典拠となるところの明示[120]――[911の発生の事前言及作品]としてまずもって
引き合いに出すこととした『ファイト・クラブ』、その先覚性についての詳説

関連情報にまつわるカテゴリ(各部クリックにて遷移)

911の事件の先覚的言及というものがいかようなものなのかについて 補説4

 前頁までで一連の流れ ―([1]から[9]と振っての計9パートに区分けしもしての一連の流れ)― にあっての[1]から[8]と振っての部までの解説をなし終え、

『ファイト・クラブ』という作品にあっての911の事前言及作品としての性質

について


[映画『ファイト・クラブ』ではその冒頭部より [グラウンド・ゼロ]との言葉が目立ってあらわれてくる](そして、911の事件が発生するまで[グラウンド・ゼロ]とは専らにして[核兵器の爆心地]を指す特殊な言いまわしであった)

[映画『ファイト・クラブ』では冒頭より[グラウンド・ゼロ]と形容されているその場にて連続ビル倒壊劇 ―炸薬を用いての発破倒壊― が現出させることが描かれる](そして、911の事件ではワールド・トレード・センターにあっての計7つのビルが倒壊している)

[映画『ファイト・クラブ』では金融系企業ビルを標的にすることで金融システムの崩壊を企図しての爆破であるとの言及がなされている](そして、現実の911の事件で標的になったワールド・トレード・センターは金融センターであった)

[映画『ファイト・クラブ』はビル倒壊計画の目標が[ワールド・トレード・センター]そのものであることを露骨に示唆する視覚的描写が「多用」されている]

[映画『ファイト・クラブ』にあっては ―主人公居宅(ピアーソン・「タワーズ」との物件内の主人公居宅)にあらかじめ何時でも爆破可能な爆発機構が設置されており、それが爆発することになったとの描写がなされる等― 劇中にての最終目標となっている[連続ビル爆破倒壊計画]以外のところでも[時限式発破倒壊機構へのこだわり]が執拗なものとして見てとれるとのことがある](対して現実世界で発生した911の事件に関しては「7ワールド・トレード・センターのパンケーキ状の急遽倒壊は[発破倒壊(コントロールド・デモリッション)]として発生したと判断できる.大統領府は事案についてきちんとした調査を行うべきである」と米国建築家団体に数千人単位の専門家筋署名が引っさげられて告発されているとのことがある)

[映画『ファイト・クラブ』劇中、一瞬登場する折々の場面に飛行機搭乗にまつわる不可解な描写や911という数値を想起させるナンバリングがなされていたりする]

[映画『ファイト・クラブ』は[主人公別人格としてのビル連続爆破計画首魁がサブリミナル描写 ―数カットを用いての特定のイメージの刷り込み― を用いる存在であるとの言及を含む映画]であり、かつ、[男性器描写が入れ込まれている等、悪質なサブリミナル・カットが実際に含まれている映画]となっている]

[1999年に封切られた映画『ファイト・クラブ』の原作小説、1996年に刊行された小説版『ファイト・クラブ』からして現実世界にはありえないような191階建ての超高層ビルを爆破対象として登場させているとのことがあり、映画版ではそうもした標的ビルがワールド・トレード・センター内にあると描写されているため、[191階建て]との不自然なる階数よりは[911]との数値入れ替えナンバーを想起させられるとのことがある]


とのことらの典拠を示してきた。

 以上、振り返ったうえで続いて([1]から[9]と振っての一連の部の中にあっての)[9]の部に入ることとする。

 映画『ファイト・クラブ』は以下これより呈示していくような観点で

生贄殺人 ―焼殺としての生け贄殺人― 

について爆破テロとの絡みで「入念かつ緻密に」言及していると解される側面「をも」伴っている作品ともなる。

 その点、原作小説にせよ映画化版にせよ[週末殴り合いクラブ]の面々が企図したのはさながら物品破壊だけの[無血テロ]であるかのような描写が『ファイト・クラブ』という作品ではなされている感もある ―普通に考えれば、深夜にあってもビルには警備や保守の人間が出入りすることもあろうと思えるのだが、とにかくも、『ファイト・クラブ』では夜間の人がいない時分を狙っての爆破が無血テロであるかのように描写されている感もある― 、いや、そもそももってして、爆破テロに伴う人殺しとのその行為については意図して明示しての着眼をなしていない節が如実にあるのであるが、

[劇中内における爆破テロ(ワールド・トレード・センターと視覚的に示されている一画でのビル連続爆破)との絡みでの[生贄殺人 ―焼殺としての生け贄殺人― ]に対する入念かつ緻密なる描写を捕捉した段階で[現実世界で発生した911の事件](多くの人間がタワーリング・インフェルノ、[そびえ立つ地獄]にあって逃げ場もない中で火炎に包まれ苦悶のうちに落下死を選んだり焼死したりすることになったとの事件)に通ずる精神性が ―他の問題要素「ら」が目立ってそこにある中にあっては― 顧慮されて然るべきこととなる]

がゆえに同じくものことを取り上げることにした。

 以上、申し述べたうえで、一体全体、映画『ファイト・クラブ』にみとめられる[生贄殺人 ―焼殺としての生け贄殺人― に対する爆破テロと通ずるところの入念かつ緻密なる言及]がいかようなるものかだが、同じくものことに通ずるところとして最初に次のことに注意を向けることとする。

「『ファイト・クラブ』では主人公のオルター・エゴ(別人格)がブラッド・ピット演じるタイラー・ダーデンという爆破テロの首魁として設定付けされているが、同タイラー・ダーデン、石鹸販売業を生業としているとの設定を伴う存在にして、その石鹸の材料は人間の油からとってのものであるとの描写をなされている存在でもある」

(『ファイト・クラブ』では主人公がタイラー(当初、主人公はタイラーを自分の中の別人格と気づいていない、他人であると認識している)と共に[痩身クリニック]に潜入してそこのダストボックスに容れられている人体脂肪を掠め盗って石鹸の材料とせんとする描写がなされてもいる。そうもした映画『ファイト・クラブ』ではタイトル・ロゴとして[ピンク色の石鹸にて刻印されてのタイトル・ロゴ]が採用されてもいる ―※そちらは英文Wikipedia[ Fight Club ]項目の[Release]の節、[Marketing]の部の現行記載として The firm proposed a bar of pink soap with the title "Fight Club" embossed on it as the film's main marketing image; the proposal was considered "a bad joke" by Fox executives.「映画『ファイト・クラブ』供給会社は[題名[ファイト・クラブ]が表面に刻印されたピンク色の石鹸]をもってして同映画の主たるマーケティング・イメージとして示すことになった。その呈示やりようは供給会社20世紀フォックス重役らの[バッド・ジョーク]であると考えられていた」と記載されているところでもある。尚、人間石鹸についてはそういうものの生成がナチスの絶滅収容所運営の中で囚人遺体を具になされていたとの話が伝わっているが、そちらの方は都市伝説であると認知されている。例えば、現行、和文ウィキペディア[人間石鹸]項目にては次のような記載がなされている⇒(引用するところとして)人間石鹸は、第二次世界大戦中にユダヤ人強制収容所の犠牲者の肉体から工業的に石鹸が製造されたとされるプロパガンダおよび都市伝説。この逸話は広く信じられてきたが、人間の脂肪から石鹸が工業的に製造されたことはない(引用部はここまでとする)。また和文ウィキペディアの本稿執筆時の現行記載内容として同項目([人間石鹸]項目)の末尾の部には次のような記載もなされている⇒(引用するところとして)ファイトクラブ-石鹸製造の過程は異なる(痩身の結果廃棄される脂肪を精製する)。消費文明に対するアンチテーゼの象徴として描かれている(引用部はここまでとする)― )」

 上にて注意を向けたこと、人体の脂肪を用いての石鹸精製については次のことらが問題になる。

 第一。『ファイト・クラブ』劇中にて人間の油が石鹸としての役割を果たすとの説明がなされるパートで

かつて川の上流にて実行されていた生贄の儀の話
ダイナマイトを製作するためのグリセリンの話

が組み合わせてなされているとのことがある。

 細かくはこうである。

かつて川の上流で人間の生贄の儀式が執り行われており、そこから流れてきた人間の死体に由来する灰汁(あく)に洗浄作用があると知っていたから昔の人間は川の下流で洗濯をする、とのタイラー(テロ首魁)の発言がなされた後同じくものタイラーが[人体の皮脂でダイナマイトに使えるニトログリセリンを造れる]と強調、(そうとはおくびにも出さぬ中ながら)自身のもうひとつの人格である主人公に人格改変を強要すべくも先行して口の端に乗せた石鹸の話やニトログリセリンの話とつなげるとのかたちで主人公の手に[(石鹸製造に供してのものであろう苛性ソーダ由来と思われる)化学反応]を起こさせて火傷させるとのシーンが出てくる

 上に見るような式で映画『ファイト・クラブ』では[ダイナマイトを用いての時限爆破計画]のことが[生贄の儀(川の上流で行われていた生け贄殺人)]との絡みで「当然に」想起されるようになっている。

 第二。映画『ファイト・クラブ』は時限爆弾によるテロ(連続ビル爆破テロ)が引き起こされるとの映画だが、そこにての[ビル爆破]と関わるとも受け取れる[ニトログリセリンにまつわるタイラー申しよう]([生贄と人間石鹸とニトログリセリンの話をつなげての申しよう])が他のシーン「にも」表出している

 具体的にはこうである。

「映画『ファイト・クラブ』ではタイラーと主人公が痩身クリニックに潜入し、人間の脂肪を(石鹸製造との名目で)盗み、それから(人間の脂で造られもする)石鹸のダイナマイト利用の話が語られる。その中で[人間の生贄殺人(焼殺としての生贄殺人)の儀と生け贄殺人副産物の灰汁における洗浄作用]のことが語られるとのかたちで映画は進行していくのだが、そちら一連の流れの中にての痩身クリニック潜入直前のシーンにて主人公のコンドミニアム ―本稿の先の[6]の段の解説部にて言及しているようにDVD開始後、再生時間が25分47秒後にてのシーンにて[ PEARSON TWOER「S」(複数形) ]の立て看板が画面に映され、直後、[飛行機の旅から帰った主人公が自身の部屋がガス爆発の憂き目に遭って部屋から焼け出されることになったとの描写]がなされることを本稿の先の段で説明しもしていたとのピアーソン・タワー「ズ」との物件― での爆発事故が何時でも起爆可能なかたちで仕組まれていた人為による時限式爆発だったとの「事後」報告が警察から主人公に行くことになる、との描写がなされてもいる(ピアーソン・「タワーズ」のダイナマイト爆破]と[人間焼殺の副産物にしてダイナマイト原料に転用される人間石鹸の話]とが細かくもの映画の流れにて計算のうえで結びつけられている風がある)」

 要するに、

「劇中にてダイナマイト製造と紐付けられての生贄を(焼き)殺すとの儀式的行為にまつわっての言及ダイナマイトの類を用いての時限式ビル爆破にまつわっての言及とが通貫しての[文脈]として濃厚に結びつけられている」

とのことが映画 ―[自己滅却を是とする相応の人間ら]が組織的にワールド・トレード・センターと寸刻描写されての場にあっての複数ビル爆破に関与しているとの映画― の中に見てとれるとのことがある。

 話がややこしくもなっているが、同じくものことにまつわっての出典を挙げておく。


| 出典(Source)紹介の部102(9) |

 ここ出典(Source)紹介の部102(9)にあっては

「『ファイト・クラブ』劇中にあっては【ダイナマイトと結びつけられもしての生贄を(焼き)殺すとの儀式的行為にまつわっての言及】と【ダイナマイトを用いてのビル爆破計画にまつわっての言及】とが通貫しての[文脈]として濃厚に結びつけられている」

とのことの典拠を挙げることとする。

 まずもってレンタルDVDを借り受け、該当部チェックすることで確認なせもしようところとして、


『ファイト・クラブ』劇中にて人間の油が石鹸精製に使えるとの説明がなされるパートで

かつて川の上流にて実行されていた生贄の儀の話
ダイナマイトを生成するためのグリセリンの話

が組み合わせてなされるとのことがある


とのことのソースとしてDVD再生開始後、再生時間が

【1時間00分34秒(1:00:34)から1時間2分38秒(1:02:38) 】

の部にて発生するダイアログを掻い摘まんで下に抜粋することにする。

(以下、DVD再生時間にして1:00:34以降の痩身クリニック進入による人間の脂肪窃取の部よりのダイアログ(英文字幕をオンにすることで誰でも確認できるダイアログ)よりの抽出をなすとして ―訳文も付したが、そちらは日本語字幕表示オンで表示されてくるものを挙げることとした― )


The salt balance has to be just right so the best fat for soap comes from humans.「塩分のバランスがいいのは人間の脂肪だ」(タイラー)
Wait,what is this place?「ここはどこなんだ?」(主人公)
A liposuction clinic.「痩身クリニックだ」(タイラー)


(以下、DVD再生時間にして1:01:30以降の[石鹸とダイナマイトの話]、そして、[人身御供の儀と石鹸の関係についての話]につき、英文字幕をオンにすることで確認できる部位よりの抽出をなすとして ―訳文も付したが、そちらは日本語字幕表示オンで表示されてくるものを挙げることとした― )


Add nitric acid,you've got nitroglycerin.「グリセリンをすくって硝酸をくわえるとニトログリセリンができる」(タイラー)

Then add sodium nitrate and sawdust,you've dynamite.「硝酸ナトリウムとおが屑を足すとダイナマイト」(タイラー)

Yeah,with enough soap,one could blow up just about anything.「石けんがマイトになる」(タイラ-)

Tyler was full of useful information.「彼は物知りだった」(主人公の独白)

People found clothes got cleaner when washed at a certain point in the river.「昔の人間は川の決まった場所で洗濯をした」(タイラー.日本語字幕では表記のように表示される.正確な訳は「人々は川の特定部で洗濯物がより綺麗になることを見つけた」)

-You know why?
-No.「何故か分かるか」(タイラー)「いいや」(主人公)

Human sacrifices were once made on the hills above this river.Bodies burnt. Water permeated the ashes to create lye.「上流でいけにえが焼かれ――その灰が川の水に混じり灰汁になった」(タイラー)
(続いてタイラーが溶液の入った容器を主人公に見せるシーンをはさみ)

This is lye.The crucial ingredient. Once it mixed with the melted body fat,a white soapy discharge crept into the river.「これが灰汁.体の脂肪と混ざると――石けん液と同じだ」(タイラー)
(筆者註記:この後、タイラーが主人公に(灰汁であるとして)おそらく苛性ソーダ・水酸化ナトリウム溶液であろうと素人目にも見られる容器内溶液を主人公の手にかけ、主人公の皮膚と化学反応を起こさせて火傷を起こさせる.その上で悶絶し弱々しく助けを求める主人公に次のように続けて言う)

The first soap was made from heroes'ashes like the first monkey shot into space.「宇宙に打ち上げられたサルを思え」(タイラー。表記の部の訳は日本語字幕によっての訳だが、正確に訳せば、最初の石けんはさながら宇宙に打ち上げられた最初のサルのように[(生贄に捧げられての)英雄らの灰]から造られたとなりもするところである ―※同台詞は映画『ファイト・クラブ』にて[ビル爆破計画にいそしむファイト・クラブ成員ら]をして[スペース・モンキー]と呼称していること(上から命令された通りに動くことに至上の喜びを感じ、[短絡的で何も考えぬとの伝で猿並みに頭の具合がよろしくはない者達]との含みが露骨にあるようにとれるが、とにかくも Like a monkey ready to be shot into space.と評されている者達)および[宇宙開発計画で最初に殺すことを前提に猿が打ち上げられていること]に起因する(英文Wikipedia[ Monkeys and apes in space ]項目には The first ever monkey astronaut was Albert, a rhesus monkey, who on June 11, 1948 rode to over 63 km (39 mi) on a V2 rocket. Albert died of suffocation during the flight. Albert was followed by Albert II who survived the V2 flight but died on impact on June 14, 1949 after a parachute failure. Albert II became the first monkey in space as his flight reached 134 km (83 mi) - past the Karman line of 100 km taken to designate the beginning of space. Albert III died at 35,000 feet (10.7 km) in an explosion of his V2 on September 16, 1949. Albert IV on the last monkey V2 flight died on impact on December 8 that year after another parachute failure. His flight reached 130.6 km. Alberts I, II, and IV were rhesus monkeys while Albert III was a cynomolgus monkey.(大要訳)「最初に(テスト用実験動物として)1948年にV2ロケットに乗せられて[宇宙飛行士]になったのはアカゲザルのアルバートで、そちらは飛行中に酸欠で死亡。次いで、アルバート2世が後を継いだが、パラシュートの不具合で死亡(アルバート2世ははじめて宇宙空間に出た猿となる)。その後のアルバート3世は1949年にV2ロケットの爆発で死亡。アルバート4世はパラシュートの不具合で死亡」と記載されている通り、宇宙へと送り込まれたサルらは悉く死亡している))― )


 以上、映画よりのダイアログの原文抜粋(再生時刻挙げての抜粋)でもって


『ファイト・クラブ』劇中にて人間の油が石鹸精製に使えるとの説明がなされるパートで

[かつて川の上流にて実行されていた生贄の儀の話]
[ダイナマイトを生成するためのグリセリンの話]

が組み合わせてなされるとのことがある


とのことのソース紹介とした(疑わしきにあっては流通しているDVDを借りたうえで内容を確認されたい)。

 次いで、


「映画『ファイト・クラブ』ではタイラーと主人公が痩身クリニックに潜入し、人間の脂肪を(石鹸製造との名目で)盗み、それから(人間の脂で造られもする)石鹸のダイナマイト利用の話が語られる。その中で[人間の生贄殺人(焼殺としての生贄殺人)の儀と生け贄殺人副産物の灰汁における洗浄作用]のことが語られるとのかたちで映画は進行していくのだが、そちら一連の流れの中にての痩身クリニック潜入直前のシーンにて主人公のコンドミニアム ―本稿の先の[6]の段の解説部にて言及しているようにDVD開始後、再生時間が25分47秒後にてのシーンにて[ PEARSON TWOER「S」(複数形) ]の立て看板が画面に映され、直後、[飛行機の旅から帰った主人公が自身の部屋がガス爆発の憂き目に遭って部屋から焼け出されることになったとの描写]がなされることを本稿の先の段で説明しもしていたとのピアーソン・タワー「ズ」との物件― での爆発事故が何時でも起爆可能なかたちで仕組まれていた人為による時限式爆発だったとの「事後」報告が警察から主人公に行くことになる、との描写がなされてもいる(ピアーソン・「タワーズ」のダイナマイト爆破]と[人間焼殺の副産物にしてダイナマイト原料に転用される人間石鹸の話]とが細かくもの映画の流れにて計算のうえで結びつけられている風がある)」


とのことの解説を下になしておくこととする。

 まずもって本稿の先の[6]の段の解説部にて解説部でも述べたことだが、本編開始後、再生時間(DVD再生環境タイムカウンター表示)が

【00時間25分47秒】

にてのシーンで

PEARSON TWOER「S」(複数形) ]

の立て看板が画面に映される(その際、英文字幕(Subtitles)をオンにしていると、 Home was a condo on the 15th floor[我が家はコンドミニアムの15階だ]とのナレーションも視覚的に確認できる)。

 そのピアーソン・タワーズの爆発シーンに続くかたちで居室より焼け出された主人公は災難に遭う前に飛行機の中で出会い意気投合したタイラー(実体は主人公の中の別人格なのだが、主人公はそのことに気づいていないとのタイラー)の石鹸会社の名刺を取り出し、そこへの連絡を企図する。

 映画本編開始後、再生時間(DVD再生環境タイムカウンター表示)が

【00時間27分45秒】

の部にてのタイラーの名刺( Paper Street Soap co.との会社の名刺)が表示されるシーンがそうである。

 上をもってして[[石鹸]と[爆破]と結びつけての式がとられている]のは一連の連続するシーン(再生時間が25分47秒後にてのシーンから再生時間が27分45秒以降にての連続するシーン)を目で追うことでも理解できるようになっている。

 次いで、先の[7]の段でも言及している部だが、国内流通DVDにての再生時間表示が

【056分29秒後】

よりの英語版字幕オンにして確認できるやりとりの「再度の」抜粋をなす。


It means it was home-made.Whoever set this dynamaite could have blown out your pilot light days before the explosion.The gas was just a detnonator.「自家製爆発物です。犯人はいつでも爆発させることができたんだが――ガスが起爆剤に・・・」(警察官.その際に主人公に報告なしている警察官は後に主人公がファイトクラブの犯行告発をなした際に応対した警官ともなっている)


 以上のようなやりとりがなされるシーン、再生時間56分29秒後のシーンから間を経ずにの1:01:30以降のシーンにあって直近抜粋した、


Add nitric acid,you've got nitroglycerin.「グリセリンをすくって硝酸をくわえるとニトログリセリンができる」(タイラー)
Then add sodium nitrate and sawdust,you've dynamite.「硝酸ナトリウムとおが屑を足すとダイナマイト」(タイラー)
Yeah,with enough soap,one could blow up just about anything.「石けんがマイトになる」(タイラ-)
Tyler was full of useful information.「彼は物知りだった」(主人公)
People found clothes got cleaner when washed at a certain point in the river.「昔の人間は川の決まった場所で洗濯をした」(タイラー)
You know why?
No.「何故か分かるか」(タイラー)「いいや」(主人公)
Human sacrifices were once made on the hills above this river. Bodies burnt. Water permeated the ashes to create lye.「上流でいけにえが焼かれ――その灰が川の水に混じり灰汁になった」(タイラー)
(続いてタイラーが溶液の入った容器を主人公に見せるシーンをはさみ)
This is lye.The crucial ingredient. Once it mixed with the melted body fat,a white soapy discharge crept into the river.「これが灰汁 体の脂肪と混ざると――石けん液と同じだ」(タイラー)
(この後、タイラーが主人公に(灰汁であるとして)おそらく苛性ソーダ・水酸化ナトリウム溶液であろうと見られる容器内溶液を主人公の手にかけ、主人公の皮膚と化学反応を起こさせて火傷を起こさせる.その上で悶絶し弱々しく助けを求める主人公に次のように言う)
The first soap was made from heroes'ashes like the first monkey shot into space.「宇宙に打ち上げられたサルを思え」(タイラー)


とのやりとりが発生するとの流れになっている。

 従って、[時限爆破]と[石鹸の比喩]の結びつきが ―主人公居宅としてのピアーソン・タワーズの時限式爆破との絡みでも― 想起させられるかたちとなっている(ただし、映画の意味を深く考えながら視聴するとのことをしない限り、そうした寓意性には気づけないとも見える式となっているので(メッセージングの式としては)ある種、[凝ったやりよう]であるとも言える)。

出典(Source)紹介の部102(9)はここまでとする)


 上掲図左上の部の分子式は図に付してのキャプションから説明不要か、とは思うが、オンライン上より誰でも即時に確認できるとのニトログリセリンの分子式となる。1846年(あるいは1847年とも)に合成がなされた同ニトログリセリンが間を経ずに
[アルフレッド・ノーベル]
の手によってダイナマイト発明特許取得とのかたちでノーベルに巨万の富をもたらした(そして、その富が原資となって[ノーベル賞 Nobel Prize]および同賞授賞を執り行う[ノーベル財団 Nobel Foundation]が後の1901年に産み落とされた)とのことはよく知られた歴史の一断面とはなるのであるが(一般常識に毛が生えた程度を出でぬ話であるため、いちいちもって出典紹介はなさないが、そこからして疑わしいとの向きは各自確認いただくとよい)、[ノーベル賞]創設を可能ならしめるとのかたちにてアルフレッド・ノーベルに巨万の富をもたらしたそのニトログリセリン、ダイナマイトの爆発力の源泉となるニトログリセリンが
[痩身クリニックから盗まれた人間の脂肪を用いての人間石鹸の製造]
と共に
[重要なメタファー]
として用いられているというのが映画『ファイト・クラブ』となる。
 すなわち、主人公のオルター・エゴ(別人格)たるタイラー・ダーデンが痩身クリニックより廃棄済みの人体脂肪を窃取した後、爆破機序をもたらすニトログリセリンの生成プロセスを(自己がその製造を生業としているとの)[石鹸]にまつわるところで引き合いに出している、[生贄を焼殺した後に生じた灰汁(あく)が石鹸同様の洗浄作用からから重宝がられているとの雑学(?)]披露とワンセットに引き合いに出しているとのことが『ファイト・クラブ』粗筋の背骨にあたる筋立て、

[タイラーの真の目的は人間の脂肪を盗んでの人間皮脂使用石鹸の製造などではなく(同様に人体の脂と劇中にて結びつけられている)ダイナマイト ―アルフレッド・ノーベルに巨万の富をもたらしたダイナマイト― の類の製造であり、によって、連続ビル爆破計画(先述のようにワールド・トレード・センターとサブリミナル的に示唆されている場所での連続爆破計画)が実行されることになる]

とのところに通じているとの[緻密なる作品設定]がなされている。

 次いで、上掲図右上の図であるが、同図、タイラーが自身の手足となる配下らをして
Space Monkeys[スペース・モンキー]
と呼んでいること(上にて解説なしたこと)の由来となっている、
[米国の宇宙開発政策のなかで宇宙空間に打ち上げられた猿(らの中の一匹)]
を写した写真となりもする、具体的には英文Wikipedia[ Monkeys and apes in space ]項目に掲載されているとのマーキュリー計画(アポロ計画に先行する米国にての宇宙開発計画)でロケットに打ち上げられたチンパンジー(Hamハムというチンパンジー)の写真となりもする。
 写真に見るチンパンジーのハムは宇宙空間から生還しての後、丁重に扱われたとされるが、ハム以前に宇宙に上がった前任のスペース・モンキーら、それも初めて宇宙空間に足を踏み入れたサル(アカゲザル)たるアルバート系統の名前を名付けられた一群の猿らの運命は悲惨で、なかんずく、[はじめて宇宙に上がることに成功した猿]であるアルバート2世( Albert II )の末期は、(そこにビルから焼け死ぬか、あるいは、飛び降りることを強いられた人々の運命を想起させると言えば、不謹慎と思う向きもいるかもしれないが)、パラシュートの機能障害による地面への衝突による凄惨なる死だった(スペース・モンキーとも称されよう存在らの初代の死に様は宇宙空間打ち上げに引き続いての凄惨なる落下・衝突死となり、タイラー・ダーデンは自身の手足らにそういう死に方を念頭にしての自己犠牲の精神を持てと強要していると解される描写がなされている)。

 上掲図左下の図Cabiria『カビリア』という映画作品 ―[モロク神(という聖書における人身御供を強要する異教神)に対する古代カルタゴの人身御供の儀]が作中モチーフとなっているカビリアという名の少女を巡る1914年封切りのイタリア製サイレント映画(映画史にあって初めて移動カメラを用いた映画ともされ、その伝でも海外では有名であるとのことである映画)]― の販促用に用いられた1914年製作ポスターから抜粋(英文Wikipedia[Cabiria]項目にあって現行、掲載されている映画ポスターから抜粋)したものとなる。

 対して、上掲図右下の図は映画(直上言及の映画『カビリア』)というフィクションに見るおどろおどろしき作中設定にとどまらずにものかたちで[伝わるところの崇拝様式]が人身御供の儀を伴ったものであるとのことがつとに知られている古代フェニキアにて崇拝されていたとされるモロク神関連の図像、英文ウィキペディア[Moloch]項目掲載の18世紀ドイツに由来する再現図を抜粋したものとなる(:モロクについてはそこよりの記載を抜粋するところとして現行、和文ウィキペディア[モロク]項目に古代イスラエルでは、ヘブライ語で恥を意味するボシェト(bosheth) と同じ母音をあて、モレクと呼ぶのが一般的であった。『レビ記』では石打ちの対象となる大罪のうちに、「モレクに子供を捧げること」が挙げられている。しかしソロモン王は、モレクの崇拝を行ったことが『列王記』に述べられている。ここではモレクは、アンモニ人の神であるアンモンの子らと同義に置かれる。・・・(中略)・・・古代のヨルダン東部に住んでいたアモン人達からは、豊作や利益を守る神として崇拝されており、彼らはブロンズで「玉座に座ったモレクの像」を造り出し、それを生贄の祭壇として使っており、像の内部には7つの生贄を入れる為の棚も設けられていた。そしてその棚には、供物として捧げられる小麦粉、雉鳩、牝羊、牝山羊、子牛、牡牛、そして人間の新生児が入れられ、生きたままの状態で焼き殺しており、新生児はいずれも、王権を継ぐ者の第一子であったとされる(引用部はここまでとする)と掲載されているようなことが伝わっている存在となる)。

 以上の図らの抜粋意図は[邪(よこしま)さの問題]を ―余程鈍感な向きではない限り、その旨、ご理解いただけていることか、とは思うが― 訴求することにある。
 すなわち、

「映画『ファイト・クラブ』にてのもう一人の主人公であるタイラー・ダーデンが自己の連続ビル爆破に収束していく挙動を(モロクに捧げて行われたが如く古代にての)生贄焼殺の儀と結びつけている」

ことの性質の悪さ、[邪(よこしま)さの問題]の訴求 ―ノーベルに巨万の富をもたらしたとのニトログリセリンのこと「も」意図的に加味しての邪さの問題の訴求― をなすことにある (:ちなみに今日に伝わる[往古のモロク信仰]では[生け贄を巨大なモロク彫像の中に入れ込んで脱出不能なる状況に追い込み、焼殺する]との式が採られていたとされるが(同様の手法が採られていた事例としてはケルトにおける[ウィッカーマン]と呼ばれるもの、[人型のわら人形の中に戦争捕虜を詰め込んで燃やす]とのそれが知られている)、ワールド・トレード・センターでのツインタワーでは出口もないとの状況に追い込まれた人々が身体中を炎に包まれる中、堪えられずに高層ビルから飛び降りるとの状況も具現化した。そうもしたことらに[類似性の問題]を見出すことに関しては ―自分自身を取り巻く状況が「分かっていない」との向きに限っては殊にそうだろうとも思うわけだが― 「こじつけがましい」との反論が呈されるところか、と思う。「であるから、」述べるが、本稿の後の段では『ファイト・クラブ』並みに911の発生予見作品としての側面を有しているとの作品である『タワーリング・インフェルノ』にまつわっての詳解を加えることになり ―どうして予見描写が[執拗性]が感じられるかたちで具現化しているのかを示すのが本稿のメインテーマである中でそびえたつ地獄、『タワーリング・インフェルノ』という作品にまつわっての詳解を加えることになり― 、の中では、同作『タワーリング・インフェルノ』では[ツインタワーに仮託されるビルジングに閉じ込められ脱出不可能な状況に追い込まれた人々の苦悶の死]が70年代作品としてモチーフとされているとのことについて「も」十二分なる解説を講ずる所存である」) 。

 ここまできたところで、である。映画『ファイト・クラブ』がどういう映画であるのか、今まで指し示してきたことらの振り返り表記をなすこととする。

(以下、[911の事件の先覚的言及作品]として映画『ファイト・クラブ』の特性についていかなる解説をなしてきたのかについて総まとめを兼ねての振り返り表記をなす)

 まずもって本稿では話の前提となるところ ―[911の先覚的言及事物]がいかなるもなのか指し示す前段階にあっての話の前提となるところ― として

第一「極めて基本的なところとして」先に発生した911の事件は(飛行機が突撃したツインタワーのみならず)ワールド・トレード・センターに存在していた[ビル七棟(1WTCから7WTCのビル七棟)が倒壊した]との事件となる ―それについて公式発表では[飛行機突撃に起因する尋常一様ならざる衝撃]を受けてツインタワー(1WTCおよび2WTC)が崩落、それに巻き添えを食らうかたちで他のビルら(3WTCから7WTC)も倒壊を見たとの説明がなされている― 。

第二その中身が適正なものか否かはとりあえず置きかつてそこにあったワールド・トレード・センターの第七ビルに関してはその倒壊(全体構造をそれまで維持していたものが突然、パンケーキ状に瓦解していくさまが記録映像に残されているとの倒壊)が[発破倒壊 ―コントロール・デモリッション/ビルを炸薬を用いて一挙に破壊して解体処理する手法― ]としての特色を呈している、人為的倒壊であるとの主張が建築家と発破倒壊の専門家らよりなる専門家団体より呈示されているとの[事実]がある ―主張の中身自体が[真実]との意味合いでの[事実]なのかは置いておき、建築士ら専門家筋がワールド・センター・第七ビルの崩壊は発破倒壊であるとの意見を表明しているとのことは「容易に」確認できる主張動向にまつわる[事実]としてそこに存在しているということである― 。

第三それが果たして本当に[具体的情報に基づいてのことなのか]は置いておき、そして、それが果たして本当に[911の背後関係を真実一路で突いた信用に値するものなのか]は置いておき911の事件が発生する「直前」、2001年7月(911発生の六週間前)にて、「アメリカで[アルカイダ]と[オサマ・ビン・ラディン]の犯行を名目にしての政府関係者筋による[自作自演のテロ]が起こされる」とのことを警告していた有名な論客が存在している ――事件の後で予言者であったとする[自称予言者]ではなく、[ある程度、知名度を有していた人物](先立つ2000年にグローバル・エリートの奇怪なる真夏の集いの隠し撮り映像を流通させ知名度を高めていたラジオ番組主催者のアレックス・ジョーンズ)が放送記録に基づいて確認できるところとしてそうしたことを述べていたとの[事実]がある―― 。

とのことらについての確認をなした(出典(Source)紹介の部101)。

 そのうえで本稿では1999年に公開された映画作品『ファイト・クラブ』が次のような要素、[1]から[9]と共にあることを順次段階的に示してきた。

以下、[出典]および[(DVDさえ借りれば容易になせるレベルに落とし込んでの)細かき確認方法]はここまで書き記してきたところに譲ったうえでの振り返っての「再」表記をなす

出典(Source)紹介の部102で「DVDを借りて視てみるだけで容易に後追いできるように.」とのかたちにて典拠紹介をなしてきたところとして)

 1999年公開の映画『ファイト・クラブ』はその[冒頭部]からして[グラウンド・ゼロ]との言葉が極めて目につくかたちで登場している作品となる(映画再生時間、すなわち、DVD再生環境タイムカウンター表示[00時間02分09秒]から同[00時間02分10秒]の部にて英文字幕オンにすることで視覚的に容易に確認可能なことである(和文字幕は原語にてのグラウンド・ゼロ使用に照応していない)。尚、同じくものことについては先立っての段で次の趣旨のことも解説していた⇒[[グラウンド・ゼロ]との言葉はそも、造語の契機として[「マンハッタン」計画の結果としての広島・長崎の原爆投下地]に対して用いられだした(生み出された)との経緯ある言葉にして、後、「ペンタゴン」の特定区画を(原爆と同様の核による攻撃との式で)指す言葉となったとの経緯ある言葉ともなる。そうもした相当に使用局面が限られていた言葉がグラウンド・ゼロであった中でそれが[爆心地]とのニュアンスでワールド・トレード・センターの災厄に流用されるようになったとの経緯があるであるから、(相当、特殊な言葉であったとの)グラウンド・ゼロが「1999年封切りの」映画の冒頭で用いられているのは「印象的」である])。

出典(Source)紹介の部102(2)で「DVDを借りて視てみるだけで容易に後追いできるように.」とのかたちにて典拠紹介をなしてきたところとして)

 映画『ファイト・クラブ』は[[グラウンド・ゼロとの語で表されているとの一画]を連続ビル爆破倒壊によって現出しようとの計画]を描いている作品である(クライマックスでは複数ビルがパンケーキ状倒壊を呈しての発破倒壊していくさまが描かれている(劇中内の爆破倒壊数にまつわっての言及では12棟)。同じくものことについては映画再生時間、すなわち、DVD再生環境タイムカウンター表示[02時間01分18秒](映画後半部)以降の部をもって視覚的に容易に確認可能なことである。尚、現実世界で発生して七棟の巨大ビルの倒壊を見た911の事件では ―それが事実かは置き― ビル発破倒壊説が専門家団体より呈示されていること、先に解説したとおりである出典(Source)紹介の部101を参照のこと))。

出典(Source)紹介の部102(3)で「DVDを借りて視てみるだけで容易に後追いできるように.」とのかたちにて典拠紹介をなしてきたところとして)

 映画『ファイト・クラブ』は劇中ビル倒壊計画をして[金融会社(表にその名を目立って出されるのはクレジット・カード会社)を標的にして金融システムそれそのものを攻撃する]ためのものであると明示している作品である(映画再生時間、すなわち、DVD再生環境タイムカウンター表示[00時間02分09秒]から同[00時間02分10秒]の部にて英文字幕オンにすることで視覚的に容易に確認可能なことである。他面、現実世界で発生した911の事件は(一般的解説のされようを引いて示しているように)金融系企業集積地たるワールド・トレード・センターが攻撃された事件である)。

出典(Source)紹介の部102(4)及び出典(Source)紹介の部102(5)で「DVDを借りて視てみるだけで容易に後追いできるように.」とのかたちにて典拠紹介をなしてきたところとして)

及び

 映画『ファイト・クラブ』では劇中ビル爆破計画の標的が[ワールド・トレード・センター]そのものであることを明言しているとの描写が現実に「多面的に」なされている

(以下、映像コンテンツの確認箇所を秒単位で容易に確認できるように指摘なしてきもしたところを再述するとして)

 一点目。まずもってファイト・クラブの連続ビル爆破に収束する計画、プロジェクト・メイヘム(騒乱計画)にあっての初動段階の爆破目標 ―[一石二鳥計画などと銘打たれての前段階爆破作戦]― として[黄金色の金属製球体オブジェ(噴水に設置のオブジェ)]が爆破されるとの描写がなされているが(映画再生時間、すなわち、DVD再生環境タイムカウンター表示[01時間45分29秒](映画後半部)以降のシーンにて視覚的に確認可能なことである)、噴水の再現までなされての映画版セットのそれとほぼそっくりといった球形金属オブジェがワールド・トレード・センターにてのツインタワーの間(のオースティン・トービン・プラザの噴水部)に存在していたとのことがある(ツインタワー付設の[ザ・スフィア]という実在のオブジェの「露骨で」「凝った」イミテーションを映画『ファイト・クラブ』が[一連の同時ビル爆破計画にあっての初動爆破対象]として登場させていたという問題である)。

 二点目。計12棟のビルの同時爆破をなすための計画と映画『ファイト・クラブ』劇中に言及されているプロジェクト・メイヘム、同計画関連の秒単位切り替わり描写 ―表示時間があまりにも短いために確認には[一時停止]が必要になるとの描写― として後半に爆破対象地関連資料らしき資料の表記地所ら(主人公が自身のオルター・エゴ=別人格のタイラー・ダーデンの計画を当局にリークしようとした際に出てくる計画文書記載のものとして)映画にて表示されてくるとのことがある。具体的には(劇中にてワンカット表示されている計画関連文書にみとめられる爆破対象地らしきところにて)ノースタワーの名前が表示されておりノースタワーおよびサウスタワーからなるツイン・タワーのことが想起されるようになっている(映画再生時間、すなわち、国内流通DVD再生環境タイムカウンター表示[02時間00分46秒](映画後半部)のシーンの[一時停止]にて確認できることである(ブルーレイ版ではない方の一時停止で確認できることである)。また、そちら一時停止にて確認できる(そして本稿でも再現図の呈示をなしている)とのシーンではノースタワーの表記と水平位置にあって並行となるかたちでサウスウォークとの文字列が表示されており、そこから、ノースタワーとサウスタワーらツインタワーの「並行」してのありよう]のことが想起されるところ「とも」なる。さらに、同じくものシーン([02時間00分46秒]でのシーン)ではノースタワー・アンド・「プラザ」との表記がなされており、それによって、[現実のワールド・トレード・センターのツインタワー区画にツインタワーに隣接するかたちでオースティン・トービン・「プラザ」(黄金の巨大球形金属オブジェたるザ・スフィアが配されていた一画)が存在していたことの想起「もが」なされるようになっている。加えて述べれば、ニューヨークはマンハッタンのロウワー・マンハッタンが攻撃対象となったのがかの911の事件であるとのことがある中でロウワー・マンハッタンのロウワーとの文字列もが問題となる爆破計画文書関連のシーンに partial 「lower」 & upper plans & 「south」 sidewalkとのかたちで入れ込まれているとのことすらもがある)。

 三点目。『ファイト・クラブ』では[ビル爆破計画関連文書投函用ボックスの宛先]が映画クライマックス間近に登場してくるが(映画再生時間、すなわち、DVD再生環境タイムカウンター表示[01時間56分10秒](映画後半部)のシーンの[一時停止]にて確認できることである)、壁に貼られての4箇所の連絡先ラベル]に記載されている[通り](ストリート)の名称は大部分(3箇所)がワールド・トレード・センター近傍(1マイル圏内)の[通り]の名前ともなっているとのことがある(殊にフルトン・ストリートなどにはその色彩が色濃く現われている)。

 四点目。映画にては「お前は廃墟となった――ロックフェラー・センターの大渓谷でヘラ鹿を追う」との台詞が爆破計画主催者としてのタイラー・ダーデン由来のものとして後半部に登場してくる(映画再生時間、すなわち、DVD再生環境タイムカウンター表示[01時間41分24秒]から[01時間41分30秒]の部にて英文字幕オンにすることで視覚的に容易に確認可能なことである)。その点、ロックフェラー・センターはマンハッタンにてセンターを名前に関する商業区画としてワールド・トレード・センターとの類似性を感じさせるものであり、また、ロックフェラー・センターとワールド・トレード・センターが共にロックフェラー系の人脈によって造成を見た一画である(当然に先の段で典拠を紹介しているとのことである)こともが想起される

 以上より映画『ファイト・クラブ』の連続ビル爆破計画たるプロジェクト・メイヘムの目標地が ―911の事件が発生した際にその場に存在していたビルが全部倒壊を見た一区画である― [ワールド・トレード・センター]そのものであると述べられるようになっている(殊に一点目が最も強力な示唆材料となり、二点目、三点目、四点目のことらは一点目のことと複合顧慮してこそ[その重みをよりもって理解できるもの]となっている)。

出典(Source)紹介の部102(6)で「DVDを借りて視てみるだけで容易に後追いできるように.」とのかたちにて典拠紹介をなしてきたところとして)

 映画『ファイト・クラブ』にはその劇中、後に[911の事件]が発生することをサブリミナル的やりよう(瞬間瞬間のワンカットを用いるといった式)で臭わせているが如くシーンが他にも含まれている。以下にて示すありようにて、である。
[[主人公の住まうコンドミニアム ―ピアーソン・タワー「ズ」という物件― の上階の主人公居宅]が[火災爆発]を起こした描写がなされているが、それが後に[タイラー・ダーデンによる時限性の人為爆破]であると判明した上、その[火災爆発]のシーンの直前に[飛行機が他の航空機と激突するとの主人公の空想シーン]が展開しているとのことがある]
[劇中、一瞬表示される社会的困難な状況にある者達の会合リストの中に「不自然に」航空機フライトを意識させる記述がなされているとのことがある]
[劇中、ホテルよりチェックアウトするシーンにて精算のためにその確認を求められた[主人公のオルター・エゴ(別人格)のホテルよりの電話発信先 ―プロジェクト・メイヘム実行各部署― のリスト]がそれ相応の911というナンバーを想起させる表示と結びつけられているとのことがある]

(以上、各部の映画登場セクションについて「も」(DVD再生環境にてのタイムカウンター表示から「秒単位で」確認できるように、と)先の出典紹介部にて図示をしながらも呈示なしている)

出典(Source)紹介の部102(7)で「DVDを借りて視てみるだけで容易に後追いできるように.」とのかたちにて典拠紹介をなしてきたところとして)

 先行するところの[4].及び[5].、そして、上の[6].に見るありようが[計算してのわざとのことである]と申し述べられようところとして映画『ファイト・クラブ』に関してはその劇中、[不快なサブリミナル映像を流す]ことへの
自己言及
がなされている
とのことまでもがある。主人公のオルター・エゴとしてのタイラー・ダーデン(別人格)が映写技師として働いているシーンにて同タイラーが[猥雑画像]を上映フィルムにサブリミナル的に仕込み、子供が泣かされるシーンが出てくる(映画再生時間、すなわち、DVD再生環境タイムカウンター表示[00時間33分15秒]の段階にて英文字幕オンにすることで視覚的に容易に確認可能なこととして that's when you'll catch a flash of Tyler's contribution to the film. Nobody knows that they saw it but they did.(日本語字幕では)「ほんの一瞬ポルノ映像が入る。意識しない一瞬だ」と述べられている一幕にまつわることである)といったことや映画『ファイト・クラブ』に関しては末尾にて男性性器写真を写し取ってのシーンが含まれているといったことがそうである ――[生き死にに関わる問題を告発するために作成したもの]である本稿の品位を落としたくはないため、そういう話はあまりしたくはないのだが、劇場公開版およびDVD版では規制の問題からカットされていたが、Blu-ray版では劇の終わり近くでの男性器描写のサブリミナル・カットが「復活」しているとのことがよく知られている―― )。

出典(Source)紹介の部102(8)で「オンライン上より容易に後追いできるように.」とのかたちにて典拠紹介をなしてきたところとして)

 映画『ファイト・クラブ』の原作小説『ファイト・クラブ』をものしたチャック・パラニュークのやりようからして[911の事前言及]染みた側面を有しているとのことが現実にある(:本稿ではチャック・パラニュークの1996年版『ファイト・クラブ』にて[191階のビルが爆破対象とされていること]を問題視し現行にて世界最高層のビルであるドバイの尖塔状の[ブルジュ・ハリファ]ですら200階を若干上回るものの160階以上はテナントが入れるような構造ではない、メンテナンス部にすぎないとのありようを呈している(実質階数163階とも)とのことも顧慮する必要があるであろうと指摘し、191階とのフィクションのビルがいかに不自然に高いものであるのか、それがゆえに、191との数値が異彩を放っての[恣意性]が問題になろうとの話をなしもしている ―そうしたことをわざわざ問題視したのは原作小説に見る[191階建てのビルの爆破計画]が映画化版にあっての[ワールド・トレード・センターそのものであると視覚描写されての一画における複数ビル爆破計画]として描かれているからである(191が911と入れ替え可能な中にてそういうことが、冗談抜きに、見てとれるとのことがある)― )、また、『ファイト・クラブ』原作小説作者チャック・パラニューク1999年小説Survivor『サバイバー』からして[「双子」と「飛行機テロ」と「狂信的宗教の徒輩」と「狂信者の自殺挙動」とがモチーフとされての作品][飛行機が装丁上、非常に目立っている作品]となっているとのことを細かくも紹介している)。

出典(Source)紹介の部102(9)で「DVDを借りて視てみるだけで容易に後追いできるように.」とのかたちにて典拠紹介をなしてきたところとして)

 映画『ファイト・クラブ』では[(時限爆破に使うものとしての)ダイナマイト製造と人間石鹸と生贄の儀式の話]が[ビル倒壊計画主催者のタイラー・ダーデン]によって通貫したものとして語られるとの流れ(ダイナマイト製造のためのグリセリンのことが人間由来の洗浄作用を呈する灰汁と結びつけられての流れ)が見てとれる(映画再生時間、すなわち、DVD再生環境タイムカウンター表示にての[01時間00分34秒]から[01時間02分38秒]の部にてのやりとりを英文字幕オンにして見てみることで視覚的にも確認可能なことである)。

 実に残念だが、以上振り返っての[1].から[9].のことは全て、

[本稿の先の出典紹介部で『ファイト・クラブ』収録DVDの(裏取りのための)該当部再生箇所を秒単位で具体的に表記しているとおりの[誰でも容易に確認できる事実]]

である。

 アーバン・レジェンド、[都市伝説]などという言葉でもってして[事実を直視しないとの種別の人間]ないし[事実を見せたくはない種別の人間](あるいはそういう殺されても文句も言えぬような「愚劣な」ないし「卑劣な」手合いを使役している力学でもいい)は締めくくろうとするかもしれないが、繰り返すが、以上の[1].から[9].のことらは

[全て容易に確認できるとの事実の問題]

である。

(尚、筆者はそうした情報を隠そう・秘そうとする人間らをして「屑」としか表しようがないものだと見ている。
 につき、読み手たる貴殿が仮に[事実]であると知っている ―知らぬのであれば、この身、筆者の書いていることの化けの皮を暴こうとの心性でもいい、手ずから確認していただきたい― ことが[事実無根のフィクション]や[事実無根の都市伝説]にされてしまうやりようを目にしたらばどうだろうか。そして、その延長線上にあることが
[(読み手たる貴殿御自身のものを含めて)多人数の生き死に・生存限界線の問題にも関わるところのもの
である(これより証示をなしていく所存だが、『ファイト・クラブ』に見るような911の前言事象が「他にも」数多存在しており、それらが[愚弄を伴っての皆殺しの巧妙な予告]とワンセットになっている節が如実にある)とのことまで把握できるようになっていたらばどうか ―「把握も何もそも、話として疑わしい」と思うのであれば、くどいが、とにかくもってして、筆者の[知]の水準、そして、誠実さの程の問題をよく御自身で判断いただきながら、裏取り容易に、との式で典拠を事細かに付しているとの本稿内容をよく[検証]いただきたいものである― 。
 そうもした生存限界線に関わるところで問題事を[都市伝説]の類へと貶めるとの行為がなされているとのことがあれば、何をやられても、[従順に従うロボットと堕しきった存在]のような手合いではない[人間を名乗るに相応しい存在]ならば憤りを覚えて当然のことか、とは思う)

(ここまでの内容を是非とも読み手確認がDVDをお借りになられて手ずからご確認いただきたいと強調したうえで、さらに話を進めて)
 さて、では「何故」、以上の[1].から[9].のとおりのことが[はきと指し示せてしまうところ]として具現化しているのか?

 また、(そうもしたことらが[偶然]ではなくにもの[恣意]であるというのならば)どうしてそのような、

[予言の霊( Spirit of Python ) ―先に引き合いに出した、ギリシャ神話および聖書の使徒行伝に見るような予言の霊[パイソン]― に憑かれたが如く「前言」]

がなされているのか。

 それにつき、「真に問題となるのは、」本稿全体にてその存在を指し示さんとしている、

傀儡(くぐつ)としての人間未満に堕した者達を用いて自然発生的ならぬ[人為的な挙]による破滅 ―破滅自体が目的というより目的に伴っての副次的結果としての絶滅とも解されるが― を引き起こすことの予告

に関わるところのものであると解される材料が山積していることにあると強調したいのがこの身、筆者であるわけだが(何度も何度も繰り返そう。本稿で細かくも先述なしてきたように同文の「予見的」作品らが多数存在しており、そうした作品らが相互に内容上、結節しながら、[ブラックホール生成]のことを指しているなどとの「馬鹿げた」ことがこの世界には現実にある、そう、現実のLHC実験、[ブラックホール生成]をなしうるとされる同実験が問題となる911事前言及作品らと特定の命名規則を共有しているなどという「馬鹿げたこと」が現実にあるから、そして、そこに嗜虐的なメッセージング(身内間のものでもとにかく嗜虐性が感じられるとのメッセージング)が執拗に込められていると判じられるようになっているから、そうもした結論を下さざるをえぬと判断している)、 ここではさしあたって筆者が強くもそうであろうと従前、判じていたところとして[次のこと]を述べておく。

(直下、それ自体は斥けていただいても構わないととらえるところの手前目分量として)

「911の事件は ―批判多きものながらドキュメンタリー・フィルムFahrenheit 9/11『華氏911』にて映画監督マイケル・ムーア程度の人間すらもが[ブッシュ一門とのビジネス上でのつながり]を指摘し、そのアメリカが[オペレーション・サイクロン]にて育てたムジャヒディン出身者あらためてのテロリストとしての側面が強調されるビン・ラディンおよびその手下が実際に事件にメイン・キャストとして関与しているかどうかは別として― 特定の色合いの人間らの紐帯を用いて実施した「やらせ」である (述べておくが、「やらせ」の背後で糸を引いていたコンスピレイター、立役者は無論、アメリカ政府関係者でもないし、秘密結社成員などでもない(たかだかもの[糸繰り人形]が自らを動かす糸を引いていたなどとの頭の具合のよろしくはない、あるいは、不誠実な屑が口の端にのせるようなことを筆者は口にするつもりはない)。糸を引いていた存在、[人形遣い]が我々人類という種族の中にいるはずなどなかろうというのが当然にもの筆者の判断である ―リブ・オン・ライズ、ダイ・オブ・ライズ、[虚偽に生き、虚偽がために死んでいく]との不誠実な者らの世界では人形遣いがこの世界には人とは異なるところとして存在していることを口の端にのせることすらタブーとなっているきらいがあるが(相応の面構えの者達ばかり集めたのかとの言論機構に属する類がその領域に触れることがあるとしたらば荒唐無稽なウチュウジン陰謀論、彼ら流の虚偽にすり替えての馬鹿噺としてだけであろう)、筆者は今、偽りに依存することは極々短期的な安全のために近々殺されるとのその状況を容れることと同義であると見ている― ) 。
 につき、911の[演出] ―本質的には[テロ]などという薄っぺらい概念では語りきれぬとの事件を[アメリカ・自由世界に対するテロ(風情のもの)]として宣伝する行為]をもってして[演出]とするか、または、[ビルの背面での発破爆破]までなされていたととらえもしてそれを[演出]とするかは人によっては異なろうが― に与(くみ)させられての紐帯には事件が勃発する/勃発させられるとの[情報]が「事前に」与えられていたと解されるだけの材料がある (注:アレックス・ジョーンズのテロ前の申しようの話,「近々そういう事件が起こされると我々は知っている」との話は先に言及したが、同文のところとしては著名映画プロデューサーとしてのアーロン・ルッソという人物(故人)がロックフェラー財閥の中の特定の男にそういう話を聞かされていたと事後的にアレックス・ジョーンズとのインタヴューで証言して一部で取り沙汰されているとのこともある)。
 911の事件は
[[善意の欠如した(日本の法律論では既知のことを[悪意]というが、そうした意味でも、また、本来的な意味でも悪意と共にある)糸繰り人形]と[糸繰り人形を操る人形遣い]が共同で具現化なさしめた一種のセレモニー(儀式)]
としての様相・外観を呈しもしている。そして、そこに見るセレモニーの盛り立て役としての人形の[紐帯]の大なるところは ―後述するような事情もあって― フリーメーソン(およびフリーメーソンに接合する人脈)であると判じられるだけの材料が「山積」している」

 以上、申し述べたうえで、である。

 これ以降の段では

[『ファイト・クラブ』がいかに[フリーメーソン的なる映画]なのか]

そして、

[『ファイト・クラブ』で描かれるクラブそれ自体およびそのクラブのテロ挙動にて現出するシンボリズムがフリーメーソン・シンボリズムといかに濃厚に接合するようになっているのか、および、その延長線上として何が述べられるのか]

とのことらについて段階的なる指し示し(I.からV.と分けてもの指し示し ―無論、話柄の選択以外、手前の主観など問題もならぬところの指し示し― )をなすこととする。

(それではこれ以降、I.からV.と振っての各部に分かちて映画『ファイト・クラブ』がいかにフリーメーソン的な映画であるか、また、その延長線上のこととしてどうしたことが指摘できるのかについての詳説をなしていくとの段に入ることとする)

 小説及び映画の『ファイト・クラブ』にて主人公の[オルター・エゴ](別人格)、主人公に取り憑いて悪行をはたらかせているとのいわばジキルとハイドのハイドにあたるその別人格は[タイラー・ダーデン]という姓名の存在である(ここに至るまでの引用部からもそのことは示している)。
 そのスペリングは Tyler Durdenとなる。フリーメーソンのインサイダーあるいは彼らのような紐帯を忌む者(といっても「攻撃された」「化け物染みた側面を[外部]の人間として見せつけられた」といった理由あって紐帯を忌む者「ではない」人間、そして、何かを自分で調べて物を語る意思さえないとの人間は隙間を埋めて衆目を曇らせるだけの存在ら、まったくの偽物の批判者か、よくて練れていない陰謀論 Conspiracy Theoryを展開するだけの陰謀論者風情と思うが)としてその組織形態 ―(日本国内では創価学会が会館を諸所にて設立して、内と外とを分けながらも諸方面に滲透するとのやりようをとっているが、そうもした創価学会と類似の挙を社会の上層に属する者達がより抽象的かつ非人間的なるドグマを掲げてやっているとのそのフリーメーソンの組織形態)― を分析した人間ならば分かろうか、と思うが、

[フリーメーソンは[タイラー]という職種を[ロッジ](フリーメーソン交流会館)の門衛 ―内と外とを分かち、部外者を排斥する職掌― として設けている団体である]

とのことがある。


| 出典(Source)紹介の部103 |

 ここ出典(Source)紹介の部103にあっては

[フリーメーソンがタイラーという職種をロッジの門衛 ―内と外とを分かち、部外者を排斥する職掌― として設けている団体である]

とのことの典拠を挙げる。

(直下、極めて基本的なところとして英文Wikipediaにての現行の[Tyler(Masonic)]項目よりの引用をなすとして)

Tyler (or Tiler) is the name of the office of outer guard of a Masonic Lodge. Early speculative Masonic lodges met in rooms in taverns and other public meeting places, and all Lodges appoint a Tyler to guard the door from unqualified, malicious or simply curious people. He is also responsible for ensuring that candidates for ceremonies in the lodge have been properly prepared. Although an Officer of the Lodge and often a highly experienced Past Master, he may be considered akin to a sergeant ...

(訳として)
「タイラーはメーソン・ロッジの外側門衛としての職掌のことである。初期の思索的メーソンのロッジというものは旅籠あるいは他の公的会合場所などを間借りしてそこにあるといったものであったが、全てのロッジはタイラーを任命、彼をしてメーソンとしての資格のない者、メーソンに対して悪意を抱いている、ないし、単におかしな者達が敷居をまたがぬように、と守らしめた。また、タイラーは[ロッジにての式典にての候補が準備万端整っていること]を確認するとの任を負ってもいる。ロッジの職掌に就くのが高位の経験を積んだかつてのマスター位階の者であることがしばしばであるが、タイラーは下士官のような部類に位置する職掌であると考えられがちである」

(引用部訳はここまでとしておく)

 上記のようにタイラーはロッジ門衛 ―内と外とを分かつ存在― としての職掌となる。当然、アメリカには多数のフリーメーソンリー成員やフリーメーソン通がいるのであるから、映画『ファイト・クラブ』に関してもそのことを知っての向きが動画で非を慣らすようなことをなしているのが目に入ったりする。(筆者としては[多重人格になったような者達]に対するタイラントこと暴君・専制君主という言葉が映画でのタイラーやりようより脳裏をよぎっているとのこともあるのだが、とにかくものこととして)そうもなっており、また、ファイト・クラブでは[[タイラー]という男がクラブの内と外を厳密に分けている]ことが描写されているとのことにもメーソン構造との類似性を感じている(:さらに述べれば、タイラーとのメーソン職種に介しては映画『ファイト・クラブ』に見る[ファイト・クラブ]が[既存の秩序に挑むとの設定の団体]であることを想起させるようにワット・タイラーの乱を主導したワット・タイラー(農奴の乱を指揮したイギリス史にあっての有名な一揆主導者)に由来しているとの申しようもなされているが ――英文Wikipedia[Tyler (Masonic)]項目の Origins of the termの部にて Possibly from the name of Wat Tyler, the ringleader of the Peasants' Revolt of 1381.],「(タイラーという職掌名は)ありうべきところとしてワット・タイラー、1381年の農奴の乱の主導者の名前に由来しているとも考えられる」とあるとおりである―― 、については、[巨大な機構の歯車]にはそうした反乱をなす者としての認識はないであろうと受け取れる(『ジェボォーダンの獣』というフランス映画を見るなどしてよくも考えていただきたいところではある)。それにつき、近代社会構築に至るまでの人間社会の思想系譜はいかようなものだったのか、その絡みで高等学校の社会科系の授業でその名の暗記を強いられるようなトマス・ホッブズ、同英国思想家の用法に倣(なら)ってのリヴァイアサン([社会契約]によって成立した統治体呼称としてのリヴァイアサン/聖書では終末に屠殺される怪物の名)構築のための契約社会([個々人の「社会契約」によって成立したリヴァイアサン]と表してもいい)の中にあってのそのまたさらにもの[契約](誓約)に縛られての組織体の歯車になった人間には本当の意味で確たる主義主張もなければ、上より与えられた役割以外のことにつき深くも物事を考える能力など「ない」とも受け取れるし、自分たちをワット・タイラーの乱の参加者と見倣しての理想主義なども本質的には存在して「いない」であろう(しかし、その愚劣なるフリまではなすかもしれない)と筆者は見立てているから『ファイト・クラブ』とワットタイラーの乱の間にアナロジー(相似性)を求めることには意味がないととらえている ――尚、英文Wikipedia[Tyler (Masonic)]項目の Origins of the termの部にては[タイラーという職掌名についてのよりありうべきところ]として Possibly owing to the tiles being those stones or bricks which seal the structural masonry, whether they be on floors, walls or roofs. Likewise, the Tyler seals the remainder of the activities of the lodge.「(タイラーという職掌名は)ありうべきところとして[床や壁や屋根のどこにあろうと、石工構造を密封するとの石や煉瓦にてのタイル]に由来するとも考えられる。タイラーの職種がロッジにての行い、その残余となるところに「封をなす」が如くのものであるがゆえに、である」(引用部訳はここまでとする)と記載してある。とすれば、ファイト・クラブという映画にてのタイラーの命名由来について[秘密主義]との観点でより根深きところが問題になるようにとらえられはする―― )。

出典(Source)紹介の部103はここまでとする)


(直近I.の段にてフリーメーソン・ロッジの内と外と分かつ職掌がタイラーであることに言及した上で書くが)

 映画『ファイト・クラブ』にあっては


a1[ファイト・クラブについては秘密主義的組織として邪魔者・秘密漏洩者に対し[死の制裁]を課すとの脅しを[チェス盤紋様の床の場]にてなす組織であると描写されている]

b1[ファイト・クラブは各都市に支部を持ち、強固な組織基盤を有しているとの描写がなされている]

c1[ファイト・クラブはありとあらゆる職種にメンバーを擁しており、彼らはテロを黙過するばかりか、促進しているとの描写がなされている]

d1[ファイト・クラブ成員らはハグ(抱き合い)を頻繁になすと描写されている]

e1[ファイト・クラブの面々として集まってきた者達の中でも従順性および急進性に特質がある者達を集めてビル爆破計画の実行役に仕立てていたとの描写がなされている(といったところに[インナーサークル]の問題が観念される)]


との側面が具現化している。

 対して、(上記a1からe1と対応関係にあるところとして)、フリーメーソンに関しては


a2[フリーメーソンは秘密主義的で秘密漏洩者には[死の制裁]の課すとの脅しがかった誓約を[チェス盤紋様の床の場]にて歴年強いてきた組織である(ただし、そうした[宣誓]のかたちをとる約束事は唯名無実のものにすぎないというのがメーソンインサイダーの外向けの言い分である)]

b2[フリーメーソンは各都市に支部(交流会館としてのロッジ)を持ち、強固な組織基盤を有している]

c2[フリーメーソンはありとあらゆる職種にメンバーを擁しており、そうした成員らが[ブラザー]と呼んでの紐帯を保持している]

d2[フリーメーソンの成員は特定の儀式(マスターメーソン位階への引き上げなど)の後にメンバー同士がハグ(抱き合い)をなすとの組織である]

e2[イタリアのフリーメーソン、ロッジP2には軍諜報組織の主導部や現職国会議員らのイタリアの権力機構を掌握していたとの面々が参加しており、メンバー僅少の同組織体が白色テロ(反左翼テロ)としての[駅爆破事件](いわゆる[ボローニャ駅爆破テロ事件]で同事件にてイタリアでは多数の死傷者が発生)など複数の偽装テロ(共産主義者に罪をなすりつけるためのテロ)に関与したとのことが露見して問題になったことがある(また、事件に関与したロッジP2はメーソンに相応しくはないことをなしたとのことでメーソンから「正式に再破門」されたとのことになっているが、その後に発生したロッジP2人脈関連の殺人事件「でも」あいもかわらずメーソンの象徴が用いられているとのこと「も」が ―同件に関しては稚拙な法螺も流されているものの― 現実にある)。さらには、イタリア(元)首相であるベルルスコーニもその元メンバーであったとのロッジP2の首魁であるリーチオ・ジェッリ ―米国諜報機関より当初、[反共要員]として助力を受け、麻薬組織やアルゼンチン独裁政権などと強固なつながりを有していたとの政治マフィア― は(逮捕・脱獄を経て)結局は法網をかいくぐり、1996年にはその前科([自国民を何人も共産主義者の犯行に見せかけての偽装爆破テロで殺してきた]との前科)にも関わらず[ノーベル文学賞]にノミネートされていた。といったところに[インナーサークル]の問題が当然に観念される]


とのことがよく知られている(ここではa1⇔a2、b1⇔b2、c1⇔c2・・・と対応付けなされて見られることを前提にしての話をなしている)。

 映画『ファイト・クラブ』にあってのフリーメーソンと通ずる色彩についてはまだまだ指摘すべき重要事には足を踏み入れていないわけだが、取りあえずも以上のことら([a1からe1]および[a2からe2]と振ってのことら)の典拠を以下、各部に分けて事細やかに挙げていく。


| 出典(Source)紹介の部103(2) |

 ここ出典(Source)紹介の部103(2)にあっては


a1[ファイト・クラブは秘密主義的組織として邪魔者・秘密漏洩者に[死の制裁]を課すとの脅しを[チェス盤紋様の床の場]にてなす組織であるとの描写がなされている]

a2[フリーメーソンは秘密主義的で秘密漏洩者には[死の制裁]の課すとの脅しがかった誓約を[チェス盤紋様の床の場]にて歴年強いてきた組織である(ただし、そうした[宣誓]のかたちをとる約束事は唯名無実のものにすぎないというのがメーソンインサイダーの外向けの言い分である)]


とのことらの典拠を挙げることとする。

 その点、最初に


a1[ファイト・クラブについては秘密主義的組織として邪魔者・秘密漏洩者に対し[死の制裁]を課すとの脅しを[チェス盤紋様の床の場]にてなす組織であると描写されている]


とのことをその通りであると確認するためのDVDによる確認方法(および確認事項)を挙げておくこととする。

 まずもって(秒単位で指摘をなすとして)国内流通を見ている『ファイト・クラブ』DVDにての

【1時間34分24秒後】

以降のシーンの視聴(DVDレンタルするなりしての視聴)を通じて容易に確認できるところとして

ファイト・クラブを取り締まろうとする力学を押さえるために取り締り推進役をファイト・クラブ・メンバーら(タイラー・ダーデンに率いられてのメンバーら)が白黒チャス盤紋様の床を備えてのトイレに引きづり込み、
「(取り締りをやめろ)でなきゃ大事なところを切り取るぞ。お前が(彼らの上役として)後ろで差配しているとの人々はな、お前が依存している人間らなんだよ」

と脅すシーンが出てくることをこの場にて指摘しておく(英文字幕オンにて表示される英文台詞は these guys are gonna take your balls. The people you are after are the people you depended on.とのかたちで[お前が(彼らの上役として)後ろにいて差配しているとの人々]といった表現が使われているが(和文字幕では[世話になってる人間を逮捕する?]としか出ていない)、ファイト・クラブの面々が取り締まりサイドの現場担当の人間の中にも紛れ込んでいるとの言及である)。

 次いで、(秒単位で指摘をなすとして)国内流通DVDにての

【2時間02分03秒後】

以降のシーンの視聴(DVDレンタルするなりしての視聴)を通じて容易に確認できるところとして

タイラー・ダーデンをおのれの中の[別人格]として抱える主人公がプロジェクト・メイヘムの問題を警察署尋問室にて告発せんとしている際に上役の警官が離席したその折、[主人公(多重人格たるタイラーを持つ男)とその場に残った三人の現場刑事]もまたファイト・クラブの面々となっており、それら刑事らが[先にチェス盤上の床にてタイラーが邪魔者を押さえつけるために持ち出した秘密主義貫徹のためのルール]を持ち出し、「たとえ、あなたでもルールは絶対だ。容赦しない」と敬意を表しつつも主人公に制裁 ―警察署で刑事がやるような類ではないとの制裁― を「シュールにも」加えようとする

とのシーンが出てくることを指摘しておく(:その際に発生するダイアログは英文および日本語訳字幕では次のようになっている⇒ You said if anyone ever interferes with Project Mayhem,even you,we gotta get his balls.「騒乱(メイヘム)計画をジャマする者はあなたでも――タマを頂く」(ファイト・クラブ・メンバーとしての刑事の一人)- Dont'fight.- It's a powerful gesture,Mr Durden.「お静かに」(ファイト・クラブ・メンバーとしての別の刑事))

 さらに続いて


a2[フリーメーソンは秘密主義的で秘密漏洩者には[死の制裁]の課すとの脅しがかった誓約を[チェス盤紋様の床の場]にて歴年強いてきた組織である(ただし、そうした[宣誓]のかたちをとる約束事は唯名無実のものにすぎないというのがメーソンインサイダーの外向けの言い分である)]


とのことにまつわっての典拠紹介を ―多少、微に入ってのかたちで― なしておくこととする。

 ここではOnline上よりPDF版が取得できるようになっている19世紀に多数版流通していたとのものである、

Duncan's Masonic Ritual and Monitor(1866)『ダンカンのメーソン儀礼およびその報告』

よりの引用をなす。

(直下、Freemason新規参入者がまずそちら階級に属することになる Entered Apprentice[徒弟]位階にあっていかなoath宣誓がなされるのかについて扱った部位、 Duncan's Masonic Ritual and Monitor(1866)p.34-p.35よりの抜粋をなすとして)

OBLIGATION.
I, Peter Gabe, of my own free will and accord, in the presence of Almighty God, and this Worshipful Lodge, erected to Him, and dedicated to the holy Sts. John, do hereby and hereon ( Master presses his gavel on candidate's knuckles ) most solemnly and sincerely promise and swear, that I will always hail, ever conceal, and never reveal, any of the arts, parts, or points of the hidden mysteries of Ancient Free Masonry, which may have been, or hereafter shall be, at this time, or any future period, communicated to me, as such, to any person or persons whomsoever, except it be to a true and lawful brother Mason, or in a regularly constituted Lodge of Masons; nor unto him or them until, by strict trial, due examination, or lawful information, I shall have found him, or them, as lawfully entitled to the same as I am myself.[ . . . ] All this I most solemnly, sincerely promise and swear, with a firm and steadfast resolution to perform the same, without any mental reservation or secret evasion of mind whatever, binding myself under no less penalty than that of having my throat cut across, my tongue torn out by its roots, and my body buried in the rough sands of the sea, at low-water mark, where the tide ebbs and flows twice in twenty-four hours, should I ever knowingly violate this my Entered Apprentice obligation.

(英文をそのままにご覧いただければ、分かろうが、非常にまどろっこしい書きようの文章であるので多く端折っての[意訳]をなすとして)
「[義務]:私、ピーター・ガブリエル、自由意思および容認をもっての者として、万能なる神、そして、神および神の前に立ち聖ヨハネに奉献されてのものである尊崇視すべきこのロッジの前にてかくしてここにて(合いの手で秘儀参入儀式を執り行うマスター位階の者が儀式用に用いる小槌を候補者の拳に押しつけている)最も厳かかつ誠心なる境地から「[古代フリーメーソンの秘儀]にあってのいかなる技(わざ)、そのどの部分および要点をも常に歓呼して容れ、自身と接する者達ら、個人にあっては真正にして適正なるメーソンの兄弟、すなわち、正式にメーソンのロッジを正規に構成しているとの者達ら以外にはそれを隠し、決して明かさない」とのことをここに約し宣誓します。・・・(中略)・・・これら全てのことについて私は最も厳かかつ誠実に「同じくもののことをなすうえで一切の意思保留なく、また、[自分の喉を水平に引き裂かれること、舌を根っこから引き抜かれること、自らの死体が波が干潮ありようにあって常に24時間に2回盛衰するとの地点にての海底、その荒れた砂地にて埋葬されるとのこと]以下のものではないとの制裁の縛りを負いつつも内なる精神上の逃げ口上を設けることないとの堅く断固としての決意でもって約し、宣誓します」」

(訳を付しての引用部はここまでとする ―※― )

(※[自分の喉を水平に引き裂かれること、舌を根っこから引き抜かれること、自身の死体が干潮ありようにあって波が常に24時間に2回盛衰するとの地点にての海底、その荒れた砂地にて埋葬されるとのこと]云々の話は要するに[死体の出ない事件は殺人事件になりがたい]との刑事訴訟法のありように則っての方式、死体を容器(e.g.コンクリート満載のドラム缶)で海底に沈めるとのお定まりのやりようを指すのだと当然に解される。ヤクザ社会の盃事でも[親分が言えば黒いカラスも白くなるとの厳しい掟の世界です]といった文言が用いられるとはよく言われることだが、同じくも掟のようなものに縛られている風がみとめられるフリーメーソンの場合、違反者は死体が出ないように凄惨に殺すとの[誓約]をなさしめるやりようがなされてきたとのことがあり、上の19世紀流通文書の時代から今日に至るまでそれはおよそ変わっていない(と諸所にて言及されている)。 それにつき、モルモン教についてもその宗祖たるジョセフ・スミス・ジュニアがフリーメーソンであった関係があってであろう、メーソンとその伝での制裁に関する誓い ―違反者の喉を切裂き(カット・スロートをなし)、舌を根元から引き抜くといった制裁に関する誓い― をその初期、信徒に課していたとのことがよく指摘されている(:それにつき疑わしきにあられては、英文Wikipedia[ Masonic ritual and symbolism ]項目(にての[ Influence on Mormonism ]の節)程度のものにもメーソンの儀礼体系がいかにモルモンに影響を与えているのか、要を得ての解説がなされているので、そちら読まれたうえでもそれとは別に英文Wikipedia上に設けられている[ Penalty (Mormonism) ]項目にあっての[ Original oaths ]の節などを読むなどし、そこからさらに深耕しての情報収集していけば、この世界がどのようなやりようにさらされているのか、([心の目]が見えず[心の耳]が聞こえぬのならば各別)、理解いただけようか、と思う)

出典(Source)紹介の部103(2)はここまでとする)


 直上までにて映画『ファイト・クラブ』とフリーメーソンの相似性について、(I.からV.と振っての段にあってのここII.と振っての部にての指摘事項として)、

[a1からe1のポイント][a2からe5のポイント]との間にあっての類似性](a1⇔a2b1⇔b2、と対応するかたちでの類似性が具現化している)

にあっての(a1⇔a2との照応関係に関わるところの)a1およびa2のことらが成り立ちもしているとの典拠を示したとして、次いで、b1およびb2のことらが成り立ちもしているとの典拠を呈示しておくこととする。


| 出典(Source)紹介の部103(3) |

 ここ出典(Source)紹介の部103(3)にあっては


b1[ファイト・クラブは各都市に支部を持ち、強固な組織基盤を有していると映画にて描写されている]

b2[フリーメーソンは各都市に支部を持ち、強固な組織基盤を有している]


とのことの典拠を紹介することとする。

 それにつき、まずもってのこととして、


b1[ファイト・クラブが各都市に支部を持ち、強固な組織基盤を有していると映画にて描写されている]


とのことをその通りであると確認するためのDVDによる確認方法(および確認事項)を挙げることとする。具体的には、(映画『ファイト・クラブ』後半部にて同じくものこと ―ファイト・クラブが各都市に支部を持ち、強固な組織基盤を有しているとのこと― がファイト・クラブの作戦実行を可能ならしめたと描かれているわけであるも)、ファイト・クラブの全国展開化が色濃くも描かれている部を掻い摘まんで抜粋することとする。


(以下、国内流通DVDにての本編開始後、【1時間49分22秒】のシーンにて映し出される英文字幕(DVD再生環境に応じて英文字幕オンにして表示される字幕)の視聴(DVDレンタルするなりしての視聴)を通じて確認できるところとして)

Tyler had been busy...setting up franchises all over the country.(和文字幕での表示は「タイラーは全国にクラブの支部を作り歩いていた」)

(以下、国内流通DVDにての本編開始後、【1時間49分48秒】のシーンにて映し出される英文字幕(DVD再生環境に応じて英文字幕オンにして表示される字幕)の視聴(DVDレンタルするなりしての視聴)を通じて確認できるところとして)

Is it true about Fight Club in Miami?
Is Mr Durden building an army?(邦訳にては「マイアミの噂は本当かい?」「ダーデン氏が軍隊を設立しているっていうのは?」)

(以下、国内流通DVDにての再生時間が【2時間00分49秒】経過後に至っての流れにて映し出される英文字幕(DVD再生環境に応じて英文字幕オンにして表示される字幕)の視聴(DVDレンタルするなりしての視聴)を通じて確認できるところとして)

This is a tighty-regimented organisation with many cells capable of operating independent of central leadership.(和文字幕での表示は「軍隊顔負けの強力な組織で本部の指令なく――単独で事を起こせる」)


 以上、映画『ファイト・クラブ』描写のありよう(b1の部)について詳説をなしたうえでそちら描写と対応するフリーメーソン団のありよう(b2の部)、すなわち、


b2[フリーメーソンは各都市に支部を持ち、強固な組織基盤を有している]


とのことの簡明なる確認方法を挙げておくこととする。

 フリーメーソンリーが歴史的「友愛」団体として確固とした基盤を有していることは言うまでもないことであるが(但し、メーソンのメンバーらは表向きには「実社会にての便宜を図るためにメーソンの紐帯を利用活用することはタブーとなる」と強調している ―どこぞやのカルトと政教分離原則の無実化程度の話と同様の欺瞞性の響きがあるが、「それはタブーとなる」と強調している― )、同じくものことを示す目につくところの記述を端的に「紹介」しておく。

(以下、英文Wikipediaにての[ List of Masonic Grand Lodges ]項目に現行2014年時点で記載されているとの表形式の[データ]の数値面を抽出・紹介するとして)

Unitede states(合衆国)を Jurisdictional area(管轄エリア)とするロッジの英文ウィキペディア上に掲載されてのリストにあっては)各都市毎に成員の数が「一桁単位で」記載されており、現行のニューヨークのグランド・ロッジだけで4万5千人超の会員を有しており、カリフォルニアのグランド・ロッジでは5万5千人超の会員を、インディアナ州やイリノイ州のグランド・ロッジではそれぞれ6万人超の会員を有している。といった按配で合衆国には多くの支部が存在し、そこには数多のメーソンが在籍している(とされている)

(数値面だけに着目しての抜粋紹介の部はここまでとする)

 上に見るようにフリーメーソンリーは多いところでは各州単位で[5万人]前後のグランド・ロッジ所属成員を抱えている一大組織となっている。

[補足としての話として]

 上にて引用のように支部成員が膨大な数に達している[巨大組織]で[より汚れ仕事に親和性高いインナーサークル]が[特定の目的]に沿ったものとして存在して「いない」とは言い切れるだろうか?

 日本で稚拙なフリーメーソン陰謀論を唱道しフリーメーソンを毛嫌いしていたことでも知られている狂信的カルト、オウム真理教(他罰性もこここれに極まれりの狂信的セクトたるオウムが稚拙なメーソン批判を自組織紐帯強化のためになしていたとのことは書籍としては『オウム帝国の正体』(新潮社)などにて言及されており、また、日本の大手マスコミも麻原主導で陰謀論の研究をなさしめていたことをありし日に報道していたとのことがある)、そちらオウムでさえ、その成員数1万人超程度でもって

[「あれだけのこと」 ―地下鉄サリン事件(70億人分致死量に相当する70トンのサリンの製造・廃棄に続いての攪乱目的としての無差別テロ)― を実行したとの組織化されたロボットと質的狂人と質的卑劣漢の「インナーサークル」(在家信徒が9割、出家信徒が1割とされる組織にての[教化]ならぬ[狂化]としての属性が特に強められた「インナーサークル」)

を有していたのである。

 それにつき、よく考えてみるべきである。

 ちなみに和文ウィキペディア[フリーメーソン]項目には現行、次のようなことが書かれてもいる。

(「現行にての」和文ウィキペディア[フリーメーソン]項目にての記述より原文引用するところとして)

アメリカでは、会員数減少に歯止めを掛けるため、説明会の広告を出し、集団儀式を主催して数百人単位での新規入会を行うようになった。しかし、クリストファー・ホダップによると、「高齢団員による絶望的なグループ」、「請求書の支払いやまずい食事、誰がユニフォームにアイロンをかけるか、といったことに関する長時間の会議」などを目の当たりにして、新人の多くは2度と姿を見せなかった。ただし、こうした努力の結果、会員数減少に歯止めは掛かっているという

(引用部はここまでとする)

 以上のような「お涙ちょうだい」といった側面を有する記述は[性質が悪いもの]と受け取れる。
 というのもフリーメーソンリーのような団体が「何故」このような世界に存在しているのか、その歴史的役割が奈辺にある(あった)のか、歴年フリーメーソンの紐帯に属していた者達にあってはどういった極めて醜い行為(本稿の後の段ではイタリアや南米でのテロおよび虐殺行為との絡みで同じくものことについて後述する)を問題視されてきたのか、といったことをよく考えたことがない向き、そう、

[たとえフリーメーソンリーに入会しても「その他大勢」(歴史を回転「させる」うえでの歯車としての機能さえ与えられていないとの群衆・煙幕としての「その他大勢」)にしかならぬし、なれないとの向き]

の特質にも関わるところとし、そうした話が

[目的尽くで構築されているフリーメーソンの紐帯を「最大限」悪しくも活用するとの方向で動かされている者達に関する疑惑]

を口にする人間を「頭の具合のよろしくはない」式・やりようを前面に出しているとの相応の陰謀「論」者の類型に相応しい人間と同定する助けとなろうことかと思われるからである。

 尚、恩寵受けてのフリーメーソンでも何でも

[システムにとって[不要なもの]ないし[さして役に立たぬ者]と見倣された成員]

は[機械仕掛けの神]の如きものの差配が滞りもなく及んでいるような状況にて使い捨てにされてきたのが人間の歴史であるとも手前は当然に見ている(:(忌々しさを強調すべく)「これよくできた稚児よ」と見られ有用な者としてそれまでシステム内での便宜を ―システム・メカニズムに節を売っての売笑なすような手合いとして― 重点的に受けていた者でも「これ不要」と見倣されれば、一転、相応の扱いを[人間個々人の命など元より芥子粒(けしつぶ)程にも見ていない機構]に受けることになっていると見ている)

(補足としての脇に逸れての話をさらに続けるとして)

 それにつき、
メーソンの派生団体から生まれたナチス]が戦前および大戦期にて一党独裁なしていたナチス政権下にて[フリーメーソンリー成員の大量虐殺]が現出したと「されている
ことにも[同様のこと](フリーメーソンリーでも何でも区別無くこの世界の人間及び組織体は使い捨ての存在であるとのこと)がマクロ的(巨視的)状況にあって具現化していたと手前は見ている。

 その点、

[ナチスがメーソン派生団体から産み落とされたことは[史実]として一部にて知られている、すなわち、トゥーレ協会(トゥーレ・ゲゼルシャフト)というメーソン派生団体としての組織の参加者からナチスが産声を上げたことはよく知られている]

ところとなる。

(:容易に確認できるところとして和文ウィキペディア[国家社会主義ドイツ労働者党]項目の[黎明期]の節にて現行、
(引用するところとして)
国家社会主義ドイツ労働者党ことナチスは)創設当初の党はわずか40人ほどの小さな政治的サークルに過ぎなかった。しかし党は右派組織全ドイツ連盟やゴットフリート、フェーダー、ディートリヒ・エッカートを会員とするトゥーレ協会といった右派組織の支援を受けており(以下略)
(引用部はここまでとする)
と記載されているとおりのことや和文ウィキペディア[トゥーレ協会]項目にて、
(掻い摘まんでの引用なすところとして)
トゥーレ協会は)極端な民族主義・反ユダヤ主義を標榜して第一次世界大戦後のバイエルン州で勢力を拡大してレーテ共和国打倒に大きな力を及ぼし、また、国家社会主義ドイツ労働者党(ナチ党)の母体のひとつとなった。トゥーレ協会は1918年1月に右翼政治結社・ゲルマン騎士団の委託を受けたルドルフ・フォン・ゼポッテンドルフにより、騎士団の非公式バイエルン支部として設立された・・・(中略)・・・レーテ共和国打倒後も協会は反ヴァイマル共和国的な思想の宣伝に努め、多くの民族主義団体設立を援助した。ナチ党の前身であるドイツ労働者党とドイツ社会党を設立したアントン・ドレクスラーとカール・ハラー、ミュンヘン大学講師で地政学者のカール・ハウスホーファーもトゥーレ協会の会員であった。また、ルドルフ・ヘス、アルフレート・ローゼンベルク、ディートリヒ・エッカート、ハンス・フランクなどの、後にナチ党で重要な役割を果たすことになる党員たちもトゥーレ協会に属していた。ナチ党の勢力が小さいうちはその拡大に与って大いに力があったが、党勢拡大以降トゥーレ協会の影響力は低下し、1937年にフリーメイソンおよびその類似団体の活動が禁止されたことに伴ってトゥーレ協会とゲルマン騎士団は解散した
(引用部はここまでとする)
と記載されているとのことがあるようにナチスの中枢部の母体はトゥーレ協会にある。
 そして、トゥーレ協会のそのまたさらにもってしての母体である、
[ゲルマン騎士団 ―ナチスの親衛隊組織が騎士団(オルデン)を標榜してロマン主義的騎士団としての体裁を取っていたことを強くも想起させるような組織― ]
についてはメーソン外殻団体としての沿革が語られているところとなり、同じくものことについては現行英文Wikipedia[Germanenorden]項目にあっては The order, whose symbol was a swastika, had a hierarchical fraternal structure based on Freemasonry「(トゥーレ協会の元となった)ゲルマン騎士団は鉤十字をシンボルとしフリーメーソンを元にした構造の友愛組織であった」とはきと記載され、またもってして、ゲルマン騎士団創立者たるルドルフ・ゼッテンボルフにまつわる現行英文Wikipedia[ Rudolf von Sebottendorf ]項目にても Rudolf Freiherr von Sebottendorff (or von Sebottendorf) was the alias of Adam Alfred Rudolf Glauer (November 9, 1875 - May 8, 1945?), who also occasionally used another alias, Erwin Torre. He was an important figure in the activities of the Thule Society, a post-World War I German occultist organization that influenced many members of the Nazi Party. He was a Freemason and a practitioner of meditation, astrology, numerology, and alchemy.(逐語訳ではなく大要訳をなすとして)「ルドルフ・ゼッテンボルフはナチスの多数成員に影響を及ぼしたオカルト的組織たるトゥーレ協会にて重要な役割を果たした向きにして、フリーメーソンであり、瞑想・占星術・数秘術・錬金術の実践者であった」(引用部はここまでとする)との記載がなされているところとなる― )。

 [擬似史観]ならぬ[史実]としての

[ナチス(国家社会主義ドイツ労働者党)の元となったトゥーレ協会、および、トゥーレ協会の元となったメーソン外郭団体]

を巡る経緯沿革がある中で後にナチス(国家社会主義ドイツ労働者党)はトゥーレ・ゲゼルシャフトと袂を分かちつつ、また、自分達の母体となった組織のそのまた核となるところのメーソンの大量虐殺を演じた(とされる)とのことがある

 現時、英文Wikipedia[ Suppression of Freemasonry ]項目([フリーメーソンに対する史的圧迫]項目)にての Nazi Germany and occupied Europe(ナチス・ドイツおよびその占領下欧州)の節にては(そこに見るナチ挙動の数的データとしての徹底度合いの信憑性については折り紙をつけることはおよそできないかとも見るのだが)次のような記載がなされており、そうしたことをもってして[史上、現出したフリーメーソンへの際立っての虐待]と鼓吹する風潮が強いとのことがあるのである。

(直下、英文Wikipedia[ Suppression of Freemasonry ]項目より引用するところとして)

The Nazis claimed that high-degree Masons were willing members of the Jewish conspiracy and that Freemasonry was one of the causes of Germany's defeat in World War I. In Mein Kampf, Adolf Hitler wrote that Freemasonry has succumbed to the Jews and has become an excellent instrument to fight for their aims and to use their strings to pull the upper strata of society into their designs. He continued, "The general pacifistic paralysis of the national instinct of self-preservation begun by Freemasonry" is then transmitted to the masses of society by the press. In 1933 Hermann Göring, the Reichstag President and one of the key figures in the process of Gleichschaltung ("synchronization"), stated "in National Socialist Germany, there is no place for Freemasonry".[ . . . ] The Enabling Act ( Ermachtigungsgesetz in German ) was passed by Germany's parliament ( the Reichstag ) on March 23, 1933. Using the Act, on January 8, 1934, the German Ministry of the Interior ordered the disbandment of Freemasonry, and confiscation of the property of all Lodges; stating that those who had been members of Lodges when Hitler came to power, in January 1933, were prohibited from holding office in the Nazi party or its paramilitary arms, and were ineligible for appointment in public service. Consistently considered an ideological foe of Nazism in their world perception (Weltauffassung), special sections of the Security Service (SD) and later the Reich Security Main Office (RSHA) were established to deal with Freemasonry. Freemasonic concentration camp inmates were graded as political prisoners, and wore an inverted (point down) red triangle. On August 8, 1935, as Führer and Chancellor, Adolf Hitler announced in the Nazi Party newspaper, Voelkischer Beobachter, the final dissolution of all Masonic Lodges in Germany. The article accused a conspiracy of the Fraternity and World Jewry of seeking to create a World Republic.[ . . . ] The preserved records of the RSHA-i.e., Reichssicherheitshauptamt or the Office of the High Command of Security Service, which pursued the racial objectives of the SS through the Race and Resettlement Office-document the persecution of Freemasons. The number of Freemasons from Nazi occupied countries who were killed is not accurately known, but it is estimated that between 80,000 and 200,000 Freemasons were murdered under the Nazi regime.
(逐語訳ではなく訳注付しながらもの大要訳をなすとして)
「ナチスは[高位位階メーソンがユダヤ系陰謀団の成員となっている]と主張し、[フリーメーソンが第一次世界大戦期のドイツ敗戦の原因の一となっている]と主張した(訳注:以上は現行にての日本の相応の陰謀論者らやりよう、本稿筆者のなしているような摘示行為にさえ[彼ら由来の相応のにおい]を付けたいのかとも受け取れるような挙をなしている者達のやりようとも通ずるところがある主張内容ではある)。アドルフ・ヒトラーはフリーメーソンはユダヤ系に屈しており、ユダヤ系が企図している社会構造を招来するための優れた道具となっているとその著書『我が闘争』(マイネ・カンプ)にて記していた。1933年、ドイツ国首相に任命されていたヘルマン・ゲーリングによって統一ドイツにあってフリーメーソンの居場所はないとの所信演説がなされた。・・・(中略)・・・1933年3月23日、全権委任法( Ermachtigungsgesetz in German )がドイツ国会にて通過を見た。同法を活用することでドイツ内務省は「1933年2月、ヒトラー権力掌握時にてロッジ成員であった者はナチ党党員・準軍事組織にての在職権限を剥奪され、そして、公的職掌にあっての不適格者である」と声明発しつつ、フリーメーソンの解散、そして、全てのロッジの資産凍結を行政命令として実行した。フリーメーソンはナチスドイツの世界観にて継続してのイデオロギー的なる敵と見倣され、親衛隊情報部(SD)や同組織が元となっての国家保安本部(RSHA)はフリーメーソンに対処するために設立されたものでもある(訳注:「ナチス・ドイツにて統制組織である、親衛隊情報部(SD)や同組織が元となっての国家保安本部(RSHA)が対フリーメーソンのためのものであるというのは言い過ぎ(overstatement)のきらいがある」と筆者は見ているが、ここでの抜粋項目たる英文Wikipedia[ Suppression of Freemasonry ]項目にてはとにかくも、そのように記載されている。その点、国家保安本部の役割、その領袖としてラインハルト・ハイドリヒという[人間の皮を被った悪魔]などと表される非情漢が君臨していたとのことで有名な同組織の役割はナチスに反抗的ととらえられる人々および占領地のユダヤ系を捕らえては都度、投獄・拷問、そして、最終的には(大量)殺戮していくとのところとなっており、そのSD(親衛隊情報部)の管轄下には悪名高いゲシュタポや虐殺部隊としてのアインザッツグルッペンが存在していた ―メーソンであるなどとの問題ではなくアインザッツグルッペン「だけ」によって殺された人間の数も数十万を超える、場合によっては百万人の規模に達しているとの史的分析もがなされている― ) 1935年10月8日、ヒトラーはナチ党機関紙フェルキッシャー・ベオバハター(訳注:元を辿れば、1919年、フリーメーソン派生組織のナチス母体たるトゥーレ協会、同トゥーレ協会のための機関誌として生まれたものがナチスのそれに転じての機関紙.フェルキッシャー・ベオバハター、すなわち、独逸語で[民族の観察者]紙は最終的に1700「万」部の発行部数を誇ったともされ、初期の編集長は元トゥーレ協会メンバーのナチ党大幹部アルフレート・ローゼンベルクとなる。尚、その程度の情報は英文諸種媒体と異同ないところとして和文ウィキペディア[フェルキッシャー・ベオバハター]項目程度のものからも確認できるところのものである)にてドイツ国内の全フリーメーソン・ロッジに対して最終解散令を出すと声明発しているこの記事にあっては世界共和国を創設しようとのフリーメーソンのユダヤ系陰謀団としての側面が批判されている(訳注:フリーメーソンを民族系陰謀団の手足とするとの見方はオウム真理教の「中身が全く伴っていない」高学歴信者らが同様に「中身が全く伴っていない」とのカルト成員にそれを容れるようにと求めたとの主張でもある)・・・(中略)・・・ 親衛隊の[人種および移住本部]を通じて人種的敵対分子を排斥していたRSHA(国家保安本部)、Reichssicherheitshauptamtとの名称や the Office of the High Command of Security Serviceとの名称でも知られているとの同組織にて保持されていた文書によると、ナチスがその掌握している地にて「殺害」したフリーメーソンリー成員の数は(正確な数は知られていないが)[80万人から200万人]とされている

(訳を付しての引用部はここまでとしておく ―※― )

(※ただし、以上のような申しよう・歴史的総括がなされているような中ながら多く人種的敵対分子と両立するとされていたフリーメーソンに対するナチス虐殺を逃れた有力メーソンが国際金融マフィアとなっているといったことがこの世界にはある。についてはナチス党の元・最高幹部にしてメーソンとされるライヒスバンク総裁[ヒャルマル・シャハト]との人物との絡みで[本稿公開サイトにての一にての他公開著作] ―現時、『[巧遅]というより[拙速]に過ぎ、また、陰謀論が如きものに過度に振り回されすぎた、その伝であまりにも拙きところも多々あったか』『商業主義的な語り口上を採用しているとの観点で言いまわしからして問題があったか』と切に反省するところもある『人類と操作』という著作(2009年に商業出版の話がまとまっていた著作)― にも記載しているところとなる。
 尚、筆者は[国際金融陰謀論の唱道者]あるいは[(そちらと似たりよったりの)新世界秩序陰謀論者]などではない。断じてない。
 より深く、そして、より巨視的な側面から見て、
[この世界の歴年の運用システムの問題]
として「ナチスのそもそもの発端・淵源がフリーメーソンにあり、ナチスの中での結局問責されなかった金融マフィアとの沿革を持つ高官がフリーメーソンとされている」と(まだ楽観的だった時代より)指摘しているにすぎない。 
 といったところまでをも悪い意味で意識してか、否なのか、下等な、そう、低所悪所から出ずるところがないとの視点より印象操作すべくような話柄にて本稿を公開しているサイトの一、試験的に公開してきたサイトそれ自体に対して「も」オンライン上にて相応の色を付けるようなことをなしたとの手合いらがここ数年来目立って出始めたとのことを手前は把握するに至っている。 
 思考の練度が低い、というより、本質的に思考作用そのものが[欠]を見ている節があるとの定型的かつ稚拙なユダヤ系陰謀論やフリーメーソン陰謀論を本稿公開サイトとオーバーラップするように展開し(あるいは意図を鑑みて英語でも細かくも解説しての一稿でも付そうかともとらえているのだが、甚だしくは本稿公開サイトに対してリンクを貼って関係性を偽装するように展開し)、もって、本稿や本稿筆者のような人間を[その伝での陰謀論者]([「絶対に、」何も変えることがないとの種別の紛いもの]らでもいい)であろうと強くも思わせたいというのか、そういったやりようをとっているとの手合いばかりが数年来見受けられたとのことがある(:『被害妄想だろう』と[証跡取って事例分析した人間「ではない」との向き]ないし[筆者の向かい側にいるような相応の手合い]らはとらえなかろうところか、とも思うのだが、いざというときのために証跡をとっている事実の問題としてそうしたこと「も」ある)
 その点に関しては、といったことをやっている奴原らが
[ありとあらゆる組織体に横断閥を形成・滲透し、相互人間不信を煽りながら、この国にての「人間レベルでの」良識と知性の進歩向上の可能性を収奪しているとの組織体(カルトの三字でもいい)の面々らやりよう]
であろうと[収集しての証拠の山]から判ずるに至っている ―そして、オウムの如き程度の精神性と知を有しておらぬ大規模カルトの成員といった類には「何を言っても無駄か」と筆者はとらえており、足を引っ張る者達の背後に「(彼らから見た)[敵]を(彼らから見た)[敵]と戦いあわせる」との愚劣な発想法の片鱗などが見えているケースにては殊にそのくだらなさ・浅はかさに失笑したくはなりもした― わけだが(そして、その長期的結果も見えすいていると結を下しているわけだが)、それについてもここでは論じない)。
(付記の部はここまでとする))

 上もて納得いただけることか、とは思うのだが、
「その関連団体のメーソン派生組織から生まれたナチス党は大量のフリーメーソンリー成員を虐殺している」
との指摘がとにかくもって存在しているわけであり、といったところにもこの世界では定常的・恒常的に恩恵を受ける陰謀団などというものはなく、結局、ありとあらゆる人間集団は間に合わせの、そう、ディスポーザルなる存在、使い捨ての組織である風があると申し述べたいのである。


 上掲図はここまでそういう指摘が容易になせるようになっているとのこと、
[フリーメーソン系の組織体ゲルマン・オルデン(ゲルマン騎士団)→(発展)→トゥーレ・ゲゼルシャフト→(スピンオフ)→ナチス→フリーメーソン弾圧組織]
との流れを示すために挙げたものとなる(トゥーレ・ソサイエティーの紋章が同トゥーレ協会より産まれ出たナチス機関紙フェルキッシャー・ベオバハターと似ていることも上に言及している)。


(「小閑を偸(ぬす)んで」とのスタンスにてしたためだした本稿にあっては『本筋に関わらぬ[非本質的なること]には十分なる出典の紹介に時間もとれぬな』との中、不十分なる話をなしたか、との風もあるも、これにて[脇に逸れての補足のための話]を終える)

出典(Source)紹介の部103(3)はここまでとする)


 ここまでにて([b1⇔b2]の対応関係に関わりもする)b1およびb2のことらが成立しているとの典拠を各別に挙げたとして、次いで、c1およびc2の典拠を挙げることとする。

 前のページへ〔PREVIOUS PAGE〕     次のページへ〔NEXT PAGE〕



また、直下、本稿冒頭部へのリンクも設けておく

(⇒冒頭頁へは下の部より)

[典拠紹介部第1頁 加速器実験に伴う欺瞞性から証示なせることについて]

 上にて挙げているのはドイツ浪漫主義芸術の巨匠たる18世紀画家、カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ(Freemasonでもあったとの画家 Caspar David Friedrich)の手になる一品、

Der Wanderer uber dem Nebelmeer雲海の上の旅人』(に多少の[動き]をアレンジとして加えたもの)

となる。

 言われようの問題として一般に、

[人間の崇高なる精神が高みを目指し、ついぞ多くの物事を達観するに至った時、その折の孤独と感慨を描いた画]

などと形容される上掲の『雲海の上の旅人』に関して(本稿でもその言行を順次・段階的に取り上げることになるとの)物理学者リサ・ランドールは[次のような申しよう]をなしている。


(直下、物理学者リサ・ランドールの手になる著作 Knocking on Heaven’s Door『宇宙の扉をノックする』(NHK出版)にての CHAPTER THREE LIVING IN A MATERIAL WORLD[第三章 物質世界に生きる]の章の記述内容 ――オンライン上検索エンジンにあっての原文検索にて該当部特定できるところの記述内容―― よりの原文引用をなすとして)

Our universe is in many respects sublime. It prompts wonder but can be daunting ―even frightening― in its complexity.  Nonetheless, the components fit together in marvelous ways. Art,science, and religion all aim to channel people’s curiosity and enlighten us by pushing the frontiers of our understanding. They promise, in their different ways, to help transcend the narrow confines of individual experience and allow us to enter into―and comprehend―the realm of the sublime. (See Figure 11.)
          [ . . . ]
[ FIGURE 11 ] Caspar David Friedrich’s Wanderer Above the Sea of Fog (1818), an iconic painting of the sublime ― a recurring theme in art and music.

(上の原著引用部に対する[訳文]として国内流通訳書『宇宙の扉をノックする』(NHK出版)ハードカヴァー版にあっての81ページに記載されているところを引くとして)

多くの点で、私たちの宇宙は崇高だ。その複雑さは好奇心を駆り立てはするが、無力感も抱かせるし、ことによっては恐怖さえも感じさせる。にもかかわらず、宇宙の構成要素は素晴らしくぴたりと絡みあっている。芸術、科学、宗教は、いずれも人々の好奇心を促して、理解の限界を広げさせ、それによって私たちを啓蒙することを目指している。いずれもそれぞれのやり方で、個人の経験の狭い領域を越えさせることを約束している。それがかなえられたとき、私たちは崇高なものの領域に踏み込む――そして理解する――ことができるのだ(図11を参照)。 …(中略)… [図11]ドイツの画家カスパー・ダーヴィド・フリードリヒの「雲海の上の旅人」は、崇高なものを象徴的に描いた作品だ。崇高さは、美術と音楽に繰り返し登場するテーマである

(以上をもって Knocking on Heaven’s Doorにての原著表記および訳書よりの引用とした)


 さて、何故、ここ脇に逸れての部にあって「目立つように」特定絵画 ― 『雲海の上の旅人』― を挙げ、その絵画に対する物理学者の評しよう ―「雲海の上の旅人」は、崇高なものを象徴的に描いた作品だ....― などを引いたりもしたのか

「それは、」
絵画『雲海の上の旅人』に対して直上引用なしたような評しようをなしているとの物理学者リサ・ランドールが

加速器によるブラックホール生成可能性にまつわるトピックの理論深化に一廉ならぬ貢献をなしているとの著名物理学者

[[崇高なるもの]を目指しての宇宙の探求(およびそのための装置と銘打たれている巨大加速器LHC)の称揚・礼讃をなしているとの向き

であるとのことがあり、また、なおかつ、彼女リサ・ランドールの手による、(絵画『雲海の上の旅人』を科学者が目指しての[崇高さ]とを結びつけている)引用元著作 Knocking on Heaven’s Door『宇宙の扉をノックする』(NHK出版)が

人間のありよう(崇高さとはおよそ程遠いところにあるありよう)]
人間の辿る運命

を嘲笑うような[嗜虐的寓意]で満ち満ちていると申し述べられるようになっている著作であるとのことがある、遺憾ながら
[理の当然]
として申し述べられるところとしてある ――個人のせせこましい偏頗(へんぱ)な主観などとは一線を画したところで客観的かつ具体的にこれはこうでこうだと申し述べられるようになっている(出典呈示を第一義にしての本稿では無論、その論拠を事細かに挙げる)とのところとしてある―― からであり、そのことに注意を向けたかったからである(※)。

(※上にて引用元とした著作、 Knocking on Heaven’s Door『宇宙の扉をノックする』(NHK出版)、同著にあってはその冒頭部より
September 10, 2008, marked the historic first trial run of the Large Hadron Collider (LHC). Although the name―Large Hadron Collider― is literal but uninspired, the same is not true for the science we expect it to achieve, which should prove spectacular. (表記英文引用部に対する訳として)「2008年9月10日、ラージ・ハドロン・コライダー(LHC)が歴史的始動を見た.[ラージ・ハドロン・コライダー]との名称は有り体に言ってインスピレーションを何ら与えぬとの平凡なものだが、私たちがそれ(LHC)に[証明すべきととらえている壮大なる挙]を託しているとの意では[科学(の進歩)]にとり同じくものことは真実とはならない(LHCは際立ってのインスピレーションを与えるものである)」
などとのことが書き記されている。
 そうもした書きようが目立ってもの冒頭部にてみとめられる著作ノッキン・オン・ヘブンズ・ドアにおける表題、 [天国のドアをノックする]の由来についてリサ・ランドール女史は同じくもの著作の中で次のようなことを述べてもしている。
(以下、 Knocking on Heaven’s Doorにての CHAPTER FOUR LOOKING FOR ANSWERSより引用なすところとして)
I first heard the phrase “knockin”on heaven’s door”when listening to the Bob Dylan song at his 1987 concert with the Grateful Dead in Oakland, California. Needless to say, the title of my book is intended differently than the song’s lyrics, which I still hear Dylan and Jerry Garcia singing in my head. The phrase differs from its biblical origin as well, though my title does toy with this interpretation. In Matthew, the Bible says, “Ask, and it shall be given you; seek, and ye shall find; knock, and it shall be opened unto you: For every one that asketh receiveth; and he that seeketh findeth; and to him that knocketh it shall be opened. (以上原著表記に対して訳書『宇宙の扉をノックする』(NHK出版)ハードカヴァー版[第四章]103ページにての表記を引くとして) Knocking on Heaven’s Door(天の扉を叩く)]――これが本書の原題だが、私が最初にこのフレーズを聞いたのは、一九八七年、カリフォルニア州オークランドでのグレイトフル・デッドとのコンサートで、ボブ・ディランが『天国への扉』を歌うのを聞いたときだった。いまでも私の頭の中ではディランとジェリー・ガルシアがこれを歌っているのが聞こえてくるけれど、いうまでもなく、私の本のタイトルは、この曲の歌詞とは意味が違っている。このフレーズは出典である聖書の一節とも違っているが、私のタイトルはこちらの意図を拝借したものだ。聖書の「マタイ伝」には、このように書かれている。「求めよ。さらば与えられん。尋ねよ、さらば見いださん。門を叩け、さらば聞かれん。すべて求むる者は得、たづねる者は見いだし、門を叩く者には開かれるるなり
(以上、引用部とした)
 といったところ、新約聖書のマタイ伝にあっての
[求めよ。さらば与えられん。尋ねよ、さらば見いださん。門を叩け、さらば聞かれん。すべて求むる者は得、たづねる者は見いだし、門を叩く者には開かれるるなり]
とのフレーズ、それが
[天国の門]・[天国への扉]・[天国への階梯](ステアウェイ・トゥ・ヘブン)
との兼ね合いでいかように嗜虐的なる別側面での意味( Double Meaning )と共にあるのか、そのことからして具体的典拠を挙げ連ねるとの式で遺漏無くも事細かに示そうというのが本稿の本義であるとここ脇に逸れての部にあって訴求しておきたいとの意図が筆者にはある)

当サイト内にあっての【各頁および各典拠への一覧方式遷移部】、及び、【PDF形式文書配布ページ】へのリンクを直下、設けておく

各頁および各典拠への一覧方式遷移部へは以下より


問題となる[「予見的」言及→実現]の体系についての[典拠紹介部]一覧呈示頁

PDF形式文書配布ページへは以下より


典拠解説媒体としての[一括PDF文書]の公開頁

ここ本頁内の記述内容を支える【「容易に後追い確認なる」「堅い」ソースを呈示しての出典紹介部ら】の主たるところへの[遷移経路]を下に設けておく。 典拠について疑わしいとの部があれば、必要に応じて参照されたい (:クリックすることでブラウザ ―インターネット閲覧ソフト― の[別タブ(別枠)]にて典拠紹介部を表示( open "additional" tabbed window(s) of web browsers

[出典(Source)紹介の部101]先に発生した911の事件は(飛行機が突撃したツインタワーのみならず)ワールド・トレード・センターに存在していたビル七棟がすべて倒壊したとの事件となる】、 【その中身が適正なものか否かはとりあえず置き、かつてそこにあったワールド・トレード・センターの第七ビルに関してはそれが発破倒壊 ―コントロール・デモリッション(ビルを炸薬を用いて一挙に破壊して解体処理する手法)― によって倒壊したのだとの申しようが専門家団体、[建築家団体]より呈されている】、 【911の事件が発生する「直前」、2001年7月にて、「アメリカで[アルカイダ]と[オサマ・ビン・ラディン]の犯行を名目にしての政府関係者筋による[自作自演のテロ]が起こされることを警告していた」との有名な論客が存在している】とのことらを各別に紹介しての典拠紹介部101の部)
の参照は直下より (クリックすることで当該の出典紹介部を別タブにて表示)


典拠紹介部第117頁 重大事件の先覚的言及と『使徒行伝』に見る占いの霊

[出典(Source)紹介の部102(4)](1999年公開の映画作品『ファイト・クラブ』がいかようにして[911の事件の先覚的言及]を多重的になしていると指摘出来るのか、そのことについての[1]から[9]と振っての典拠紹介部にあっての「一例」としての ―[4]と振っての部の「一例」としての― 典拠紹介部102(4)の部)
の参照は直下より (クリックすることで当該の出典紹介部を別タブにて表示)


典拠紹介部第118頁 ファイト・クラブに見る911の前言、その解説[1]

[出典(Source)紹介の部102(8)](1999年公開の映画作品『ファイト・クラブ』の原作小説(1996年刊)からして911の予見的側面と相通ずるようになっていることにまつわっての典拠紹介部102(8)の部)
の参照は直下より (クリックすることで当該の出典紹介部を別タブにて表示)


典拠紹介部第119頁 ファイト・クラブに見る911の前言、その解説[2]