たかだかのこの段程度の話程度からして
報道動向・当局動向によって具現化しもしている史実ないし準・史実
として認知されていることを取り上げ
繰り返すが、ジェッリらやりようは報じられ逮捕状が出されていることである)、そして、にまつわって欧米圏で高い評価を受けている「常識的」ルポライター(デヴィッド・ヤロップ)が述べていることに基づいての話をなしているにすぎない
 そのように強くも断っておく(疑わしきはよく確認されるとよい)。
 そうも述べつつ本稿にて延々と指し示してきたことに基づき書いておくが、

・「たかがフリーメーソン程度の者達が黒幕である「わけがない」というのが本稿筆者が「当然に」も導出している結論である」

・「問題となる力学はフリーメーソン「のような」何でもやると見えもする類を集めての組織・システムの「外側」にあり、フリーメーソンなど所詮はそのための使い捨ての道具にしかすぎないと解されるだけの[具体的材料]が山積している」

・「そうしたかたちで具現化している力学は[家畜としての人類に相応の末路を進呈しよう]とのものであること、(ロッジP2の「一面では」曖昧模糊とした話とは異なり)、記号論的に「はきと」摘示できるようになっているとのことを事細かに指し示そうと試みているのが本稿である」

 以上のことらの是非を本稿を通じて徹底的に検証いただきたいものではある(そのうえで筆者の言い分を批判したければ批判されるとよかろうと思っている。なれば筆者の望むところである(批判から正しいものを切り分けることができるからである)。につき、相応の類は愚劣・卑劣にも(批判とは本質的に異なる)[貶める]とのことをなすか、あるいは、存在自体を「無きもの」「取るに足らぬもの」にすべくも注力するかのどちらかのことしかなさぬとは思う)

 とにかくも、ここまでの内容をもってして、


e2[イタリアのフリーメーソン、ロッジP2には軍諜報組織の主導部や現職国会議員らのイタリアの権力機構を掌握していたとの面々が参加しており、メンバー僅少の同組織体が白色テロ(反左翼テロ)としての[駅爆破事件](いわゆる[ボローニャ駅爆破テロ事件]で同事件にてイタリアでは多数の死傷者が発生)など複数の偽装テロ(共産主義者に罪をなすりつけるためのテロ)に関与したとのことが露見して問題になったことがある(また、事件に関与したロッジP2はメーソンに相応しくはないことをなしたとのことでメーソンから「正式に再破門」されたとのことになっているが、その後に発生したロッジP2人脈関連の殺人事件「でも」あいもかわらずメーソンの象徴が用いられているとのこと「も」が ―同件に関しては稚拙な法螺も流されているものの― 現実にある)。さらには、イタリア(元)首相であるベルルスコーニもその元メンバーであったとのロッジP2の首魁であるリーチオ・ジェッリ ―米国諜報機関より当初、[反共要員]として助力を受け、麻薬組織やアルゼンチン独裁政権などと強固なつながりを有していたとの政治マフィア― は(逮捕・脱獄を経て)結局は法網をかいくぐり、1996年にはその前科([自国民を何人も共産主義者の犯行に見せかけての偽装爆破テロで殺してきた]との前科)にも関わらず[ノーベル文学賞]にノミネートされていた。といったところに[インナーサークル]の問題が当然に観念される)]


とのことの指し示しとした。

出典(Source)紹介の部103(6)はここまでとする)


 ここに至るまで述べてきたこと、出典(Source)紹介の部103(2)から出典(Source)紹介の部103(6)にて典拠を挙げて指し示してきたところにつき繰り返すが、映画『ファイト・クラブ』とメーソンの間には次のような側面での(a1a2からe1e2との各側面での)対応関係が存する。

(映画『ファイト・クラブ』について指し示せるところとして)


a1[ファイト・クラブについては秘密主義的組織として邪魔者・秘密漏洩者に対し[死の制裁]を課すとの脅しを[チェス盤紋様の床の場]にてなす組織であると描写されている]

b1[ファイト・クラブは各都市に支部を持ち、強固な組織基盤を有しているとの描写がなされている]

c1[ファイト・クラブはありとあらゆる職種にメンバーを擁しており、彼らはテロを黙過するばかりか、促進しているとの描写がなされている]

d1[ファイト・クラブ成員らはハグ(抱き合い)を頻繁になすと描写されている]

e1[ファイト・クラブの面々として集まってきた者達の中でも従順性および急進性に特質がある者達を集めてビル爆破計画の実行役に仕立てていたとの描写がなされている(といったところに[インナーサークル]の問題が観念される)]


(フリーメーソンについて指し示せるところとして)


a2[フリーメーソンは秘密主義的で秘密漏洩者には[死の制裁]の課すとの脅しがかった誓約を[チェス盤紋様の床の場]にて歴年強いてきた組織である(ただし、そうした[宣誓]のかたちをとる約束事は唯名無実のものにすぎないというのがメーソンインサイダーの外向けの言い分である)]

b2[フリーメーソンは各都市に支部(交流会館としてのロッジ)を持ち、強固な組織基盤を有している]

c2[フリーメーソンはありとあらゆる職種にメンバーを擁しており、そうした成員らが[ブラザー]と呼んでの紐帯を保持している]

d2[フリーメーソンの成員は特定の儀式(マスターメーソン位階への引き上げなど)の後にメンバー同士がハグ(抱き合い)をなすとの組織である]

e2[イタリアのフリーメーソン、ロッジP2には軍諜報組織の主導部や現職国会議員らのイタリアの権力機構を掌握していたとの面々が参加しており、メンバー僅少の同組織体が白色テロ(反左翼テロ)としての[駅爆破事件](いわゆる[ボローニャ駅爆破テロ事件]で同事件にてイタリアでは多数の死傷者が発生)など複数の偽装テロ(共産主義者に罪をなすりつけるためのテロ)に関与したとのことが露見して問題になったことがある(また、事件に関与したロッジP2はメーソンに相応しくはないことをなしたとのことでメーソンから「正式に再破門」されたとのことになっているが、その後に発生したロッジP2人脈関連の殺人事件「でも」あいもかわらずメーソンの象徴が用いられているとのこと「も」が ―同件に関しては稚拙な法螺も流されているものの― 現実にある)。さらには、イタリア(元)首相であるベルルスコーニもその元メンバーであったとのロッジP2の首魁であるリーチオ・ジェッリ ―米国諜報機関より当初、[反共要員]として助力を受け、麻薬組織やアルゼンチン独裁政権などと強固なつながりを有していたとの政治マフィア― は(逮捕・脱獄を経て)結局は法網をかいくぐり、1996年にはその前科([自国民を何人も共産主義者の犯行に見せかけての偽装爆破テロで殺してきた]との前科)にも関わらず[ノーベル文学賞]にノミネートされていた。といったところに[インナーサークル]の問題が当然に観念される]


 以上、まとめもして振り返ったところで[ファイト・クラブとフリーメーソンの関係性にまつわる話]にあってのII.と振っての段を終える。

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また、直下、本稿冒頭部へのリンクも設けておく

(⇒冒頭頁へは下の部より)

[典拠紹介部第1頁 加速器実験に伴う欺瞞性から証示なせることについて]

 上にて挙げているのはドイツ浪漫主義芸術の巨匠たる18世紀画家、カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ(Freemasonでもあったとの画家 Caspar David Friedrich)の手になる一品、

Der Wanderer uber dem Nebelmeer雲海の上の旅人』(に多少の[動き]をアレンジとして加えたもの)

となる。

 言われようの問題として一般に、

[人間の崇高なる精神が高みを目指し、ついぞ多くの物事を達観するに至った時、その折の孤独と感慨を描いた画]

などと形容される上掲の『雲海の上の旅人』に関して(本稿でもその言行を順次・段階的に取り上げることになるとの)物理学者リサ・ランドールは[次のような申しよう]をなしている。


(直下、物理学者リサ・ランドールの手になる著作 Knocking on Heaven’s Door『宇宙の扉をノックする』(NHK出版)にての CHAPTER THREE LIVING IN A MATERIAL WORLD[第三章 物質世界に生きる]の章の記述内容 ――オンライン上検索エンジンにあっての原文検索にて該当部特定できるところの記述内容―― よりの原文引用をなすとして)

Our universe is in many respects sublime. It prompts wonder but can be daunting ―even frightening― in its complexity.  Nonetheless, the components fit together in marvelous ways. Art,science, and religion all aim to channel people’s curiosity and enlighten us by pushing the frontiers of our understanding. They promise, in their different ways, to help transcend the narrow confines of individual experience and allow us to enter into―and comprehend―the realm of the sublime. (See Figure 11.)
          [ . . . ]
[ FIGURE 11 ] Caspar David Friedrich’s Wanderer Above the Sea of Fog (1818), an iconic painting of the sublime ― a recurring theme in art and music.

(上の原著引用部に対する[訳文]として国内流通訳書『宇宙の扉をノックする』(NHK出版)ハードカヴァー版にあっての81ページに記載されているところを引くとして)

多くの点で、私たちの宇宙は崇高だ。その複雑さは好奇心を駆り立てはするが、無力感も抱かせるし、ことによっては恐怖さえも感じさせる。にもかかわらず、宇宙の構成要素は素晴らしくぴたりと絡みあっている。芸術、科学、宗教は、いずれも人々の好奇心を促して、理解の限界を広げさせ、それによって私たちを啓蒙することを目指している。いずれもそれぞれのやり方で、個人の経験の狭い領域を越えさせることを約束している。それがかなえられたとき、私たちは崇高なものの領域に踏み込む――そして理解する――ことができるのだ(図11を参照)。 …(中略)… [図11]ドイツの画家カスパー・ダーヴィド・フリードリヒの「雲海の上の旅人」は、崇高なものを象徴的に描いた作品だ。崇高さは、美術と音楽に繰り返し登場するテーマである

(以上をもって Knocking on Heaven’s Doorにての原著表記および訳書よりの引用とした)


 さて、何故、ここ脇に逸れての部にあって「目立つように」特定絵画 ― 『雲海の上の旅人』― を挙げ、その絵画に対する物理学者の評しよう ―「雲海の上の旅人」は、崇高なものを象徴的に描いた作品だ....― などを引いたりもしたのか

「それは、」
絵画『雲海の上の旅人』に対して直上引用なしたような評しようをなしているとの物理学者リサ・ランドールが

加速器によるブラックホール生成可能性にまつわるトピックの理論深化に一廉ならぬ貢献をなしているとの著名物理学者

[[崇高なるもの]を目指しての宇宙の探求(およびそのための装置と銘打たれている巨大加速器LHC)の称揚・礼讃をなしているとの向き

であるとのことがあり、また、なおかつ、彼女リサ・ランドールの手による、(絵画『雲海の上の旅人』を科学者が目指しての[崇高さ]とを結びつけている)引用元著作 Knocking on Heaven’s Door『宇宙の扉をノックする』(NHK出版)が

人間のありよう(崇高さとはおよそ程遠いところにあるありよう)]
人間の辿る運命

を嘲笑うような[嗜虐的寓意]で満ち満ちていると申し述べられるようになっている著作であるとのことがある、遺憾ながら
[理の当然]
として申し述べられるところとしてある ――個人のせせこましい偏頗(へんぱ)な主観などとは一線を画したところで客観的かつ具体的にこれはこうでこうだと申し述べられるようになっている(出典呈示を第一義にしての本稿では無論、その論拠を事細かに挙げる)とのところとしてある―― からであり、そのことに注意を向けたかったからである(※)。

(※上にて引用元とした著作、 Knocking on Heaven’s Door『宇宙の扉をノックする』(NHK出版)、同著にあってはその冒頭部より
September 10, 2008, marked the historic first trial run of the Large Hadron Collider (LHC). Although the name―Large Hadron Collider― is literal but uninspired, the same is not true for the science we expect it to achieve, which should prove spectacular. (表記英文引用部に対する訳として)「2008年9月10日、ラージ・ハドロン・コライダー(LHC)が歴史的始動を見た.[ラージ・ハドロン・コライダー]との名称は有り体に言ってインスピレーションを何ら与えぬとの平凡なものだが、私たちがそれ(LHC)に[証明すべきととらえている壮大なる挙]を託しているとの意では[科学(の進歩)]にとり同じくものことは真実とはならない(LHCは際立ってのインスピレーションを与えるものである)」
などとのことが書き記されている。
 そうもした書きようが目立ってもの冒頭部にてみとめられる著作ノッキン・オン・ヘブンズ・ドアにおける表題、 [天国のドアをノックする]の由来についてリサ・ランドール女史は同じくもの著作の中で次のようなことを述べてもしている。
(以下、 Knocking on Heaven’s Doorにての CHAPTER FOUR LOOKING FOR ANSWERSより引用なすところとして)
I first heard the phrase “knockin”on heaven’s door”when listening to the Bob Dylan song at his 1987 concert with the Grateful Dead in Oakland, California. Needless to say, the title of my book is intended differently than the song’s lyrics, which I still hear Dylan and Jerry Garcia singing in my head. The phrase differs from its biblical origin as well, though my title does toy with this interpretation. In Matthew, the Bible says, “Ask, and it shall be given you; seek, and ye shall find; knock, and it shall be opened unto you: For every one that asketh receiveth; and he that seeketh findeth; and to him that knocketh it shall be opened. (以上原著表記に対して訳書『宇宙の扉をノックする』(NHK出版)ハードカヴァー版[第四章]103ページにての表記を引くとして) Knocking on Heaven’s Door(天の扉を叩く)]――これが本書の原題だが、私が最初にこのフレーズを聞いたのは、一九八七年、カリフォルニア州オークランドでのグレイトフル・デッドとのコンサートで、ボブ・ディランが『天国への扉』を歌うのを聞いたときだった。いまでも私の頭の中ではディランとジェリー・ガルシアがこれを歌っているのが聞こえてくるけれど、いうまでもなく、私の本のタイトルは、この曲の歌詞とは意味が違っている。このフレーズは出典である聖書の一節とも違っているが、私のタイトルはこちらの意図を拝借したものだ。聖書の「マタイ伝」には、このように書かれている。「求めよ。さらば与えられん。尋ねよ、さらば見いださん。門を叩け、さらば聞かれん。すべて求むる者は得、たづねる者は見いだし、門を叩く者には開かれるるなり
(以上、引用部とした)
 といったところ、新約聖書のマタイ伝にあっての
[求めよ。さらば与えられん。尋ねよ、さらば見いださん。門を叩け、さらば聞かれん。すべて求むる者は得、たづねる者は見いだし、門を叩く者には開かれるるなり]
とのフレーズ、それが
[天国の門]・[天国への扉]・[天国への階梯](ステアウェイ・トゥ・ヘブン)
との兼ね合いでいかように嗜虐的なる別側面での意味( Double Meaning )と共にあるのか、そのことからして具体的典拠を挙げ連ねるとの式で遺漏無くも事細かに示そうというのが本稿の本義であるとここ脇に逸れての部にあって訴求しておきたいとの意図が筆者にはある)

当サイト内にあっての【各頁および各典拠への一覧方式遷移部】、及び、【PDF形式文書配布ページ】へのリンクを直下、設けておく

各頁および各典拠への一覧方式遷移部へは以下より


問題となる[「予見的」言及→実現]の体系についての[典拠紹介部]一覧呈示頁

PDF形式文書配布ページへは以下より


典拠解説媒体としての[一括PDF文書]の公開頁

ここ本頁内の記述内容を支える【「容易に後追い確認なる」「堅い」ソースを呈示しての出典紹介部ら】の主たるところへの[遷移経路]を下に設けておく。 典拠について疑わしいとの部があれば、必要に応じて参照されたい (:クリックすることでブラウザ ―インターネット閲覧ソフト― の[別タブ(別枠)]にて典拠紹介部を表示( open "additional" tabbed window(s) of web browsers ))

[出典(Source)紹介の部101]先に発生した911の事件は(飛行機が突撃したツインタワーのみならず)ワールド・トレード・センターに存在していたビル七棟がすべて倒壊したとの事件となる】、 【その中身が適正なものか否かはとりあえず置き、かつてそこにあったワールド・トレード・センターの第七ビルに関してはそれが発破倒壊 ―コントロール・デモリッション(ビルを炸薬を用いて一挙に破壊して解体処理する手法)― によって倒壊したのだとの申しようが専門家団体、[建築家団体]より呈されている】、 【911の事件が発生する「直前」、2001年7月にて、「アメリカで[アルカイダ]と[オサマ・ビン・ラディン]の犯行を名目にしての政府関係者筋による[自作自演のテロ]が起こされることを警告していた」との有名な論客が存在している】とのことらを各別に紹介しての典拠紹介部101の部)
の参照は直下より (クリックすることで当該の出典紹介部を別タブにて表示)


典拠紹介部第117頁 重大事件の先覚的言及と『使徒行伝』に見る占いの霊

[出典(Source)紹介の部102(4)](1999年公開の映画作品『ファイト・クラブ』がいかようにして[911の事件の先覚的言及]を多重的になしていると指摘出来るのか、そのことについての[1]から[9]と振っての典拠紹介部にあっての「一例」としての ―[4]と振っての部の「一例」としての― 典拠紹介部102(4)の部)
の参照は直下より (クリックすることで当該の出典紹介部を別タブにて表示)


典拠紹介部第118頁 ファイト・クラブに見る911の前言、その解説[1]

[出典(Source)紹介の部102(8)](1999年公開の映画作品『ファイト・クラブ』の原作小説(1996年刊)からして911の予見的側面と相通ずるようになっていることにまつわっての典拠紹介部102(8)の部)
の参照は直下より (クリックすることで当該の出典紹介部を別タブにて表示)


典拠紹介部第119頁 ファイト・クラブに見る911の前言、その解説[2]